新聞少年を6キロ引きずり、死なす...ひき逃げの大工逮捕(2008年11月16日22時39分 読売新聞)
041事件・事故の最近のブログ記事
大阪・梅田の死亡ひき逃げ事件で無免許の22歳を逮捕(2008年11月5日09時48分 読売新聞)
道路に血の跡蛇行 死亡ひき逃げ 右左折重ね車逃走(ヤフーニュース 10月21日16時11分配信 産経新聞)
ここではやっぱり橋下知事ではなく、橋下弁護士ですね。
「もうどうでもいいやと犯行」 福岡・男児殺害容疑の母(asahi.com 2008年9月27日20時1分)
判決理由で陶山博生裁判長は、弁護側が否定していた殺意を認めた上で「元妻の周囲にいた警察官らには構わず、至近距離から発射を繰り返し、執拗(しつよう)に元妻を殺害しようとした極めて反社会性の強い犯行だ」と指摘、量刑不当の主張も退けた。
散弾銃の威力にもいろいろあるようですが、これで殺意を否認するのは苦しそうです。
供述全体の信用性に疑問を呈されたのかも知れません。
復縁を迫って元妻を脅し、
このあたりに再犯の恐れが感じられたのでしょうか?
札幌強殺:出頭の男2人逮捕 万引き追跡の釣具店員死亡(毎日新聞 2008年8月3日 14時57分(最終更新 8月3日 15時03分))
まず、亡くなられた店員さんとそのご家族の無念さなどは想像に余りあるところで、私としても憤りを禁じ得ません。
しかし、この二人の犯人たちに対して、同情と言うわけではありませんが、最初からこんな大事件を起こすつもりはなかっただろうに、という思いはあります。
逮捕罪名は「強盗殺人」ということですが、本件は最初から被害者を殺害して物品を奪ったという典型的な強盗殺人ではないようです。
万引犯という窃盗犯人が、逃げる際に捕まえようとした人に強度の暴行を加えた場合には「事後強盗」として強盗と同様に扱われる場合です。
そして、その暴行によって被害者を死亡させた場合に、強盗殺人(殺人の故意がなければ強盗致死)と同様に扱われます。
殺意の有無にかかわらず、その法定刑は「死刑又は無期懲役」です。
刑法上、最も重い罪の一つです。
この二人は、きっと万引しているときには、そんなことになるとは夢にも思わなかったでしょう。
しかし、
万引→見つかる→逃げる→追いかけられる→追いつかれる→必死で逃げようとする→手段を選ばない、つまり可能な最大級の手段を用いる、例、刃物を持っていればそれで刺す、車に乗っていれば引きずる、はねる、轢く、何もなければ力一杯殴る→相手が死ぬ
という連鎖は万引行為に常に伴っている危険だと言っても過言ではありません。
つまり、万引から無期懲役は一直線とも言えるのです。
本件の二人の最終的な処分は、まだまだはっきりしませんが、最も軽い処分を想定したとしても万引の代償はあまりにも大きいと言わざるを得ません。
同じような被害者が一人でも少なくなるようにとの願いを込めて書きました。
元会計主任の長男を手配 徳島・土地改良区の横領事件(産経ニュース)
あの愚かな母親の極道息子が指名手配されたようです。
テレビのニュースでは、顔写真が大写しで放映されてました。
徳島県阿南市の阿南東部土地改良区を舞台にした多額横領事件で、県警は28日までに、組織犯罪処罰法違反(犯罪収益等収受)の疑いで阿南市横見町願能地西、大川悦史容疑者(31)を指名手配した。
容疑者としては、警察よりももっと恐ろしいところから追われている可能性も現実問題としてあると思います。
全然同情しませんけど。
県警は、ひとみ容疑者が「(500万円は)借金返済のため長男に手渡した」と供述したため、関与を捜査。25日に大川容疑者から任意で事情を聴いたところ、ひとみ容疑者に金をもらったことを認めた。その後、行方が分からなくなり、指名手配した。
県警を批判するのは酷かなとちょびっと思いつつ、やっぱりこれは間抜けではなかろうかと思います。
駅ビル書店で2人刺され1人死亡 33歳男逮捕 八王子(asahi.com 2008年7月23日1時30分)
犯行現場の書店は、私がときどき行く書店の一つです。
その意味で身近な場所です。
そのせいか、この事件についてはより強い憤りを感じている気がします。
こいつが振り込め詐欺犯だ!引き出し役の写真公開 全国初、千葉県警(産経ニュース)
この防犯カメラの写真、すごく鮮明ですね。
今まで見た多くの防犯カメラの映像というのは不鮮明なものが多くて、これで防犯カメラの役に立つんだろうか、防犯にはハッタリ的に役に立つかも知れないが、犯人検挙は難しいんじゃなかろうかと思っていましたが、これは知っている人だけじゃなくて知らない人でも、「あ、あいつだ!」とすぐに分かりそうです。
全てのATM に性能の高い防犯カメラを設置して、犯人の鮮明な画像を片っ端から公開すれば、相当の抑止力になりそうな気がします。
「金引き出し役取り締まれ」、振り込め詐欺防止へ警察庁(asahi.com 2008年7月15日15時1分)
今年1〜5月の振り込め詐欺の被害は前年同期の約1.6倍の137億円で、収まる気配はない。
もはや一つの産業ですね。
こういう業界に限って刑罰で崩壊させるのが難しいです。
冷静に考えればおかしな話がほとんどですから、本腰を入れて対策を強化すれば被害を減らすことは可能だと思います。
とりあえず、高齢者が被害にあう場合が多いようですから、身内に高齢者がおられる皆さんは、送金する前に絶対家族に相談するようにきちんと言っておくあたりから始めたらどうでしょうか。
青森地検は、グリーンピースの2人を建造物侵入・窃盗の罪で起訴したようです。
グリーンピースの星川淳事務局長のコメントが報道されています。
「2人は不正を明らかにする必要があると信じ、横領の証拠品を確保した。入手方法を取り上げれば、問題があったという判断になるのだろう。その点は真摯(しんし)に受け止めたい」
「調査方法に問題があったという判断は真摯(しんし)に受け止めるが、捜査当局は調査捕鯨の全容解明に尽くしてほしい」
朝日と産経は言及なしみたいです。
二人だけで計画した事件とは思えないない〜、というのが正直な感想ですが、捜査はこれで収束でしょうか?
で、この二人は法廷で争うのでしょうか?
明石砂浜陥没死:無罪判決破棄、地裁に差し戻し 大阪高裁(毎日新聞 2008年7月10日 17時22分(最終更新 7月10日 20時03分))
今日のニュースを見て、池田小事件からもう7年たったのか、と思っていたところに飛び込んできたのが秋葉原の通り魔連続殺傷事件のニュース。
白昼に25歳男が凶行、秋葉原で18人に切りつけ6人死亡(ヤフーニュース 6月8日16時45分配信 読売新聞)
現時点で6人の死亡が確認されているが、もう一人重体の被害者がいるという報道もある。
犯行の事実関係は明白なので、あとは例によって責任能力だけが問題になると思われますが、理屈抜きでこの犯人に社会の中に居場所はないと思います。
追記
死者が7人になったようです。
やりきれません。
【総連事件初公判(10)】捜査批判「検事は机を叩き、罵声『一生刑務所から出られないぞ』」(産経ニュース)
緒方重威被告人側の冒頭陳述なんですが
「(担当検事が)突如、机を平手で激しく何度もたたき、身を乗り出して拳固を握りしめ、『一生刑務所から出られないぞ。特捜の逮捕は起訴を意味する。甘えるな』などと罵声(ばせい)を浴びせ続けた」「検事は自らパソコンを操作して勝手に作成した供述調書の文案を示して署名を求めた。内容虚偽だったが、もはや抵抗できずに署名した」
こういう主張は、それ自体としては珍しくないものなのですが、問題は被告人が広島高検検事長まで務めた弁護士であるということです。
被告人の冒頭陳述どおりのやりとりがあったとしてもですが、
大先輩に対して『一生刑務所から出られないぞ。特捜の逮捕は起訴を意味する。甘えるな』などと嘘っぱちの罵声を浴びせる特捜検事も特捜検事ですが、それによって元大検事(含む皮肉)の被告人が内容虚偽の自白調書に「抵抗できずに署名した」と言われてモナーと思うわけです。
自白調書に署名したのならそれなりのもっと合理的な理由があったんじゃないのかな〜とも思うわけです。
ともかく公判は始まりましたので、しばらく産経ニュースを注視ですね。
珍しく現職裁判官の方が足跡を残されてました。
ブログもお持ちのようなので覗いてまいりました。
今枝弁護士が出演してました。
また泣いてましたが、
内容的には、事件が確定していないのに、弁護人であった当時の心証を漏らしたりしていて、弁護士としてはかなり問題があるんじゃないか、少なくとも現弁護団としては相当不快なものだんたんじゃないかと思います。
光市母子殺害事件の死刑判決に関連して永山判決の死刑基準というものが問題にされています。
再鑑定申請を却下 渋谷の妹殺害・切断 5月12日結審(asahi.com 2008年04月21日21時22分 ウェブ魚拓)
公判では、武藤被告の犯行当時の責任能力が争点となっている。弁護側が申請した「遺体を切断した当時は責任能力がなく、殺害時も自分の行動を制御する能力が減退していた」とする鑑定結果に対し、検察側はこの日の公判で、「信用できない」として再鑑定を請求したが、秋葉裁判長はこれも却下した。
どんな判決になるかまだわかりませんが、審理経過の備忘録です。
光市母子殺害、弁護団懲戒はせず 広島弁護士会(asahi.com 2008年04月02日20時04分)
ヒューザー社長が有罪 耐震偽装知り販売 東京地裁判決(asahi.com 2008年03月25日15時07分 ウェブ魚拓)
毛利晴光裁判長は、住民11人から代金約4億1千万円をだまし取ったと認定。「エンドユーザー軽視の悪質な犯行で、被害者の人生設計を大きく狂わせた結果は重大だ」と述べた。
ここだけ読むと、十分な被害弁償がなければ当然実刑だと思える事案です。
なお、記事中に被害弁償についての言及はありません。
この日の判決は「建築確認の検査済み証が出ていた事情があり、ヒューザーは耐震偽装の被害者ともいえる立場だったことは否定できない」とも述べた。
どうもこの部分が執行猶予をつけた理由かな、と思うのですが、被害者だと見たとしてもその被害を結局エンドユーザーに転嫁しているのですから、エンドユーザーの被害の大きさに照らして執行猶予の理由になるのかどうか疑問です。
しかし、詐欺の故意については「ごく軽い安易な気持ちでだまし取ることを認めた」とし、「強い意図があった」とする検察側の主張は退けた。
なんですか、この判示は?という感じなんですけど
「ごく軽い安易な気持ちでだまし取ることを認めた」という認定は被告人に有利な情状として見ているのでしょうか?
