出産時の事故で障害公的補償制度、医師会が原案を公表(2006年8月8日23時7分 読売新聞)
日本医師会は、出産時の事故で脳性マヒとなった重度の障害者に、医師の過失の有無にかかわらず補償金を支払う公的な「無過失補償制度」の原案をまとめ、8日公表した。厚生労働省に同案を提出し、法制化を要望している。
このような動きもあるのですね。
しかし
厚労省は「当事者同士の負担が当然で、国費負担はなじまない」としている。
と突き放しています。
別エントリで医療側から司法界に対する批判が述べられていますが、厚労省の無為無策も批判されていいんじゃないでしょうか?
無為無策というのは私の無知でしょうか?
厚労省は医療崩壊対策を何かやってますか?
>無為無策というのは私の無知でしょうか?
とんでもございません。ご推察のとおりだと思います。
医療者の業界の方ではないのに、鋭いご指摘だと思います。
ただでさえ先進国間で最も低レベルである医療費を削減し、医師は足りており偏在していることが問題と誤った情報を吹聴し、医師の診療行為そのものに対する診療報酬を極限まで下げているのは厚生労働省です。
医療業界以外の方にはピンとこないかもしれませんが、医療の現状をコントロールできるのは厚生労働省が殆どの力を持っており、医師ができることは殆どないのです。
それでは、厚生労働省は、そのような施策を行って、どのようなビジョンを描いているのでしょうか。私は「ビジョンはなく」「周りに言われるがまま」自由診療解禁→社会保障の国費負担軽減を推進しているのみだと考えます。
BSE問題(牛の病気)で困った牛肉業者は救済して
人間の病気で困ってる障害者を救済しないというのは
どう考えても本末転倒です
医者も公務員と同様、適正な競争原理が働かず、有能な医者が「診療報酬が極限まで下げられている」と思うのが事実だとしても、無能な医者まできちんと食えていることが大きな問題であると思います。
顧客満足度という指標でもあれば、医者の評価は日本の全業種の中でも最低レベルに位置するのではないでしょうか。
「医学部卒業したから」、「医師国家試験を突破したから」が高給の根拠と言われぬよう、業界全体のレベルアップを図ってほしいものです。
それに、厚生労働省は医師、薬剤師の保護省庁じゃないですか?
彼らが守っているのは国民ではなく、医療業界だというのは周知の事実だと思ってたのですが、違うのでしょうか。
ちょうど農水省が国民より農業関連企業を守ろうとしたのとの同じように。
ちょいと前まで、「護送船団方式」と言えば銀行とMOFの関係を揶揄した表現でしたが、今、強力な参入規制、外資規制のもと護送船団方式が維持されているのは、地上波メディアと医療分野です。
私はこの記事の背景を詳細には知りませんが、医師に過失があっても国(=要は納税者ですよ)が負担する、というロジックが全く理解できません。
そんな無責任な業界に、高い報酬を与える意義を見出せません。
厚労省の「当事者同士の負担が当然で、国費負担はなじまない」という部分ですが
私は妊婦負担で自賠責のように強制的に診療費に含めて負担させるのが良いと思います
無過失の自動車事故は人身事故であっても公的補償はほぼないと思います
あくまで利用者が不意の事故に備えて自ら入ります
産科の利用者である妊婦が窓口で1000円なり2000円なり負担することにより
プールされたお金で自賠責のように補償されるのが良いのではないでしょうか?
>もも様
すばらしいコメントありがとうございます。一言よろしいでしょうか。
高給とは具体的にいかほどのことを指しておっしゃっておられるのでしょうか。失礼ながら実情をお知りになっていると思えず、風評に流されて侮蔑の言葉を投げつけるのは品がないと思われますのでおやめください。
>厚生労働省が守っているのは国民ではなく、医療業界だというのは周知の事実だと思ってたのですが、違うのでしょうか。
>私はこの記事の背景を詳細には知りませんが
自己を犠牲にして極限まで働いている人々に対して攻撃するおつもりでしたら、もう少しお勉強なさってから出直されてはいかがでしょうか。
>そんな無責任な業界に、高い報酬を与える意義を見出せません。
報酬は激安ですけど。
もう少しお宅様に知識と想像力がなければ、幼児と会話しているのと同じで、議論にもなりません。思い込みだけにもとづく感情的なコメントは不毛です。
もも様
>医師に過失があっても国(=要は納税者ですよ)が負担する、というロジックが全く理解できません。
出産時の事故で医療者側に過失がない場合でも脳性マヒはある一定の確率で出現します。そのことをご理解なさってからお書き込みください。実情を言うと医師に過失がない場合が大部分です。
お宅様の思考の材料となるものは、おそらくマスコミの情報を通してのものと思われます。だから視野が狭く科学的根拠や冷静な判断にかけていらっしゃるのです。不勉強な記者の記事を元にすればそうなるのは当然です。
私はあなた様のような、社会に対する意識の高い方々には、もっと広い視野を持っていただきたいのです。失礼ながら、あなた様の発言はA新聞やY新聞の主張のコピーでしかありません。自覚なさっておられないのでしょうが、洗脳されているのです。
幸い、現在急速にネットでの情報網が広がっております。なぜこのような世の中になったのか、科学的事実とは何か、人の死とは何か、医学とは何か、「自分の頭で」お考えになる癖をおつけになられることをお勧めいたします。
↑のコメントは私のものです
>厚労省は「当事者同士の負担が当然で、国費負担はなじまない」としている。
この場合当事者って医者と妊婦さん、その家族のことですか?
この少子化が社会問題となっているこの世の中で、
少子化対策を行うべき厚生労働省、ひいては日本国民は
マクロ的な目で見れば当然当事者の一員ではないのですか?
