112無罪の最近のブログ記事

 ボツネタ経由の無罪判決です。
 http://kanz.jp/hanrei/detail.html?idx=3605
 裁判所に、過失犯全般に対する慎重姿勢が強くなっているのかも知れません。

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「合意あり」タクシー客へ強姦問われた運転手無罪 大阪(asahi.com 2008年04月11日14時32分)

 乗客の女性が酒に酔っていることに乗じて強姦(ごうかん)したとして、準強姦の罪に問われた大阪府東大阪市のタクシー運転手の男性(36)に対する判決が11日、大阪地裁であり、宮崎英一裁判長(横田信之裁判長代読)は「暴行や脅迫の事実はなく、女性との間で合意があったと認められる」と述べ、無罪(求刑懲役5年)を言い渡した。

 準強姦罪というのはもともと暴行や脅迫を用いない犯罪ですから、無罪にするだけなら「暴行や脅迫の事実はなく」という必要はないはずですが、この判決は、準強姦罪の成立が疑わしい、つまり灰色認定ではなく、「女性との間で合意があったと認められる」と判示してより積極的に白に近い無罪判決を導いているようです。

 判決は、女性が行為の後に自分の携帯電話の番号を男性に教えたことや、女性の飲酒量がそれほど多くなかったことなどを挙げ、「強姦されたとの女性側の主張は信用できない」と判断した。

 最近、強姦罪等で被害女性の供述の信用性に疑問を呈する無罪判決がよく目につきます。
 刑事弁護士としては、裁判所が検察官の主張と立証を鵜呑みにしない傾向が見て取れて刑事司法は健全化の方向にあると思うのですが、元検としては手放しで喜べません。
 裁判官から被害者の信用性について疑問を投げかけられるということは、捜査段階(起訴前)において、検事による被害者供述の信用性の吟味が十分でないのではないかという懸念が生じるからです。
 被害者の供述は頭から信用してかかり、被害者供述と矛盾する被疑者の供述ははなから信用しない、という検事が増えていないかという心配があることはこれまでも何度か述べています。

 何のために検事が自ら取り調べるのかということを再確認する必要があると思います。

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強盗傷害ロシア人に無罪「脅迫的取り調べの疑い」…富山地裁(2008年3月18日22時25分 読売新聞)

 手崎政人裁判長は、「取り調べの際に脅迫的な言動がなされた疑いは払しょくできず、共犯者とされる男との共謀の成立は認められない」として無罪(求刑・懲役5年)を言い渡した。

 ここまでは、ああそうなのか、という感じで読めるのですが

 検察側は、被告は見張り役だったとし、「分け前として約70万円を受け取った」と主張したが、手崎裁判長は判決で、「受け取った70万円は口止め料の可能性がある」などと指摘した。

 この記事だけを読むと、「はぁ?」という感じがします。
 「口止め料」ということはこの被告人は共犯者が強盗をしたということを知っていたということですね。
 いつ知ったのでしょう?
 共犯者の犯行時点において、見張り役かどうかはともかく、知っていたというのであれば、共犯性を認定する根拠の一つにはなるだろうと思われます。
 判決全文を読んでみたい事件です。

 「意外な判決に驚いている。」という次席検事の言葉はそうだろうなと思います、今のところは。

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強制わいせつ罪の男性に無罪判決 横浜地裁横須賀支部(asahi.com 2008年03月18日21時03分)

 検察は控訴するかも知れませんので、訴訟上の事実としてもまだ確定はしていませんが、それにしても

 男性は05年5月に逮捕され、06年11月に保釈が認められるまで約1年半の間、勾留(こうりゅう)されていた。

 裁判官は(本件の裁判官に限らずすべての裁判官への問いかけです)、この事実をどう考えるんでしょう。

 60歳の古書店主にいったいどの程度の罪証隠滅の恐れがあったというのでしょう。
 もしこのまま被告人の無罪が確定したら、この勾留期間はどれだけ不条理なものになるのか。
 