もしそうだとしたら、違うんじゃないのかな、と思うのですが、、、
最近、ピンとこない判決が多いです。
私の実務感覚にずれがしょうじているのかと不安になります。
風俗店女性殺害男に懲役6年 「取り調べで暴行」認定(産経ニュース 2008.3.24 19:59 ウェブ魚拓)
情報は必ずしも十分ではありませんが、報道に基づく限り納得できない判決です。
並木裁判長は「被告は犯行時に過度の飲酒による心神耗弱状態にあった」とした
「覚せい剤で心神喪失無罪判決」でも述べましたが、自らの意思で飲んだ酒を原因とする無罪や減刑は認めるべきではないと思います。
この判決(少なくともこの判決報道)は、酔っ払った上での犯行は大目に見てもらえるという強いメッセージを与えることになります。
特に飲酒は、覚せい剤と違って合法であり、その意味で抑制力が効いていませんので悪影響は覚せい剤無罪判決より深刻だと言えます。
最近、裁判所の心神喪失や心神耗弱の認定が甘くなりすぎてはいないでしょうか。
納得できない点がもう一点あります。
公判では、府警の取調官に暴行を受けたとする黒木被告自筆の「被疑者ノート」が証拠採用され、供述調書の一部の採用が却下された。判決理由で並木裁判長は、取調官の暴行を認定し、「精神的、肉体的に苦痛を被ったことは量刑上考慮すべきだ」と指摘した。
取調べにおける暴行は絶対許されるべきではありませんが、それは刑事訴訟上は供述証拠の証拠能力として問題にすべきであり、被告人が受けた「精神的、肉体的苦痛」は損害賠償(国賠)の問題として解決すべきであって、量刑に反映されるべきではないと思います。
取調べ時の暴行を量刑に反映させた場合、それによって「精神的、肉体的苦痛」が慰謝されたと見るのでしょうか?
慰謝されたと見るならば、別途国家賠償請求が起こされた場合、量刑に影響した範囲で損害賠償額を減じる認定が可能なのでしょうか?
被害感情、遺族感情に対する考慮はどうなっているのだろうか?
刑罰による法回復機能との整合性はどうなるのだろう?
などなどと疑問がいくらでも出てきます。
私としても、考えがまとまっているわけではありませんが、直感的におかしい判決と感じます。
検察は控訴すると思いますので、上級審の判断が待たれます。
志布志事件「違法に接見交通権侵害」 国・県に賠償命令(asahi.com 2008年03月24日13時58分 ウェブ魚拓)
接見内容を調書化することが絶対許されないというわけではないと思いますが(例えば弁護人による罪証隠滅工作があった場合など)、本件では調書化の必要性があったのかどうか疑問です
事件全体の空気も影響しているかも知れません。
普通なら国・県側が控訴すべき事案だと思うのですが、志布志事件を早く忘れさせたいと思ったらしないかも知れませんね。
事件を風化させないために、是非国・県側に控訴してもらいたいと思います。
理論的な問題として最高裁の判断を聞きたいという気持ちもあります。
しかし、それはそれとして、警察は何のために「否認をそそのかされた」などという調書を作ったのでしょう?
弁護人への牽制か?被疑者への圧力ないし被疑者と弁護人との離反工作の一貫か?
結局のところは、弁護人が邪魔で邪魔で仕方がなかったんだろうと想像します。
なんとかして弁護人を解任させたかったんでしょうね(そういう報道もあった記憶があります)。
そういうことであれば浅知恵と言うしかありませんね。
弁護人の存在を当然の前提として捜査ができなくて、一人前の捜査官と言えません。
浅知恵に基づく調書化や調書化のための接見状況の取調べは、違法とされても仕方がないと思います。
ここまで違法・不当捜査のかたまりのような事件は珍しいと思います。
死刑求刑に対して無期懲役の判決ですね。
調書流出の被告が無罪主張へ「身分は医師でなく鑑定人」(asahi.com 2008年02月01日 ウェブ魚拓)
別エントリのコメント欄でも紹介されていましたが
調書を漏らした事実は争わないものの、弁護人は「長男の精神鑑定をした時は同罪を問われる医師でなく鑑定人の身分にあり、罪は成立しない」としている。
ありうる主張ではあると思いますが、はたして通用するでしょうか?
刑法第134条1項 医師、薬剤師、医薬品販売業者、助産師、弁護士、弁護人、公証人又はこれらの職にあった者が、正当な理由がないのに、その業務上取り扱ったことについて知り得た人の秘密を漏らしたときは、六月以下の懲役又は十万円以下の罰金に処する。
被告人が医師であることは間違いありませんから、裁判所から依頼された鑑定が医師としての業務になるかどうかが問題になるようです。
検察側は「そもそも被告が『医師』だったため、精神鑑定が依頼された」と反論するとみられる。
というか、精神鑑定の実体というのは、精神医療の専門家である精神科医に対して、精神科医としての被告人の犯行当時の精神状態に関する診断を求めるものですから、秘密漏示罪は成立すると言っていいんじゃないかと思います。
いずれにしても、最高裁までいくでしょうね。
幼児3人死亡の飲酒運転、今林大被告が控訴(ヤフーニュース 1月22日21時14分配信 読売新聞 ウェブ魚拓)
「過失」の判断、やりきれなさ残す 福岡3児死亡判決(asahi.com 2008年01月08日12時30分)
光市母子殺害事件の安田弁護士懲戒せず…第2東京弁護士会(2007年12月22日3時6分 読売新聞)
板橋の両親殺害少年、東京高裁が懲役12年に減刑(2007年12月17日23時16分 読売新聞)
一方で、判決は、少年が口答えすると父親がゲーム機を壊したり、「おまえはバカだ」と罵倒(ばとう)したりしていたことなどを踏まえ、「父親の長年にわたる不適切な養育が、少年の誇りを傷つける虐待にあたるという見方もできる」と指摘。1審判決が「両親から虐待や不適切な養育を受けていたとは認められない」として、少年の犯行を「身勝手」と断じた点について、「適切な見方とはいえない」と否定した上で、「1審判決後、少年は反省の姿勢を強め、成長の兆しも見られる」として、刑を軽減した。
刑期の観点だけから言えば、今18歳の少年にとって懲役14年が12年になったことにどれだけの意味があるのかよくわかりませんが、少年の生い立ちに理解を示した高裁の裁判長の言葉が、少年の今後の更生に大きな意味を持つことを祈ります。
元少年側、改めて殺意否定…光市母子殺害・最終弁論(2007年12月4日22時35分 読売新聞)
光市母子殺害:差し戻し審が結審 弁護側は死刑回避求める(毎日新聞 2007年12月4日 21時21分 (最終更新時間 12月4日 21時55分))
光市母子殺害事件差し戻し審結審 弁護団、死刑回避主張(asahi.com 2007年12月04日21時05分)
祖母の義理の弟を逮捕 香川・坂出3人不明事件(asahi.com 2007年11月27日21時39分)
これまで事件捜査については静観していましたが
祖母の義弟が逮捕されました。
まだ、全容が解明されたとは言えませんが
予想されたとはいえ
最悪のそして痛ましい結果になったようです。
なんで幼い姉妹まで、、、
祖母宅によく泊まりに来ていたことは知っていたはずではないのか。
姉妹に対して、簡単に偶発的な犯行とは考えたくないです。
ともかく、早く見つけてあげてほしいです。
別報追記
親族の「殺害」供述に衝撃、急展開の末の最悪の結末(2007年11月28日0時12分 読売新聞)
続報(合掌)
香川の3人不明、坂出港付近で遺体発見(2007年11月28日17時44分 読売新聞)
光母子殺害:弁護士は懲戒せず 東京弁護士会が議決(毎日新聞 2007年11月27日 12時16分 (最終更新時間 11月27日 14時40分) ウェブ魚拓)
「犯行当時は心神耗弱」滋賀2園児殺害、鄭被告に無期懲役(2007年10月16日13時51分 読売新聞)
最大の争点だった被告の刑事責任能力について、長井裁判長は「被告は当時、統合失調症に罹患(りかん)し、被害妄想が強まっていた。自己の行為の善悪を判断する能力や、行動を制御する能力を完全に失っていなかったが、考えと行動が飛躍しており、攻撃性や衝動性が著しく増したことが引き起こした犯行」と述べた。
詳細な判決要旨はこちら
http://sankei.jp.msn.com/topics/affairs/4081/afr4081-t.htm
私は、橋下弁護士の光市弁護団に対する懲戒扇動については強い批判を加えてきました。
このブログで個人に加えた批判の中では最大級の批判だと思っています。
しかし、光市弁護団の弁護方針や記者会見のあり方について支持しているわけではありません。
説明責任に関連して、説明の義務と説明の必要性というものが議論されているようですが、どうも説明の対象について混乱が見られます。
最近のコメント欄の感想のコメント欄において、私がTAKU さんのコメントに応答したのは、言葉が独り歩きしている感のある「世間」、「常識」、「一般社会」というような抽象的なキーワードについて考えてみる機会を作るのもいいのではないか、と考えたからです。
その意味では、なかなか有意義ではなかったかと考えています。
以前からの常連さんは、光市母子殺害事件について、私がさまざまな観点から述べた意見をご存じですから、私の基本的なスタンスや刑事弁護士としての私がどのような考え方をするのか、またそれを通じて刑事弁護とはどういうものかについて程度の差はあるかも知れませんがある程度の理解はしてもらっていると思います。
今日のスーパーモーニングで、女性司会者(名前は忘れた)が、いまだに弁護団の弁護方針と死刑廃止論を結びつけているのにあきれた。
言うまでもなく、橋下答弁書の問題です。
こんなことは原告弁護団に任せておけばいいのですが、乗りかかった船ですので主として懲戒理由の観点からコメントしておきます。
畠山被告「落下の瞬間、忘れた」 長女殺害、隠蔽否定へ(asahi.com 2007年07月10日15時34分 ウェブ魚拓)
若干既視感を覚えるニュースですが
朝鮮総連仮装売買:緒方元長官ら3人逮捕 詐欺容疑(毎日新聞 2007年6月28日 17時23分 (最終更新時間 6月28日 21時35分)ウェブ魚拓)
いままで静観していた事件ですが、大きく動き出しました。
それも、意外な展開です。
朝鮮総連に対する詐欺ですか。
元長官の関与の程度はまだまだはっきりしないようですので、今後の捜査の進展を注視したいと思います。
