エントリ

 判決によると、高塩被告は04年3月18日、仕事で以前付き合いのあった同市鹿島町の箱崎アサ子さん(当時83)の自宅に押し入り、アサ子さんと次女キヨ子さん(同55)の首や胸などをナイフで刺して殺害し、現金5万円を奪った。

 一審は「殺害への計画性は認めにくい」として無期懲役を言い渡したが、検察側が「殺意を持って2人を殺害したことは明らか」と主張し、控訴していた。

 殺害状況などの具体的状況が不明なので推測混じりの仮定コメントとしてお読みください。

 凶器のナイフは被告人が持ち込んだものと推測されます。
 被害者は83歳と55歳の高齢の女性であり、被告人はそのことを認識しつつ押し入ったものと認められます。
 首や胸を狙って刺したのであれば、確定的殺意が認定できます(ナイフの形状にもよりますが)
 高齢の女性2名の抵抗を排除するのに殺害する必然性はほとんど認められません。

 以上の状況を前提にして金銭を奪う目的で押し入ったことが認定できれば、強盗殺人の計画性を否定することのほうが困難であると思います。

| コメント(1) このエントリーを含むはてなブックマーク  (Top)

コメント(1)

モトケン先生の仮定コメントを拝読して、計画性を否定できないことは肯定できないんだなあ。なるほどなあと勉強させて頂きました。

ところで、この報道を読む限りでは、強盗殺人の計画性が争点となっているようです。計画性の認定が、一審と二審で180°異なっており死刑と無期、天と地ほどの開きがある判決となっていると思われます。

保険金詐欺目的や営利誘拐目的等の殺人では、計画性が有ることがわかりやすいのですが、計画性が争点となるような犯罪行為において、本当は計画性があったにもかかわらず、加害者が「計画はしておりません。被害者宅にあった包丁を用い、衝動的に殺害してしまいました。」などと捜査機関で供述あるいは法廷で証言した場合、時系列的に変化する計画性の有無、すなわち、計画性の主体たる加害者の時々刻々と変化する内心というものは、他者が推し量るのは困難ではないかと思います。

そうしますと、
【機枷蛤瓩侶弉萓を検察官は如何にして、客観的に立証してゆくのでしょうか?
やはり、「犯罪の計画性があったことを否定できない、故に計画性がなかったことを肯定できない。」ということになるのでしょうか。

【供杠枷十蠅枠蛤瓩侶弉萓を如何に認定しているのでしょうか?

【掘杠枷十蠅痢峽弉萓の認定」に関する論文、判例はありますでしょうか?

ご見識のある方がいらっしゃいましたら、ご教示頂ければ幸甚であります。

(追記)以前、別エントリーでan_accusedさまより「殺意の認定」について教えて頂き、たいへん勉強になりました。↓
http://www.yabelab.net/blog/2006/06/23-012139.php
(No.44)

法律相談へ

ブログタイムズ

このエントリのコメント