エントリ

 起訴が10月4日だったはずですから、単純な事件のわりには第1回公判まで日にちがかかっているな、というのが第一印象のニュースです。

 起訴状によると、植草被告は9月13日夜、京浜急行品川駅から京急蒲田駅に向かう電車内で女子高校生(当時17)の制服のスカートの中に手を入れ、体に触ったとされる。検察側の冒頭陳述によると、植草被告は女子高生から「やめてください」と言われて尻から手を離し、謝るようなそぶりをした。京急蒲田駅で警察官に「女性に不快感を与えるようなことをした」「私がやった」などと答えた、とされる。

 起訴状といい冒頭陳述といっても検察官の主張ですから、それが真実であるかどうかは今後の立証にかかりますが、主張としてはこれまでの報道に沿うものであり、特に不自然な主張内容ではないと言えます。

 しかし

 一方、植草被告の意見陳述によると、酒に酔ってうとうとしていた時に女子高生から声をかけられた。痴漢騒ぎと思い、「絶対にかかわりあいになりたくない」と思った。その後、女子高生に説明しようと思ったが、乗客に引き離された。駅で「家族を守るには今、私が命を遮断するしかない」と思い、ネクタイで自分の首を絞めたが、駅員に止められた、という。

 これはなんなんでしょうね?

駅で「家族を守るには今、私が命を遮断するしかない」と思い、ネクタイで自分の首を絞めたが、駅員に止められた

 裁判官がどういう表情で聞いていたか分かりませんが、腹の中で失笑していた可能性があります。

 主張それ自体として、無罪主張とどういう関連があるのか理解できません。
 もっとも、報道は意見陳述の一部だと思いますので、全体を読んでみれば別の印象があるのかもしれませんが、報道された範囲でコメントしますと、主張自体がものすごく不自然ですし、「駅でネクタイで自分の首を絞めた」という客観的事実が仮にあったとしても、それが無罪主張を補強する事実なのかどうか皆目わかりません。

 たぶん記者も理解できなかったので、読んでも理解できない記事になっているのではないでしょうか。

 想像をたくましくすれば、いろんな論理を考えることはできそうですが、説得力のある論理があるのかな、という感じです。

 今のところ読売も毎日も報道していませんので、追加情報があればまたコメントします。

追記
 AAA植草一秀氏を応援するブログAAAで植草被告人の意見陳述書が紹介されていました。

 意見陳述書

 さて皆さんは、この意見陳述書を読んでどう思われたでしょうか?
 失礼な言い方かも知れませんが、素人感覚の意見を聞いてみたい気がしますので、私のコメントは後ほど書くことにします。

 なお陳述書の内容は、AAA植草一秀氏を応援するブログAAAの管理人によれば転記自由とのことですので、全文引用しておきます。

意見陳述書

平成18年12月6日

東京地方裁判所刑事第2部 御中

被 告 人  植  草  一  秀

 私は、平成18年9月13日夜、ある宴席に出席し、その場での特別な事情もあり、お酒を大量に飲みました。その結果、しばらくして強烈な睡魔に襲われる酒酔いの状況に陥り、このことが私が今回の事件に巻き込まれる一因になりました。その結果として、これまで私を支援してきて下さった多くの皆様に多大なご迷惑をおかけしてしまうことになり、この点については大変申し訳なく思っておりますと同時に、お酒を飲み過ぎたことを深く反省しております。

 強い睡魔に襲われる酒酔い状態にあったために、私が本来帰宅する方向とは逆方向に向かう電車に乗ってしまいました。電車に乗り込む際には、逆方向に向かう電車であることに気付いたのですが、反対ホームに行くのは面倒だと思い、そのまま電車に乗ってしまいました。