ブレーキ遅れ、日勤教育の影響 宝塚線脱線・最終報告(asahi.com 2007年06月28日20時51分 ウェブ魚拓)
さて、JR西日本に聞く耳ありやなしや。
川崎通り魔事件、26歳会社員を殺人未遂容疑で逮捕(2007年4月20日11時59分 読売新聞 ウェブ魚拓)
朝の時点では任意調べでしたが、逮捕されたようですね。
被疑者は自ら出頭してきて「目撃状況」を語ったようですが、相当不自然な部分があったことが想像されます。
こういう種類の取調べというのは、本当に捜査というものが分かっていない人がやるとぐちゃぐちゃになってしまう恐れがあるのですが、今のところは具体的なコメントできる程度の情報はありません。
今朝のテレビで小倉智昭が、被疑者の話が本当である可能性もある、と指摘していましたが、そのような可能性をきちんと視野に入れた捜査がなされていることを願っています。
続報
鈴木容疑者、血痕隠しか直後にズボン洗濯…川崎通り魔事件(2007年4月21日14時37分 読売新聞 ウェブ魚拓)
痴漢行為:植草被告、再現ビデオ上映で無罪主張(毎日新聞 2007年3月28日 20時02分 キャッシュ)
鈴香被告、長女への殺意否認へ 自白の任意性争う方針(asahi.com 2007年03月27日06時22分 キャッシュ)
ライブドア宮内被告に懲役1年8カ月の実刑判決(asahi.com 2007年03月22日11時06分 キャッシュ)
「被害者いない」堀江被告の発言に抗議声明(2007年3月19日13時35分 読売新聞)
堀江被告実刑―断罪された「錬金術」(朝日 キャッシュ)
社説:堀江前社長実刑 ルール無き拝金が断罪された(毎日 キャッシュ)
[堀江被告実刑]「金銭至上主義が断罪された」(読売 キャッシュ)
流し読みした感想ですが、読売が一番浅薄な印象です。
「法に触れさえしなければ」と言いつつ、違法行為そのものにも手を染めていた。実刑判決も当然だろう。(読売)
なぜ実刑なのか、について検討したのかな、という感じです。
1審は半年余りで終了した。大型経済事件としては異例の速さだ。(読売)
これは公判前整理手続の導入の影響が大きいと思われます。
制度が変わったことをまったく無視した社説です。
このあたりにも不勉強さが表れているように感じられます。
堀江被告に実刑判決 「狙い撃ち」論一蹴、錬金術明確に「ノー」(ヤフーニュース 3月17日8時1分配信 産経新聞 キャッシュ)
この記事は以下のように要約しています。
ライブドア:堀江前社長、異例の実刑判決 法廷戦術裏目に(毎日新聞 2007年3月17日 1時18分 キャッシュ)
堀江被告、懲役2年6月の実刑判決…直ちに控訴(2007年3月16日13時47分 読売新聞 キャッシュ)
堀江被告実刑、判決理由の要旨(asahi.com 2007年03月16日15時34分 キャッシュ)
<危険運転>「あおり」で死傷事故、栃木の24歳男を起訴(ヤフーニュース 3月6日20時29分配信 毎日新聞 毎日のキャッシュ)
処理としては妥当な処理だと思います。
本音で言えば、殺人・同未遂でもよかったと思うほどです。
本件の証拠関係を見ていませんので以下は一般論ですが、この種の事案では目撃者がいないと被告人が弁解したときにいろいろ立証上難しい問題が生じる場合が多いです。
で、何が言いたいかといいますと、市民の協力がないと適切な処理ができない事件が多いということです。
つまり、警察や検察は市民に信頼される必要があるということです。
誰も、信頼できない相手に協力しようという気にはなりません。
その意味で、信頼を損なうニュースが目につく今日この頃です。
平成電電、破綻悟り?金集め加速 出資総額3倍に(asahi.com 2007年03月06日17時45分 キャッシュ)
テレビなどで有名タレントを使って宣伝しているからといって信用できるとは限らないんですね。
京都駅に大きな広告があったのを覚えています。
植草被告 再現ビデオ応じず弁護人解任(スポニチ[ 2007年02月28日 21:11 速報記事 ] キャッシュ)
飲酒運転で夫婦死傷 元姫路市職員に懲役7年(asahi.com 2007年02月28日12時36分)
ひき逃げ容疑で逮捕の男、1.6キロ引きずったと認める(asahi.com 2007年02月28日00時38分)
原野商法被害者狙い詐欺、容疑の社長ら逮捕へ 警視庁(asahi.com 2007年02月21日07時51分 キャッシュ)
この手の、被害者に追い討ちをかけるような詐欺はほんとに悪質だと思います。
私は犯罪の成否判断においては結果無価値論的な感覚ですが、犯罪成立を確認した後の量刑面(情状面)においては、行為無価値論的感覚が前面に出てきます。
目いっぱい厳罰に処すべきだと思います。
18歳男性刺殺、主犯格の高3暴走族を逮捕(2007年2月20日12時48分 読売新聞 キャッシュ)
杉並親子殺害の容疑者はナイフマニア…週5日ゲーセン(2007年2月17日3時2分 読売新聞 キャッシュ)
公判における心神喪失の主張は難しそうです。
犯行をごまかそうとしてどんどん墓穴を掘ったみたいです。
合成麻薬所持・覚せい剤使用容疑、関西大生を逮捕(asahi.com 2007年02月13日23時23分)
合成麻薬(MDMA)を持ち、覚せい剤を使用したとして、奈良県警は13日、大阪府富田林市向陽台3丁目、関西大学3年の木下隆容疑者(21)を麻薬および向精神薬取締法違反(所持)と覚せい剤取締法違反(使用)の両容疑で逮捕した。
私は、犯罪の本質は自己中心性だと考えています。
この大学生は、薬物事犯は自分が薬物におぼれるだけで誰にも迷惑をかけていない、と考えていたかも知れませんが、捕まったときの親の嘆きを考えたことがあったのでしょうか。
強制わいせつの教諭、警視庁の送検手続き忘れで釈放(2007年2月13日14時30分 読売新聞)
湯沸かし器説明書、CO中毒の危険記載せず…東京ガス(2007年2月12日9時13分 読売新聞 キャッシュ)
植草氏の弁護団が解任された件で、某有名応援サイト経由であんまりなブログを見つけました。
スルーも考えましたが書いている人の経歴がかなりのものなのでコメントします。
http://www.uekusa-tri.co.jp/column/index.html
旧弁護団とは、弁護方針を巡って当初より溝を感じておりましたが、4ヵ月半にわたって長期勾留されていたために情報が不足し、対応が遅れてしまいました。
このような事態になった場合、双方とも事情を語らないのが普通ですから経緯は知る由もありませんが、「当初より溝を感じて」いたのであれば、もっと早く解任すべきだったのではないかな、と思います。
植草氏にとっては全面否認の重大事件ですから、弁護団との間には強い信頼関係がなければならなかったはずです。
弁護方針というより、もっと根本的な考え方の相違があったのかも知れません。
いずれにしてもすでに新弁護体制を決定したとのことですので、今後の新弁護団の反証活動を注目したいと思います。
東武東上線で女性と、助けようとした警察官巻き込まれる(asahi.com 2007年02月06日22時20分)
「時速60キロ超えていた」 川口の園児死傷事故初公判(asahi.com 2007年02月02日12時11分)
消費期限切れ原料使用、シフォンケーキなど8品目も(2007年1月16日21時47分 読売新聞)
この見出しはこの記事の一番大事な点を要約していないのではないでしょうか。
また、同工場で、2004年6月から06年10月までの間、プリンやシュークリームの消費期限を、社内基準より1日長く表示していた問題では、この間の3代にわたる工場長が、いずれもこの事実を認識していたことが判明。幹部の容認の下で、ずさんな品質管理が常態化していたことが明らかになった。
つまり工場長の交代のたびに社内基準を無視することの申し送りをしていたということなのでしょうか?
もはや「ずさんな管理」という表現はあたりませんね。
すでにコメントでも指摘されていますが、これでは「管理」とは言えないでしょう。
何を管理していたのでしょう。
不正が発覚しないことが管理の最重要課題だったように思えてしまいます。
この罪深き工場長たちは今なにをしているのでしょう。
不二家支えたフランチャイズが悲鳴「裏切られた」(2007年1月16日14時42分 読売新聞)
この悲鳴は聞こえているのでしょうか。
加藤紘議員宅放火、弁護側「テロ」、検察側「生活苦」(asahi.com 2007年01月11日22時47分 キャッシュ)
被告は起訴事実をほぼ認めたため、「動機」が主な争点になった。
なかなか面白い公判です。
自作自演で拳銃押収、奈良の警部補を逮捕へ(2007年1月4日3時1分 読売新聞)
主要3紙の報道を見てみました。
末尾に追記があります。
パロマ事故:「欠陥製品とはいえない」第三者委が報告書(毎日新聞 2006年12月21日 14時12分)
奥村弁護士のブログでウィニー判決とその批判に対する意見が述べられています。
タイトルは、
「Winny判決、ソフト開発者を処罰する基準を明示せよ」
ですが、奥村弁護士は「明示せよ」と言っているわけではありません。
するなと言っているわけでもありあません。
一言でいうと、「無い物ねだりをしても仕方がない」ということでしょうか。
私としては、ほぼ全面的に同意できる内容です。
とりあえず一読されたし!
(一部加筆)
拾ったネコ殺しネットに写真、書類送検の男を逮捕(2006年12月20日20時51分 読売新聞)
無職の男を強要容疑で逮捕 殺人事件とも関連か?(asahi.com 2006年12月09日23時15分)
飲食店員に因縁をつけて脅したとして、茨城県警日立署は9日、日立市に住む無職の男(57)を強要の疑いで逮捕した。男は容疑を否認しているという。男は死刑判決を受け、上告中の後藤良次被告(48)が3件の殺人事件に関与したとして県警に提出した上申書の中で、関与が指摘されている人物で、県警が今後、関連についても調べる。調べでは、男は05年9月23日未明、同市内の飲食店で、アルバイト店員の男性大学生(21)に、「注文したものと違う」などと因縁をつけ、胸ぐらをつかむなどの暴行を加え、無理やり謝罪させた疑い。
絵に描いたような別件逮捕っぽい事案ですね。
法律素人の皆さんは、このような逮捕についてどうお感じでしょうか?
