エントリ

福岡の3女性殺害事件、被告に死刑求刑(asahi.com 2006年06月29日13時32分)

鈴木被告は3事件のうち、同県飯塚市の事件について殺意を認めたものの、福岡市と北九州市の事件については殺意を否認。

 事件にどのような違いがあるのか興味がありますが、

これに対し検察側は論告で、殺意を否認している2事件に対して、長さ約20センチの包丁を胸や腹に深々と複数回突き刺していることを指摘。

 この検察官の指摘した事実(長さ約20センチの包丁を胸や腹に深々と複数回突き刺していること)が立証されているなら、確定的殺意が認定されると思います。
 殺意の認定というのは、刑事裁判の事実認定の中で最も客観的に認定されるものの一つです。

 被告人は、公判で

「命の大切さを伝えるためにも死刑にはなりたくない」と供述

したようですが、それに対し検察官が

「反省の態度はみじんも感じられず、人間性のかけらもない」

と批判したのは、検察官としては当然でしょうね。
 
 私としては、どういう場面、文脈で語られた言葉かを知りたいです。
 普通に読めば、身勝手極まりない言葉に思えます。
 誰の命の大切さを伝えたいのでしょうか、被告人は。

| コメント(7) このエントリーを含むはてなブックマーク  (Top)

コメント(7)

私は記事内のうち、この部分が気になりました。

>さらに、被害者から奪った携帯電話で出会い系サイトを利用し、
(中略)
>「反省の態度はみじんも感じられず、人間性のかけらもない」と批判。

いくら家庭生活が破綻していたからと言って、こんな行動をとった上で
「命の大切さを伝えるためにも死刑にはなりたくない」と言われても
説得力ないです。

被告自身の命が如何に大切か世間の人に伝えたいんでしょう。私は別に伝えてほしくないですが。

検察の論告どおり発覚を恐れて包丁を使用したのだとしたら、普通は包丁を示威して「警察にいったら殺す」などと脅すか、本当に殺すかのいずれかだと思うんですが、何回も包丁で刺しちゃったら、いくら脅しても被告の話を聞いてる余裕被害者にはないですよね。しかも殺すつもりはないということですから。被告は一体何をしたかったのでしょうか。

また、殺すつもりはなく、発覚も恐れてなくて、単にバッグを取りたいだけなら、刺す必要はないでしょう。


ttp://www.geocities.jp/waramoon2000/bou_fukuoka_051117.html


傍聴記見ました。
言い訳ばっか・・・・
これでは「反省してない」って言われるのは当然ですね

さすがにこれはどうにもなりませんね。。。
殺人3件に強盗強姦付き。被告人の方も本音では死刑になるとあきらめているのか、読売九州版によると初公判で弁護側から遺族への謝罪を促されても謝罪を拒否したみたいですね。それと「命の大切さを伝えるため」は傍聴記や他の記事を見ると死刑を回避し無期懲役になって若い人に自分と同じ過ちをさせないために自分のしたことを伝えて「指導」したい、ということらしいですが、裁判官から肝心の殺人やなぜ財布を盗んだのかを聞かれても「よく憶えていない」そうで、よく憶えていないのにいったい何を伝える気ですかね?

もしよろしければ、モトケン先生のご意見をお教えいただければ幸いです。

本件の被告のように
 ・所業は鬼畜そのもの
 ・何とか情状面でもと考えて、謝罪を促しても「お断り」
 ・肝心の内容については「憶えていない」、でも殺意は否認
 ・反省の言葉かと思いきや、「命の大切さを伝えるためにも死刑になりたくない」など
  と、訳の分からないことを言い出す。
という、我々素人から見れば、箸にも棒にもかからないような被告のご担当をされた場合、どのようにお考えになるのでしょうか。弁護士のお立場上、「匙を投げる」ということはできないでしょうが、私なら「匙を投げたくなる」気もします。

>じじい さん
 この質問はとても難しい質問です。
 弁護士によっても考え方が相当違うと思います。
 私の基本的な考え方として最低限言えることは、犯人性に疑いがないなら、つまり殺意の有無などはともかく、被告人の行為によって被害者が死亡した事実が間違いないなら、被告人にはできるだけ正直な供述を求め、心から反省するように促し、説得します。

 被告人の供述は、客観的証拠関係に一致する必然性はありませんが、整合性がない供述は信用されません。
 信用されない供述は被告人にとって不利です。

 また、真犯人である以上、反省することは有利になりこそすれ不利にはなりません。

 裁判官心理とはそういうものだと思っています。

モトケン先生、お忙しい中、ありがとうございました。

本件の弁護人の方が先生と同じお考えかは分かりませんが、同じようにされたとしてもその言葉は被告には遠く届かなかった。犯行の態様や、犯行後、被害者の電話を使った出会い系サイトの利用などと考え合わせると、人格の破綻はもうどうしようもないところまで来ているようです。

また、死刑を回避したいくせに、公判での謝罪拒否とか、いいかげんな供述とか、まるで関係者を茶化すかのような「命の大切さ」発言など、心証を悪くすることばかりしているのは、被告の思考がきわめて幼稚であるように見受けられます。

ただ、公判での謝罪拒否というのは、裁判官も人の子ですので、情状面ではかなりのマイナスポイントになるかと思いますが、弁護人は拒否を予測できなかったんでしょうか。自爆なのか誤爆なのかは分かりませんが、いずれにしても被告と弁護人のコミュニケーションはうまくいっていないんでしょうね。

ブログタイムズ

このエントリのコメント