出産補助金の一種としてこのようなコストの負担を求めるのは別に不思議なことではないと思うのですが。
医師会の案では、特別児童扶養手当や傷害基礎年金等の既存の制度との調整をどのようにとらえているのでしょうか。
日本医師会のHPを見ましたが、定例記者会見のところに「『分娩に関連する脳性麻痺に対する障害補償制度』の制度化に関するプロジェクト委員会答申について」との見出しがあるだけで、中身のついての資料が何も載ってないんですよね。
>内科医さん
横レスで申し訳有りませんが、「幼児と会話しているのと同じで、」は
明かな侮蔑ではないのですか?「医者は高給取り」とする内容については
「地方の医師不足」というカテゴリ内で既にFFFさんがソースを挙げられて
いるのをお読みになってるはずですよね。
これらのソースに対して具体的な反論もなしに、「医者は高給取り」は
誤りである侮辱であるとするのですね。
ちなみに貴方様のFFFさんに対するコメントも第三者から見て十分侮辱だと思いますよ。
内科医さま>
相手の意見を風評や侮蔑と仰るのであれば、少しでも客観的な根拠を交えて反論していただければ有益な議論になります。
激情に駆られての文章でしょうが、医療に携わる方の思考や発言が非常に高尚なものであることだけは垣間見ることができました。
>高給
とりあえずいくつかヒットしたものをリンクします。
http://www.net-ikyoku.com/archives/50174701.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%BB%E5%B8%AB
http://www.777money.com/torivia/torivia4.htm
「勤務医は思ったより厚遇ではないかも」という意見も散見されますが、「高給」であることを否定するほどの情報は見つけられませんでした。
民間の平均を知った上でのご発言でしょうか?
>もう少しお勉強なさってから出直されてはいかがでしょうか。
ここは、記事に書かれた内容を前提に議論することを否定しているのですか?
医者である以上、私より知識があるのは当然でしょう。
一般人が一般人の良識において反論する内容が、もし誤解を含んでいるのであれば、どうぞ反証を示して下さい。
貴殿の反論は、感情論ばかりでほとんど中身を伴っていません。
>自己を犠牲にして極限まで働いている人々に対して攻撃するおつもりでしたら
自己を犠牲にして極限まで働いている医師に苦言を言うつもりはありません。
実際私は、有能な医師に対してではなく、無能な医師に苦言を呈しております。
また自己保身、業界保身に走る医師に対しては、忌憚なく批判をさせていただきます。
>報酬は激安ですけど。
言うのは簡単です。
実態を説明できないのであれば(別に開示いただかなくて結構ですが)全く説得力がありません。
>もう少しお宅様に知識と想像力がなければ、幼児と会話しているのと同じで、議論にもなりません。思い込みだけにもとづく感情的なコメントは不毛です。
貴殿の反論にも、残念ながら教養の片鱗すら感じません。想像力だけは逞しそうですが。
本当に医師ですか?
>出産時の事故で医療者側に過失がない場合でも脳性マヒはある一定の確率で出現します。そのことをご理解なさってからお書き込みください。実情を言うと医師に過失がない場合が大部分です
私は、「過失のあるケース」についてしかコメントしていません。
相手を小バカにする前に、文章読解力を身につけてください。
>私はあなた様のような、社会に対する意識の高い方々には、もっと広い視野を持っていただきたいのです。
申し訳御座いませんが、貴殿の視野が私よりも広いとは現時点でとても思えません。
で、「適正な競争」や「護送船団方式」に対する貴殿の見解はどうですか?
私より遥かに勉強し(学歴で負けてるとは思いませんし、日々勉強はしてますが)、知識も豊富な方のご意見をお聞かせ下さい。
医者の給与を下げたいと思う者がいる
ダメな医者はさっさとやめさせろと思う者がいる
医者はもっとレベルアップしろと言う者がいる
医者不足を何とかしろと言う者もいる
これら全てを一挙に解決する当たり前の方法論があるのだが…
「じゃぁお前がなれ」
という、のは余りにもベタなのでご勘弁。
回答楽しみに待ってます。
>>高給
>とりあえずいくつかヒットしたものをリンクします。
厚生労働省の発表なので正確だとは思いますが但し書きの部分をみてください
>但し医者とひと括りに言っても、大学病院勤務の医者と、民間・公立病院の医者とでは、平均年収は大きく差があるようです。
私自身は公立病院の医者ですが、医者になって5年目以上10年目以下でだいたい年収は800万円以下です。
(超過勤務手当をふくむ)
ただしここからサラリーマンと違って自賠責保険に入っています。
さらに医者になるために他のものと比べて2年間大学に通っている期間が長いことや
異動が激しいことにより退職金が少ないことや引っ越しにともなう負担、
不規則かつ過労を伴う勤務体系およびそれに伴う他の事務系職員などとの差違などを考慮すると
それほどもらいすぎとは思いません。
民間病院の方がなぜ高い給与が払えるかというと、差額ベッドの存在があると思います。
だいたい個室料金をはらうと月20万円以上あると思います。
(私のいる病院では1日1万5千円以上です。当然民間の方が割合が高いと思います。)
長期療養型に患者を送った場合ではだいたい差額ベッドの使用を余儀なくされていたようにおもいます。
しかもこれらの中小の民間病院では患者の状態が悪化し、自分のところでみきれなくなると
私が現在勤務しているような急性期病院(地方では公的な性格を持つ病院=給料が安め)に患者を転送してきます
(ひどい場合になると転送の障害になるような重篤な状態の情報を隠してくることもあります。)
つまりよりリスクの低い方が待遇がよいわけで、自分自身の利益のみ考えたらそのような病院に移りたくなるのは
当然のようにおもいます。
とりあえず今はこの辺で。
内科医様のコメントもちょっと大人気ないと思いますが、もも様のコメントも医師を侮蔑するものと思いますよ内容からして。双方とも反省して欲しい者です。
内科医さんのコメントは、支離滅裂だね。
「>医師に過失があっても国(=要は納税者ですよ)が負担する、というロジックが全く理解できません。」
という、ももさんに対し、
「出産時の事故で医療者側に過失がない場合でも脳性マヒはある一定の確率で出現します。そのことをご理解なさってからお書き込みください。実情を言うと医師に過失がない場合が大部分です。」
って、反論になっていないじゃない。