 それでもその後に、やはり降りようかと思った瞬間にドアが閉まり電車が発車してしまいました。

 自分が乗ってきたドアの方向に向かい眠ったような状態で立っていたところ、少しして少し大きめの声が聞こえたので目を開けましたら、私の前方の少し離れた所にいた女性が、その女性がそれまで立っていた位置を左回りに振り返りながら、私の右斜め前方、1〜1.5メートルほど離れた場所に移動しながら、「子供がいるのに」といったことを言うのを目撃しました。

 私は「痴漢騒ぎかもしれない」と感じて、「絶対に関わり合いになりたくない」と思い、少し右を向いて、元の姿勢のまま目をつぶって立っておりました。

 それから20〜30秒ほどした時に突然私は左側とうしろ側を誰かに強く掴まれました。自分が犯人に間違われたと思い、がく然としましたが、自分が人によく知られている身でしたので、ここで騒ぎにしたくないと思い、大きな声も出さずに駅に到着するのを待ちました。駅に着いたら、女性に事情を聞き、私が無関係であることを理解してもらわなければならないと思っていました。

 駅について、当然その女性と話ができると思っておりましたが、おそらく二人だったと思うのですが、私を掴んだ人たちが強烈な力で私を押さえつけて、事務室の方向へ連れて行きました。途中で私は何度も「女性と話をさせてくれ」と言いましたが無視され、上半身が全く身動き出来ないような強烈な力で押さえられ、駅事務室の左側の小さな部屋に私一人だけが、連れてゆかれました。

 11月10日過ぎに受け取った検察官開示記録によると、私を掴んだ人達は事件を目撃していない二人の民間人の男性であったとのことですが、それならばなぜ、私が女性と話をしようとするのを力づくで阻止し、私一人だけを女性とは別の事務室に連れていったのか、非常に不自然であるとの思いを拭えません。

 事務室の入り口の所に体格の大きめな駅員がおりましたので、「とにかく女性と話をさせてくれ」と告げて事務室を出ようとしたところ、その駅員に制止されました。激しくもみ合った末に結局阻止され私は椅子に座りました。

 私は、「このままでは私が犯人にされてしまう。そうなればマス・メディアは無責任で一方的な情報を土石流のように氾濫させ、家族が想像を絶する報道被害に直面する。あげくの果てに有罪にされてしまうかもしれない。家族の報道被害を最小に食い止めて家族を守るには、いま私が命を絶ち、すべてを遮断するしかない。命を絶つとすればそのタイミングは今しかない」ととっさに判断し、駅員が外側を見ているすきに、ネクタイをはずして、そのネクタイで自分の首を絞めて自殺をはかりました。ところが、その途中で駅員が気付き、力づくで阻止されました。私は放心状態に陥りましたが、まもなく警察官が来て、事件については何も聞かれることなく、警察署に連れていかれました。事件について私は当初より一貫して無実を主張して現在に至っております。

 その後のマス・メディア報道においては、テレビ番組においても、タレントや弁護士の立場にある者までもが、未決収容者にある私をあたかも確定者であるかの如くに扱う発言を繰り返すことが放置され、また週刊誌なども私が過去に痴漢事件で何度も示談をしたことがあるなどの事実無根の情報を流布するなどの状況が放置されております。私が懸念した報道被害は現実に生じております。

 検察官は、「否認を続ければ、裁判で私生活を攻撃して家族を徹底的に苦しめてやる」と学校等でのいじめを意図的に誘発するとも受け取れる発言を繰り返し、また警察官は、「否認して裁判になれば必ずマスコミのえじきになる」、「否認すれば長期の勾留となり小菅に移送される」と繰り返し述べ、罪を認めることを迫り続けました。

 現実に現在私は長期間勾留され、また私が営んでおります事業の顧客データも押収されているため、私の経営している零細な事業にも重大な支障が生じております。

 それでも私は、自らの誇りと人間としての尊厳に鑑みて、事実に反して罪を認めることはできないと考え、無実の主張を貫いて現在に至っております。

 裁判所におかれましては、予断・偏見を持たれることなく、被告事件について、適正な手続に基づいて真相を究明し、関係法令の適正な運用に基づき正しい判決を下されますよう強くお願い申し上げます。

