私が新任検事(なりたて1年目のペーペー検事)だったときの話です。
ある時特捜部経験のある先輩検事が、私を含め数人の新任検事にクイズを出しました。
020検事時代の最近のブログ記事
k_penguinさんからトラックバックをいただいた。
記事のタイトルは「裁判員制度は冤罪を減らすか」です。
冤罪問題は、裁判員制度との関係だけでなく、少年事件も含めて考えますと現在でもほとんど日常的に生じているかも知れない問題です。
がしかし、この投稿ではk_penguinさんの追記に対して非公式に答えたいと思います。
先日の「取調べの可視化」に対して、ヒロコさんから
>モトケンさんの意見は、警察で取り調べられる人は全て罪を犯しているという前提で言われていると思われます。
というコメントをいただいたんですが、正直これはショックでした(^^;
ヒロコさんがどういうところを根拠にこのように思われたのか聞いてみたいところですが、それはそれとして検察庁の事件処理に関する統計資料を紹介しておきます。
それほどドラマチックな公判(裁判)というわけではないのですが、忘れらない公判があります。
横浜地検公判部当時の裁判でした。
横浜地検は部制庁ですから、公判部の検事は第1回目の法廷で初めて被告人の顔を見ます。
覚せい剤自己使用の事件で、被告人は若い初犯の女性でした。
岐阜県の山にキノコ採りに入った68歳のおじいさんと7歳の双子の孫二人が道に迷ったが、約20時間後に自力で下山して助かったというニュースです。きっとおじいさんが山に慣れた人であったので冷静な判断ができたのだろうと思います。
このニュースでちょっと怖い思い出を思い出しました。
刑事裁判は、一番最初の人定質問の後、審理は検察官による起訴状朗読から始まります。
起訴状(正確には起訴状の中の「公訴事実」という部分ですが)というのは「被告人は、」からはじまって、被告人が何時、どこで、誰に対して(または何に対して)、何をした、ということが具体的に書いてあります。
事件が強姦事件の場合は被害者の氏名が書いてあります。
そして、それを一言一句正確に読まなければならないことになっています。
以下は、私の話ではなく先輩から聞いた話ですが
弘前支部ではとても楽しく仕事をさせていただきましたが(ひやひやものの処理もありましたが^^;)、困ったことがひとつありました。
津軽弁です。
yuki さんのブログCOME ON! HAPPY☆で、言いにくいシチュエーションでのコミュニケーションのことが書かれていました。
それとは逆のシチュエーションで、相手が言いたくないことを聞かなければならない場面として「取調べ」があります。
取調べとは供述証拠、つまり自白を得るための捜査活動と言えます。
供述とは、相手の口から発せられる言葉です。
ここに取り調べの難しさがあります。
東京地検での1年間の新任検事時代を終えて、いよいよ青森地検弘前支部へ旅立つことになった。
検事に転勤はつきもの。
私の地検ごとの平均赴任期間は2年ちょっとくらいだったでしょうか。
まだ仕事に慣れたとはいえない2月ころ、上司に呼ばれた。
初めての異動の内示というやつです。
任官1年目の検事のことを「新任検事」と呼びます。
わかりやすく言うと「半人前検事」のことです。
どんな失敗をしても(限度はあると思いますが)、許されるという幸せな時期です。
私もいろいろさせていただきました(^^;
既に亡くなった伊藤栄樹元検事総長の書かれた本の題名ですが、確かに検事はよく騙される。
じゃあ、騙されっぱなしかというと必ずしもそうでもない。
嘘の話というものは、どっかしら変なところや不自然なところがあるもので、ほんとのことは分からないまでも、嘘だということが分かるときもある。
もちろん分からないときもある(^^;
BlogPeopleのトラックバック・ピープルマガジンに【風呂敷の活用】という話題が載っていた。
>どんな形の物でも、包み込んで、手軽に持ち運べる。 用済みなったら、嵩張らず小さくなって、またの後生を待っている。
などと書かれてあったのを読んで、懐かしく思い出されたことがある。