医者は自己を犠牲にして極限まで働いているから神聖不可侵で、批判することは許されないという思想の持ち主のようだから、誰が何を言おうと、耳に入らないんでしょうね。
yamaさま>
具体的にはどこが侮蔑にあたるのでしょうか。
不適切な部分があれば謝罪訂正したいと思うのですが、正直どこを指してそう感じていらっしゃるのか確信がもてませんので、具体的にご指摘下さい。
「地方の医師不足」をZappingしました。
かなり濃い議論がされていたようで、ここで私が素人知識を披露することに躊躇しますが、
自分あてのコメントには責任もって対応します。
>但し医者とひと括りに言っても、大学病院勤務の医者と、民間・公立病院の医者とでは、平均年収は大きく差があるようです。
私自身は公立病院の医者ですが、医者になって5年目以上10年目以下でだいたい年収は800万円以下です。(超過勤務手当をふくむ)
貴殿が少ないことは一例ですので、それを持って「医者全体も少ない」とは納得しがたいです。
民間人で入社7年〜12年(30〜35才程度)の平均所得は500万円に達していないでしょう。
800万円以下でも日本全体の平均からすれば「高給」には違いないと思います。
>ただしここからサラリーマンと違って自賠責保険に入っています。
私は医師の自賠責の実態を知らないのですが、年額どの程度の負担なのでしょうか。
数百万円の所得差を埋めるほどの高額なのでしょうか。
>さらに医者になるために他のものと比べて2年間大学に通っている期間が長いことや
一般大卒と2年ズラした平均と比較することには何ら抵抗ありません。
>異動が激しいことにより退職金が少ないことや引っ越しにともなう負担、
不規則かつ過労を伴う勤務体系およびそれに伴う他の事務系職員などとの差違などを考慮すると
それほどもらいすぎとは思いません。
貴殿が異動が激しかったり、不規則で過労を伴う勤務体系であって、なおかつ800万円以下の所得であれば、私も「もらいすぎ」とは思いません。
ただし、貴殿個人の所得状況を議論する意図は全くありません。
>民間病院の方がなぜ高い給与が払えるかというと、差額ベッドの存在があると思います。
だいたい個室料金をはらうと月20万円以上あると思います。
すみません、私は「民間勤務医」、「公立勤務医」、「開業医」を分けて議論する意図はありません。
そもそものエントリの趣旨も、それを分けてはいない記事ですし。
>つまりよりリスクの低い方が待遇がよいわけで、自分自身の利益のみ考えたらそのような病院に移りたくなるのは当然のようにおもいます。
こういう状況から、私は「適正な競争体系ができていないのでは?」と勘ぐってしまうのです。
高いリスクと厳しい勤務環境でありながら、低い所得に甘んじていらっしゃる医師を私はどうこう非難するつもりはありません。
ただ、そういうアンバランスをここまで放置してきた原因も、医学界全体に少なからず責任があると考えます。
一般に、分娩で起こる脳性麻痺は10%程度と言われます。
胎内ですでの脳障害を起こしていて、お産に問題がなく、おかしいと思ったら、脳性麻痺だったというひとが、90%なのです。
現在のシステムでは、この人達は、まったく救済されません。
脳性麻痺の子供を持つことは、経済的には死産よりつらいと思います。
で、しかたなく医療訴訟をしてみるというケースが多いのです。
逆に難産でも無事な子は大勢います。
脳性麻痺の子がうまれたら、
自動的にその子の一生を保証するシステムを作れば、
不毛は裁判はなくなるし、なによりも患者と親がすくわれるのです。
これに反対する厚労省は、狂っているとしか思えない。
たいして金がかかるわけでもないのにーー。
まあ、
>>「医学部卒業したから」、「医師国家試験を突破したから」が高給の根拠と言われぬよう、業界全体のレベルアップを図ってほしいものです。
というのは、普通に解釈したら医師全体が高給取りと解釈されかねません。
>>顧客満足度という指標でもあれば、医者の評価は日本の全業種の中でも最低レベルに位置するのではないでしょうか。
そうでしょうか?少なくとも相対的には日本の医療は世界的に見て優秀です。あくまでも日本のマスコミレベルから見て(他とロクに比較しないで)最低レベルとあおっているにすぎないと私は思います。
ただ、絶対的なレベルから見て多くの医療機関は確かに満足度が高いとは言えないかもしれません。しかし、その原因として医師の過労(過労により、飲酒運転と同じ状態になることがすでに示されています)、教育の不意行き届き(いくら大人なんだから自分で考えて行動しろと言われても、睡眠不足と過労からそんなことは無理です)、患者の医学的知識の欠如による過度の期待(過度の期待をする患者が実際増えていますが、この背景にはマスコミの洗脳があると思います)などが上げられるでしょう。
その大本の原因を作っているのは言うまでもなく厚生労働省です。
>>、医師に過失があっても国(=要は納税者ですよ)が負担する、というロジックが全く理解できません。
過失かどうか認定するのにはとても時間がかかります。その間に患者さんがたの恨みが大きくなっていき、訴訟に発展することも多くあるようです。だから、とりあえずの措置として無過失救済システムを医師達は提唱しているわけです。少なくとも日本以外では普通にある制度ですが、日本では現場の医師に責任をすべて押しつけています(手っ取り早く言うと医師の逮捕で解決しようとしています)。
意外なようですが、当事者(つまり事故を起こした医療従事者)自身も過失かどうか判断するのは容易なことではありません。
>>厚生労働省は医師、薬剤師の保護省庁じゃないですか?
本来そうあるべきなのですが、実態はそれほど問題のない医師を世間の目を気にしている余りに免停にしたり、患者のための医療を制限するような政策したり(具体的には医師が不足しているのに相変わらず足りていると宣伝し、適正配置にしないなど)、医師にとっても都合の悪い政策ばかりです。従って違います。まあ、これについてはもも様も文句を言っている訳でないので・・、まあ、ともかくそういうわけですよ。
>>強力な参入規制、外資規制のもと護送船団方式
医療業界は確かに今までは手厚く守られていましたが、それは医療が国の行政的役割を果たしているからです。もし、行政でなく、商売と考えるようになったらアメリカのようになってしまいます。競争で医療費が安くなると思ったら大間違いです。少なくとも日本ではもっともっと値段が高くなるでしょう(それだけのコストがかかっています)。株式会社が医療を経営しようとしても儲かるのはおそらく民間保険分野だけです。現に参入をしようとしている会社はほとんどが保険会社ですよね?
