エントリ

市民プール排水口に女児吸い込まれ死亡 埼玉(asahi.com 2006年08月01日00時47分)
プール事故:自治体合併で点検回数減っていた(毎日新聞 2006年8月1日 11時35分 (最終更新時間 8月1日 13時01分)
女児死亡の流水プール、実況見分始まる(2006年8月1日13時4分 読売新聞)

 とても腹立たしいニュースです。
 管理者側の管理責任は免れないと思います。

 まず、排水溝の柵が外れた原因が問題になりますが、一つの柵が外れただけで子供が吸い込まれるような構造自体が欠陥と見る余地があります。
 次に、柵が外れたことが速やかに発見されたのかどうかが問題になります。これは柵が外れた原因と関連すると思いますので事実関係が明らかでない現時点ではコメントしにくいですが、外れた場合の危険性の大きさに照らしますと、柵の外れを直ちに発見できない管理体制であったとしますと、その体制自体が問題だと思います。
 次に、決定的な問題は、柵が外れていたことが発見されたときに、なぜ起流ポンプを直ちに停止しなかったのかという点です。

事故が起きた10分ほど前、プールで泳いでいた子どもが、さくが外れているのを見つけ、監視員に届けた。監視員は外れたさくを受け取っていたという。(asahi.com)

 この時点で直ちにポンプを止めていれば、事故は起こりませんでした。

 ふじみ野市によると、監視員は控室にいた管理責任者に報告に行き、責任者は人が近づかないようにするよう指示。緊急補修用の道具を取りに行ったが、戻った時には、瑛梨香さんが吸い込まれていたという。この際、ポンプを止めるなどの措置は取らなかったという。(asahi.com)

 管理者側がパニックに陥ったのかもわかりませんが、これでは何のための監視員で、何のための管理責任者なのかわかりません。

 プールを管理していたのは、市から委託された民間のビルメンテナンス会社のようですが、管理能力が全くなかったと言えます。
 市がどのような根拠でこのような無能な会社に管理を委託したのかは問題にされるべきです。
 管理費が安かった、というのが理由であるならば、批判は免れないでしょう。

他のプールの管理状況等について
流水プール死亡事故、他施設でも排水口を一斉点検(asahi.com 2006年08月01日12時29分)

続報
 流水プール事故、ふたは針金で固定…ボルトの一部紛失(2006年8月1日14時30分 読売新聞)
 プール事故:「針金で固定」関係者から事情聴く 埼玉県警(毎日新聞 2006年8月1日 13時18分 (最終更新時間 8月1日 14時20分)
 排水口さく、針金で補強 過去にボルト緩み プール事故(asahi.com 2006年08月01日15時17分)

さらに続報
 プール監視は「丸投げ」…瑛梨香ちゃん死亡事故(2006年8月1日22時40分 読売新聞)
 プール事故:管理委託会社が監視員募集など下請けに丸投げ(毎日新聞 2006年8月1日 21時37分 (最終更新時間 8月1日 23時00分)
 落札会社が管理、丸投げ 埼玉・プール事故(asahi.com 2006年08月01日21時58分)

 あきれはてるとともに、憤りと怒りがこみ上げてきました。

さらに続報
 「プール吸水口のふた二重に」国の通知、市が見落とす(2006年8月3日3時7分 読売新聞)

 通知は、今年も5月29日付で出され、ふじみ野市教委も、県教育局を通じて6月6日に受け取っていた。しかし、市教委は、市内18小中学校に伝達しただけで、市営プールについては放置していた。池本敏雄市教委教育次長は「通知書表面の学校通知の部分だけを読み、市民プールも対象となっていることを見落とした」と責任を認めている。

 市教委は7月5日と7日に行われた委託業者の清掃作業に立ち会い、7日の清掃完了後、担当の市教委体育課職員2人が営業前の最終点検をしたが、吸水口のふたを針金で止めていたことを見落としていた。7月15日の営業開始後は、同課職員が2日に1度、プールを訪れていたが、「職員はプール内に入って点検していなかった」(池本教育次長)という。

 公務員経験者としてはあまり好きでない言葉なのですが、今回については私も言いたい。
 税金泥棒!!