 人質司法は無罪推定の原則を蹂躙するものであるという感を深くします。

 結果論で言っているのではありません。
 被疑者・被告人を勾留するということは、すでに文字通りの意味における「無罪の推定」を超える「犯罪の嫌疑」の存在を前提にしていますが(その意味で無罪推定の原則は被告人を無罪として扱うべしというわけではありませんが)、それでも被告人は無罪になり得るということは当然織り込んで制度を運用すべきだということです。

 この被告人の背後に暴力団組織があって、保釈すると暴力団組員が被害者に対して威圧的な働きかけをする恐れがあったというのであれば、正当化の余地が少しはあるかも知れませんが。

 ここまで書いて公判の推移を確認しますと、06年11月に保釈が認められてますね。
 おそらくこの時点で何らかの状況の変化があったと思われますが、その後1年以上審理が続いていたということからすると、その時点で証拠調べが終わったというわけでもなさそうです。

 いろいろな可能性が推測可能ですが、あまりに情報不足なのでやめておきます。

 最近、被害者の証言の信用性に疑問を投げかける判決が目に付きますが、その大元には、検察官が被害者の供述を十分な検討もしないで鵜呑みにして信じる傾向があるのではないかと危惧しています。
 被疑者と被害者の話が食い違ったら、被害者の話を信用すると公言する検事を知っています。
 判決が指摘しているように、信用性の低い被害者供述もあれば、被害者も被疑者もどっちも信用できない場合もあります。
 じっくり聞けばどっちも正直者だったということもあります。
 はなから被疑者・被告人を疑って被害者の供述にそう自白を求めるという考え方の危険性と弊害を考えていない警察官や法曹が増えていないでしょうか。


 いずれにしても、この被告人が経営していた古書店はどうなったのでしょう?

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覚せい剤使用で心神喪失、強盗など無罪に 岐阜地裁(asahi.com 2008年03月17日18時55分 ウェブ魚拓

 まだ人が死んでないからいいですけど

 覚せい剤所持・使用や不法残留、強盗致傷など10罪に問われたイラン国籍、名古屋市千種区上野、塗装工ジャムシッド・モハマディ被告(34)の判決公判が17日、岐阜地裁であり、田辺三保子裁判長は覚せい剤使用・所持と不法残留のみ有罪とし、懲役2年執行猶予4年(求刑懲役10年)を言い渡した。覚せい剤使用後に及んだ強盗などは「覚せい剤の影響で心神喪失の状態にあった」と無罪を言い渡した。

 理論的には、心神喪失の原因が精神疾患であろうと薬物中毒であろうと心神喪失状態での犯行は無罪なんですけど、薬物中毒による心神喪失無罪というのは昔からまったく釈然としないんですよね。

 病気などは自分の意思でどうにもならないところがあると思いますが、薬物は悪いと知りながらそして多くの場合は精神に異常をきたす可能性を認識しながら、自らの意思で使用を継続した挙句に心神喪失になるというものです。
 どうしてそんな人間に免責の恩恵を与えなければいけないのか、と常々思うわけです。

 抜本的には、薬物を原因とする心神喪失無罪を認めないという立法措置をとるべきだと思っていますが、今のところ見通しが立たないので、せめて事実認定の問題として、薬物による心神喪失認定のハードルを高くするべきではないかと考えます。
 新聞報道ですから断片的な判決内容しか分かりませんが、「何も覚えていない」と供述したら心神喪失が認められる、という噂が広まったらたまったものではありません。

 その意味で、検察は控訴して控訴審でひっくり返してもらいたいものだと思うのですが、それにつけても執行猶予ですか。
 不法残留と覚せい剤の使用・所持の初犯ならそういう結論も理解できないわけではないですが、心神喪失状態になって強盗まで行うというのは、覚せい剤使用事犯としては最も重い量刑に値する最悪の情状と考えられますから、実刑は当然視野に入ったと思われます。