多くの国は行政として見ているからこそ国が規制をし、コントロールする必要があります。ところが今はそれが30年前以上のシステムなもんだから多くの部分で老朽化が起きています。今の厚生省は後追い的に政策を行っています。本来は未来を見つめて行かなければなりません。
但し、その規制も国民が納得いくように行わなければならないことは確かです。医療業界と国はそれを怠ってきたことは歪めません。
>>そんな無責任な業界に、高い報酬を与える意義を見出せません。
以上が分かっていないから上記のような言葉が出ると思うのです。これは侮辱以外の何者でもありません。無責任でしょうか?私はそうではないと思います。それに高い報酬は誰ももらっていません。
まず、大学の医師の多くが無給です。あるいは月給5万という信じられない給料で働かされてきました(最近は改善されてきたようです)。それから医療訴訟保険にも入らなければなりません。今はものすごく高いわけではありませんが、将来的に訴訟が多くなると高額になります。実際にアメリカでは保険料が払えずに産科医と心臓外科医がいなくなっています。だから訴訟に備えるにはある程度報酬が無いとつとまりません。実はすべての臨床医がある日逮捕される身です。普通に医療を行っていて逮捕される世の中です。名医だって例外ではありません。保険にはいるのは必須です。
それから医師の平均給与を上げているのは開業医です。では、開業医はすごい儲けているのかというと、既存の開業医はそうかもしれませんが、新設の開業医は減価償却のためそれほど実際には儲けていないそうです。
決して医師は平均給与に値するほど儲けていないのが実情です。
全体的にみてもも様はそういうつもりで言ったのではでしょうが、普通の人が読むと医師に対して最初から敵愾心があるような文章です。そう思われても仕方がありません(これは事実です)。
医師のほんの一部がもも様の指摘するようなろくでもない医師なのかもしれません。しかし少なくとももも様の文からは全員がそうであるような錯覚を起こさせるような感じす。
どんなときにでもネガティブな意見は慎重に行うべきです。でないと相手を怒らすだけです。それから医療に限らず、専門家に意見するときはものを丁重に訪ねるような態度で臨むべきです。決して反感をあおるような断定調は避けるべきと考えます(例えば、「〜と思うんですけど、どうでしょうかねえ?」とか)。それが世の中上手に渡る早道です。
PS)上のコメント、「もの」が誤字ですね・・・。すみません。
言い忘れていました。
訴訟に対する貯蓄については民事だけでなく(まあ、これは保険料と見ても良いのでしょう)、刑事も含まれると言うことです。刑事は保険からお金は出ません。従って保釈金なども自分で都合しなければなりません。金額は1500万円とかそういう単位です。
それから小松氏の「医療崩壊」を読めば分かりますが、今の勤務医に嫌気がさして開業を目指す医師が多いです。この傾向が良いとは言えませんが、まあ、今の医師に対する風潮から仕方ない傾向と思います。そのための資金作りもあります。こうしたことから報酬が決して多くないというのが私の意見です。
無給に近い勤務医の例を持ち出したところで平均所得が高い事を否定する反論にはなりません。論理のすり替えといっても良いと思います。
「平均所得をつり上げているのは開業医であるが、新規の開業医は減価償却の為
それほど儲かっていない。」という論理についても上と同じ事が言えます。
しかも減価償却の対象である設備や新規開業の為の資金は財産であり、そこに所得が大部分投じられるからと言って低所得であるとの論理は成り立ちません。
(例えるなら高給マンションのローンで苦しいから、年収2000万でも低所得なんだという論理です。)
もう一点殆どの医師が保釈金の積み立てをしているように読めますが、常識的に考えて到底信じられません。これも単なる貯蓄と読み替えることも出来ます。
長文失礼します。(二つに区切ります)
>というのは、普通に解釈したら医師全体が高給取りと解釈されかねません。
私は「業界」としての医師についてコメントをしたものですので、そのように解釈されてこその発言でしたし、今尚誤りだとは思っておりません。
また、批判と侮蔑は異なるものだと考えております。
>そうでしょうか?少なくとも相対的には日本の医療は世界的に見て優秀です。
顧客満足度は、諸外国と比べた医師の優秀性とだけリンクするものではありません。
>その大本の原因を作っているのは言うまでもなく厚生労働省です。
ここで医師にも責任がある、という発想は浮かばないのでしょうか。
そもそも、医療の外にいる私から見れば、医者も厚生労働省も同じ「護送船団」の一員に思えるのですよ。
>過失かどうか認定するのにはとても時間がかかります。
だからと言って過失責任からフリーであってよいとは思いません。
>日本では現場の医師に責任をすべて押しつけています(手っ取り早く言うと医師の逮捕で解決しようとしています)。
報道されている医療過誤の件数と、実際の訴訟件数、医者の敗訴件数とのバランスを考えると、全ての責任を「全うしている」とは思えません。
>医師にとっても都合の悪い政策ばかりです。従って違います。
都合の良い政策は「当たり前」と感じるのが人間の性ですので、おそらくあまり実感されていないのではないでしょうか。まぁ、深入りはしないでおきます。
>競争で医療費が安くなると思ったら大間違いです。少なくとも日本ではもっともっと値段が高くなるでしょう(それだけのコストがかかっています)。
どうでしょうか。
郵政民営化もそうでしたが、既得権を失う立場の人はそう言うものです。
また、別に「全てを自己負担せよ」とは思っていませんし、健保制度は今後も維持されることを前提に考えています。今かかっているコストは今後も公費で負担すればよいと思います。
>以上が分かっていないから上記のような言葉が出ると思うのです。これは侮辱以外の何者でもありません。無責任でしょうか?私はそうではないと思います。
私は「過失があっても国が払う」という点を指して「無責任」と評しているのです。
医療が行政的役割を担っていようが、商売であろうが、「過失を免責しろ」と主張することを「無責任」と言っているのです。
見解の違いはあるのでしょうが、これを侮蔑と言われたらたまりません。
>まず、大学の医師の多くが無給です。あるいは月給5万という信じられない給料で働かされてきました(最近は改善されてきたようです)。
では、世間に出回っている指標は誤りということでしょうか。
それらが誤りであり、貴殿のコメントが正しいと納得できるデータを下さい。
極めて限られた環境の医師の処遇を議論する意欲はありません。
>だから訴訟に備えるにはある程度報酬が無いとつとまりません。
因果関係がおかしくありませんか?
