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広島小1女児殺害で被告側が控訴へ(asahi.com 2006年07月12日20時41分)

広島市で小学1年木下あいりさん(当時7)が殺害された事件で、殺人や強制わいせつ致死などの罪に問われ、広島地裁で無期懲役判決を受けたペルー国籍のホセ・マヌエル・トーレス・ヤギ被告(34)の弁護団は12日、殺意やわいせつ目的などを認定した判決を不服として13日に広島高裁に控訴することを明らかにした。

 検察も控訴を検討しているようですが(被告人が控訴すれば、検察も控訴に傾くと思いますが)、双方控訴した控訴審では、地裁の事実認定が維持されれば、被告人の控訴は検察に有利に働くかもしれません。

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コメント(6)

>双方控訴した控訴審では、地裁の事実認定が維持されれば、被告人の控訴は検察に有利に働くかもしれません。

特に
>有利に働くかもしれません。
について、
すみませんが、その理由について、教えて頂ければ幸いです。

広島地裁の判決要旨を新聞で読むと、ほぼ検察側の主張を認めているように思えました。しかしながら、被害者が一人であること、前科前歴が証明されていないということで、死刑回避になったのだと思っています。

>或る内科医さん

 被告人は、殺意やわいせつ目的を否認して控訴するようですが、地裁の事実認定つまり殺意とわいせつ目的の存在が控訴審でも認定されれば、被告人の主張は少なくとも結果的には事実に反する責任逃れの主張ということになってしまいます。
 これは反省していないと評価される可能性があり、自己の問題性を直視せず自覚もしていないとして再犯の危険性を認定される根拠の一つになり得ます。
 その意味で死刑を求刑している検察に有利に働く可能性があると言ったわけです。

 もっとも、この議論は、否認する被告人を、否認したことを理由または根拠にして重く処罰していいのかという議論に関係するものであり、裁判官によっても感覚が違うところだと思います。

>モトケン先生

ご教示いただきまして有難うございました。

光市母子殺人事件が浮かんできて、ひねくれた考えでしょうが、次のように思ってしまった。

1)一審で検察は死刑を求刑した。
2)父親は被告人を許せないと言っており、一審判決に不服である。
3)検察は上訴をすると予想される。
4)光市母子殺人事件では被告側は上訴しなかった。無期を受け入れた。
5)被告側が上訴しないでいては、光市事件と同じように死刑になる可能性がある。

弁護士としては、どうするだろうか?被告人を死刑にすることからは救いたいと思う。その為には、できる限りのことをしようとおもう。通常であれば、検察に有利に働くかも知れない。しかし、今は光市母子殺人事件の最高裁判決の直後である。

次のような東京新聞の記事(共同通信)がありました。
弁護側、死刑回避求める 2女性殺害で最高裁弁論
http://www.tokyo-np.co.jp/flash/2006071301001245.html
一審、二審が死刑であり、弁護側が上訴するのは、当然であろうと思うのです。

>疑問者さん

 原審における無期懲役について上訴しないと死刑になる可能性が高くなる、というわけではないと思います。

 紹介していただいた上告事件の判決は注目すべきですね。

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