いじめ自殺:16件あった 文科省「ゼロ」発表の7年間に(毎日新聞 2006年11月4日 3時00分)
いじめが主な原因で自殺した公立小中高校の児童生徒の人数を文部科学省がゼロと発表していた99〜05年度の7年間に、いじめが原因と疑われる自殺が全国で少なくとも16件あることが分かった。このうち、いじめを訴えたり示唆する遺書や走り書きが残されていたケースが11件、亡くなった子どもに対するいじめの存在を学校が認めた事案が10件あった。文科省や教育委員会、学校によるいじめ自殺の実態把握の不十分さが厳しく問われそうだ。日本弁護士連合会や市民団体のまとめなどを参考に、毎日新聞が集計した。・・・
だが、いずれも文科省はいじめ自殺とカウントしていない。
はっきり言って虚偽発表でしょう。
で、文科省のコメントはというと
これについて、文科省児童生徒課は「自殺原因は教委の責任で学校に判断させてきた。今後は調査方法を見直したい」としている。
マスコミで取り上げられたいじめ自殺が何件もあるというのに、「調査方法の問題じゃないだろ!」と思わず怒声をあげたくなりました。
98年に娘が自殺し、いじめ対策の市民団体を運営する横浜市港南区の小森美登里さん(49)は「学校や教委、文科省は遺族から起こされる訴訟への影響を考えているのだろうか。上司の評価を気にかけていじめを認めたくないという空気もあるのだろう」と話す。
私もほぼ同様の推測をしています。
そこでは、いじめられている生徒たちのことがすっぱりと忘れ去られています。
ところで、いじめに関する論議を聞くたびに、「いじめ」という言葉の意味の曖昧さが気になっています。
責任論を問題にするときは、もっと概念を明確にする必要があると感じています。
ただし、いじめ問題を責任論を中心にして考えることは間違いだと思っています。
昨晩のテレビ放送によると、自殺のあった福岡県の学校で、「いじめグループ」が、いじめを再開したようです。
校長が謝罪することも大切ですが、なぜ、いじめを行った本人達に対して指導していないのでしょうか。
本当に学校というところは、個人の保身・学校の評判ばかり気にしていますよね。きっと、認めたらお終いだと思っているのでしょうね。まぁ、実際そうなんですが。「自殺の0続き、なんて、ほとんどありえない話しです。」文部科学省も教委にお任せ状態なんて、責任感の薄いこと・薄いこと。
「主な原因」ですから、いじめたと思われる人に聞けば否定するでしょうし、「主かどうか分からない」ということで処理するでしょうね。
「いじめが一つの原因の可能性がある」というカテゴリーにしないと、無理では?
いじめの定義、法的対処の方法など、よくまとまっています。
↓
いじめ - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%84%E3%81%98%E3%82%81
馳浩議員の日記から拾ってきました。
http://www.incl.ne.jp/hase/schedule/s061026.html
正直こんな人たちになにを期待しろと?という感じです。
No.5ばんたさんへ:
仮に話半分としても(本当なのでしょうが)、色々な意味で、非常に参考になりました。