エントリ

 検察協会というものがあります。
 会員資格は、検察職員及び検察職員であった者で、私も資格があり、終身会費2万円を払って会員になっています。

 が、この検察協会というものが何をしているのか全く知りません(^^;

 規約によりますと、

本協会は、検察に関し広く調査研究を行い、その成果を普及するとともに、検察に対する国民の理解と協力を深める等して検察の円滑な運営及び発展に寄与し、もって国民生活の安全と社会の健全な発達に資することを目的とする。

とありますが、私は検察協会の調査研究の成果と言うものを見たことも聞いたこともありません。
 単なる私の無知かもしれませんので、こういうときの定番としてググッてみましたら、ありました。

 その名も、検察協会ホームページ です。

 ご覧いただければわかりますが、大変シンプルなホームページです。
 どうやらこのホームページが調査研究の成果のようです(^^)

 どうして検察協会を作ったのかというと、おぼろげな記憶を辿りますと、どうやら他省庁には官僚OBの親睦会みたいな組織があるらしいのに、検察庁や法務省には何もない、ということで作ったのではなかったかと思います。

 ここまで読んだ人は、なにか検察庁職員の天下り先か天下り先紹介機関ではないか、とか裏で何か利権めいたものがあるんじゃないかと胡散臭い思いをした人がいるかもしれませんが、私が知る限り、いずれも全くありません。

 検事の天下り先としては、強いて言えばある程度偉くなって辞めた検事が公証人になるルートがありますが、これは検察協会とは全く関係がありません。たぶんないはずです^^;
 公証人になれない下っ端検事でやめた人間は、弁護士として自分で稼げ、ということです。

 また法務・検察というところは、ある意味で全く非生産的な仕事をしていますから、これほど利権と縁遠い役所はありません。

 となると検察協会というのはいったい何なのかなということになるわけですが、毎年1冊の「執務記録」という名前の検事が使う業務日誌のようなものを送ってきます。
 今年も送ってきました。
 私が、唯一検察協会の会員だったな、ということを思い出す機会です。
 しかしB5サイズほどの大きい帳面ですので弁護士の仕事に使うにはちょっと不便です。
 じゃあ全く役に立たないかといいますと、今日、あらためてぱらぱらとめくってみたのですが、巻末に
   お祝い。おくやみ電報文例
   手紙の用語、季節のあいさつ用語
など家庭大百科に載っているようなことが書いてあったり、「公用文における漢字使用等について」というような情報も載っていたりして、少しは役に立ちそうです。

 ちょっと興味のある情報として、歴代検事総長の名前などはどうでもいいですが、全国の検事と副検事の数(予算定員)が載っていました。

 どのくらいだと思いますか。

 検事の数は全地検、高検、最高検を合わせて1548名
 副検事の数は、全国で899名

でした(平成17年度予算定員)。

 これだけで、日本全国の全ての犯罪(道交法違反は除きますが)を捜査・処理しています。

 やっぱり少ないと思います。
 でも多くしようと思っても、予算定員という言葉からわかるように、国の予算を増やさなければ検事の数を増やすことができません。
 給料を下げればいいのではないか、という意見もあるかもしれませんが、そうなると優秀な人材から検事になろうとするものがいなくなります。

 しかしこのような問題で検察協会が何らかの活動をしているということは噂にも聞こえてきません。
 ま、OB一人2万円ポッキリの会費ではどうしようもないかもしれませんが(^^;

 でも誰かが音頭取りをしないといつまでたっても予算は増えないと思います。
 予算を使ってすぐに目に見える成果が上がるものではありませんから。
 しかし、いったん悪化した治安を回復するのはとても困難である、という話を聞いたことがあり、私も実感しています。
 早めに手を打たないと、将来が心配です。

 実は、弁護士会は以前から検事と裁判官の大幅増員を主張しています。
 しかし、このご時世ですからなかなか現実的な議論にはならないようです。
 これでも私が検事になったときよりは定員が増えているはずですが、まだまた足りないでしょう。

| コメント(2) | トラックバック(0) このエントリーを含むはてなブックマーク  (Top)

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.yabelab.net/mt4/mt-tb.cgi/844

コメント(2)

モトケン先生
おはようございます。
先生も終身会員ですね。

私は,イソップのコウモリたるべく,現役弁護士かつ終身検察協会員です。
「都合の良い時には検察に,旗色が悪くなると弁護士会にたつ。
そして,誰からも嫌われる。ちょっとさびしい。」
などとアホの胸中をしたためております。

次に,執務記録擁護論など。
執務記録の冒頭に,年間予定表欄があります。
でかいヤマを書き込んでおくと,うっかり忘れで,期日の一週間前に慌てることがないような気がしますが,そのような気がするだけであり,実務はもっと奥深いものがあります。

ちなみに,私のページもデザイン試行中です。
なんか,しっくりきません。
いっそのこと,背景色無しにしようかとも考えています

司法協会は、本作ったり、印紙売ったり、コピーしたり、すごいのにねぇ。

コメントする

太字 イタリック アンダーライン ハイパーリンク 引用
ブログタイムズ

このエントリのコメント

債務整理キャッシング