アメリカで保険料が高くなっているのは、アメリカの医師がそれだけ訴訟リスクを負っているということでしょう。
今の日本の医師はそこまでのリスクを負っていないからこそ、保険料が安いのではないですか?
>実はすべての臨床医がある日逮捕される身です。普通に医療を行っていて逮捕される世の中です。名医だって例外ではありません。
リスクの程度は異なるでしょうが、それはどんな職業でも同じです。
>それから医師の平均給与を上げているのは開業医です。
私は開業医のデータを見つけられませんでしたので、一番低いとされる勤務医しか提示していません。
また、業界全体へのコメントですので、先の投稿でも書いたように、医者をカテゴライズして議論する意図はありません。
>決して医師は平均給与に値するほど儲けていないのが実情です。
全ての医師が設備投資に大金をかけている訳でもありませんし、設備投資をするのはそれを回収する見込みがあるからでしょう。
そもそも開業医は平均より所得が多いと認識されているのですから、論旨が不明です。
>全体的にみてもも様はそういうつもりで言ったのではでしょうが、普通の人が読むと医師に対して最初から敵愾心があるような文章です。
正直に申しましてその通りです。
プロとしての知識、技術は認めますが、私がこれまで出会ってきた医師の多くは、患者を客とは見ていない方ばかりでしたので。
>医師のほんの一部がもも様の指摘するようなろくでもない医師なのかもしれません。
「ろくでもない医師」はそう多くはないでしょう。
しかし「そこまでひどくはないが問題のある医師」も、決して少なくはない、というのがユーザーから見た私の実感です。
かつ、業界を代表して医師会が行動を起こしている本件を考えると、業界全体の問題意識として議論するのが適切であると思います。
>どんなときにでもネガティブな意見は慎重に行うべきです。
私なりに慎重に行なった発言だったのですが、怒ってしまわれたのであれば恐縮です。
ただ、敢えて本音で書かせていただくと、当初の私の意見程度でご立腹されるのであれば、やはり生ぬるい業界であると言わせていただきます。
>それから医療に限らず、専門家に意見するときはものを丁重に訪ねるような態度で臨むべきです。
それが「何様なの?」という反感を産む一番の原因だと思いますよ。
また、貴殿の専門分野である医療行為そのものについては黙って耳を傾けますが、ここでは法的な観点や、経済的な観点から意見を書いています。
>決して反感をあおるような断定調は避けるべきと考えます(例えば、「〜と思うんですけど、どうでしょうかねえ?」とか)。それが世の中上手に渡る早道です。
私の当初の投稿には断定口調はありませんが?
(唯一断定したのは護送船団方式の部分であり、これは事実だと今でも思っております)
>そのための資金作りもあります。こうしたことから報酬が決して多くないというのが私の意見です。
全然理由になっていないと思うのですが......
>ももさん
議論が変な方向に向かっていますが、ももさんの前提として、脳性まひは100%医師のせいで起きるという点があるように思えますがどうなのでしょうか。いくら努力しても90%以上の脳性まひは誰にも責任がありません(回避できない)。つまり、脳性まひ児の90%は何の保証も無いとのことです。誰も保障できない部分を保障するのは国しかないということです。医師の責任のある部分については国からその医師に対して保障分を請求するなどの制度であればどうでしょうか。
にせ漢方医さんへ
>現在のシステムでは、この人達は、まったく救済されません。
>脳性麻痺の子供を持つことは、経済的には死産よりつらいと思います。
「まったく救済されない」訳ではないでしょう。不十分ながら障害者福祉はありますからね。
「ちょい悪代官 | 2006年08月10日 12:55」を参考にされればどうでしょうか。
しかし、ここのコメント欄の自称医療関係者の発言は、「平気でウソをつく」「自分に対する批判は聞く耳を持たない」「医者は特別だ」「国民は医者に奉仕して当然」という傾向が強いですね。
mktaxi73さんへ
横から失礼ですが、ももさんの今までのコメントからは、
「ももさんの前提として、脳性まひは100%医師のせいで起きるという点があるように思えますがどうなのでしょうか。」
などということは全く汲み取れないと思います。
自称医療関係者さんたちは、同じ誤解からももさんを批判しているようですが、もしかして同一人物?
>議論が変な方向に向かっていますが、ももさんの前提として、脳性まひは100%医師のせいで起きるという点があるように思えますがどうなのでしょうか。
私の一体どの部分が、そこまでの曲解を生むのでしょうか。
私は、医療には確率に左右されることもあるだろうし、十分に注意したつもりでも見落とすこともあると思いますし、そもそもどうしようもないことがあることも十分理解しているつもりです。
「過失は100%ありえない」というのであればこの議論はそもそも無意味です。
記事の前提として、「過失だったとしても、国が補償をする」という点に疑問を呈しているのですが。
>医師の責任のある部分については国からその医師に対して保障分を請求するなどの制度であればどうでしょうか。
そうであれば、特段否定するつもりはありません。
障害児童の救済を最優先するのであれば、それが望ましいと思います。
ただ、個人的な理由になりますが、私の姪は障害を持って生まれました。
先天的な障害であり、極めて稀な症状ですが、この制度のような支援は受けられません。
この記事からは脳性マヒに特化しているように思えるのですが、もし制度を導入するのであれば、疾病を狭く特定しないて欲しいとは思います。
>医師の責任のある部分については国からその医師に対して保障分を請求するなどの制度であればどうでしょうか。
そういった場合の請求額がいかほどのものなのかお分かりでそのようなことをいっているのですか?
それこそ億の単位ですよ?
そんなリスクを背負ってまで誰が産婦人科を続けるのですか?