 外国人だからとっとと追っ払ってしまえばいい、と裁判官が考えたわけではないと思いたいですけど。
 
 しかし、そういうつもりで国外退去にしても、すぐ戻ってくる場合が少なくないはずなんですよ。
 裁判官はどういう認識だったのかわかりませんが。

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強制わいせつ罪の男性、福岡高裁が逆転無罪判決(2008年2月6日13時42分 読売新聞)

 女性(当時42歳)の胸を触るなどしたとして、強制わいせつ罪に問われた長崎県島原市の男性(44)の控訴審判決が6日、福岡高裁であり、陶山(すやま)博生裁判長は、女性の供述の信用性に疑問があるなどとして、懲役6月、執行猶予3年とした1審・長崎地裁島原支部判決を破棄し、無罪を言い渡した。

 この種の事件において、被害女性の供述の信用性に問題があるとして無罪になった場合、被害女性の名誉が著しく害されることになります。
 刑事訴訟においては、「疑わしきは被告人の利益に」という大原則がありますから、信用性に疑問が生じれば、つまり信用していいかどうか判断に迷うというような状況になれば無罪になるわけですが、一般の方から見れば、被害女性がいい加減な話をした、または嘘をついたと見える可能性があります。

 その意味では、被害者の名誉を守る、またはより害さないために、起訴前の捜査段階において、被害者の供述の信用性と強固さ(弁護人の反対尋問に耐えられるか)を慎重に判断する必要があります(どの事件でも同じですが)。

 そのためには、捜査官が被害者から被害状況を聞く場合において、被害者の言葉を鵜呑みにするのではなく、疑問点を徹底的に解明するという姿勢で臨む必要があります。
 被害者だから真実を正確に語るとは限りません。

 私が、取調べの姿勢(被疑者に限らず被害者、参考人でも)としていつも口にするのが、「信用しながら疑う、疑いながら信用する。」という言葉です。
 本当らしいけど、ひょっとしたら勘違いかも知れないし場合によっては嘘が混じっているかも知れない。荒唐無稽っぽいので基本的には信用できそうもないけど、ひょっとしたら真実かもしれない、という感じです。
 その結果として、根掘り葉掘り聞くことになります。
 被害者からすれば、不愉快なこと、腹立たしく思われる質問もしなければなりません。
 そして、他の関係証拠もあわせて検討した結果、この部分については間違いなく真実である、と確信が持てる事実に基づいて起訴していれば、そうそう簡単には無罪にならないと思います。
 確信が持てなければ毅然として不起訴です。

 捜査段階において、被害者にはかなり不愉快な思いをさせることになりますが、それが被害者の名誉を最大限に守ることになると思います。

 本件の捜査がどういうものであったかはわかりませんが。

 以上は警察官と検察官に対する注文みたいなものですが、裁判所に対しては以下の弁護人のコメントは少し気になります。

 船木誠一郎弁護士は「1審判決も、女性の供述の信用性に疑問を指摘しながら有罪とした。有罪ありきの判決だった」と批判した。

 一審判決がどのような言い方をしたのかわかりませんが、被害女性の供述の信用性に疑問があるのなら、無罪になると思います。
 被害女性の供述の信用性に疑問があるのに有罪にできるのは、被害女性の供述以外の強力な証拠がある場合のはずですが、そのような証拠があるのなら高裁で逆転無罪になる可能性は低いはずです。

 「有罪ありきの判決だった」と思える判決は、私も受けたことがあります。弁護人としてですよ。

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脅迫事件:「被害者調書ずさん」地裁川崎支部が無罪判決(毎日新聞 2008年1月26日 2時30分 ウェブ魚拓
ヤフーニュース(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080126-00000017-mai-soci)経由

