エントリ

 もっと端的に書きます。

 市教委は「結果としていじめを隠したと思われても仕方がない。対応が極めて不適切だ」として

 これは、日本語の解釈では、

   学校側はいじめを隠したわけではないが、
    
   後から見ると、いじめを隠したように見える。
 
 と言っているわけです。

 つまり、故意に隠したという事実を認めていないのです。
 言い換えると、この期に及んで市教委は学校を庇いまくっているわけです。
 
 こんなふざけた事実認識をしておいて、意識改革も指導の徹底もありません。

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コメント(11)

 モトケン氏による上記のような ”突っ込み” の質問を、
記者会見の場で即座に出来るマスコミ記者はいないのでしょうか?
最近は、そんなにレベルが低い記者しかいないのですか?


いじめ、不登校、金銭トラブル、家庭問題、暴力、と区分けされていたならどれに当てはまりますか。現場でのその時点での判断に対する批判でなければならないと思います。

 「その時点」と言うのは市教委に報告した時点のことであり、その時点で恐喝行為と認識していたのなら明白な「いじめ隠し」。

 今日の京都新聞では、学校側は恐喝行為を把握しながら金銭トラブルと報告したと報道されています。

 なお、 1塁ベースさんの区分けは相互に排他的な区分けではなく、恐喝行為を「いじめ」と見る以上(少なくとも金銭トラブルというべきでない)、このエントリでは重要ではないと考えます。

 ここでは、学校の市教委に対する報告を問題にしているからです。

 

http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20061112038.html

とうとう、この校長先生もお亡くなりになってしまいました。

5年児童が恐喝発覚の小学校長自殺

 12日午後3時ごろ、北九州市八幡東区山路松尾町の林の中で、市立皿倉小学校校長永田賢治さん(56)が、木の枝に掛けたロープで首をつり死亡しているのを八幡東署員が見つけた。同署は自殺とみている。

 皿倉小学校では5年生の女子児童(10)が約1年間にわたり、同級生8人から現金計約10万円を脅し取られていたことが発覚。永田校長は市教育委員会に事態を「金銭トラブル」と報告し、「適切ではなかった」と11日に記者会見して謝罪したばかりだった。

 調べでは、永田校長は12日午前7時ごろに自宅を出た後、同10時から学校で予定されていた会議に出席せず、携帯電話にも出ないため、家族が捜索願を出していた。

 同日午後2時半ごろ、八幡東署員が永田校長の乗用車を発見。車から北東に約70メートル離れた林の中で、遺体を見つけた。現場、車内、自宅のいずれにも遺書はなかったという。

 児童の恐喝問題を市教委に「金銭トラブル」と報告していたことについて、一部の新聞が「いじめ隠し」と11日の朝刊で報道。永田校長はPTA会長らに事情を報告した後、同日午後3時半ごろから約1時間、学校で記者会見し、集まった約10人の記者に「隠すつもりはなかった」「『金銭トラブル』と報告したのはわたしの怠慢で、深く反省している」と繰り返し釈明した。
[ 2006年11月12日 18:55 速報記事 ]

 以下は毎日新聞からの引用です。この記事が学校のいじめの実態をどの程度正確に表現しているか私には分かりませんが、おそらく教師は学校内のいじめの実態をあまり正確には把握できていないものと考えられます。現場の教師にいじめの有無を正確に判断して教育委員会に報告させることを求めても、現実には難しいのではないでしょうか。この校長さんも、マスコミ等からの袋だたきによる、いじめの被害者だったのかもしれませんね。
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<いじめ調査>やる方が「悪い」は半数以下 希薄な罪の意識

