といいましても、私自身は未修コースの1年生の授業を担当していませんので、担当教員の先生からの伝聞と2年生の演習を担当した上での推測です。
最も悩ましい事情は、学生のレベルがものすごく違うということです。
既修コースに入ろうと思えば入れるのに、急がば回れとばかりに未修コースに入ってくる人(ボクシングファンさんはこのタイプかもしれませんが)。
ロースクールの理念に従い、全く法律の勉強の経験なく入ってくる人(うちのロースクールでは真正未修者と呼んでます)。
などがおられるわけです。
授業のレベルを上に合わせれば下が分からないと言い
下に合わせれば上は物足りないと言う
というジレンマ状態が生じることになります。
本当は能力別クラス分けをするのが理想だと思いますが、そのためのマンパワーがありません。
で、協議を重ねた結果どうなったかと言いますと、真正未修者レベルに合わせよう、ということです。
誤解されかねませんので説明しますと
真正未修者にも既修者並の学生にも、基礎をゼロから叩き込もうというわけです。
真正未修者の学生にとっては最良の方法ですし、
既修者並の学生についても、基礎の再確認、人によっては再ではない確認になって、十分意味がある授業になるはずだ、というのがその根拠です。
「再ではない確認」という変な日本語を使いましたが、実は相当の知識の持ち主でも、体系的な理解や法律的な考え方という面で、弱点を抱えている学生がけっこういるのです。
そういう学生は、基礎を学び直すことにより、知識が本当の実力へ変わっていくのですが、既修者並の実力者というのは、全員といっていいほど予備校で勉強しており、そこで覚えればいい的な勉強をしてきた人は、なまじ知識があって変な自信があるだけにたちが悪いのです。
入学当初は、知識量に圧倒的な差がありますから、自分はできると錯覚し、なめてかかる人がいないわけではありません。
そういう人は力が伸びません。
その逆のパターンとして、真正未修者として入学した学生でも1年間こつこつと勉強した人は驚異的に伸びる場合があります。
但し、1年の前期くらいでは伸びる学生かそうでないかは必ずしもはっきりしないようです。
やはり真正未修者クラスは、最初はせっせと水やりや肥料撒きの状態が続き、芽が出るまでには最低でも半年くらいはかかるようです。
ですから、真正未修の学生さんは、前期の成績だけであまり悲観する必要はないと思います。





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