痴漢行為:植草被告の保釈認めず(毎日新聞 2006年12月8日 22時13分)
「無罪を確信」と植草被告 女子高生への痴漢事件初公判(asahi.com 2006年12月06日11時25分)
前のエントリのついでに(失礼^^)読んだのがnikkansports.comのこの記事です。
阿曽山大噴火さんはファッションはかなり変ですが、その裁判傍聴記はとても的確で面白いです。
ホリエモン公判のホリエモンと検察官のやり取りも「子どものけんか」と言い切っておられます。
実は私も同じような印象をもっておりまして、ホリエモンもはしゃぎすぎなら検察官も大人気ないというか下手くそというか、正直見ちゃおれん、という感じです。
ライブドア関係では、宮内被告ら公判の冒頭陳述について「検察下手くそ」というエントリを書いていますが、どうもライブドア関係の公判担当検事は能力的に(以下、自粛)(^^;
「酔って車で外出」の夫、止める妻はね死なす…福島(2006年11月24日13時56分 読売新聞)
薬害エイズ事件:壮絶な死、まるで凶器 非加熱製剤使用中止の内幕−−元担当医が手記(毎日新聞 2006年11月22日 東京夕刊)
埼玉・プール死亡事故、市課長ら6人を書類送検(asahi.com 2006年11月16日12時09分)
和歌山知事「談合知らなかった」 接見した弁護士が語る(asahi.com 2006年11月16日12時46分)
長期病欠の元奈良市職員の男性を逮捕 職務強要の疑い(asahi.com 2006年11月14日13時26分)
堀江被告、自社株売却収入の利益計上「報告ない」(asahi.com 2006年11月08日00時03分)
小学生の女児、連続わいせつ 容疑の男逮捕 兵庫(asahi.com 2006年11月06日11時34分)
調べでは、山本容疑者は今年6月上旬、姫路市内の住宅に侵入し、1人で留守番をしていた小学生の女児に「殺すぞ」と脅して体を触るなど、昨年夏から今年夏にかけ、同市や隣のたつの市などで小学生の女児7人にわいせつ行為をした疑い。同容疑者は6月に逮捕され、強制わいせつ罪などで公判中。ガス点検員を装って家に上がり込んだり、路地裏に呼び込んでナイフで脅したりする手口だったという。
ぞっとする記事です。
被害者の女の子に大声をだされたりしたら思わず殺してしまうというのがよくあるパターンだからです。
犯人の性格にもよりますが、気の小さい男ほど殺人に至りやすいと思っています。
ともかく命を奪われる犠牲者が出ないで逮捕されたというのはよかったと思います。
福島県前知事、収賄容疑認める 土地取引「受注の謝礼」(asahi.com 2006年11月02日03時02分)
福島汚職:佐藤前知事が一転、容疑認める供述(毎日新聞 2006年11月2日 3時00分)
福島ダム汚職、佐藤前知事が収賄認める供述(2006年11月2日1時33分 読売新聞)
リーク情報ですが
堀江被告の粉飾指示「覚えていない」…証人尋問で幹部(2006年10月25日21時41分 読売新聞)
虐待で3歳児餓死、体重7キロ 遺棄致死容疑で父ら逮捕(asahi.com2006年10月23日01時13分)
埼玉の園児死傷事故、運転者に危険運転致死罪適用されず(asahi.com 2006年10月16日20時40分)
村上被告側、起訴事実の根幹否認 公判前整理手続き開始(asahi.com 2006年10月16日22時20分)
1 追跡されたワゴン車、乗用車と衝突…高校生ら5人死傷(2006年10月15日13時12分 読売新聞)
10年前の銃撃戦射殺犯、潜伏先の秋田県で逮捕(2006年10月14日19時50分 読売新聞)
調べでは、古市容疑者は96年8月26日、元組長に付き添って歩いていた際、組員2人に襲われ、銃撃戦の末、うち1人を短銃で射殺した疑い。元組長は死亡。古市容疑者は逃走し、府警が同29日に指名手配した。
時効完成狙いだったのかも知れませんが、早く出頭したほうがよかったと思います。
もちろん、本人にとってです。
正当防衛の可能性もありますから。
奈良女児殺害、小林被告控訴取り下げ 死刑確定へ(asahi.com 2006年10月10日18時56分)
「命日までに死刑にして」、小林死刑囚が手紙準備(asahi.com 2006年10月11日15時21分)
いろいろ意見はあると思いますが、自ら死刑を受け入れるという決断には重いものがあると思います。
ほとんど直感ですが、宅間守とは違う印象を受けています。
起訴された植草容疑者、「人違い」と一転否認(2006年10月4日20時2分 読売新聞)
「社長に報告」繰り返す 堀江公判・宮内被告の尋問終了(asahi.com 2006年09月29日21時59分)
強制わいせつで小学教諭逮捕 女子高生に下半身触らせる(SankeiWeb 09/23 13:58)
無理矢理触ったら強制わいせつになるのは当然として、無理矢理触らせてもなりますから誤解のないように。
教師だという点はもはやコメントバリューがありませんが、態様がちょっと普通と逆だったのでコメントしました。
被害者にとってはどっちが不愉快だか微妙かもしれませんが、被疑者にとってはより危険が大きいのではないでしょうか。
女子高生だからといって気が弱い子ばかりとはかぎりませんし。
ライブドア公判、堀江被告の弁護側が宮内被告を尋問(2006年9月20日23時13分 読売新聞)
報道の断片的な証言でどうのこうの言っても仕方がないかもしれません。
ともかく、自分の考えをしっかり持っている人に対する反対尋問というのは効果を上げることが難しいものです。
先にも触れましたが、植草氏の痴漢事件について、でっちあげまたはその可能性を示唆する意見があります。
平野貞夫氏は「植草問題について」においてこのように言っています。
この意見の中には正論を含みますが
正当な裁判で結論が出るまで、「推定無罪」を前提に植草氏の主張を信用するというのが、友人としての私の姿勢である。
これが全てであるように思われます。
飲酒運転の車衝突、原付きの男性死亡 静岡・富士(asahi.com 2006年09月17日08時17分)
村上被告、ニッポン放送株「インサイダー」一転否認へ(2006年9月16日3時8分 読売新聞)
否認は想定の範囲内なんですか、ちょっと気になるのは、村上被告の保釈請求のときに弁護人が保釈請求書にどんなことを書いたかということです。
植草教授、痴漢は「警察のでっち上げ」 容疑否認(Sankei Web 09/15 15:18)
今、テレビのニュースでやっていたのですが、例の手鏡覗き事件の植草氏が、今度は電車内の女子高生に対する痴漢行為で乗客に現行犯逮捕されたようです。
追記
早速トラックバックをいただきましたが、そこからの情報によりYOMIURIONLINEで既報であることがわかりました。
今度は女子高生に痴漢行為、植草教授を現行犯逮捕(2006年9月14日13時48分 読売新聞)
調べによると、植草容疑者は今月13日午後10時10分ごろ、品川―京急蒲田間を走行中の京浜急行の電車内で、神奈川県内の高校2年の女子生徒(17)の下半身を触った。女子生徒が「やめてください」と声を上げたため、植草容疑者は周囲の乗客に取り押さえられ、京急蒲田駅で同署員に引き渡された。植草容疑者は当時、酒に酔った状態で、調べに対しては「覚えていない」と否認しているという。
今回は乗客つまり私人による現行犯逮捕のようです。
青い三角定規元メンバーの男、酒気帯び運転容疑で逮捕(asahi.com 2006年09月12日15時07分)
最近飲酒運転関係のニュースがとても増えています。
最近になって異常に飲酒運転が増えたわけではないと思いますので、要するにマスコミがたくさん取り上げているだけでしょう。
しかし、猫も杓子も飲酒運転報道という感じで、意味はあると思いますが、なんとなく無節操という感じもします。
もちろんマスコミがという意味ですが。
最近の飲酒運転がらみのエントリにおける私の言葉遣いについて、いくつかご指摘がありましたが、その根っこにあるのは言うまでもなく、飲酒運転による追突・3児死亡事故があまりに痛ましく、その理不尽さに憤りを禁じ得なかったからです。
堀江被告公判は「見せ物」 NYタイムス(asahi.com 2006年09月05日16時32分)
Tシャツ姿で既存の権威にとらわれない姿勢を示していた同被告がネクタイを着用した点に触れ、無罪主張と同じくらい「重要な決定だったのだろう」と論じた。(時事)
モトケンとしましては、ネクタイ着用が堀江被告自身の何らかの考え方の変化によるものか、それとも弁護団の説得によるものかという点が気になります。
後者なら弁護団が説得した理由は概ね想像できますが、前者ならちょっと興味がありますね。
いずれにしてもホリエモンが権威に屈したことの証明だ、という見方は可能ですが、ま、どうでもいいことじゃないですかね。
ちょっと本筋外れのエントリでした(^^;
泥酔運転? 業過容疑で逮捕 「飲酒は追突後」主張 福岡県警八幡西署(ヤフーニュース(西日本新聞) - 9月5日17時7分更新)
福岡の3人死亡事故、「これぐらいの酒なら」と容疑者(ヤフーニュース(読売新聞) - 9月2日21時26分更新)
今林大(ふとし)容疑者(22)が「酒は飲んでいたが、これぐらいの酒の量なら、ちゃんと運転できると思っていた」と供述していることがわかった。
正直に供述しているようですが
調べでは、今林容疑者は8月25日午後7時半ごろ、友人2人と一緒に東区の居酒屋に到着。焼酎5合瓶(900ミリ・リットル)を空けた。同9時半ごろには、居酒屋にタクシーを呼んで、いったん帰宅。車を運転して再び外出し、居酒屋近くのスナックで飲酒し、ドライブに出発して事故を起こした。
こんなバカな男のために3人の子供の命が奪われたかと思うと、言葉もないです。
「偽メール」永田前議員、総支部長への復帰見送り(2006年9月1日18時26分 読売新聞)
永田氏は1日に、半年間の党員資格停止処分が解けた。
もう半年以上前の話になるんですね。
民主党の鳩山幹事長は1日の記者会見で、偽メール問題で議員辞職した永田寿康・前衆院議員の処遇について、永田氏と協議した結果、衆院千葉2区総支部長への復帰を見送ることで合意したことを明らかにした。
しかし、党員資格停止処分が解けたからといってすぐに総支部長(どれだけ偉いのか知りませんが)への復帰話が出ること自体がおかしな話だと思うのですが・・・
よっぽど人材不足なのか、民主党は。
ライブドア不明金1億円 検察側と弁護側、公判の焦点に(asahi.com 2006年09月02日08時52分)
朝日は、「公判の焦点に」などと書いてますが、週刊誌並のはしゃぎすぎではないでしょうか。
北九州監禁殺人、「逆らえず」緒方被告が無罪主張へ(2006年9月1日3時5分 読売新聞)
最近、ニュースの見出しだけではどんな事件だったかわからなくなりました。
以下のページが読売のこれまでの報道をまとめています。
経産省次官「パロマ製品に法律上の欠陥」(asahi.com 2006年08月31日19時39分)
「製品欠陥ない」…パロマが会見で経産省に反論(2006年8月29日21時46分 読売新聞)
回収対象の7機種が欠陥製品とされたことについては、「見解の相違がある」と、不満をのぞかせた。経産省は報告書の中で、「制御装置が簡単に故障し、不正改造も容易だった」ことが欠陥に当たると認定した。これに対し伊藤栄一広報室長は、「製品には欠陥がないという主張に変わりはない。経産省に意見書を出すことも含めて検討したい」と述べた。
企業としての欠陥は明白であると思います。
そしてこれは製品の欠陥より重大な問題です。
パロマ工業に回収の緊急命令と厳重注意 経産省(asahi.com 2006年08月28日16時41分)
同法の緊急命令は製品に欠陥があることが要件となる。同省は今月10日に同社への立ち入り検査を実施して資料を分析。パロマ製品には事故を誘発する構造上の問題があるとの結論を得た模様だ。
ということですので、その影響に照らして要件の有無を慎重に検討すべきであることはわかりますが、このブログでパロマ問題を初めて取り上げたのが7月16日のことで発覚はそれ以前であったのに、今頃になって、「緊急命令」と言われてもな〜という感じです。
本当に緊急に対処すべき必要性がある場合に対応できるのか、不安を感じます。
追突・転落の3児通夜、弔問の福岡市長に遺族涙の訴え(2006年8月27日22時30分 読売新聞)
父親の大上哲央さんは「自分は水に沈んでも、子供が水につからないよう、必死に頭の上で持ち上げていた。助けたかった。わかりますか、この気持ちが」と泣きながら山崎市長に詰め寄った。
まったく理不尽な事故に遭い、必死に助けようとして助けられなかった両親の思いは、、、伝わっていると信じたい。
山崎市長は「3人のことを忘れず、誠心誠意できることを行い、償いをさせていただきたい」と厳しい表情で答えた。
何をどうするつもりなのか?