 起訴状によると男性は06年11月3日未明、中原区の居酒屋で、入店を断られた腹いせに火のついた段ボールをシャッター前に置き、女性店主に危害を加えようとしたとされた。

 あんまり正確な要約じゃなさそうですが、要するに店のシャッターの前で段ボールに火をつけたか火をつけた段ボールをシャッターの前に置いたというのが起訴事実のようです。

 男性は通行人の通報で駆けつけた警察官に、現住建造物等放火未遂容疑で現行犯逮捕された。男性の弁護士によると、かなり酒に酔って常連の店に行っており、段ボールに火は付けたがすぐに消え、脅迫の意図はなかったと主張していた。公判での証言で、女性店主は脅迫されたと思わず「早く釈放してほしい」と話したという。

 なるほど、逮捕容疑事実は、現住建造物放火未遂罪だったんですね。
 で、被告人は店の常連さんと。
 で、判決は

 判決で加登屋裁判長は、脅迫罪を認定できる証拠はないと指摘。判決後の「苦言」として「検察官は明確な被害者調書を作成せず、公判で被害者を尋問することで立証できると考えたようだが、そんな証拠構造で男性を起訴し、公判維持をしたこと自体問題があったと言わざるを得ない」と指摘した。

 ということのようですが、私はここまで検察が批判されることはないと思うんですけどね。

 記者も誤解しているふしがありますので、前提問題を確認しておきますが、

脅迫罪においては被害者が現実に怖がる必要はありません。
人を怖がらせる可能性のある言動をすれば脅迫罪は成立します。(参考

 はっきり言って、脅迫罪の成否つまり有罪無罪には被害者の気持ちなど関係ありません。

 それに本件の脅迫の被害者である女性店主は起訴事実である被告人の行為を見ていないと思われます。
 そうであれば、犯罪事実(起訴事実)を認定するための証拠として女性店主の供述は不要ということになります。
 被告人の行為が女性店主の供述以外の証拠によって女性店主を怖がらせる可能性があるものであったと認定されれば被告人を脅迫罪で有罪とすることができるのです。

 女性店主の供述が意味を持つのは、犯行に至るまでの事情つまり被告人の動機に関連する部分と犯行後の事情特に処罰感情にかかる部分です。

 しかし、動機は本来被告人の内心の問題ですから女性店主の供述はさほど重要ではありません。

 被害感情については、脅迫罪は基本的には個人に対する犯罪ですから被害者の処罰感情は原則的には重要だと言えます。
 したがって、一般論的には被害者が犯人の処罰を求めなければ検察は起訴しないのが通例です。

 がしかし、本件は普通の脅迫行為ではありません。
 火付けです。
 本件ではいろんな事情(省略しますがほぼ想定できます)で放火罪の適用は困難な事案だったようですが、一般常識的に言えば放火行為に類する行為であり、行為当時の条件次第では放火罪になりうる行為です。
 となりますと、検察としても、女性店主が仮に起訴前に「脅迫されたと思ってません。早く釈放してほしい。」と言ったとしても(実際そう言ったから調書を作成しなかったのかも知れません)、「はいそうですか、では不起訴にしましょう。」というわけにはいかないのではないかと思います。
 そんなことをすれば、この店の近所の人たちから「こんな危ない男を野放しにするのか。」という非難を受ける恐れもあります。
 もし不起訴にすれば、マスコミはどう書いたでしょう?

 というようなことを考えますと、裁判所の苦言には首をかしげる思いです。
 結局、裁判所が本件を無罪にした理由がよくわからない記事です。

続報追記
 川崎無罪判決:地検が控訴断念 裁判長が捜査手法に苦言(毎日新聞 2008年2月8日 19時32分 ウェブ魚拓

 起訴段階で十分検討してなかったのでしょうか?
 検討していたのなら、当然控訴の事案だと思うのですが、高検が弱腰だったのかも。

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強姦致傷容疑の男性被告に無罪判決 名古屋地裁岡崎支部(asahi.com 2008年01月22日17時50分)