以 上

追記
 植草被告人の保釈は結局認められなかったのですね。
 痴漢行為:植草被告の保釈認めず

| コメント(22) このエントリーを含むはてなブックマーク  (Top)

コメント(22)

うろ覚えですが、公判前整理手続きが行われたとの報道に接した記憶があります。そのために第1回が遅くなったのではないでしょうか。
痴漢事件でいつも思うのは、「被害者はかわいそうだな」ということです。
最近、周防監督が「それでも私はやってない」(だったかな?)という痴漢えん罪事件がテーマの映画を撮ったようですが、誰かに、「それでも私はさわられた」といった、二重に被害にあった人の映画をとってもらいたいです。事実認定の能力にかける裁判官が、ときどき変な無罪判決を出しているようですので・・。

素人の意見です。
「起訴状といい冒頭陳述といっても検察官の主張ですから、それが真実であるかどうかは今後の立証にかかりますが、主張としてはこれまでの報道に沿うものであり、特に不自然な主張内容ではないと言えます。」ということは検察の起訴状や冒頭陳述は、報道よりも真実性に疑いがあるということでしょうか。「公権力の番人」としてメディアが充分に機能しているという立場からはそうなるのかもしれませんが、私には現在のメディアにはそのような機能はないし、「権力の走狗」にしか思えませんが。

この公判の報道で「スーツにノーネクタイ。頬がこけている」と描写されていましたが、保釈されていないのですよね?いろいろな情報から、植草氏が無実とは正直思えないのですが、だからといって「人質司法」が許されて良いわけがありません。

別記事でも痴漢冤罪の被疑者に与えるダメージの大きさが議論されていますが、自分のことだったらと思うと恐ろしいです。満員電車に乗る以上、痴漢冤罪からフリーではありえませんから。

>紫色の顔の友達を助けたい さん

>検察の起訴状や冒頭陳述は、報道よりも真実性に疑いがあるということでしょうか。

 そういうことではありません。
 そもそも冒頭陳述の内容の真実性は報道との対比で論じるべきものではありません。

 その意味で私の言い方も不適切でした。

 「主張としてはこれまでの報道に沿うものであり、特に不自然な主張内容ではないと言えます。」のところは、「報道に沿う内容だから不自然ではない」という意味に読み取れる可能性がありますが、そう読むべきではないところです。

 従前の報道に沿っていようがいまいが、冒陳の内容それ自体として不自然なところはない、という意味です。

 陳述は不自然に思えます。
 泥酔しても家には帰れるものです。反対方向の電車に乗ったというのが不自然、また、そのおりの意識の動きが不自然です。その意識の動きをよく憶えているというのも不自然です。

(また懲りずに脱線方向に話を振ってしまうわけですが・・・)

ネクタイの件、体重・重力に頼らず、両手の力で自分を「絞殺」しようとした、ということなのでしょうか?
そうだとしてですが、そういう自殺って、現実に可能なものなんでしょうか。氏が「可能と考えた」かどうかは別にして。
死ぬ前に意識が飛んだり、生存本能に逆らえなかったりして、絞める力が緩んでしまうんじゃないかと素朴に疑問なのですが。

また、絞殺の場合、死に至る機序ってふつうどういうものなんでしょうか?
渡辺淳一「愛ルケ」では

>死因機序は、頚動脈洞を外側から強く圧迫した結果、迷走神経を刺戟し、血圧降下および遅脈がおこり、これにより反射的に心臓停止をおこし、死亡したものと考えられる

と検察官が主張していましたが、これって一般的なんでしょうか。

>fuka_fukaさま

いつもお世話になります。
さて、私のわかる範囲で・・・。

索状物を頚部に巻きつけ、自己の体重以外の力で締め圧迫することを絞頚といいます。
これに対して、索状物を頚部にかけ、自己の体重で頚部を圧迫することを縊頚といいます。