 いじめがあった時「いじめる方が悪い」と考える子どもが中学、高校で半数にも満たないことが、民間団体の調査で分かった。また、いじめを受けた際に相談できる相手を聞くと「教師」はわずか19%で、「いない」と答えた子どもは2割を超えた。文部科学省の統計報告がいじめ自殺をゼロとしてきた裏で、標的の子が罪の意識の希薄な子どもに追いつめられた上、周囲の大人が十分対処できていない様子が浮かび上がった。【井上英介】
 いじめをなくそうと呼びかけているNPO法人「ジェントルハートプロジェクト」(川崎市)が、過去3年間に講演活動で訪れた全国の小学校8校、中学校23校、高校5校の児童生徒約1万3000人を対象としたアンケートの結果をまとめた。
 それによると、「いじめる方が悪いと思うか」と聞かれ、「はい」と答えた小学生は6割を超えた。しかし、中学、高校生は4割台だった。「いじめられても仕方のない子はいるか」の問いに「いいえ」と答えたのは、小学生ではかろうじて半数を超えたが、中学生では4割を切った。
 一方、「いじめはなくせるか」との問いに「はい」と答えた比率は、学年が上になるほど少なくなる。「いじめを相談できる相手」は、「友だち」(56%)が多く、親は39%にとどまった(複数回答)。
 また、「周囲でいじめやそれに類する行為が今までにあった」と考える児童生徒は全体の82%に達し、いじめがまん延している実態がうかがえる。
 同NPO理事の小森美登里さん(49)は「年齢が上がるにつれ、いじめに対する慣れやあきらめが広がるようだ。優しい心で人とつながる方が心地よいということに気づいてほしい」と話す。
   ◇   ◇
 講演で全国を巡り、娘がいじめを受けて自殺したつらい体験を語る小森さんのもとには多数の感想文が寄せられる。いじめの悩みを打ち明ける子もいる。
 公立小5年女子はこう書いた。「級友と帰る時、草むらにおされたりカラーペンで(家の近所の)トンネル(の壁)に名前を書かれたりしました。油性ペンで消すのがたいへんで、つめや指がまっ黒に汚れました」
 講演を聞いた大半の子は「人を死に導くものだと分かった」(公立中1年女子)と、いじめへの認識を新たにしている。ただ、ごく少数だが、こんな感想もある。「いじめが悪いとは思いません。人が(いじめを)やるのもその人の個性だ」(公立小6年男子)
(毎日新聞) - 11月7日3時9分更新

>整形開業医Y さん
この学校の場合、いじめを認識していたようですし、恐喝を金銭トラブルと報告したわけですから、それ相応の批判はうけるべきだと思います。

被害女子児童へのトラウマが心配ですね。「私が報告したから、校長先生が自殺しちゃったんだ」と思いこまなければ良いのですが。

書き漏れましたが、いじめが学校内で発覚するとその学校の教師(特に管理職)たちの評価や出世に影響するという理由で、いじめの実態を隠したがるという側面もあると思います。でも正直に報告すると、「正直者が馬鹿をみる」というシステムにも問題があるのではないかと思います。

 あまり書きたくないのですが、医療事故の警察への届出が、国公立病院に多いのも、彼らが正直者だからだと思っています(裏を返すと私立病院はあまり正直に申告していないとも言える???)。でも正直に申告した医者には相当な厳しい試練が待っています。このシステムにも問題ありだと思いませんか。

> しま さん
 確かに批判されても仕方のない面はあると思います。でも自殺するまで思い詰めた原因をもう少し分析してもいいのではないかと思います。

 別エントリを立てました。

 忌憚のないご意見をお願いします。

>整形開業医Y さん
>「正直者が馬鹿をみる」というシステム
長い目で見ると、隠すよりは隠さない方がいいと思います。隠すのは一時的には良いかも知れませんが、発覚した場合に世の中から受ける圧力が段違いだと思うのですが。今回の件も、最初から恐喝があると発表していたのなら、これほどな騒ぎにはならなかったと思います。


>自殺するまで思い詰めた原因をもう少し分析してもいいのではないかと
今回の件で自殺する理由がよく分からないのは確かですね。遺書も残してないようですし、どのようなプレッシャーが引き金になったのかは不明のままでしょう。「死んで責任を取る」と言う意識も働いたのかも知れませんね。

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