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赤尾晃一の知的排泄物処理場(わかば日記) - 指定管理者制度への逆風? (2006年8月 1日 15:47)

埼玉県ふじみ野市の市営の流水プールで女児死亡事故。ふじみ野市の直轄ではなく,指定管理者(太陽管財)に委託していていることが賠償問題などを複雑化しそう。おそ... 続きを読む

埼玉県ふじみ野市営プールで、小2女児が給水口吸い込み死亡事故から一夜明け、人災だったことが刻一刻と克明になってきた。 給水口のステンレス製の蓋は恒常... 続きを読む

コメント(23)

毎年この時期は水の事故が多くて、聞くたびに気分が重くなるのですが、
このプールの事故は”防げたはずの事故”ですよね。
なんだか怒ると言うより、遣る瀬無い嫌な脱力感をおぼえます。

こういう事故が起きる度に、どうして防げなかったのか、悔やまれてならない。危機管理意識の欠如に怒りを覚える。流れるプールに限らず過去にもプールの排水口に吸い込まれる同様の事故があった事が教訓にされていない。管理に携わる者として知っていて当然の情報と思われるが、どうだったのか?同じ事故を起こさない。同じ過ちを繰り返さない。という最低限のモラルを、あらゆる施設の管理に携われる方々にお願いしたい。皆さん「無事故」を合言葉に日々の職務をお願いします。悲惨な事故の撲滅の為に!

排水口に吸い込まれる事故は、過去40年間に50回起きているとニュースで言っていました。予測不可能な要因があるはずはないので、かぎりなくゼロにできる事故のはずなのに。

神奈川県知事の定例会見で、松沢知事が、辻堂のプールの現場視察をし、潜って確認をする、と言っていました。こういう事故が起きれば、現場はヤバイと思い、再調査を行っているはずで、知事が視察する必要はない。むしろ、事故を風化させないことを検討してもらいたい。困ったものです。

管理とは、何でしょう?
施設や設備の管理だけを行っていたら、子供の安全は目に入りません。

通常プールには監視員が配置され、ほぼ安全だけを監視していますが。
民間のビルメンテナンス会社、これがプールの安全管理を請け負っているとは考え難いです。

管理を委託する時点で明確に成っていなければならない、重要事項ではないでしょうか。

モトケンさんのお怒りのとおりですね。
7/29付けのコメントどおりです。

>クルンテープさんのいう経験に学ぶことさえ、できてはおりません。
所詮、他の事例は人ごとで自分の身に降りかかる可能性があるとは思っていませんから。

同一の事故からでさえ学習することができないんですから、他の事例を自分の仕事にあてはめてみて、危機管理を行うなんて、とても無理でしょう。現役の役人としては、ただただ残念です。しかし、嘆いてばかりいても進歩がありませんので、問題分析をしてみると|擦ぐ枡梓間により、プロがいない。⊆分が得たノウハウや経験した課題を引き継いでいない。8従、前例に甘んじて、それ以上の仕事をしようとしない。ぞ紊らの指示待ちで自分の頭で考えようとしない。ス馭緞,撚罎身に降りかからず求償もされないので、無責任。 etc あ!これって官僚制で指摘されていることでしたっけ?結局、役人の特性だったんですね。じゃこれからもまた、起こりうるんですね。

北の役人 さん
>結局、役人の特性だったんですね。
今回の件は、民間会社が管理しているようですから、
役人さんだけの特性じゃないのかもしれません。

>じゃこれからもまた、起こりうるんですね。
それでは困るんですけどね。
犠牲者がでるようでは困るどころの騒ぎじゃありませんが。

”防げたはずの事故”とコメントしてたんですが、だんだん
”起こるべくして起きた事故”のような気がしてきました。


監視員は、高校生などのアルバイトが多かったそうですが、
吸水ポンプを止める権限まで与えられていたんでしょうか?