当然何らかのセーフティネットがあってしかるべきだと思いますが。
「Posted by: 内科医 | 2006年08月10日 12:08 (Top)」
は著しく品位に欠けていますね。「内科医」さんが本当に医者であるなら、診療は止めて老人病院で「医師資格を売る」方が社会のためだと思います。
もし、億の単位の賠償となれば、それはその過失度合いが重過失であったということではないでしょうか。
そして、さらに過失割合が特定の医師に100%あるという場合ではないでしょうか。
そうであれば責任を負うのはある意味当然です。
そして、だからこそ賠償リスクのために「保険に入っている」と同業の方がさんざん主張されているのだと思っていたのですが....
賠償負担のセーフティーネットは必要だと思いますが、その負担を国民が担うべきというのは、少々都合が良すぎるように思います。
ももさんに一言だけ言わせてください
>やはり生ぬるい業界であると言わせていただきます。
あなたが失敗すると直接的に死人がでるのですか?
そういった現場に出くわしたことがありますか?
あなたは仕事に失敗した場合個人的に民事的、刑事的訴訟のリスクを負うのですか?
ちょっと失礼すぎはしませんか?
断固として撤回を要求します。
出ました。「医者は特別」「医者は批判してはいけない」「国民は医者に奉仕すべし」
ぱんたさんは、もう少し社会常識のある人だと思っていたのに残念です。
>あなたは仕事に失敗した場合個人的に民事的、刑事的訴訟のリスクを負うのですか?
(答え)サラリーマンでも、弁護士でも、自営業者でも民事的、刑事的訴訟リスクを負います。
>出ました。「医者は特別」「医者は批判してはいけない」「国民は医者に奉仕すべし」
>ぱんたさんは、もう少し社会常識のある人だと思っていたのに残念です。
というか、そもそも知りもしないほかの業界の人間に対して
「生ぬるい」ということばを使うこと自体が失礼だと思います。
別に私はほかの業界の人を非難するつもりはありませんよ?
撤回しません。
なぜなら、論点がずれているからです。
私は、医師が普通の業種より高いリスクを負っていることは否定しません。
従って、リスクを負担するのであれば、医師が高い所得となることに異論はありません。
私が「生ぬるい」と評したのは、批判に対する対応についてです。
混同しないで下さい。
さらに、私も医師サイドに撤回して欲しい発言は、このやり取りの中でもたくさんありますよ。
誰も撤回してくれませんが。
PS
本日はあと少々で退出させていただきます。
管理人さんにはバレバレでしょうが、職場から書いてましたので(長い時間を費やしてしまったので、反省しております)。
その分、これから残業して巻き返します。
と、思いましたが、撤回します。
私は感情論で自分のその他の主張まで濁らせたくはありませんので。
・生ぬるいと書いたことは謹んで撤回します。
もっとも、ばんたさんんは、ご同業の方にも同様のメッセージを発していただきたく思いますが....
どうも所得の多寡、責任のちがいなどを異なる職種の間で比較するのは、無理があると思います。この話題になると、議論が収束せず、話のスジが見えなくなります。
だれの責任でもない、どうしてもある一定の割合で生じる不幸な事例に対して、医療者でも患者サイドでもない第三者的な組織から、お見舞金がでるのは悪いことではないと思います。
と書くと、「そんなのは医者のミス逃れのためであろう。悪いのは担当医なんだから、医者が払うのは当然だ」と、言われてしまうのですが...
「無過失補償制度を作るか否か」「作った場合、国が医師個人に求償するか否か」ということは、主権者である国民が国会を通して決めること。国民の理解が得られれば、そのような制度はできるでしょうし、理解が得られなければ、できないでしょう。
しかし、ここに来るほんの一部の方々の、高圧的な論調、一般人は口を挟むなという論調が、医師の意見の代表であるならば、理解は到底得られないでしょう。
また、高給批判についても、医師の報酬の大半が、健康保険料から出ていることを考えると、国民は当然「高すぎる」「低すぎる」と意見を言う権利があるのであって、医師は耳を傾けるべきでしょう。
医者が生ぬるくて濡れ手で粟の高給取りならどうして医者の逃散が進んでるの?
高給批判はわかりますが、資本主義経済である以上、価値は基本的に需要と供給で決定されます。医師は資格職であるため、供給が限定されています。医療行為はすべて医師の指示のもとでなされます。このため、医師資格は非常に高価なものとなりえるわけです。平均すると医師一人で大体1.2億円の売り上げがあります。1.2億円を売り上げる営業マンと同じですから、給与もそれ相応のものになります。
結局、医師給与といえども別に市場原理から乖離して決定されているわけではありません。医療価格が公定のため一見市場原理が働いていないように見えますが、大局的に見れば、需要と供給に見合った位置に決定されている可能性が高いです。公定価格が異常に乖離された位置に定められている場合、その目標とする政策効果が低下しますが、現在の日本の平均寿命などから見て、現行医療制度が、コストパフォーマンスに優れている、つまり需要と供給の均衡解に近い部分に存在することは間違いないと思われます。
高過ぎる、低過ぎるという感想は当然ありますが、感想であって実質的な意味があるとは思えません。所詮ガソリンや野菜の値段と同じです。
田舎の町立病院の医者なんて町長よりもらってるらしい
税金で食ってる身のくせにボリ過ぎじゃないのか?
医者もいい加減素朴な市民感情に気付け!
帰宅しました。
mktaxi73さん>供給が限定されている、との認識はあるのですよね?
それも政策的に限定されている、と。
そのような環境においては価格が神の見えざる手にゆだねられているとはとても言えないのですが.....
なぜ電力の料金改定に公聴会が開催されるか、ご存知でしょうか。
売上1.2億円というのが正しいのかどうか知りませんが、所得が売り上げで決定されるというのもひどく乱暴な意見です。
私、売上だけで言えば医者年間売り上げとは桁が3つほど違う取引を毎日してますし....
というわけで、今日は風呂入って、映画見て寝ますので、あとは明日にします。
医療職とは何の関係も無い者です。
医師の収入がどうこう言われていますが、その年収を、労働時間+オンコールなどでの待機時間の合計(様は拘束時間)で除算した場合っていくら位でしょうね。
総額ではなく、単価で論議しないと意味が無いのではないですか?
ももさんは医師は高給っていわれているのですから、当然ご存知なのでしょうから、時間単価で医師以外の平均とどれくらい違いがあるのか教えていただけませんでしょうか?
