警視庁上野警察署留置番号 第7号 起訴状添付の写真の男(阿曽山大噴火コラム)
氏名黙秘者の万引事件裁判傍聴記です。
裁判官「では、被告人質問ですが、弁護人は何分くらいですか」
弁護士「1、2分でいいです」
裁判官「え? 時間ありますけどね」
被告人「いやいや、時間の無駄になりますんで」( 中 略 )
検察官「本当は働けたら働きたいんでしょ? 前回の裁判では『軽い判決で残念です』なんて、人生を投げたようなこと言ってたみたいですけど、今後は変わろうと思ってるんでしょ」
被告人「なんか、あなた弁護士さんみたいですね」( 中 略 )
被告人「歳を重ねるだけで無理ですね。またやります。今回は変な裁判官だなぁ」
裁判官「あははは、変な裁判だよね」
被告人「検察官は弁護士みたいだし。こんなに喋ったのは初めてですよ」
裁判官「裁判の本来の目的は被告人が2度と犯罪を犯さず、きちんと生きてもらうことなんだよ。検察官もなんとかしてあげたいんですよ」
これはこれで、弁護人と検察官と裁判官が絶妙のコンビネーションを示したいい裁判だと思います。
被告人は、過去三回の同じような裁判でも氏名を黙秘していたようで(記事では2回と書いてありますが、常習累犯窃盗なら最低3回の窃盗罪よる服役が必要)、被告人からは何やら諦観みたいなものが感じられますが、今回の裁判は、ほんのちょっとでも被告人の心に響いたのではないかな、そうだったらいいな、と思いました。
私は、こういう検察官が好きです。
弁護人もなかなかいいですね。
飄々とした雰囲気が、検察官の熱意みたいなものを対照的に際だたせて、被告人から見て、意外性を演出しているように思えます。
ところでこの被告人、ほんとに外より中のほうが居心地がいいのかもしれませんが、ちょっと甘えすぎですね。
こんどやったら、ご希望通り、懲役10年くらい求刑したほうがいいと思います。
>ところでこの被告人、ほんとに外より中のほうが居心地がいいのかもしれませんが、ちょっと甘えすぎですね。
いや、まぁその通りだと思いますが・・・。
いざとなったら、この選択はアリかな?と思いますよ。
「甘えている」と言われても、それが直接的にペナルティにならないのは誰にも分かることですから、ペナルティではなくて娑婆のインセンティブで社会に引きずり出すべきで、社会がそれを示せないことは社会が病んでいるいも言えわけで「や〜めた」というこの被告を止めるだけの力が社会に無いのが事実じゃないですかね?
このサイト、以前zenkamanさんがリンクを貼られていたのに誘導されて飛んでみて、超気に入りました。
その日のうちに通読しちゃいました(笑)
今後もがんばってほしいです。
記事が溜まってきたら書籍化されるんじゃないかと勝手に思っています。
酔うぞ さん
いろいろな意味で刑事司法であれなんであれ、制度の埒外にいる人がいますから、結局、社会に力がなければ、そいう人による社会的不利益は社会が負うということなんでしょうかね。
fuka_fuka さん
大噴火さんはあのファッションで傍聴しているのでしょうか。
裁判官から見ると、かなり目障りなんじゃないかと思うのですが(^^)
初めましてv
いつも勉強させてもらっています^^
ところで面白い裁判ですね(笑)
なんだかドラマみたいです。私も聞いてみたかった!(ぇ
検事さんにもいろんな人が居るんですね〜(´`)
氷月さん、はじめまして
私の知る限り、あのような検事はそれほど珍しいというわけではありません。
報道はされませんが、裁判官や検察官、弁護士に恵まれれば、ドラマチックな法廷もけっこうあります。
私の経験ではこのようなのがありました。
ある覚せい剤事件の公判
いつも楽しく拝見させていただいてます。今日、この阿蘇山さんがTBSラジオのストリームという番組のコラムの花道というコーナーに出ていて、この事、話してました。20分くらいのコーナーでネットでも聞くことができます。興味がございましたらお聞きになってみてはいかがですか?本人がしゃべっているの聞くとまた面白いですよ。
受験生 さん
情報提供ありがとうございます。
あのコラムはプロから見てもポイントをついたやりとりが紹介されていて、とてもおもしろいです。
一度ご本人のおしゃべりを聞いてみたいと思います。
万引きだからなぁ。
アホみたいに断罪しても検察官は恥ずかしくなってくるだろう。
裁判官だって。
刑事裁判の数として、このような事件が大多数ですから、たいていの裁判官も検察官も被告人の更生を願ってるんですよ。
刑務所に入りたくてやってるのがバレバレなんで、反省してないと断罪すると犯人に利することになってしまうんじゃないでしょうか。もし、そういう意味でのやり取りだとしたら、性格悪いですな。韓国のようなホームレス対策はできないものか。