ポンプを止めるのに、いちいち権限のある人間に判断を仰いでいては、
緊急の事態に対応できないはずです。

もし、アルバイトの監視員にはポンプを止める権限がなかったとすれば、
ポンプのある場所の説明をされていない、
あるいは、
ポンプの場所を知っていても、止め方が分からない、
という事もあるでしょう。

アルバイトの監視員にも、ポンプを止める権限があれば、
ポンプの前に常に一人は配置しておいて、
携帯電話でも、無線でも、使えば、
ポンプの所まで走らなくていいのだから、
こういう事故は防げた可能性は高いと思います。

でも、それ以前に、
柵が外れてから針金で留めた状態で、修理をせず、
そのままで何年も営業を続けていたという事は、
「針金で充分。危険はない」と考えていた証拠ですから、
結局は、
危険の存在に対して鈍感では、予防もしようがない、という事でしょうか。

監視員に権限がないから、自覚と責任が薄い、
責任が薄いから、危険を回避しようという気持ちが薄い、
というのは、乱暴でしょうか。

四不像様
確かにおっしゃるとおり、指定管理者制度による民間管理の問題もありますが、その賠償の責めは、結局、自治体が負うことになります。文科省の通知の周知不足とともに民間の指導も含めて、役人の責任でしょう。
>じゃこれからもまた、起こりうるんですね。
>それでは困るんですけどね。
そうなんです。だからこそ、役人には、危機意識を持って仕事をしてほしいと思うんですが、そこが修正されない限り、
>”起こるべくして起きた事故”
が今後とも起こるんだという皮肉です。もちろん、すべての役人がそうだとはいいませんが、そのようなスタンスで仕事をしている人が多いことも事実です。

とうとう今度は、受注業者が書類未提出でそもそも受注資格がなかったという話まで出てしまいましたね。事故にいたるまでに無責任のドミノが一体何枚倒れたんでしょうか。
こんな連中のことですから、ここまで来てなおも責任のなすり合いをやらかしそうで、本当に腹立たしいです。

北の役人さんの 銑イ蓮確かにそうなんでしょうね。その中で、
ス馭緞,撚罎身に降りかからず求償もされない
はなんとかならないでしょうか。これも公務員の身分保証の一つなんでしょうか?

この手の事故で思うのは、民事的には「お金」で解決されるのでしょうが、その「お金」がどこから出るかという点です。結局は税金なんでしょうか。でも、それが公務員の怠慢や、能力不足や、無責任体質に起因しているとすれば、納税者としては納得ができませんね。
明石の事故では、市や国の方で責任を認めて賠償金が支払われたんですよね。刑事責任はまだ裁判が続いているようですが、民事で責任を認めているのであれば、その責任者の「公務員」にも求償してもらいたいものです。
税金泥棒には、税金で支払われた給料の「返納」でもいいですよ。公務員の怠慢解消、能力アップ、無責任体質の改善には、当人の身に降りかかる「何か」が必要でしょう。

北の役人さんの返答を受けて、少しコメントを追加させていただきます。
>民間の指導も含めて、役人の責任でしょう。
おっしゃる通りだと思います。特に今回の場合
>文科省の通知の周知不足
や、みみみさんご指摘の
>でそもそも受注資格がなかった
等、役所側の不手際が目立ちます。反省してもらいたい所です。
ですが、いざ事が起こった時に一番先に対応しなければならないのは
現場の人間です。いちいち役所に確認を取っていては間に合わない場合もあります。
そして、今回の事故のみに関して言うならば、役所の不手際があったにせよ
現場の判断だけで十分くい止められた事故だったと考えています。
ですから”防げたはずの事故”とコメントしていました。
ところがそうでもなさそうだと、捜査が進むにつれ考えるようになりました。
なぜこんな事をと考えているときに、北の役人さんのコメントを読みまして。
.廛蹐いない。(そんな印象をうけました)
▲離Ε魯Δ箏亳海靴寝歛蠅魄き継いでいない。(マニュアルなかったそうで)
8従、前例に甘んじてる。(今まで大丈夫だったからO・Kだろ?)
ぞ紂別鮟蝓砲らの指示待ちで自分の頭で考えようとしない。
など、この管理会社にも当て嵌るじゃないかと思い、
>役人さんだけの特性じゃないのかもしれません。
とコメントさせていただきました。

長文を書くと綺麗にまとめきれないのですが、最後に

結局誰かが責任をとるのでしょうが、正直それには興味がありません。
この事故が教訓として活かされて行くのかどうかの方が気になります。

税金泥棒!!