 愛知県知立市のマンションで06年、知人女性を強姦(ごうかん)してけがをさせたとして、強姦致傷罪に問われたトラック運転手の男性被告(44)に対する判決が21日、名古屋地裁岡崎支部であり、岩井隆義裁判長は「女性の証言は信用できない」などとして男性に無罪(求刑懲役5年)を言い渡した。

 詳細は不明ですが、直感的には難しい事件ですね。

 誰のマンションだったのでしょう?
 二人がマンションの部屋に一緒にいた経緯は?
 「知人」というのは具体的にはどういう関係でしょう?

 被害者のプライバシーにも関わりますので報道にも限界があると思いますが、無罪判決の評価検討には大事なところです。

 被害者が怪我をしたという点が検察が起訴に踏み切ったポイントかも知れませんが、どこにどの程度の怪我をしたのかも不明ですね。

 刑事事件としては、裁判官も慎重にならざるを得ない状況がうかがわれます。

 こちらは無罪判決が確定してます。

 痴漢巡る裁判、無罪判決確定 地検が控訴せず(asahi.com 2008年01月22日12時18分)

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富山の冤罪男性、再審で無罪 女性暴行で逮捕・服役(asahi.com 2007年10月10日15時58分)

 結論は既に決まっていた判決なんですが、無罪となった柳原浩さんには不満が強く残る裁判だったようです。
 さきほど見たテレビのニュースでは、裁判官の最後の言葉に「むかついた。」と正直な感想を述べておられました。

弁護側は、県警の高圧的な取り調べが柳原さんを自白に追い込んだと主張。捜査の経緯を解明するため、取り調べを担当した警察官の証人尋問などを求めたが、却下された。

 問題はここなんですが、
 たしかに訴訟的には裁判所は結論(無罪)を出すのに必要のない証拠調べをする必要はないのですが、裁判長自身が「失われた時間は取り戻せない」と言っているように、回復不能な理不尽な冤罪被害を受けた柳さんの納得というものも考えるべきではないのかな、と思います。

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「裏取りしないから」と、自白迫る 鹿児島・無罪事件(asahi.com 2007年06月15日09時26分 ウェブ魚拓

 被告全員の無罪が確定した03年の鹿児島県議選をめぐる「公職選挙法違反事件」の捜査で、県警の捜査員が元被告らに対し、「裏取りはしないから」と約束するなどして虚偽の自白をさせていたことが14日、明らかになった。朝日新聞が入手した供述調書のもとになる「取調小票(こひょう)」から浮上した。それによると、捜査の早い段階から、複数の捜査員が虚偽の自白をもとに捜査を進めていることを認識していたことになる。

 これは故意です。

 一方、県警は「コメントしない」としている。

 もうそれでは通用しないでしょう。

 警察庁長官の引責も視野に入ると思います。

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長男の公判でうそのアリバイ証言、女性に無罪判決(2007年6月1日12時3分 読売新聞)

飯田喜信裁判長は「(検察官に偽証を認めたとする)供述の信用性に疑問が残る」として、無罪(求刑・懲役1年6月)を言い渡した。

 証拠関係の詳細がほとんどわからないのですが、なんで無罪になったのだろう、とちょっと不思議な印象を受けました。

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県警・地検、弁護士懲戒狙い調書化 鹿児島選挙違反無罪(asahi.com 2007年05月03日08時08分 ウェブ魚拓

 いろいろ微妙な問題を孕んでいる問題ですので、報道にかかる検察側の発言の正確性が問題にはなりますが、どう転んでも格好のいい話にはなりませんね。

 しかし、よくまあこれだけ捜査の裏情報が漏れてくるものだと感心します。

 これも警察からの情報だと思われますが、そうだとしますと本件の(ねつ造)捜査について腹に据えかねていた幹部クラスの警察官がいたことが強く想像されますから、警察への信頼回復の一助にはなっていると思います。