すぐに移ろい行くマスコミの関心があるうちに、具体的な行動を示してもらいたい。
そしてマスコミもそれを追跡してもらいたい。
市長を辞めろとは言わない。
もっと実のあることをなんとかしろ、と言いたい。
両親の涙と慟哭をその目で見、耳で聞いたものとして。
叫ぶ母、わが子捜し4度海中へ 福岡3児死亡事故(ヤフーニュース (西日本新聞) - 8月26日17時0分更新)
時速80キロ超、ブレーキ痕なし…福岡・3児死亡事故(2006年8月26日22時34分 読売新聞)
海中転落:福岡市が謝罪 今林容疑者懲戒免職の方針(毎日新聞 2006年8月26日 21時47分 (最終更新時間 8月26日 22時35分))
懲戒免職にしたからどうだと言うんでしょう。
あまりの憤りにかなり不謹慎なカキコをします。
私が三人の子供の父親の立場なら、5年や10年で冷静さを取り戻すことは難しいかもしれません。
「私を人殺しにしたくなければ、犯人を死刑にしろ。」
と言うでしょうね。
私が、法律を知らなければ、心の底からそう思うでしょう。
なまじ法律を知っているから余計に腹立たしい。
このニュースの本文は引用しません!
危険運転致死傷罪の法定刑に無期懲役があってもおかしくないと思わしめる事故です。
乳児を熱湯につけ虐待、父親の組幹部を逮捕…北九州(2006年8月23日1時38分 読売新聞)
堀江被告、初公判は9月4日 3カ月に26回、集中審理(asahi.com 2006年08月18日20時06分)
すごいですね。
週に2回ペースの公判予定です。
こんなことは大金持ちの被告人しかできないと思います。
こんなペースで公判が開かれたら弁護士は他の仕事はほとんどというか全くできないと思います。
つまり、被告人から見れば、弁護士を貸し切り状態で雇うことになります。
いわば文字通りの専属弁護士です。
弁護士から言えば、3か月間の事務所の維持経費と3か月分に相当する収入を堀江被告人1人から貰う必要があります。
事務所にもよりますし、専従する弁護士の数にもよりますが、いったい幾らくらいかかるのでしょう。
敢えて推計せずに、
すごいな〜
とだけ言わせていただきます。
パロマ不正改造、元社員「何度もやった」(2006年8月11日3時2分 読売新聞)
村本容疑者、新妻に暴行で“新婚生活”1日で破たん(2006年8月8日3時2分 読売新聞)
彩香さん殺害を一転否認、畠山被告あす追起訴(2006年8月8日3時1分 読売新聞)
市民プール排水口に女児吸い込まれ死亡 埼玉(asahi.com 2006年08月01日00時47分)
プール事故:自治体合併で点検回数減っていた(毎日新聞 2006年8月1日 11時35分 (最終更新時間 8月1日 13時01分)
女児死亡の流水プール、実況見分始まる(2006年8月1日13時4分 読売新聞)
とても腹立たしいニュースです。
管理者側の管理責任は免れないと思います。
村上被告側、起訴事実の一部否認を検討(asahi.com 2006年07月30日09時56分)
パトカー追跡受けた車が衝突事故、3人死傷 静岡・浜松(asahi.com 2006年07月30日10時19分)
恐喝未遂:組員6人逮捕 飲食店で会社員らを脅す 名古屋(毎日新聞 2006年7月26日 14時15分)
スーパーの食品に針混入の被告に実刑判決 大津地裁(asahi.com 2006年07月26日11時12分)
畠山容疑者を簡易鑑定へ 秋田の連続児童殺害事件(asahi.com 2006年07月24日20時48分)
秋田児童殺害事件関係のニュースですのでフォローしておきます。
マニュアル存在? 別室でも同じ改造 パロマ事故(asahi.com 2006年07月24日08時43分)
誤診で3カ月勾留、国に50万円賠償命令 札幌地裁(asahi.com 2006年07月22日12時18分)
パロマ事故、はんだ割れ2カ所に集中(asahi.com 2006年07月23日10時57分)
「欄干に座らせ押した」畠山被告が彩香さん殺害詳述(2006年7月22日3時4分 読売新聞)
パロマが不正改造促す文書、修理会社へ80年代に配布(2006年7月20日14時30分 読売新聞)
オンラインゲーム内通貨、勝手に蓄財容疑 元会社員逮捕(asahi.com 2006年07月20日23時25分)
これ、とても面白い事件です。
彩香ちゃん殺害事件の陰に隠れているような感がありますが、この問題はシンドラー社のエレベータの比ではない危ない話なのではないかと思っています。
畠山容疑者の弁護士「長女殺害には守秘義務」(asahi.com 2006年07月17日20時59分)
「豪憲君事件は防げたかも」 問われる県警の初動捜査( asahi.com 2006年07月17日12時24分)
「疎ましくなった」 畠山容疑者、供述一変 秋田事件(asahi.com 2006年07月17日08時31分)
「娘が邪魔になった」畠山被告、殺害動機を供述(2006年7月17日3時3分 読売新聞)
パロマ事故、系列業者が不正改造 社長説明と食い違い(asahi.com 2006年07月16日09時05分)
パトカー体当たりの盗難車、警官が運転手に発砲・死亡(2006年7月15日13時45分 読売新聞)
広島女児殺害事件、地検が控訴 被害者父「闘っていく」(asahi.com 2006年07月14日22時37分)
彩香さんも「突き落とした」 畠山容疑者が供述(asahi.com 2006年07月16日10時25分)
秋田男児殺害:畠山容疑者「娘突き落とした」殺人再逮捕へ(毎日新聞 2006年7月16日 3時00分)
「川に落とした」畠山被告、彩香さん殺害を供述(2006年7月16日5時27分 読売新聞)
秋田男児殺害:「娘、川見せる際に欄干から転落」と供述(毎日新聞 2006年7月14日 3時00分)
広島小1女児殺害で被告側が控訴へ(asahi.com 2006年07月12日20時41分)
車上荒らし、200件中ベンツは60件「簡単だから」(2006年7月6日0時58分 読売新聞)
頭から熱湯、2歳女児死亡…アザも十数か所、両親逮捕(2006年7月6日1時47分 読売新聞)
ヤギ被告に無期判決 広島女児殺害事件(asahi.com 2006年07月04日22時49分)
畠山容疑者の勾留理由開示 秋田・男児殺害(asahi.com 2006年07月04日18時51分)
遺族怒り胸に傍聴 ヤギ被告判決(asahi.com 2006年07月04日14時10分)
広島小1女児殺害:ヤギ被告に無期懲役 広島地裁判決(毎日新聞 2006年7月4日 13時52分 (最終更新時間 7月4日 13時55分))
両親の思い届かず、ヤギ被告に無期…広島小1女児殺害(2006年7月4日14時23分 読売新聞)
などというカテゴリまで作っていろいろ書いてきましたが
単独犯罪…責任どこに 耐震偽装事件の捜査終結(asahi.com 2006年07月02日15時30分)
ひき逃げ誤認逮捕、勾留10カ月 無実の訴え耳貸さず(asahi.com 2006年07月02日13時30分)
奈良高1放火殺人:父「責任痛感」「接し方間違った」毎日新聞 2006年7月1日 12時33分 (最終更新時間 7月1日 16時42分)
東大阪生き埋め殺害:広畑容疑者が当初、事件主導の疑い(毎日新聞 2006年7月1日 3時00分)
脅しの一方で口止め料も 解放会社員に主犯の男ら(ヤフーニュース(共同通信) - 7月1日7時27分更新)
徐々に事件の詳細が解明されつつあるようですが、現時点で一番不可解なのは、どうして一人だけ無事解放されたのかな、という点です。
事件の構造を考えるときのポイントになるような気がしています。
長男「落ち着いた様子だが元気はない」 接見の弁護士(2006年06月25日14時33分)
「妹・弟に恨みない」 長男が反省の言葉 奈良放火殺人(2006年06月25日08時55分)
父にウソ、発覚恐れる 奈良放火殺人(2006年06月24日03時02分)
いずれも asahi.com から引用しました。
ある意味では典型的な事件の様相を呈してきました。
父親の接し方が大きな原因かもしれませんが、少年は多分父親が家にいないことを知って放火したものと思われます。
このあたりがひとつのポイントかも知れませんが、しばらく様子見です。
痛ましすぎて、軽々しくコメントできない気分です。
この事件も弁護人から情報が漏れてきそうです。
その当否はともかく、テレビのレポーターやキャスターの皆さんには、表面的な理解の浅薄な決め付けをしないでほしい、とお願いしたいです。
今朝のワイドショーを見てのお願いです。
奈良医師宅全焼:高1長男を殺人などで逮捕 動機など追及(毎日新聞 2006年6月22日 20時25分 (最終更新時間 6月22日 21時17分))
唐津のひき逃げ・放置 土木作業員を殺人未遂で起訴(asahi.com 2006年06月15日19時34分)
横浜弁護士会、覚せい剤所持の弁護士に懲戒請求(2006年6月12日21時30分 読売新聞)
畠山容疑者の弁護士が会見(asahi.com 2006年06月09日13時07分)
小林被告に死刑求刑 奈良女児誘拐殺害事件(asahi.com 2006年06月05日11時39分)
関連報道
謝罪せぬ理由は「報道が否定的」 奈良女児殺害の被告(asahi.com 2006年05月25日)
「更生難しい」と情状鑑定担当者、奈良女児誘拐殺害公判(asahi.com 2006年04月24日)
子どもを守る(asahi.com > ニュース特集 > 子どもを守る)
ほぼ予想通りの求刑です。
しかし、小さな子供の命が奪われる事件が多すぎるような気がしています。
一人が何人もの子供を殺害するのではなく、何人もの犯人が子供を殺害することにより危機感を覚えます。
悲劇のママがまさか…隣人の逮捕に衝撃(2006年6月5日3時9分 読売新聞)
ライブドア事件:被告の弁護人全員が、冒陳内容に不満(毎日新聞 2006年5月27日 0時49分 (最終更新時間 5月27日 2時00分)
堀江被告「うほほ、そんなに」…宮内被告が供述(2006年5月25日16時0分 読売新聞)
謝罪せぬ理由は「報道が否定的」 奈良女児殺害の被告(asahi.com 2006年05月25日)
堀江被告の保身嫌気、宮内被告が“決別”決意(ヤフーニュース(読売新聞) - 5月23日7時23分更新)
秋田の小1殺害、家族が自宅周辺の取材自粛を要請(2006年5月19日23時14分 読売新聞)
ヤギ被告、殺意は否認…広島小1女児殺害初公判(2006年5月15日13時52分 読売新聞)
「遺体なき殺人」に求刑通り無期懲役…京都地裁(ヤフーニュース(読売新聞) - 5月12日13時14分更新)
この事件は、京都の事件ということもあり注目していましたが、有罪判決が言い渡されました。
証拠に関する情報をほとんど知りませんのでコメントらしいコメントができませんが、被告人としては当然控訴でしょうから、今後も注目していこうということで、備忘録的に書いておきます。
いろいろなご意見をいただきありがとうございます。
長くなりましたので別エントリにしました。