というのは、少し違っていると思います。税金泥棒は、納税者の観点からすれば無駄使いなのです。

この事件は、無駄使いではなく、人殺しに近いと感じてしまうのです。

(1)「ふじみ野のプール事故死:ネジ穴、現物合わせ 固定位置バラバラ」なんて毎日の記事は、驚きます。メンテナンスのことを考慮せずに、設備を作る。しかも、最も危険な箇所を。人殺しの設備と言われても仕方がないのではと思います。
(2)これも毎日ですが、「営業中、現場責任者不在も 元監視員が証言」に代表されるのですが、管理を外部に委託し、実はそれが再度再委託されていたこと等。これをふじみ野市が知らなかったとしたら全くの怠慢と言いたい。高校生がバイトで監視をしていることを知っていたのでしょう。そして、その高校生の雇用者が誰であるかも。
(3)事故(柵がはずれたこと。瑛梨香ちゃんが吸い込まれたこと。)の後の対応が余りにも、お粗末である。
「書類上の手続きに問題がなければ、それでよい。」との考えが市職員(平成17年10月1日の合併前、このプールが上福岡市か大井町のどちらであったのか調べていないのですが)蔓延していたのだろうと思うのです。

自ら足を運んで、現場を調査、視察すること、視察や調査を踏まえて現場の状況に合わせた適切な対応を行うことが最も大切であることを、この事件は教えてくれているのだと思います。

>結局誰かが責任をとるのでしょうが、正直それには興味がありません。
>この事故が教訓として活かされて行くのかどうかの方が気になります。

この点には同意します。
ただ、本気で再発防止を目指すなら、行政や現場の意識改革だけでは足りないでしょう。すさまじく無責任な管理側を叩くのは容易ですが、プールそのものの構造に目を向けるマスコミがあまりいないのが気になります。
今回のケースでは、プールのメーカーもある程度の非難を免れないと思います。

「子供が自ら入ろうとしても入れない」
「管理業者が管理の手を抜こうとしても抜けない」
「万が一吸い込まれてもすぐに救助できる」

子供の使用が前提になるプールなら、メーカーはこのくらい厳重なフェイルセイフ機構を設けるべきだったのではないでしょうか。少なくとも今後は設けるべきでしょう。もうここまできたら、「管理者は手を抜くものだ」「子供に危険はわからない」という前提に立たざるをえません。

日本では、子供の事故についての系統立てた分析データはほとんど皆無だそうです。六本木ヒルズの回転ドア事故で、責任問題とは別に事故原因の学術調査が行われていましたが、非常にまれなケースらしいです。子供の転落・はさまれ・やけど・骨折などは大半が「親の不注意」で片付けられてしまい、ドアや風呂や建物などの潜在的な危険に目が向けられるケースはほとんどないといいます。

子供は危険に対する認識が甘い上に身体が小さく柔らかいので、メーカーが予想もしない使い方をしたり、大人なら入れない隙間に手を入れたりします。製造段階で安全対策を施すには、怪我の種類や原因を分析したデータが必要ですが、オープンソースなデータベース構築は端緒についたばかりで、遊具や家具のメーカーは安全対策はコスト高につながるので及び腰だとか。そんな姿勢では、知恵をしぼって改善策を考案するより、とっとと撤去した方が楽だと思っても無理はありません。
だから、事故発生 → 即撤去 → よそは改善せず → よそで事故再発 の繰り返しになってしまうわけです。

みみみさん、私がこのニュースを最初TVで見た時に感じたのが
「なんで吸い込まれた子供を助けるのに重機がいるんだ?」でした。
助け出すのに6時間もかかるとは。
設計ミスとまでは言いませんが、少なくとも中に何かが入る事を
想定などしてなかったのでしょう。それにしてはふたがお粗末ですが。

「管理者は手を抜くものだ」「子供に危険はわからない」
そういう前提の設計はやっている分野もあるんですけどね、
なかなか広い視野は持てないのかもしれません。
それに今はコストダウン重視な傾向が全般的に強いようです。
それが安全重視に変わるのには、まだまだ犠牲が足らないのでしょうか?