従って、ネクタイを用い自分を「絞殺」する行為は絞頚であります。自分自身でネクタイを頚部に緩まないように強く巻きつけ、しかる後に固く結び目をつくり、おいそれとは緩まないようにしておくと、状況によっては絞死してしまう可能性があるかもしれません。

学生の頃、法医学の授業で、自分で多量の輪ゴムを頚部に巻きつけ、絞死してしまった事例がありました。亡くなった方はマゾヒストだったと記憶しております。

また(新聞報道で)刑務所に服役中の受刑者が、索状物を頚部に巻きつけボールペン(鉛筆だったかもしれません。)を頚部と索状物の間に差し込み、自らの手でボールペンを回転させ、(例えは悪いかもしれませんが、コーンビーフの缶詰を開ける時を想像してください。力のモーメントが作用し、強く締められますよね。)その結果、索状物が頚部を強く圧迫するに至り、絞死を成し遂げた事例がありました。(当事例は法曹の方々の方が、お詳しいのではないでしょうか。)

以上より、頚部に巻きつけた索状物を、はずそうと思っても、意識が低下し、はずせない状況を作り出せば、自らの絞頚による絞死が可能であると思われます。

ネクタイを頚部に巻きつけ両手で保持し、左右の腕力で絞める状況は、ご賢察のとおり意識が飛んで失神するかもしれませんし、また生存本能も働くでしょうし、絞死するまで絞め続けるのは、かなり無理があると愚考致します。

また、絞殺の場合の死に至る機序ですが、ご周知のように渡辺淳一氏は札幌医大卒の整形外科医で、医学的知識がおありです。(余談ですが氏は北海道に住むのが嫌で、京大文学部が第一志望だったと記憶しております。)従って「愛ルケ」の記述に誤りは無いと思われます。(ただ、遅脈は徐脈と呼称する方が一般的だと思います。)

ご参考までに、絞死の機序にには3種類あります。すなわち(1)気道の閉塞。(2)頚部血管の閉鎖。(3)頚部神経の圧迫であります。渡辺氏の小説では(3)について述べたものだと考えられます。ちなみに、絞死に大きくかかわるのは、(1)の気道閉塞であると教科書には書いてあります。

さらに、ご参考までに法医学の読み物では、かなり古い時代背景ですが、古畑種基先生の書物が中央公論新社等から発売されており、興味深いと思います。

>fuka_fukaさま
お答えしようと思いましたが、或る内科医さまに先に、且つかなり詳細に書かれてしまいました(笑)
絞死の機序についてはそのとおりでほぼ間違いありません。
また、縊死ではなく絞死による自殺ですが、全く存在しないわけではありません。
ただご推察のとおり、意識消失すれば索条物が緩んでしまうので、棒で索条物を捻ったりして絞める力を保持しなければ不可能です。
植草氏の言うようなネクタイを両手で引っ張るような方法では、どんなに頑張っても絶対に死ねません。
また、自為による絞死は極めて稀で、私自身もこれまで何体もの自殺死体を見たことがありますが、絞死による自殺死体を見たことは一度もありません。
情状を良くしたいのか、単なるポーズかは分かりませんが、意見陳述でこのような荒唐無稽な事を述べるとは、理解に苦しみます。
意見陳述書には、以前と同じく、検察官や刑事に自白を強要されたように書かれていますが、個人的にはこの事件で、植草氏から無理に自白を得る必要は全くないように思えます。
彼が取調べの段階で自白しても、公判で否認し、自白の任意性を争おうとする事は容易に想像できますから、否認させたままで、詳細な実況検分や目撃者等からの事情聴取の実施により、その供述の矛盾点を明らかにした方がはるかに容易で効果的です。(何より彼は累犯ですから)
陰謀論を信じてある方々には失礼かもしれませんが、組織に籍を置く者から見れば、植草氏については、陰謀が発覚した時のリスク(司法制度の崩壊にも繋がりかねない)を冒してまで潰さなければいけない人物であるとは到底思えません。