ヤブ医者さんに対して制度論について、一言述べます。
日本では、軽罪については略式命令手続などがありますが、ある程度以上のレベルの犯罪になりますと、欧米の司法取引のような妥協システムがありません。
そうなりますと、全面戦争または全面戦争を予測した捜査をしなければならなくなります。
つまり、最大の捜査力を発揮することになるということです。
制度的な問題というのはこういう視点からの意見です。
後は順番に思いつくままにコメントしてみます。
このネタも落合弁護士経由です(^^;
落合先生は、「この「突っ込みどころ満載」のニュースに、私が逐一コメントするまでもないでしょう。」と言いつつ、けっこう突っ込んでおられます。
ライブドア事件を振り返る(落合弁護士経由 YOMIURIONLINE)
落合先生のエントリに付け加えることはほとんどないのですが、
もちろん、粉飾は厳しく取り締まられるべき不正だが、取り締まりの方法については、特に株主への影響を考えた場合に、強制捜査からライブドア社を存亡の瀬戸際に追い込むような今回のやり方が、どの程度適切だったのかについても振り返りが必要なように思う。
これは何が言いたいのでしょう。
粉飾金額が1千億円を超えるカネボウと約50億円程度の粉飾のライブドアとを比較していますが、約50億円程度の粉飾なら見逃せということでしょうか。
それとも強制捜査ではなくて任意捜査でやれということでしょうか。
ライブドアが上場廃止に至ったのは、東京証券取引所の上場基準に合致しないということが明らかになったからであり、東京地検の捜査はそのことを明らかにしただけではないのでしょうか。
どんな捜査のやり方が適切だったか具体的に指摘してもらいたいものです。
何をどう振り返っているのかよく分かりません。
容疑者追い詰めた防犯ビデオ 「監視社会」批判も犯罪捜査に効果裏付け(SankeiWeb 04/02 01:36)
民主執行部が総退陣 永田議員も辞職(asahi.com 2006年03月31日14時02分)
党内からも辞職を求める声が高まっていた永田氏について、鳩山幹事長は31日午後開かれた党役員会で「永田氏は議員を辞職する」と報告した。
ということです。
まだご本人の口から確認されていないようですので、いまいち信用性に欠けるところもありますが(最近民主党に対する信頼感が極度に低下しています)、まあ信用してもいいのでしょう。(追記、既に辞職願が提出されたようです。)
そうなりますと、例の西澤孝氏の証人喚問はどうなるのでしょう。
もはや、わざわざ書くことの意味がほとんどないくだらない問題に堕してしまってますが、ガス抜き投稿ということでご容赦。
永田氏の再処分あり得る 前原代表、調査結果踏まえ(共同通信) - 3月28日19時15分更新)
二重の危険などとやぼなことは言いませんが、なにやってんだか、という感じです。
偽メール:4日にも西澤氏の証人喚問 衆院懲罰委(毎日新聞 2006年3月24日 20時44分)
野次馬的には面白いのですが、国会議員と国会の貴重な時間を使ってやるほどのものなのかな〜、というのが正直な感想です。
永田議員、情報仲介者の氏名明かす(2006年3月24日13時42分 読売新聞)
永田氏は、元記者の氏名を公表した理由について、「情報源の秘匿が大切だということで名前を伏せていたが、偽物の情報をつかまされた情報源との間に、有効な信頼関係はないものと考えた」と述べた。
いったいいつごろからそう思っていたのでしょう。
というか、親ばか子ばかと言いますか
永田議員が衆院懲罰委で弁明、元記者の氏名は公表せず(2006年3月22日13時51分 読売新聞)
委員会終了後、永田氏は記者団に、今後、仲介者の氏名を公表するかどうかについて、「今の時点では全くの白紙だ。情報源の秘匿は民主党にとっても重要なことなので、判断がつきかねている」と語った。
これに関連し、民主党の鳩山幹事長は22日、国会内で記者団に、「国民の関心があるだけに、表に出して核心的な部分の真実が明らかにされるべきだ」と述べ、永田氏に仲介者の氏名の公表を求める考えを示した。民主党は同日の懲罰委理事会で、24日に行われる質疑で氏名を公表するよう永田氏に促す方針を伝えた。
このブログとしては、久しぶりに永田議員のメール問題ですが、
退廷次々、大荒れ判決/筋弛緩剤事件(asahi.comトップ > マイタウン > 宮城記事 2006年03月23日)
だいぶ荒れたようですが、判決内容は予想通りでした。
若干のブログを見てみましたが、仙台高裁が被告弁護側の言い分を聞かずに判決したのはよくないという批判が散見されました。
裁判所の訴訟指揮の当否についてはいろいろ意見があると思いますが、上記の批判は必ずしもあたっていないと思います。
そもそも控訴審というのは、一審の裁判の続きをやる場でも一審の裁判のやり直しをする場でもないのです。
一審の判断が正しいかどうかを点検・審査するというのが建前です(このような建前を事後審といいます)。
言い方を変えますと、刑事裁判は一審(地裁)で充実した審理をしなさい、検察・弁護双方ともやれることは一審で全部やりなさい、ということです。
その観点で本件を見てみますと、仙台地裁の一審は2001年7月11日の第一回公判から2004年3月30日の判決公判まで約2年9カ月が費やされ、その間、証拠調べ期日が150回近く開かれています。
これはかなり充実した審理が一審で行われたと言っていいでしょう。
そして控訴審は期日こそ4回程度しか開かれていないようですが、1審の判決から2年近くが経過しており、その間仙台高裁において膨大な訴訟記録を精査していたものと考えられますから、仙台高裁の審理は必ずしも拙速とは言えないと思います。
仙台高裁が被告弁護側の言い分を聞かなかったという批判は、内容面と手続面において、あたっていないところがあります。
まず内容面についてですが、弁護側は、控訴審の最初の段階で、控訴趣意書という書面を提出しています。
控訴趣意書というのは、一審の判決の証拠評価や事実認定についての弁護人から見た問題点を詳細に指摘して控訴審の再考を求める書面です。
控訴審における弁護人の主張は控訴趣意書でほぼ言い尽くされていますので(そうでなくてはいけません)、控訴審が弁護人の意見を聞いていないという指摘はあたらないのです。
控訴審としても、控訴趣意書で指摘された問題点を中心にして一審の審理の検討を行ったはずです。
次に手続面についてですが、控訴審が弁護人の最終弁論を認めなかったのは、弁護人が前回公判で自ら退席してしまったことが主たる原因のようです。
裁判所はこれを弁護人の弁論権の放棄と見たようです。
本件のような事件で弁護人の最終弁論を聞かないという訴訟指揮については批判はあると思いますが、それを聞かなかった裁判所の訴訟指揮にも一理あるわけです。
そしてその一理の原因を作ったのは弁護人です。
私は、弁護人はどんな事情があっても自ら退廷してはいけないと思います。
裁判というものは、法廷で行われたことしか意味を持ちません。
自ら退廷するということは、戦線離脱であり職場放棄であり、弁護の責務の放棄だと考えています。
弁護人としては、裁判長の判断に対する抗議としての退廷であったようですが、こんなものは私に言わせれば、何の意味もない、場合によっては被告人に不利益になりかねない、単なるパフォーマンスです。
プロ野球で、監督が審判の判定に抗議して試合をボイコットするのとは訳が違います。
弁護人は、最後まで裁判所を説得する努力を続けなければならない。
退廷してしまっては説得も何もありません。
弁護人としては、仙台高裁の裁判官が気に入らなかったのであれば、上告審を見据えて最高裁判所の裁判官になら納得してもらえるような説得を、あくまでも法廷で尽くすべきです。
調べ合間に読書、運動=堀江容疑者、否認続く−ライブドア事件(ヤフーニュース (時事通信) - 3月11日17時0分更新)
ホリエモンの近況報告みたいな記事ですが
逮捕容疑については依然、「粉飾はしていない」と否認のままだ。14日の拘置期限を前に、検察との攻防は激しさを増している。
全然攻防は激しさを増していないのではないかな、と想像しています。
<堀江メール>民主党の永田議員、辞職の意向伝える(ヤフーニュース (毎日新聞) - 2月23日12時0分更新)
民主党の永田寿康衆院議員がライブドア前社長の堀江貴文被告から武部勤・自民党幹事長の二男への「送金」メール問題をめぐり、議員辞職の考えを同党に伝えていることが分かった。
なんといいますか、落ち着くところに落ち着きそうというか、茶番だったというか・・・
テレビをあまり見ていませんので、永田議員の質問シーンとしては、半泣きになりながら「先入観云々」と言っていたシーンしか印象に残っていません。
デジタルデータの改ざんの容易さ、逆に言えば信用性立証にはとても神経を使う必要があることを全く分かっていなかったのでしょう。
本人も党の幹部もです。
しかし、無知だったでは済まないでしょうね。
<党首討論>民主、新証拠示せず(ヤフーニュース (毎日新聞) - 2月22日22時19分更新)
拙稿の「悪魔の証明(メール疑惑について)」は、一つのエントリの一日のアクセス数としては過去最高を記録しました。
お読みいただいたみなさま、ありがとうございます。
ところで、私は、
ですから事実の存否の証明が問題になるときには、存在を主張する側が証明責任を負うというのが原則とされています。
送金の事実の存在を主張している民主党のほうから資料を出すべしというのは、このような理由からです。
と書いています。
ここは説明不足ですので補足しますが、果たすべき証明責任の程度が場面場面に応じて異なるということが問題になります。
「早く話せばいいのに」=否認続ける堀江被告に−粉飾への関与は否定・中村被告(ヤフーニュース (時事通信) - 2月22日12時0分更新)
弁護人によると、中村被告は指摘されているライブドアの粉飾について関与を否定。不正な株取引については、堀江被告の了承の下で行われたと話しているという。中村被告は「堀江さんにも早く認めさせてください」と話したという。
例によりまして、弁護人が被告人との接見内容をマスコミに開示したという問題です。
堀江被告およびその弁護人にしてみればとても迷惑な話だと思いますが、今回の場合は中村被告と弁護人とがきちんと協議して明確な意図のもとにリークしたものと思われます。
中村被告としては、自己の立場が従属的なものであったことを強調するとともに、「早く裁判を終わらせたい。堀江被告の否認には付き合っていられない。周りの迷惑も考えてくれ。」という気持ちなのではないかと推察しています。
「堀江メール」は偽物 民主幹部が認める(北海道新聞 2006/02/21 06:38)
あ〜あ、やっぱり
という感じですね。
同党首脳は二十日夜、記者団に「メールの真偽は関係ない。大切なのは、銀行口座をめぐる問題だ」と強調し、メールが偽物だった可能性を示唆。二十二日に行われる前原氏と小泉純一郎首相との党首討論より前に、口座名などメールとは別の新証拠を公表する考えを示した。
そんなものがあればとっくに出していると思うのですが。
民主党はこれからどうするんでしょ?
