エントリ

横浜弁護士会、覚せい剤所持の弁護士に懲戒請求(2006年6月12日21時30分 読売新聞)

横浜弁護士会は12日、同会所属の鎌田哲成弁護士(60)(神奈川県小田原市)が覚せい剤取締法違反容疑で逮捕・起訴されたとして、綱紀委員会に懲戒請求したと発表した。

 逮捕されたときの状況と言うのは

弁護士会によると、鎌田弁護士は4月26日午後5時ごろ、東京都渋谷区代々木のJR代々木駅西口付近で、覚せい剤約0・347グラムを所持していたとして、警視庁に現行犯逮捕。5月15日に起訴された。

ということのようです。
本件について、

鎌田弁護士は弁護士会の聴取に対し、所持を認めたうえで、「法律相談を受けたいと呼び出され、待ち合わせ中に外国人に茶封筒を渡された。入っているのが覚せい剤とは思わなかった」と釈明している。

とのことです。

 この釈明が信用できるかと問われますと、正直言いまして眉に唾です。
 JR代々木駅西口付近で現行犯逮捕ということからしますと、たまたまその場で覚せい剤所持が見つかったということは考えにくく、以前から内偵捜査を受けていたことが強く推測されるからです。

 ただし、報道によれば覚せい剤使用の事実で起訴されてはいないようですので、鎌田弁護士が釈明したい気持ちになるのは理解できます。

 ところで、asahi.com によりますと鎌田弁護士は保釈を認められているんですね。
 釈明によると覚せい剤所持の故意を否認しているようですので、普通は保釈は認められないと思うのですが、なぜ保釈が許可されたのか興味があります。
 ひょっとしたら、検事に対しては違うことを話しているのかも知れません。

 もうひとつ気になる点は、鎌田弁護士が故意を否認しており、まだ有罪判決も出ていない段階で、つまり本来は無罪の推定が働いている段階であるにもかかわらず、弁護士会が鎌田弁護士に対する懲戒請求をしてもいいのだろうか、という点です。
 
 弁護士に対する信頼の維持という考慮や身内に甘いと思われたくないという意識が働いたのかも知れませんが、釈然としない思いが残ります。

| コメント(16) このエントリーを含むはてなブックマーク  (Top)

コメント(16)

仮に言い分どおりとしても,茶封筒を渡されてそのままですかね?
中を確認するでしょうね。
そうすると,その時点以降は何か分かるのでは。
弁護士・初犯・弁解内容からして隠滅できない・執行猶予事案,その結果裁判所が保釈。
最近,保釈が問題になっていますからね。

弁護士さんは、弁護士会に所属していなければ、弁護士業務が出来ないのでしょうか?
医者は医師会に所属していなくても、医療業務はできます。

医者の場合、保険医資格を剥奪されると、おまんまの食い上げ。中央医道審議会にかけられて、一定期間医業停止、医師免許剥奪の処分を受ければ、これまたおまんまの食い上げ。

たった0.347gの粉末で、人生棒に振ってしまう可能性もある。恐ろしいことです。
どんな仕事もストレスとの戦いですが、弁護士さんの仕事は多忙を極め、眠れない、眠たい、しんどい、ことがうまく運ばない、頭がフラフラするなどの症状があったのかなぁ。



はははは。確かに。
医者の中にはマレに薬を悪用してる人がいますからねぇ。
覚醒剤に手を出す前に病院にいけばよかったのに…。
いやホントに手を出したのかはよくわからんけど

弁護士は、弁護士会に所属しないとダメなんですよ。つまり、司法試験に受かって、研修所を卒業しただけではだめなんです。弁護士会に入るときも推薦人が必要なんです。その会所属の。普通は就職先の先輩等にお願いしてるんじゃないかな〜と思います。

>きなこさま

ご教示有難うございました。知識がひとつ増えました。
すると、この時点で綱紀委員会に懲戒請求されるというのは、この弁護士さんにとって、かなり厳しい事態ですね。どのような懲戒かはわかりませんが。

 「この釈明が信用できるかと問われますと、正直言いまして眉に唾です。
 JR代々木駅西口付近で現行犯逮捕ということからしますと、たまたまその場で覚せい剤所持が見つかったということは考えにくく、以前から内偵捜査を受けていたことが強く推測されるからです。」

 外で所持しているところを現行犯逮捕ということは、取引していると思われる出来事の直後に見計らって逮捕した、ということだと思うんです。もし、自宅から携帯してきたと思われるならば、自宅を出た直後に職質等をする気がするからです。そうすると、その取引相手はどうなったのかが気になります。ちゃんと逮捕したのでしょうか。明らかになっていないところから考えると、逮捕等はしていないように思えます。譲渡した後で所持していなかったので、逮捕できなかったのでしょうか。

 何を言いたいかというと、渡した相手はなんら話題にならないことも考慮すると、「外国人に渡された」っていうのも、有りうるかなと思うんです。警察が外国人を使って覚醒剤を渡させて、その直後に所持品検査した、と考えると。

