エントリ

 高校必修科目の履修漏れ問題をめぐり、文部科学省が4年前、全国の大学生の16%が世界史を履修していないとする調査報告を、専門家から受けていたことがわかった。同省はこれまで「個別の県での問題だったので、全国調査をしなかった」としており、全国規模での広がりを見過ごしていたことになる。
 履修漏れは99〜02年に熊本、長崎、広島、兵庫で発覚。文科省は02、03年に各教委の担当者に指導したとしていた。

 全国調査もしないで、発覚したところだけに対して「指導」をしていただけのようです。
 これでは文科省には何の発言権もないです。
 自殺した校長さんが可哀想です。
 

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コメント(6)

 教えて欲しい事があります。
昨年まで大学入試用の内申書に、必修逃れをしていた科目の成績(もちろん虚偽)を
記入して、大学へ提出していた高校教師の行為についてです。

 それは、有印私文書偽造とか公文書偽造などの犯罪行為に
あたらないのでしょうか?
(内申書って私文書? 公文書?)


>履修漏れは99〜02年に熊本、長崎、広島、兵庫で発覚。文科省は02、03年に各教委の担当者に指導したとしていた。
今回、熊本県だけが、履修漏れがなかったということですが、熊本県の職員だけが学習能力があったということでしょうね。
>文部科学省が4年前、全国の大学生の16%が世界史を履修していないとする調査報告
文部科学省の委託調査だそうですが、たぶん担当者は報告書の中身はたいして重視していないと思います。事業をやったという事実があればそれでいいのですから。(あ、推測ですが)まして、調査を実施した課と履修漏れを担当する課が異なっていれば、なおさらです。情報を共有しようとはしていなかったでしょう。この点はパロマ事故での経産省の都市ガスとプロパンガスの所管が異なっていて、原因発見ができなかったことと似ていますね。

>田舎の眼科開業医さん

 高校が公立高校ならそこの教師は公務員で、私立高校なら非公務員です。
 公務員たる教師が書いた内申書は公文書で、私立高校の教師が書いた内申書は私文書です。

 なお、作成名義の冒用がない虚偽記載は文書偽造罪にはなりませんが、公務員の場合(公立高校の教師の場合)は虚偽公文書作成罪(刑法156条)になります。
 つまり私立高校の教師の場合は刑法上の犯罪は成立しないと思います。
 他の特別法については確認していません。

 なお余談ですが、
 一般に、私人が作成する文書に嘘を書いても、自分の名義で書いている限り文書偽造関係の罪は成立しませんが、医師に限っては、私人たる医師が公務所に提出すべき診断書等に虚偽記載をしますと虚偽診断書作成罪(刑法160条)が成立します。
 公務員たる医師の場合は提出先の如何にかかわらず上記の虚偽公文書作成罪になります。

 モトケン様

 公立高校と私立高校の教師で、同じように嘘の書類を書いても
片や犯罪、片や責任なしというのは、ちょっと理不尽ですね。
勉強になりました。有難う御座いました。


●追記 <とりごろうブログ以来の旧友の皆様へ>
   「とりごろうブログ」→「掲示板」→「本ブログ」と移ってきた方々も多いかと存じます。
その「掲示板」においてですが、
「Re:論陣」のテーマで小生がコメントした内容について、今回あらたに小生なりの
「けじめのコメント」 を投稿しておきましたので、お知らせ申し上げます。
 

No.4 田舎の眼科開業医さまのおっしゃる「掲示板」は、これ
http://medical.twincle.net/ohno_hosp/bbs/wforum.cgi

一瞬、エントリ違いではないかと思いましたが、広い意味での教育問題ですから、関係があります。

久々にあちらを覗いて分かったのですが、
いやー、先生とはいろいろ議論した間柄だったのですね。こちらへ来て愛想なしで、大変失礼いたしました。
何ぶん私は人の名前を覚えられないたちなもので、ご容赦ください。出来事のほうは割あい覚えているのですが。記憶巣にどこか穴が開いているようです。

>モトケン先生
 先生からご教示いただきましたように、私立学校の学校長が虚偽内容の調査書を作成しても私文書偽造にはあたりませんね。調査書の記載内容を改竄した私立学校の教師が私文書偽造に問われることが時折ありますが、これは本来作成権限を有しない教師が、作成権限者たる学校長の名を騙って偽の調査書を作成したり、正規の調査書を勝手に書き換えることが罪に問われているわけで。
 私はその辺を理解しておらず、別のエントリーで元行政先生に誤った内容を含んだ応答をしてしまっておりました。ご教示いただきありがとうございます>モトケン先生、申し訳ありませんでした>元行政先生

 ところで、文部科学省の体たらくぶりには言葉もありませんが(せっかく内閣府とつるんでタウンミーティングで質問を仕込んでまで文科省の権限を強化する下地を作るべく努力したところで、これでは台無しです)、「自殺した校長さん」に「可哀想」という感情はおきませんでした。
 死者を鞭打つようなことを申し上げて皆さまに不快な思いをさせてしまうかもしれませんが、本件は公立学校であれば偽造公文書作成という相当重い罪に問われるべき事柄ですし、私立学校であって虚偽内容の調査書作成そのものが刑法上の罪にならないとしても、その調査書は例えば推薦入試における推薦資格要件を具備していることを確認したり合否を判定したりするための資料として用いられることを考えれば、虚偽内容の調査書を用いて自校の生徒を推薦入試に送り込む行為は、受験先学校における入試の公正を損なわせ、また本来は不合格にならなかったはずの他の受験生に不合格という著しい不利益を蒙らせているわけですから、偽計業務妨害あたりに問われてもおかしくないような気がします。

 このような事件を引き起こした学校長は、単なる「規範意識の欠落した、教育者に相応しくない人物」であり、自殺したからといって「悲劇の人」あつかいすべきではないように思われます。
 また、事実発覚後まだ補習も完全におこなわれておらず、在校する三年生の卒業見込みも未確定であり生徒の不安も解消されていない段階で、カリキュラム調整や受験先への事情説明、教育委員会対応やマスコミ対応といった業務を副校長や教頭に丸投げし、自分は「死ぬから許してくれ」なんて、教育者として失格であるだけでなく組織の長としても全く失格であるといわざるを得ません。
 「そもそもなるべきではない人物が校長になってしまった悲劇」ということはあるかも知れませんが、それ以外に「可哀想」と同情すべき点は私には思い付きません。

 先生が別エントリーで「校長の自殺」を取り上げておられますが、自ら不祥事を引き起こした挙句、その落とし前をつけることもできずに死を選ぶ校長たちの姿は、我が国の生徒児童に「命のかけがえのなさ」を実感させる上で、限りない「負の効果」を与えていることでしょう。

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