堀江メール疑惑について、武部幹事長のほうから送金を受けていないことを証明したらいいのではないかというご意見がありました。
同様のお考えをお持ちの方も多いと思いますので、法律家的観点からちょっと説明してみます。
金を受け取っていないという証明はどうすればできるでしょう。
次男名義の口座を全て開示すれば証明できるでしょうか。
これでは証明になりません。
メール疑惑、国政調査権発動に否定的…片山参院幹事長(2006年2月19日18時59分 読売新聞)
国政調査権に慎重姿勢、堀江メール問題で予算委員長(2006年2月20日12時22分 読売新聞)
民主党の言っていることは矛盾しているように思います。
民主・前原代表、自発的な公表も「検討中」 メール問題(asahi.com 2006年02月19日20時40分)
前原代表は19日、新たな証拠の開示は国政調査権の発動が前提との姿勢を示したうえで、自発的な情報の公表も「(党内で)検討してもらっている」と述べた。
検討する段階ではすでにないと思うんですけどね。
新たな証拠があるんだったら早よ出さんかい。
というところです(関西生まれの地がでてしまいました^^;)
メール疑惑 民主党の信用が問われる(asahi.comの社説)
2月18日付・読売社説(2)
民主党の永田寿康議員が、ライブドアの堀江前社長と武部自民党幹事長の二男との間に、昨年9月の衆院選に絡んで金銭の授受があったことを示すメールに関する社説ですが、概ね永田議員に批判的な意見です。
現時点の情報に基づく限り、同意見です。
第一印象としては、永田議員(及び同議員の質問を許した民主党)は三手先も読めないのか、という感じです。
滋賀2園児殺害:何が犯行を決意させたのか?…捜査の焦点(毎日新聞 2006年2月18日 11時45分)
まさしく捜査の焦点だと思います。
大変痛ましい事件です。
コミュニティが裁かれる事件のような気がしています。
女児に馬用注射刺した疑い、母と牧場経営者逮捕 北海道(asahi.com 2006年02月17日11時40分)
調べでは両容疑者は今年1月28日午後9時ごろ、自宅で女児の尻に全長約15センチの注射器(針の長さ約5センチ、太さ約1ミリ)を数回突き刺し、2週間のけがを負わせた疑い。
で
2人は「虐待ではなく、しつけだった」と容疑を否認しているという。
刑法理論的にいいますと、2人は、「許される範囲のしつけをしただけだから違法性はない。」と言っていると解釈できますが、しつけとして許容範囲かどうかは、母親が決めるべきものではありません。
最終的には裁判官の判断ですね。
針で刺して2週間のけがを負わせてしつけですむわけがありません。
つまり言い訳にもなっていません。
母親にはまだ愛情があるようですので、留置場の中で今後の娘の安全をしっかり考えるべきでしょう。
白井容疑者は競走馬の調教を手掛けている。
調教師とは書いていませんが、どんな調教をしていたのでしょう?
ライブドア・堀江容疑者ら4人と2社を起訴(ヤフーニュース (読売新聞) - 2月13日15時34分更新)
堀江前社長は一応否認しているようです。
部下との共謀を否認している、ということだと思いますが、社長の立場にあったものが、部下から事前に報告を受けていれば、積極的にそれを止めさせない限り、その報告を承認したものとみなされ、承認したと言うことは共謀があったと認定される、ということになる公算が大であると思います。
全く知らなかったという弁解が通用するかどうかは、公判の経過を見てからコメントしたいと思います。
予想としては、かなり苦しそうですが。
但し、一見して誰が見ても明々白々かどうかは分かりません。
民主・木俣議員を書類送検へ 女性への傷害容疑で(asahi.com 2006年02月02日01時37分)
女性は示談が成立したことから、1月下旬、被害届を取り下げた。しかし、県警は、女性から被害届が出されたことなどを重視し、名古屋地検豊橋支部とも協議の上、書類送検する方針を固めたとみられる。
被害届が取り下げられていますから起訴猶予はほぼ確実だと思われますが、警察が事件を検察庁に送致(送検)するということは、警察の捜査が適正であったかどうかを検察官がチェックするという意味がありますので、相手が国会議員ということから、そのような意味で送検したものと思います。
東芝、流量計の試験データ改ざん 東京電力福島原発で(asahi.com 2006年01月31日20時09分)
東芝側の調査に、担当者は不正の動機について、流量計の精度が基準を満たしておらず、作り直すと半年以上かかることから、「納期に間に合わせたかった」と話しているという。
原発の信頼性を確保するためには、正確な情報開示が何よりも重要であることがまだ徹底されていない。
この問題もその表れと言えます。
女性税理士中心に実行 ライブドアの粉飾決算(ヤフーニュース (共同通信) - 1月30日16時34分更新)
宮内容疑者も粉飾を認め「上場企業として業績予想を下方修正すると株価が下がる。株価下落を防ぎたかった」と供述しているという。
この供述が本当なら、ライブドアの旧経営陣は会社を上場する資格がなかった、ということですね。
結局、ライブドアの株価を上げることだけが上場の目的だったようです。
「企業の社会的責任」や「企業倫理」などという言葉は彼らの辞書にはなかったんでしょうね。
証券取引監視委は「数年前からライブドア資料収集」 (ZAKZAK 2006/01/27)
与謝野馨金融担当相は27日午前の衆院予算委員会で、ライブドア事件に関連して「証券取引等監視委員会は、同社の株取引に着目して必要な基礎的資料を数年前から収集していた」と述べ、同委員会が今回の捜査に重要な役割を果たしたとの認識を示した。
これまでこのブログでも、かなりこき降し気味に書いていました証券取引等監視委員会ですが、私の認識不足だったようです。
Annex de BENLIの執筆者は弁護士の小倉秀夫先生でいらっしゃいますよね。
私のブログにリンクを貼らせていただいたときはたしかそう確認したはずでしたが、Annex de BENLIでは明確でありませんでしたので失礼しました。
小倉先生は、「Annex de BENLI」の「白黒つけるコスト」において
私は、実体法の解釈としてそれが適法か違法か見解が分かれる場合(俗に「グレーゾーン」といわれている場合です。)、それを違法とする旨の監督官庁の指針が示された後にあえてその活動を続ける人に対してのみ国家は刑罰権を行使すれば足り、その指針が示された後速やかに従前の行動を改めた者に対して刑罰権を行使する必要はないので、「グレーゾーン」に関して証拠隠滅の可能性をおそれ、隠蔽された証拠を暴き出す必要はないと考えるのです。
と述べられています。
ブログ「Annex de BENLI」において、「一罰百戒」への一戒という記事が書かれています。
書き出しは
ある種の企業活動が実体法的に適法か否かについて必ずしも明確ではなく、それゆえ適法説にたった上で当該種類の企業活動を行っている企業が数社ないし数十社(あるいはそれ以上)現に存する場合に、その中の1社をターゲットにして強制捜査を行い、経営陣を逮捕し、あるいはさらに起訴するということが、果たして妥当なのかという問題があります。
というものですが、まさしくそういう問題があります。
私が「ライブドア摘発と一罰百戒」において
さらに、堀江社長らの行為が容認されざるものか否かを誰が判断すべきなのかという問題がありますが、この点については、特捜部の一存で決めるということには危惧感を覚えます。
と書いたのも同様の問題意識からです。
ところで、「一罰百戒」への一戒では「解釈」というものを問題にされており、それ自体に異議はないのですが、私としては、解釈の前提としての事実認定というものに意識がいきます。
ライブドア本体の粉飾決算、監査役の弁護士ら「適法」(ヤフーニュース (読売新聞) - 1月26日10時37分更新)
先日は特捜検事と公認会計士に言及しましたが、今回は弁護士と公認会計士です。
ライブドアの監査を担当する港陽監査法人(横浜市)は、こうした工作に不審を抱き、粉飾の可能性もあるとして調査を開始。一時は、「適正意見」を出す根拠が得られなかったことを示す「意見差し控え」を、監査報告書で表明することも検討した。
これに対し、監査役の弁護士らは同期決算を「適法である」とする意見書を作成、監査法人側に示した。このため、監査法人は意見書に従って最終的に決算を妥当と結論づけ、「適正意見」を表明したという。
弁護士は法律の専門家かもしれませんが、会計監査については、弁護士よりも公認会計士のほうが、はるかに専門的知識もノウハウもあるはずです。
それが弁護士の意見に唯々諾々かどうかはともかく、結局従ってしまった。
現職警官が短銃で自白迫る 長崎県警が逮捕(asahi.com 2006年01月26日20時45分)
ライブドア関係のニュースをチェックしていたら目に飛び込んできた見出しがこれです。
最初は、なんじゃこりゃーと思いましたが、記事を読んでみると、この警官は精神のバランスを崩していた可能性があります。
警察官というのは拳銃の所持を認められた数少ない職種であるのですから、警察官の心身両面にわたる健康管理は極めて重要なことです。
県警の稲葉康裕喜警務部長は「被害者の方々並びに県民の皆様におわび申し上げます。職員の職務倫理教養を徹底し、県民の信頼回復に努めてまいります」との談話を出した。
とのことですが、この問題は「職員の職務倫理教養」の問題ではないように思います。
原因を見極めることなくして適切な対応など取れるわけがありません。
もっとも原因がわかっていてもこのようなコメントをするしかないのかもしれませんが。
経済犯罪には重罰を 北城氏、ライブドア事件で(ボツネタ経由 下野新聞)
経済同友会の北城恪太郎代表幹事は24日の記者会見で、ライブドア前社長の堀江貴文容疑者が逮捕されたことについて「経済事犯への刑罰は軽い。不正への抑止力を持つべきだ」と述べ、経済犯罪への刑罰を重くするように求めた。