当たり前のことですが、誰でも就くことができるような職業よりも医師免許という特殊知識を持っている方のほうが単価に付加価値がつく分高額になるのは当たり前。
医師の年収の多い少ないを比較するのであれば、一般的な職業ではなく、医師と同レベルの難関試験をクリアしなければ就くことのできない職業と対比すべきですね。
全職業の平均収入と特殊スキルを持った職業を比較するという単純さが理解できません
どんな職業でも同じような収入なら勤務体系が厳しい職業や訴訟リスクが高い職業に就業する人なんていなくなりますよ。
余談
全員が同じ収入であるべきというなら社会主義国家に亡命しろ、、、って書き込みをどっかのWebサイトで見たことあるなぁ。2chだったけな。
経済学的に言えば、市場の均衡価格というのは、完全自由競争下で決まる価格ですから、今の診療報酬が均衡価格に近いということはチョット言えないと思います。
完全自由競争下なら、
・競争に敗れた医師の廃業がある一方、新規参入がある
・A医師とB医師では同じ病気の治療でもサービスの質によって価格が異なってくる
・利用者側でも、医者のショッピングが盛んに行われる
という状況になるはずですが、今はどれも当てはならないようですね。特に、どの医者でも値段は同じ、というのは、需要と供給の均衡からは、程遠いと思います。
とは言え、何でも完全自由競争が良いと言う訳でもなく、経済学でも「市場の失敗」という考えもあり、わざわざ価格統制を行うこともある訳です。「現在の診療報酬は市場価格に近い」と主張するより「価格統制を行った方が最終的に良い」と主張した方が良いのではないでしょうかね。
無過失補償制度ができても、過失のあった医療機関が免責されるわけではありません。損害賠償請求権が、被害者から補償者に移転するだけです。特に求償できると立法化しなくとも、当然にできることです。むしろ免責するためには、特別な立法が必要です。
また、無過失補償制度ができても、それを利用せずに、過失のある医師を訴えることは自由です。利用した上で、より損害が大きいために補償が充分でないとして医師を訴えることも可能です。もちろん、立法で提訴を制限することはできますが。
無過失補償制度は、医師の民事免責のためでなく、被害者の救済が目的のはずです。脳性麻痺の子供を持つと死産より、つらいとの意見がありましたが、その人たちを、速やかに補償することが、これほど多数の者から非難されなければならないことですか。医師が高給取りだとか、傲慢であるとかは関係がないはずです。
また、「もも」さんのおしゃる脳性麻痺に限らず、障害児一般に広げないと公平でないというのも、わからないではありませんが、完全な公平を求めていては、誰も救済されないことになります。脳性麻痺をまず補償して、それを突破口に補償の範囲を広げるという発想をしたほうが建設的ではありませんか。
>無名人さん
市場の均衡価格は古典的には無名人さんの言うとおりですが、長期的な均衡としては公定価格の場合でも当てはまると考えられています。その調節スピードが桁違いであるから、市場は効率的だというだけで、公定価格も本来の市場の均衡価格と無縁ということではありません。
まあ確かに、価格統制を行った方が最終的に良いと主張したほうが説得力があるかもしれません。
>ももさん
確かに供給は政策的に限定されて言います。それは、医師職が参入が自由化された場合、その質が保証されないからという点が大きいからでしょう。参入が自由化され、健康被害が多数生じた場合、生命という観点から見れば賠償云々では取り返しがつかないから自由化されていないということだと思います。そういう意味では供給が政策的に限定されることには一定の合意はあると思われます。
医療の場合、そもそも供給に制約がないという状況を作り出すことが困難なことから、電力と同列に論じても意味はありません。電力に関しては私営企業であり、本来自由価格決定ができる存在である電力会社に価格決定を行わせると、独占を背景にどんな値段でもつけられてしまうということが公聴会の理由で、完全な公定価格である医療とは話が違います。
ところで、医療が公定価格制の場合、公定価格の引き下げが医療供給の制約になるということはご存知でしょうか。医療の場合、値段を引き下げたからといって需要が増える(=たくさん売れる)というものではありませんから、公定価格の過度の引き下げか行われると供給に制約が経済的にかかります。この現象が実際に生じたのが90年代のイギリスでした。需要が一定(人間が生きている以上医療需要は一定)のなかで、供給が減少した結果すさまじい順番待ちが発生しました。これは公定価格といえども、市場均衡解よりはなれたものは実現できないという実例です。
逆に市場化についてはアメリカの例が顕著ですが、医療供給は限定的であり自由参入は実現不可能なこと、そもそも生命という代替の効かないものをめぐる取引であることから、供給側の価格決定力が強化されるという状況が生まれ、医師報酬のみならず薬剤費を含めた医療費が高騰しました。
繰り返しになりますが、現在の医療制度は価格的には最適解に近いところにあると思います。だいたい、トイレの修理の訪問料と往診一回の費用が対して変わらないのですから。
後最後になりますがサービス業として生ぬるいというのはそのとおりだと思います。クレーム対応など当たり前だといわれればそれはそのとおりとしか言いようがありません。
>ももさん
あと一人当たり売り上げ高ですが計算法は簡単です。国民医療費を医師数で割っただけです。
売るものによって売り上げと所得の関係が変わるのは当然ですので、参考までに医療機関の一般的な人件費比率を示しますと、200床クラスの病院で人件費比率40-45%程度、うち医師給与10-15%程度が健全経営の目安とされています。公立病院では人件費比率が55%程度になっているところが多く、その主因は長期勤続の看護・事務職員の給与です。おかげでたいていの公立病院は大赤字です。写真を運ぶメッセンジャーさんで年収1000万という方もざらで非常に高給取りです。
やはり医療も一度全部自由診療化すべきですな。今のまま社会主義的悪平等な
システム続けても、もう制度疲労を起こしてしまってどうにもならないでしょう。
高い費用を払ってきめ細かな高質な医療
安い費用を払ってそれなりの医療
一度この正しいあるべき姿に戻して、土壌の養分を回復させないといけない。
システム自体が疲弊してしまったのだから、つぎはぎで何とか存続させようとしても
無理なんだよ。よく45年も持ったというべきだな。
こばさん>
>総額ではなく、単価で論議しないと意味が無いのではないですか?
