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 このような意見がある。

栃木県女児殺害事件(長野智子blog)

幼い有希ちゃんの命を、かくも残虐に奪った犯人が、今ものうのうとどこかで生活をしているのが、本当に許せない。

 他方こういう意見もある。

取調べのための身柄拘束を認めるべきか?(法と常識の狭間で考えよう)

こんな前近代的なやり方で、嫌疑をかけた人を有罪にすることができるという日本の司法システムが、本当にこのままで良いのか、私たちは改めて真剣に考える時が来ていると思う。

 どちらも社会の正当な利益を代弁している。
 しかし、異なる正当な利益は往々にして矛盾する。
 結局、バランスというものが問題になるのであるが、その調和は難しい。

 ただし、外国の制度の一部と日本の制度の一部を比較して、外国のほうがより良い、または日本は間違っている、という考え方には賛同できない。
 アメリカの刑事司法制度といえども理想的な制度ではない。
 どこの国の制度でも矛盾や病理を孕んでいる。
 矛盾を抱えつつも、国民意識や伝統を背景としつつ制度全体としてバランスを取ろうとしており、その運用において矛盾を少なくしようとしなければならない。

 もっとも、私としても、日本は安易に身柄を拘束しすぎであり、早期に釈放できるもののなかなか釈放しない、という印象を検事当時から持っている。
 ひとことでいうとメリハリが利いていないという感じ。
 運用上でいくらでも改善できる余地があるが、やはり制度改革においてその方向性を示さなければ現場はなかなか動かないようだ。

 批判は加え続けられなければならない。

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