或る内科医さま、感熱紙さま

興味本位のみの質問にもかかわらず、早速、詳細かつ痒いところに●が届くご説明(なぜ伏せる)、ありがとうございました。

囚人のコンビーフ(風)自殺事件は、寡聞にして存じませんでした。
国選などで接見の時の差入で、紐状の物などは徹底的にはじかれるのを知って(文庫のしおりヒモも切り取られたり)、自傷他害防止には本当に気を遣っているんだな、ということは知っていましたが、それをかいくぐってそんな創意工夫をした人もいたとは。
(紫色の顔の友達を助けたい さまがブログで書かれていた「尖ってないボールペン」も初めて見たときは驚きました)

死因は基本的にその3パターンということで、非常にスッキリしました。
素人的には、(1)気管〜肺の問題か、(2)頸動脈〜脳の問題のどっちかくらいだと漠然と考えていたのですが、愛ルケで迷走神経→心停止というのを見て、そんなケースもあるならほかにも機序があるのかな、と思っていたもので。
(あとは力が掛かる部位など状況によりけりということでしょうか)

なんにせよ、仮にネクタイで「絞頸」自殺しようとしても、緩まないような工夫を凝らさない限り、現実に成功する見込は、医師の目、警察官の目から見ても、相当(限りなく?)低いということですね。

 正直いいまして、私はこのような意見陳述書を公にする植草被告人とその弁護人の真意を計りかねています。

私は鉄道マニアで、毎週京浜急行を利用しています。その上で投稿します。


彼が持っていた切符はどこ行きなのでしょう?
反対方向に乗ったというなら、泉岳寺、新橋方面です。ちなみに泉岳寺から先は都営浅草線になるので、連絡切符を買っていなければ、矛盾します。

彼は、前科2犯で、1回目は東海道線で向かいの座席に座っていた女性の下着を見たというもので、正確は住所は知りませんが、横浜方面の可能性が高そうです。

京急の快特は、品川の次は京急蒲田まで停車しません。

どうも、彼の陳述書には説得力が乏しいように見えます。

法律の素人なので、決め付けるのは危険ですが、鉄道マニアからの意見として、ご参考ください。

では素人感覚で

>強い睡魔に襲われる酒酔い状態にあったために

強い睡魔に襲われたと言うのなら、普通は眠ってしまいます
起きていたというのなら、睡魔には襲われていないことになるかと思います

植草氏の意見陳述書についての感想です。
この事件について、検察官がどのような証拠を持っているのかは私は知りませんが、おそらく、植草氏が被害者の体を触ったということについて、複数の人が証言するのではないかと想像しています。
このような証言に対して、この植草氏の陳述書はまったく無力ではないかと思います。つまり、この陳述書は、出してもほとんど意味がないものではないかと思います。
なぜなら、植草氏が体を触ったと主張されている時間帯には、この陳述書によれば、植草氏は眠っていて何も分からなかったと言っているに過ぎないわけですから、本当に植草氏が眠っていたことを推測させる特別の証拠でもあれば別ですが、特にそれがないならば、眠っている人間が無意識に他人の体を触ることは通常不可能である以上、植草氏は記憶していることをあえて記憶していないと述べていると推測せざるを得ないからです(ただし、これは植草氏が被害者の体を触ったという証言が信用できることが前提ですが)。
その後のネクタイで首を絞める行為は、もしそれが本当にあったとするならば、犯罪行為を行った自分に対して強い自己嫌悪感を覚えて自暴自棄になったから、などという理由があてはまりそうな気がしますが、この陳述書のように、一読して理解できそうもない理由が述べられていると、何か真実を隠したがっているのではないかと勘ぐりたくなってしまいます。

モトケン先生ならどういった弁護方針を立てますか?
説得して認めさせます?

