「判決短すぎ」井上判事、退官へ 再任希望を撤回(asahi.com 2006年03月01日13時19分)
判決文の短さなどが問題となり、10年の任期切れを控えて再任されるかどうかが注目されていた横浜地裁の井上薫判事(51)が2月末、再任希望を自ら撤回していたことがわかった。
予測されたことではありますが、ということであります。
気になるのは、井上判事が今後どのような道へ進まれるかということです。
判事時代と同じ感覚では弁護士は務まらないと思います。
依頼者というのは、必要十分なことだけやっていたのでは満足しない場合が多いからです。
井上判事なりの司法制度のあるべき姿を求めて、研究者の道へ進まれるのかな、と勝手に想像しています。
何事にせよ、自分の意思を貫く人は立派だと思います。理由もないのに、判決文を長々と書く必要は無いという意見には説得力がある。
>理由もないのに、
そう、理由もないのに長々書く必要はないですね。
でも、今流行の言葉で言うと、必要な理由については説明責任がありますね。
裁判官たるものとしては。
TBありがとうございます。
>存在価値がないことも十分理由になるだろ。
残念ながら、これじゃ理由にならない。
存在してもらっちゃ困る、というのは理由になるけど。
いや〜、井上氏には是非とも一般向けに本なり blog なりにお考えを長期に渡って掲載していただきたいです。
わたしはそうするとご意見は変化が見えるのではないか?と思うのであります。
>酔うぞ様
賛成。
厳罰化が本当に正しいのかどうかということに
ついて新書を出して欲しいです。子供に対する犯罪が極端に厳しくなっていることも多いに気になるところ。それと表現の自由が脅かされつつある現状についても語って欲しいです。少年犯罪が残虐ゲームのせいにされ、子供に対する性犯罪がロリコンアニメのせいにされる。全くの門外漢たる団塊世代のコメンテーターがワイドショーで色々偉そうにゲームやアニメを批判して最後に「規制が必要」とういおちをつける。それを見て真に受ける人達がいる。
はじめまして。いつもエントリーを拝読して勉強させていただいております。
井上判事の再任をめぐる問題について、トラックバックさせていただきました。
デュー・プロセスの番人たる裁判官の再任(再任拒否)にあたって、その理由が明確に示されることもなく、当事者に弁明や異議申立の機会が与えられることもないということは、法曹界の外にいる私にとっては、いささか意外に感じられました。
酔うぞさん、zenkaマン さん
井上判事は、これまでも裁判官としてはいろいろものを言ってきた方だと思いますが、それでも立場上遠慮しているところも多かったはずです。
立場を離れてからはそういう制約がかなり少なくなると思いますので、より積極的な発言を期待したいと思います。
an_accused さん
コメントありがとうございます。
また、詳細な内容のTB感謝します。
裁判官の任官拒否、再任拒否問題については、外から見えにくい面が多いと感じています。
裁判官に要求される資質とは何か?
またその資質の有無をどのようにして検証するのか?
という問題をもっと真剣にそしてオープンに議論する必要があるように思います。