 で、検察はどうするんでしょうか?
 地検として発言できないなら、最高検として一言あってもいいんじゃないかな、と思っているのですが。。。

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 ちょっと刺激的なタイトルをつけましたが、私、かなり頭に来ています。
 ネット上には見当たらなかったのですが、今日付けの朝日新聞紙面に

 「問題捜査」公判中も自覚
 県警・検察、裏付け巡り

という見出しの記事があります。
 例によって、県警と検察が公判途中から捜査の問題を認識して協議を繰り返していたことを報道するものです。

 私が頭に来たのは、そのような協議の中で、地検側が県警に対して

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捜査資料、地検「死んでも出さない」 鹿児島12人無罪(asahi.com 2007年04月07日09時06分 キャッシュ

 落合弁護士の「日々是好日」

 落合弁護士のブログにほとんど付け加えることはないのですが、報道に言う「取調小票(こひょう)」が問題になった時点で、当時鹿児島地検はいったいこの事件をどのように認識していたのかが問題だと思います。

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3歳児はねた女性に無罪 「死角に入り予想は困難」(asahi.com 2007年03月13日)

 判決によると、女性は05年10月12日夕、東大阪市の路上に止めていた乗用車を時速約4〜5キロで発進させた際、左前方の男児に気づかずにはねて頭と顔に大けがをさせた。

 丸田裁判官は、運転席から見て車の左前方には高さ約80センチの死角が生じると指摘。「被告に過失は認められない」と判断した。

 証拠の詳細を見てみたい微妙な判決です。

 もっとも、疑わしきは被告人の利益にという原則に従えば、微妙なら無罪でいいのかも知れません。

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12人の無罪確定へ 鹿児島選挙違反、控訴断念の方針(asahi.com 2007年03月06日08時24分 キャッシュ

 大事なニュースを見落としてました。大石英司さんの代替空港経由

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「『はい』以外言うな」 富山の冤罪男性に取調官(asahi.com 2007年03月05日06時03分 キャッシュ

 この事件は、単に物証がないので自白を強要したという事件ではありません。
 
 自白と整合しない物証があり、自白と矛盾する事実を確認できる反面裏付け捜査が容易にできたにも関わらず、それらを無視して、捜査を尽くさなかったという事件です。

 県警や富山地検はそれぞれ「故意または重過失ではない」「職務上の義務に反したわけではない」と、当時の捜査関係者を処分しない方針を示している。

 重過失というに値すると思います。

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鹿児島県議選違反 12被告全員「無罪」、ずさん捜査“完敗”(ヤフーニュース 2月24日8時0分配信 産経新聞 キャッシュ

 これが第一報でしょうか。
 以前から注目していた事件の判決です。

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服役の男性無実 富山県警は関係者「処分しない」(asahi.com 2007年02月01日06時39分)

 02年に強姦(ごうかん)容疑などで逮捕され実刑判決を受けた富山県内の男性(39)が服役後に無実とわかった冤罪問題で、富山県警は31日、現時点では当時の捜査関係者を処分しない方針を明らかにした。

 記者会見で、当時の捜査について、岸田憲夫警務部長は「故意または重過失ではない。現時点では処分を行うという方針は取っていない」と述べた。安村隆司県警本部長は「組織一丸となって二度とこのようなことが起こらぬようにしたい」と話した。

 既に意見を述べていますが、この事件の捜査はでたらめです。
 県警も検察も、捜査責任者(指揮官)は無能です。
 単なる無罪事件、冤罪事件とは違い、明らかにやるべき捜査をやっていないという手抜き捜査です。

 「組織一丸となって二度とこのようなことが起こらぬようにしたい」というのであれば、少なくとも捜査責任者に対する処分を行うべきだと思います。

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「踏み字」取り調べ事件、控訴を断念 鹿児島県警(asahi.com 2007年01月31日22時31分 キャッシュ