>No.6 fuka_fuka 様
>死因機序は、頚動脈洞を外側から強く圧迫した結果、迷走神経を刺戟し、血圧降下および遅脈がおこり、これにより反射的に心臓停止をおこし、死亡したものと考えられる

これはValsalva手技といわれておりまして、頻脈発作の患者さんの治療に試みるとこがあります。ただし、両方の頚動脈洞を同時に圧迫すると心停止をきたすことがあり、禁忌とされております。したがって自分で自分の首を絞めて心停止を起こさせることは不可能ではありません。もちろん常に可能でもありません。

失礼しました。正しくはZermark法だそうです。圧迫やマッサージする場所がValsalva洞でした。

私がこの事件に関する記事を見て疑問に思っているのは2つ。

一つは、被害者の女子高校生が、被告人に対し、電車の中で「子供がいるのに」と言った点です。
被害者は、被告人の顔を見て、そこにいる男性が植草氏であることを理解し、植草氏に子どもがいることも知っていたということでしょうか。

もう一つは、被告人が意見陳述書で述べている「眠ったような状態で立っていた」ってところです。

>PINE さん

 ライブドアニュース(スポーツ報知)によれば、女子高校生は

「恥ずかしくないんですか、子どもたちの前で」

と言ったそうです。

 そうだとすると、乗客の子供たちの見ている前で痴漢行為をした被告人に対する言葉と理解できます。

 睡魔等の問題については、突っ込みどころ満載の意見陳述書という感じであります。

私が疑問に思うのは、被害者が本当に痴漢被害にあったのか?ということで、
もし、本当に植草氏が酔っていたのなら、酔って体を動かした時、たまたま、
接触しただけという場合もあると思います。

それを被害者は痴漢と勘違いしたという可能性はないのでしょうか?
(普段であれ、女性は男性の手や体が少し接触しただけで痴漢にでも
あったような顔をしますから。)

植草氏の方は、やっぱり信用できない気がします。

それと、植草氏は知らなかったようですが、痴漢だと言われ引っ張られていくと、加害者と被害者は別々の部屋で事情を聞かれるのは、当たり前のことなんですけど。
鉄警からの事情聴取もあるでしょうし。
     ↓
鉄道警察隊(略=鉄警)に誰かが痴漢行為を受け続けていると相談すれば、鉄警に私服で張り込まれ、そして、鉄警は現行犯逮捕をします。

 私が依頼されたのなら,こんな方針ではやりたくないですね。国選なら義務で仕方ないとしても。もちろん,有罪か無罪かは判決が出るまで分かりませんが。
 でもどうしてもやるのであれば,被告人の言い分と方針に従って,淡々と粛々と行うしか
ないのかなあ。まあ,彼の立場になって考えれば,万が一犯行を行っていたとしても否認するしかないのは確かなんですから。万が一の話しですよ。

モトケンさん、「子供がいるのに」の点は納得しました。

私が弁護人だったら、この内容の意見陳述書なら、「出すのやめといたら」と言いますね。
モトケンさんのおっしゃるとおり、突っ込みどころ満載ですもん。
ただ、被告人本人が「どうしても」と言うのなら、仕方なく出しますね。
弁護人が出さなくても、被告人が直接裁判所に出しちゃうこともありますし。

今後の検察側の立証から目が離せません。

 私も同業の皆さんと同意見です。

 この段階で行う被告人の意見陳述というのは、検察官が冒頭陳述で裁判官に与えた第一印象的心象を崩すために行うものと考えられますが、そうであるとすると、少なくとも冒頭陳述に匹敵する説得力を持たなければならないと思います。

 しかし植草氏の意見陳述書にはそのような説得力はまったくなく、はっきりいって逆効果としか思えません。

法律相談へ

ブログタイムズ

このエントリのコメント