 憶測だらけですし、鎌田弁護士がどのような方か知りませんが。疑心暗鬼になりすぎかもしれませんね。

こういう自律的懲戒制度を医療界にも導入して欲しいです

この弁護士がどうだったかはわかりませんが、芸能人や弁護士などのある程度社会的地位のある人の覚醒剤事件はタレコミから内偵って言うのが定番ですよね。こういう人たちはそれなりに身なりとかもきちんとしてますし、路上の職質でいきなり所持品検査ってのも難しい。まして相手が弁護士ならよほどの確信がなければ警察は所持品検査なんてできないでしょう(それにしても弁護士に法的には議論のある職質での所持品検査するなんて警察官としちゃドキドキもんでしょうし、かなりはっきりした現場を押さえられたんでしょうかね?)。弁護士会の動きが早いのも、あるいはその筋では有名(悪い意味で)な人なのかなって気もしますが。

コメさんのコメントを読んで、「もしかして弁護士会関係者によるタレコミなの??」とちょっと想像してしまいました。こわいよぅ。もし覚せい剤使用が事実だったとしたら、自浄作用の一つとみることもできるかもしれませんが。

 覚せい剤というのは、天から降ってくるものでも地から湧いて出てくるものでもなく、他人から譲り受けるものですから、必然的に所持や使用を知っている第三者が存在する犯罪なんですね。
 ですから、覚せい剤に手を出せば、いずれは必ずばれると考えるべきです。

 ただし、他人を陥れることも考えられるのですが、今回の件については、オジヤマ虫さんがおっしゃるように、茶封筒の中を確認しなかったのはどうしてか、という疑問が残ります。
 この弁護士さんは、なんといって茶封筒を渡されたのでしょうか。
 既に起訴されていることからしますと、あまり説得的な説明がなかったのかな、と想像しています。

 いずれにしましても、5月15日に起訴されたということであれば、そろそろ第1回公判があるころですから、続報に注目したいです。

ttp://www.elint.co.jp/yokoben/info/statement/f_20060623_10927.html

横浜弁護士会会長の談話です。

>第1回公判において、覚せい剤の所持に関する本件起訴事実をすべて認める
>とともに、被告人質問の中で自己使用の事実を認める供述をしていることも
>判明しました。日々の仕事に追われ、苦しい思いから解放されたい
>という一心で犯行に及んだという犯行動機も明らかにされました。

他の記事との関連もありますが、自らすすんで覚せい剤を利用するような弁護士
がいる現状を考えると、尚のこと39条の改正は必要ではないかと思います。

長年法曹界におられると、
 ・覚せい剤がどのようなものか
 ・覚せい剤を使って金儲けをしている連中がどういう人物なのか
 ・覚せい剤にはまった奴がどのような末路をたどるのか

なんてことは百も承知しておられると思うのですが、それでも手を出すとは・・・

「日々の仕事に追われて苦しい思いから解放されたい」って、社会人なら一度や二度じゃないですよ、そう感じることって。もう、随分ご高齢なんだから、シャブに手を出すくらいなら弁護士辞めたらいいのに。

他に気になった弁護士ネタを二つ。

ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060626-00000077-jij-soci
容疑者に「共犯の名言うな」=接見弁護士を業務停止−大阪
>弁護人になるふりをして容疑者と接見し、共犯者の名前を言わないよう指示した
>として、大阪弁護士会は26日、同会所属の久万知良弁護士(66)を同日から
>1カ月間の業務停止処分とした。同弁護士は事実を認めているという。

ttp://www.asahi.com/national/update/0629/TKY200606290436.html
差し押さえ逃れに賭博益隠す、容疑で弁護士ら逮捕 埼玉
>調べでは、岡田弁護士らは、宇高容疑者が実質的に経営していたバカラ賭博場
>の売上金約635万円が裁判所に没収されるのを防ぐために、架空の債権債務を
>設定するなどして、差し押さえを免れようとした疑い。
>岡田弁護士は、99年の桶川ストーカー事件の主犯格の男(39)や、04年に
>川口市で起きた現金輸送車襲撃事件で被告の弁護人を務めたことがある。

弁護士に対する信頼が揺らぐような事件ですねぇ。

逮捕者続出…大阪弁護士会が会員に「終身制」倫理研修

逮捕に至るケースが増えてきたというだけだと感じます。
預かり金横領、異常に高額な報酬請求、名義貸し、受任事件放置等々、悪質なケースは、弁護士会による懲戒レベルではこれまでも多数存在します。「自由と正義」の末尾を毎月見る限り。

日本弁護士連合会の推計によると、司法制度改革で将来、弁護士は現在の5倍程度にまで増える見通しで、経営難の弁護士による不祥事増加も懸念される。

最近の懲戒事例でも、自分の依頼者から借金(1,000万円!)して返せなくなった、などという例があります。
今後競争が激化していけば、経営難から不祥事に至る例が増えることは間違いなさそうに思います。

>モトケン様

 ただし、他人を陥れることも考えられるのですが、今回の件については、オジヤマ虫さんがおっしゃるように、茶封筒の中を確認しなかったのはどうしてか、という疑問が残ります。

 私は覚醒剤の実物を見たことがないので分からないのですが、0.3gぐらいの粉末を見ただけで同定できるものなのですか? というか、茶封筒の中にその程度の粉末が入っているというのは中を見てすぐに分かるものですか?
 例えば薄力粉0.3gなら、封筒をのぞいても「なに、この空封筒」と思うような気がするのですが・・・。

 たぶん、茶封筒の中に、小さなビニール袋に入った覚せい剤が入っていたのだと思います。
 粉末というより、小さな結晶とそれが崩れた粉末状という感じが一般的です。
 もちろん見ただけで確定はできませんが、通常は試薬を用いた予試験(簡易確認テスト)をして確認します。

法律相談へ

ブログタイムズ

このエントリのコメント