 一応決着のようです。

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死亡事故:男性はねた女性に無罪判決 横浜地裁(毎日新聞 2007年1月25日 15時00分)

 04年、乗用車を運転中に男性をはねて死亡させたとして、業務上過失致死に問われた女性(65)に対し、横浜地裁は25日、無罪(求刑・禁固1年4月)を言い渡した。倉沢千巖裁判官は「目撃者の証言に疑問があり、検察官の証明は十分でない」と述べた。

 業務上過失致死傷事件というのは、比較的無罪率の高い罪名です。

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elfin さんからの情報です。

現場足跡との差3.5センチ 県警誤認逮捕の男性(北日本新聞 2007年01月23日)

 男性が婦女暴行などの疑いで逮捕された二つの事件現場には、いずれも約二八センチの足跡が残っていた。足跡は、靴の種類などによって異なるものの、一般的に靴のサイズより二センチほど大きいという。男性が普段履いていた靴から採取する足跡が二六・五センチとしても、現場の足跡とは一・五センチの差がある。
足跡は公判で検察側が証拠申請していた。

 私の評価はかなり決定的になってきました。

 弁護人は特定されているので申し訳ないですが、これは三者ともかなり問題ありでしょうね。

富山地検は「検察官はまったく(違いを)意識していなかった」とした上で、「(一・五センチの差について)なぜ違うのか捜査していれば、男性が犯人でないということになったかもしれない」と指摘する。

 これに加えて

また、男性は容疑を認めたことなどから逮捕されたが、送検時の検察官による弁解録取と、その後の裁判官による拘置質問で容疑を否認していたことが新たに判明した。

 ということになりますと、

 元身内には遠慮なく言わせて貰いますが、
 この起訴検事はバカです。
 当時の決裁官(次席及び検事正)は間抜けです。

 「なお新たに判明した」というのは「マスコミにとっては」または「弁護人にとっても」、という意味で、検察庁においてはその当時において明らかな事実です。

 ところで「三者」というのは、弁護士、検察官そして裁判官です。

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 刑事事件で起訴された被告人が無罪判決を受ける場合には、いくつかのパターンがあります。

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 http://www.yabelab.net/blog/medical/2006/04/05-145002.php

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 その3を書いたときに関連記事はないかとブログを検索したところ、アナウンサー(なのかな?)の長野智子さんのブログでも触れられていました。

 今日も見てみましたところ、問題の事件で被疑者扱いされた方のお孫さんという方がコメントを書いておられます。

 おじいさまは昨年5月に亡くなられたとのことですが、そのときの警察の対応もさることながら、こぼれ話として書かれている一部マスコミの言動にはあきれた次第。

 匿名の投稿ですから疑いだしたらキリがありませんが、信頼できる投稿と思われますので紹介いたしました。

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被告全員が無罪主張、捜査巡り訴訟も 鹿児島県議選違反(asahi.com 2006年01月06日17時29分)

 朝日新聞が相当強い関心を寄せているようです。
 既にザ・スクープで既報ではないかというご意見もあるようですが、徹底的に明らかにして報道してほしい問題です。

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 ろーやーずくらぶの増田先生が紹介していたHP(ザ・スクープのクリップ)を見ました。
 捜査経過と公判の推移の詳細を知りませんので、起訴時点での起訴検事の認識と予見可能性がどのようなものであったのかが必ずしもはっきりしませんが、検事の目から見てかなり常軌を逸した事情があったのではないかと想像されます。
 つまり、精一杯控えめに言って、つまり目一杯検事サイドに立ったとしても、起訴には相当慎重でなければならなかった事案だと思われます。

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鹿児島県警、ウソの供述を強要 県議選違反事件(asahi.com 2006年01月05日05時57分)

 この事件については落合先生が「日々是好日」で適切な分析をされているのでほとんど付け加えることがないのですが、私なりに感想めいたものを書くことにします。

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