そもそもこの事故、シンドラーエレベーター事故に構造が似ている気がします。
あの事故からなにも学んでいないように感じるのは私だけでしょうか?

まさ様
国賠法では、故意または重大な過失があった場合のみ、求償できることになっています。この立法趣旨は、責任をとらされることを恐れ、仕事に消極的にならないようにとの
ことだそうですが、そのように保証されているのであれば、もっと積極的に仕事をすべきだと思います。求償されないのは、(事例があるのかもしれませんが、聞いたことはありません。)故意または重大な過失を証明することが難しいからかもしれません。
四不像、みみみ様
私も四不像さんやみみみさんと同様に考えています。
>結局誰かが責任をとるのでしょうが、正直それには興味がありません。
>この事故が教訓として活かされて行くのかどうかの方が気になります。
役人の立場から批判していますが、もちろん管理会社に全く責任がないとも思っていません。この事故に関わった個々人を責めるよりも、なぜこの事故が起きて、それをどう教訓として、生かしていくのかが、行政にも(自分自身にとっても)民間(メーカー含め)にも求められるのだと思います。

>この事故が教訓として活かされて行くのかどうかの方が気になります。

この事故の前に、すでに何人もの子供が犠牲になっております。これまでは、循環式の浄化システムで吸水口に吸い込まれて溺れた事故でした。流水プールよりも吸引力が小さいプールです。同様の事故は今回が初めてではありません。この経験が全く活かされておりません。

モトケン先生が紹介しているAsahiComの記事(8/1)で次のようなのがありました。
「流水プールは排水口から吸い込んだ水を別の口から再びはき出して水流を作る。その吸い込み側の口のさくが強化されている施設もある。稲毛海浜公園プール(千葉市美浜区)は口のふたを二重構造にしている。ビス留めした金属製のふたで口の表面を覆い、さらにその数十センチ奥に溶接された格子状のさくを設けている。10年ほど前に他の施設であった事故を受けて奥のさくを設けたという。プールを管理する千葉市みどりの協会の斎藤喜代治・業務課長は「万が一外れても奥のさくがあるから、子供が排水管の奥まで吸い込まれることはない」と話す。」
というものです。

確かに、「子供が排水管の奥まで吸い込まれることはない」でしょうが、果たして無事に済むでしょうか?  今回の事故のように、この施設でビス留めのふたが外れた場合を想定すると、「その数十センチ奥に溶接された格子状のさく」で、脳挫傷ではなく溺死した彼女を想像します。要するに人の仕出かすミスに対して「フェイルセーフ」になっていないのです。
確かにハード的な工夫が必要でしょうが、限界があります。必要なのは「人智」です。アルバイトの高校生でもいい、孫請けのノンポリ社長でもいい、プールを提供してきたボンクラ役人でもいい、あのプールの水流がどうしてできているのか、少しでも興味を抱いていれば、誰に言われるのでもなく危険を察知できると思うのです。
そのためにも、元凶のボンクラ役人には猛省をしてもらいたいのです。

私は、シンドラーエレベーターそしてパロマと比較して、ふじみ野市の市営プール事故は更に非道いと思うのです。

(1)プールの設計者はポンプ1台による水流の流量、吸い込み口の大きさを計算しながら、設計したはずです。だから、その危険性を認識していた。当時の大井町のプール建設の担当者も吸い込み口の直径と水量(入口と出口で水量は同じですが)を知っていたはず。
(2)当初から子供が大勢利用することを全員が知っていた。

やはり書いていて悲しくなってしまいます。事故とは「そうか、そんな危険性があったのか。気をつけなくては。」と認識を新たにするものであるが、このふじみ野市市営プール事故は、「事故が起きると、分かっているのに、何故したの?」と思ってしまう。