北城氏は「ルールは厳しい罰則があるから守られる。規制緩和が進む中でもう一度考えるべきだ」と指摘。政府は規制緩和で経済活動の自由度を高める一方で、法令違反には重罰を科すことで経済犯罪や不正を防止すべきだと強調した。
事件発覚前に「監査法人、東京証券取引所、証券取引等監視委員会が何をしていたか調査しなければならない」と語り、株式市場の監視機能が十分だったか検証すべきだとの考えを示した。
経済事犯に対する重罰化を求めるご意見です。
ビートニクスさんが、特捜部によるライブドアの堀江社長らの逮捕に批判的な記事(東京地検特捜部による「劇場型」見せしめ逮捕は許されるか?)を書いておられます。
私は今回の逮捕劇については強い違和感を感じている。
と書いておられますが、元検的立場としてはビートニクスさんの記事に違和感を感じるところがありますので、反論してみたいと思います。
但し、以下の批判は、堀江社長らに犯罪の濃厚な嫌疑があるということを前提にしています。
本件はこの点についての批判も多く指摘されている事件であることは十分留意していますが、一応濃厚な嫌疑があるものとしての反論です。
未確認情報とタイトルしたように、自分で見たのではないのですが、ネットの某掲示板において、ときどきコメンテーターとして顔を出す元検事(未確認情報なので敢えて名を秘す)が、某テレビ番組で
「ライブドアが今回摘発された背景には、法に触れなければ何をしてもいい、という風潮を正す意図がある」
と発言した旨の書き込みがありました。
前後の文脈や引用の正確性についてわからない点がありますので、揚げ足取りのネタとして読んでください。
堀江容疑者、虚飾のIT“勝ち組”…立志伝ついに汚点(2006年1月23日22時4分 読売新聞)
幾つかのエピソードが紹介されています。
小嶋社長紹介を否定 耐震偽装で伊藤氏が釈明 (共同通信) [Infoseek ニュース]
自民党の伊藤公介元国土庁長官は19日午前、自民党本部で記者会見し、中堅マンション販売会社「ヒューザー」が絡む耐震偽装で国土交通省に同社の小嶋進社長を紹介したとされることについて「そうは思っていない」と否定した。
いつもながら、政治家の日本語の使い方は理解が困難です。
今日は注目すべきニュースがいくつもありましたがその一つ。
<ライブドア>堀江社長ら幹部3人が主導 事情聴取へ(ヤフー (毎日新聞) - 1月17日15時5分更新)
だいぶ根が深そうですね。
たたけば埃がたくさんでてきそうです。
ライブドア株がストップ安 日経平均終値は462円下落(asahi.com 2006年01月17日15時39分)
当然の成り行きですね。
東京地検特捜部がライブドアの強制捜査に着手したようです。
いちおう「さすが」と言っておきます。
何がと言いますと、どうもマスコミ各社には事前に漏れていなかったと思われる点です。
これが警視庁の捜索でしたら、昨日あたりに「明日、ライブドアに強制捜査のもよう」なんていう見出しで大々的に報道されていたはずです。
感づいていた社はあったと思いますが、着手の日までは絞りきれなかったのではないでしょうか。
今回の特捜部の情報管理は立派と言えると思います。
17日小嶋氏喚問 自民「エース級」投入、民主は馬渕氏(asahi.com 2006年01月16日03時09分)
前回喚問で質問者が持ち時間の大半を自らの発言に費やし、苦情が殺到した自民党。今回の喚問に応じたのは、失点を取り返す狙いもある。武部勤幹事長は12日、「これからはどんどんエース級を登場させる」と語った。
お手並み拝見です
が
前回の質問者は何級だったんでしょう?
山形・特急転覆 「ダウンバースト」有力 予見は困難(河北新報) - 1月8日7時13分更新
見出しにあるとおり、予見は困難というのが大方の見方のようですが、山形県警としては
幹部捜査員は「死者5人、負傷者32人という大惨事だけに『突風という天災が原因だった』では済まされない。JRの運行基準に問題がなかったかなど、刑事責任の追及を目指す」と語り、業務上過失致死傷容疑での立件を視野に検証作業を進めている。
という方針のようです。
しかし、この種の事故においては、原因の究明とそれの基づく再発防止策の策定と実施こそが重要であり、結果が重大だからといって、「刑事責任の追及を目指す」というのは論理的でもなければ合理的でもないと考えます。
広島女児殺害、トレス・ヤケ容疑者を殺人罪などで起訴(2005年12月22日0時42分 読売新聞)
広島市の小1女児殺害事件で、広島地検は21日、ペルー国籍のホセマヌエル・トレス・ヤケ容疑者(33)を殺人、死体遺棄、強制わいせつ致死罪で起訴した。
ビートニクス先生も先生のブログで批判されているのですが 、私も、広島地検が殺人罪と強制わいせつ致死罪で起訴したというのは賛成できません。
<耐震偽造>証人喚問「追及が甘い」 自民党に抗議殺到(毎日新聞) - 12月15日21時50分更新
喚問に当たった同党議員は渡辺具能、中野正志、望月義夫、吉田六左エ門の4氏。うち渡辺氏は40分の持ち時間中、30分以上を自分の発言に費やした。
よくあるパターンですね。
今朝のワイドショー(情報ツウ)を見ていましたら、民主党の馬淵澄夫議員、政治学者の福岡政行氏などが、耐震強度偽装問題に関する証人喚問について、与党側がこれ以上の証人喚問はしないと考えていることは問題をうやむやにする意図だというような趣旨の批判をし、番組関係者も一様にそれに同意していました。
国会の国政調査権を軽視する趣旨ではありませんが、それはちょっと違うんじゃない、と思ってしまいました。
姉歯氏「木村側も違法性認識」「耐震偽装98年から」(asahi.com)
篠塚元支店長の違法性の認識について尋ねられた姉歯元建築士は「これ以上できませんという言葉の中にはそういう意味が含まれているので、十分に認識があったと思います」と証言した。
裁判員に対しては、この程度の証言で共謀を認めてもらえるかな、と言う気もしますが、裁判官に対してはさてどうでしょうか?
証言の信用性は文句なしに姉歯氏にあると思いますが、だからと言って姉歯氏の上記証言だけで共謀が文句なしに認められるわけではありません。
なんやかやと言っても、まずは最低上記のお二人を逮捕・勾留してみっちり取調べをしないと真相解明などほど遠いように思います。
宇治小6女児殺害事件について、落合弁護士が容疑者のゼミ担当教授を、そして私が塾の経営者側の「人を見る目」を指摘し、それに対して落合先生のブログでも私のブログでもそれに対して批判的なコメントが寄せられています。
ゼミ担当の教授が会見 宇治、小6女児殺害事件で同志社大(京都新聞) - 12月12日21時59分更新
ゼミ担当教授まで会見しなければならないのか、とも思いますが、それはさておき
仙台育英高生18人死傷事故 被告に懲役20年求刑(asahi.com)
故意と過失の境界がかなりあいまいになってきているように感じられます。
弁護人は被疑者との接見内容をマスコミに話してよいか?(法と常識の狭間で考えよう)
「弁護人は被疑者との接見内容をマスコミに話してよいか?」(弁護士落合洋司の「日々是好日」)
広島の女児殺害事件の弁護人のマスコミ対応に関して、弁護士のビートニクス先生と落合先生が記事を書いておられます。
小6女児、学習塾で講師に刺され死亡…京都・宇治(読売新聞) - 12月10日11時3分更新
また小学生が殺害されました。
ちょっと頻発しすぎですが、
第一報の印象として、今回の事件が一番不可解です。
動機などを追及している。
最重要問題ですが、この事件は特に慎重な報道を望みます。
広島小1女児殺害事件の容疑者は、接見した弁護士に対して犯行を認めたようで、犯人性にはほぼ問題なさそうです。
広島の事件は解決に向けて動き始めたようですが、栃木の小1女児が他殺体で発見されたというニュースがありました。
子供の命が奪われる事件が起こるたびに、本当にやりきれない思いがします。
なんやかやと言っても、犯人を捕まえることができるのは警察しかありません。
真犯人検挙にがんばってほしいと思います。
容疑者DNA、制服に付着した汗と一致…広島女児殺害(2005年12月1日3時5分 読売新聞)
これも警察による警察に対する捜査妨害と言えます。
<広島小1殺害>ペルー人30歳の男を三重県鈴鹿市で逮捕(ヤフー・毎日新聞)
付近住民としては、とりあえず一安心だと思いますが、この記事で気になったのは
女児が段ボール箱に詰められて住宅地に放置される異常な事件は、発生から1週間で解決した。
の「解決した」という表現です。
検事の感覚では、「解決」とは、容疑者が起訴できて最終的に有罪が確定してはじめて「解決」です。
容疑者の逮捕は「解決」に向けての重要な節目ですが、この報道の表現に、警察の捜査ないしマスコミ発表に対する盲目的な信頼を感じるというのは考えすぎでしょうか。
私が読んだ範囲では、今現在、容疑者が犯行を認めたという報道は目にしていません。
やや揚げ足取り的な投稿ではありますが、事件はまだ解決していません。
広島小1女児殺害事件の捜査情報がニュースとして報道されています。
捜査の現場に携わっている人たちの中には苦々しく思っている人が多いことだろうと想像しています。
法律論を離れて一言
耐震強度偽装問題での当初の報道において、姉歯建築士が強い地震が起こった場合のことを問われて、自分が構造計算したビルが「ぐしゃっといくでしょうね」と発言した旨の報道があったと記憶している。
そこまでの予測はできたようだ。
では、ぐしゃっといくときに、その建物に人が住んでいるということは考えなかったのだろうか。
建物がぐしゃっといったときに中にいる人がどうなるのか考えなかったのだろうか。
この問題で、姉歯建築士にコストダウン圧力つまり強度偽装圧力をかけた人間が間違いなくいると思うが、その人間たちは、自分たちの圧力によって耐震強度が偽装され、きちんと基準を守っていれば倒壊などしないはずの建物が倒壊することを予想しなかったのだろうか。
たくさんの人が死ぬかもしれないということを想像しなかったのだろうか。
横井英樹という人物の名前を思い出した。
このページは
http://www.yabelab.net/blog/jiken/2005/0/06-111637.php
に移動しました。