>ももさんは医師は高給っていわれているのですから、当然ご存知なのでしょうから、
ご推察の通り、「もちろん知りません」。
>当たり前のことですが、誰でも就くことができるような職業よりも医師免許という特殊知識を持っている方のほうが単価に付加価値がつく分高額になるのは当たり前。
はい、ある程度は当たり前だと思っております。
私の一番最初の投稿を読んでください。
「医学部卒業したから」、「医師国家試験を突破したから」が高給の根拠と言われぬよう、
で、結局こばさんにとっては、これが根拠だった訳ですね。
私は高い処遇が保証されるのは、「スタート時点」だけだと思っております。
また、学歴や資格こそがその根拠なのであれば、国一キャリアは医師より遥かに高給取りでないと説得力がありませんね。
私もホリエモンより高給取りになるはずなんですが....
IKさん>
IKさんのご説明の通りであれば、私は記事の内容を誤解していたということになります。
医師の免責を容認する制度でないのであれば、私はIKさんの主張に賛同いたします。
まずは第一歩(脳性まひ)が肝要という点についても。
しかし、「これほど多数の者から非難」とご反論されていますが、非難している方の中に、子供の救済を非難している方は、私の知る限り1人もおりません。(ちなみに「者」は目下の人間に対して使う言葉なんですが)
私筆頭に冗長な議論になりつつありますので、読みづらくなっておりますが、論点の整理を御願いします。
Mktaxi73さん>
>医師職が参入が自由化された場合、その質が保証されないからという点が大きいからでしょう。
それは医師のおごりとも考えます。
規制を緩和することで競争が起これば、医師の自発的なスキルアップと、無能な医師の淘汰が行なわれる側面もあると思います。
また、参入の自由化は別に国内の人材だけを念頭には置いていません。
>独占を背景にどんな値段でもつけられてしまうということが公聴会の理由で、
まさに、供給が制限された状況における論点と同様だと思うのですが....
>この現象が実際に生じたのが90年代のイギリスでした。需要が一定(人間が生きている以上医療需要は一定)のなかで、供給が減少した結果すさまじい順番待ちが発生しました。これは公定価格といえども、市場均衡解よりはなれたものは実現できないという実例です。
産婦人科や小児科のなり手がいない状況はここの議論で理解できましたが、では医師全体の供給はどのような状況なのでしょうか?
必要以上に下げろ、という主張をするつもりはないのです。
また有能な医師の処遇を今以上に下げろとも思っていません(むしろ上げるべきだと思っています)。
ただ、適正な競争が排除され、無能な医師、意欲のない医師にまで十分なパイが回ってしまうことが、日本の医療全体のレベルを下げているのではないか、というのが私のそもそもの主張です。
>あと一人当たり売り上げ高ですが計算法は簡単です。国民医療費を医師数で割っただけです。
ですから、売上と所得は関係ないですって。
医療関係者です。
最初はももさんの言われることに「え?」と思ったのですが、
読んでいくうちにももさんの言わんとすることはわかりました。
医療に非常に疑問を持たれているので、本当は直接会ってお話したいくらいです。
こういう議論をするときに、人の根本の考え方の違いが影響すると思います。。
もともとの前提が違っているので、議論がかみ合わなくなります。
靖国参拝や郵政民営化、米国牛肉の輸入が産生などに関しても、賛成派、反対派の意見は平行線をたどります。医療の議論もそれと似ていると思います。どちらの言うことも理解はできるのですが、やはり自分の専門や生活に関連することとなるとムキになってしまいます。
結果的には医療に競争原理や市場経済原理をもってくることに賛成か、反対かというところに行き着くと思っています。市場原理を持ちつつ福祉(私は医療は福祉だと思っています)を行なうことは非常に難しいからです。
それが国民や患者のためになるのか?というところに医療者と非医療者の考えの差が出て来ると思います。
医療者は市場原理は患者のためにはならないと考えている人が多いと思います。医師は淘汰されるし、優秀な医師は後報酬を得られるけど、貧しい人がいい医療を受けられなくなることを危惧しているからです。(多くの医療関係者は医師の利益より患者の利益を考えて発言しています。言葉が適切でない人も多いので、誤解されがちですが)
なぜ、それをマスコミや非医療関係者は気づかないのか(もしくは言わないのか)、と不思議に思っています。
究極の市場原理のアメリカ型医療と、究極の平等主義の旧ソ連の医療(医者他の職もも給料は同じ)、どちらもうまくはいかないことは明白です。ヨーロッパ型の医療がちょうど中間ですが、今の医療改正はあくまでアメリカ型になろうとしています。ほんとうにこれでいいのか、もう一度考えてほしいと思います。
誤字、脱字に気づきました。すみません。
まるさん>
非常にリーズナブルな見解で、途中ムキになってしまった自分を反省しております。
(ということで、そろそろ私も打ち切りにしようかな、と思っているところです)
私の業界も、実は比較的最近、競争原理導入の転機がありました。
転機の前は当然のように業界は抵抗しました。
「最終的に顧客が不利益を被る」と振りかざしましたよ(そりゃぁ、自分達の甘えが通用しなくなるから、なんて言えませんから)。
でも、振り返ってみると、やっぱり既得権の死守が一番の動機だったのは否めません。
で結果どうなったかと言えば、ユーザーからみれば、業界全体はよくなったと思っております。
相当の人間が淘汰、リストラされましたが。
医療の世界は、こういう純粋な利潤追求型の業界とは、やはり分けて考える必要があることは理解しております。
ですので、私も完全な競争社会にすべきとは思っていません。
極論で語るつもりはないのです。
ただ、部分的な改善はできるはずです。
例えば、免許の更新制度や、第三者による評価制度、不適格な医師の排除を可能にする制度など。
つまり私が言うところの「適正な競争原理」とは、医療の世界にふさわしい水準の競争であって、「完全競争」ではありません。
健保という公的な資金が使われているのに、やはり医学界の透明性は十分ではないと思います。
また、日本よりも民主主義の進んだアメリカでは、現在の医療制度に問題点を見出していたとしても、だからと言って日本のような体系が理想とは思っていないはずです。<