原因調査は、通常の事故とは違った面を掘り下げることが必要と考える。

このブログは法律家の方々が多数コメントされているので、法律ど素人の私が質問するのもなんですが、どうして排水口の安全基準が法律で規定されていないのか不思議です。1965年以降だけでも、この吸い込み事故の犠牲者は40人を超えていたと思います。素人考えでは法律による規制がないか、あっても役に立たない様な状態こそ異常に思えます。
これに関しては、まず「文科省通達」なるものに文句を言いたいです。私も以前公務員経験がありますので、この通達の類をコピーですが幾度か目にしています。「見出しのことにつき留意されたい」なんて高圧的な書き出しですが、作文が上手な官僚にとっては30分か、長いものでも1時間くらいの仕事です。これを関係機関にファックスするだけで、実質的な管理なんて何もしていません。要は、通達を出している、というエクスキューズのためかと思います。一番笑ったのは、たしか岡部某とかいう事務次官が収賄で捕まった後です。「綱紀の粛正について」という有り難い通達がございました。襟を正すのはお前らだろう、通達を受けた旧文部省関連の組織は皆そう思ったはずです。通達は即ゴミ箱行きでしょう。通達だけではなく、重要事項では法律を作るのが彼らの仕事だと思います。でもそれは面倒だからやらないのでしょうね。きちんとした法律があれば、たぶん今回の事故は起こっていないと思うのですけど。私、間違ってます?

Asahi Comの「瑛梨香さんの通夜、しめやかに 埼玉のプール事故」 の通り、本日は瑛梨香さんの通夜だったんですね。

最終的に賠償金というと適切な言葉ではない気がしてしまうが、ふじみ野市からご家族に支払われなければならない。ふじみ野市は、その際、委託先である民間業者の責任で払うべきなんてバカなことは絶対に言って欲しくない。委託先およびその下請けには瑛梨香さんの両親が訴えるのではなく、ふじみ野市が責任を持って十分な賠償金を支払って、ふじみ野市が業者を訴えて欲しい。

ところで、ふじみ野市が負担するお金は、やはり市民の税金である。まさに税金泥棒ですね。

図書館に行ったら「あぶないプール」(有田一彦著)という本がありました。9年程前に出版されたものです。排水口の事故についても書いてあります。

過去の事件で管理者責任はあまり問われていないですね。

たとえば、95年の宮城県丸森町小学校(小6男子死亡)では、校長らが業務上過失致死容疑で書類送検されたが、仙台地検は起訴猶予処分にした。
仙台地検は「背景として丸森町立の小中学校11学校中ふたを固定していたのは2校しかなかったという事実がある。この学校だけが固定していなかったとすれば、校長らの責任は重いのだが」とコメントしている。

賠償のほうでは、被害者が悪いの判決になっています。
68年京都府西宇治中学校の事件では、被害者が年齢(中1)では排水口が危険なのは認識していたはずなので、6割の過失相殺。
78年大阪市泉尾工業高校では、高校生の軽率さが事故の一因とし7割の過失相殺。

驚いたのは、中学校の水泳部員の事故が多いこと。大人でも吸い込まれたら助からない。想像以上に危険な状態です。

この報道で私が不思議に思ったのは、どうして吸水口の柵が取り外し可能なのかという点である。最初からガッチリ固定しておけば絶対管には入らない。吸水管の太さからいって中の掃除を定期的に行っているようにも見えない。報道では東京のどこかの遊園地でガッチリ固定していたが、そうでないところがほとんどのようだ。設計者の意図を知りたい。

>驚いたのは、中学校の水泳部員の事故が多いこと。大人でも吸い込まれたら助か>らない。想像以上に危険な状態です。

サイズ的に足しか吸い込まれなかったとしても、足が抜けないと水面に顔が届かなくなって溺れるそうですよ。足を抜こうとパニックになるからなおさらでしょうね。

>ifu さん

 裁判所の認識に基づけば、学校のプールというのは、もともととても危険な場所のようですね。

 裁判官は自分の子供を学校のプールで泳がせていたのでしょうか?

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