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 未確認情報とタイトルしたように、自分で見たのではないのですが、ネットの某掲示板において、ときどきコメンテーターとして顔を出す元検事(未確認情報なので敢えて名を秘す)が、某テレビ番組で

「ライブドアが今回摘発された背景には、法に触れなければ何をしてもいい、という風潮を正す意図がある」

と発言した旨の書き込みがありました。

 前後の文脈や引用の正確性についてわからない点がありますので、揚げ足取りのネタとして読んでください。

 元検事の発言が、上記引用のとおりであったとすると、これはとても変な発言です。
 検察は、法に触れない行為について手を出すことができません。
 また、形式的に法に触れたとしても、実質的な違法性が高くない行為については、手を出すべきではありません。
 「法に触れなければ何をしてもいい、という風潮を正す意図」があったとしても、法に触れなければ摘発できないのです。
 

企業法務戦士の雑感
において 

ライブドア社の行った個々の行為について、
  仝機綱[Г如屮ロ」だったものなのか
  元々法律上は「グレー」だったが「可罰性がある」ものなのか、
それとも、
  N冤的には問題があるが、法律上は「グレー」だし、法的には可罰性が乏しい、というべきものなのか
ということをきちんと切り分けて論ずることだと思う。

と述べられていますが、分析の必要性はまさにそのとおりです。
 ただし、刑事裁判においては、グレーは白と同じです。
 有罪とするためには、黒でなければなりません。(注)

をシロとすることに疑問が残るのであれば、 ルールを変えて、以後「クロ」とすれば良い。

 これはそのとおりだと思います。

メディアに誘導された“処罰感情”に後押しされて、  銑をごちゃまぜにしたまま、「クロ」としてしまうとすれば、 後に続く新興企業を必要以上に萎縮させ、 後々まで禍根を残すことになる。 そのような事態は避けねばならないだろう。

 これについても同感です。

 ルールを定めるということは、自由の限界を画することによって予測可能性を確保し、それによって自由を保障するということです。
 そしてルールにはさまざまなレベルがあります。
 検察ができることは、刑事処罰ルールに違反した者を摘発することだけです。

 東京地検特捜部としては、これまでの捜査と今後の堀江容疑者らの取調べ等によって、法律上黒であり、かつ可罰性が高いことを立証できるという確信のもとに強制捜査に踏み切ったものと思われますし、そう信じたいです。


企業法務戦士の雑感においては

だが、組織の目標がどこにあるにせよ、
当事者が“グレーだが合法”と判断して行った行為については、
それを「クロ」と断言するだけの確固たる“理屈”を示す義務が、
検察関係者(&規制当局)にはある、と思うのだ。

とも書かれています。
 企業法務戦士さんは、きちんと刑事司法を理解されています。
 上記注の指摘は揚げ足取りであります m(_ _)m
 そして、これは私の考えと全く同じです。

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コメント(2)

あ、そのテレビ番組、多分ワタシ見ました(テリー伊藤がいたやつ?)。
 その元検事の発言には私も違和感を感じましたが、多分「一罰百戒」の意味で言ったのだろうと最初思いました。
しかし、番組がそれを引き継いで、ニッポン放送株取得の際の時間外取引の映像とか流し出したので、ムカついてテレビを切ってしまいました(年をとるにつれ忍耐が無くなってゆく・・・)。

多分、台本に組み込まれていた言葉をついそのまま喋ってしまったのではないか、と思います。

違和感を覚えたのが私だけなくてほっとしました。

>多分「一罰百戒」の意味
そういう意味だったんでしょうか

>多分、台本に・・・
もしそうなら恥ずかしい話だと思います。
私は、読んだ瞬間に違和感を覚えました。
大先輩ではありますが、検察の謙抑性という意識が強くないのかな、と思ってしまいました。

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