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痴漢行為:植草被告の保釈認めず(毎日新聞 2006年12月8日 22時13分)

 電車内で女子高生に痴漢行為をしたとして東京都迷惑防止条例違反に問われ公判中の元大学院教授、植草一秀被告(45)について、東京地裁は8日、保釈を認める決定を出した。保釈保証金は600万円。これに対し、検察側は決定を不服として同日抗告し、東京高裁は保釈決定を取り消した。

 高裁は地裁の保釈決定を取り消したのですね。
 たぶん被告人の罪証隠滅のおそれを理由としたのでしょう。
 人質司法に反対する立場としては、高裁の判断を無条件で支持することはできません。

 しかし、本件において高裁が「罪証隠滅のおそれ」を認めたことについてはそれなりの理解が可能です。
 起訴前の報道によれば、植草被告人は本件を「警察のでっち上げだ」と主張したことがあるようです。
 植草痴漢事件続報
 この報道が事実だとしますと、高裁としては、警察陰謀論まで持ち出して否認しているところに強い罪証隠滅の恐れを感じたことが想像されます。
 平ったくいいますと、植草被告人のなりふりかまわない否認の姿勢に、責任逃れのためにはなんでもありの危険性を感じたのではないかということです。

 否認するにしても、否認の仕方または理由によって保釈判断に影響する場合があることは、私の経験上否定できないところです。
 裁判所の判断がいつも正しいとは全然思いませんが!!

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コメント(13)

>罪証隠滅のおそれ

 よりも、チカン事件にありがちな「再犯の恐れ」という理由があるのでは?という想像も私はあるのですが・・・

私には、1度保釈を決定しておきながら、取り消した、という過程を取ったことが謎です。
そんなに罪証隠滅のおそれがあるのであれば、初めから保釈を決定しないのではないかと思いますし、
だいたいこの事件の場合は、既にがっちり証拠は固まっているのではないかと思うのですが。

なお、被告人の自殺を恐れたのでは、という見解も眼にしましたが、それって、ありなのでしょうか。
まあ、被告人に自殺されては裁判が出来なくなるから、リクツとしてはありだと思うんですが。

素人考えですが、
証拠隠滅ではなく証拠捏造を恐れているとか。
目撃者を作り出すにも、本人と打ち合わせは必要でしょうし。
根拠なんて無い、ただの思いつきですが。

疑問なんですけど、植草被告人が、本当に保釈を望んだんでしょうかね。
シャバに出たら、既に社会的人生の「死刑」が確定しているような状況ですから、少しでも塀の中で「平穏」に過ごしたいとかは思ってないんでしょうかね。

拘置所に入っていたら、私生活がありませんから、私生活の平穏を害されるマスコミによるプライバシーの侵害が発生しませんので、案外、居心地いいかもしれませんね。
まだ、「生憎」と留置所や拘置所には入った経験がありませんから、そちらの生活の辛さはわかりませんが・・・・。

>高野さん

 「再犯の恐れ」を直接的には保釈不許可の理由にすることができません。
 「直接的には」というのは「建前としては」ということです。

>白片吟K氏さん

 謎というほど珍しいことではないと思います。
 検察としては証拠を固めているとは思いますが、現段階では多くの重要な書証が不同意とされているでしょうから、裁判所から見れば証拠が固まっているとは見えない場合がけっこうあります。

 自殺防止という見解がネットで流れているようですが、本件では考慮する必要はなさそうです。
 老夫が老妻をひき殺してしまった事故ではその必要がありそうな感じがしますが。

 なお理論的には、被告人の自殺防止を罪証隠滅の防止と考えることが可能だと思います。
 その意味で、自殺の恐れは保釈却下の理由になり得ると思います。

>四不像さん
>証拠隠滅ではなく証拠捏造を恐れているとか。

 証拠の捏造、つまり虚偽証拠の作出も「罪証隠滅」に含まれます。
 もちろん、嘘の証言をする目撃者を作り出して証言をでっちあげることも「虚偽証拠の作出」です。

 そして、裁判所がこの点を考慮したことは十分考えられます。

>konaki さん

 やっぱり切に保釈を望んでいると思います。
 目的を達するための手段・方法が適切であるかどうかは疑問ですが。

> 「再犯の恐れ」という理由があるのでは?(No.1 高野善通 さま)
建前的に保釈不許可の理由にならないということは、モトケン様ご解説(No.5)の通り。
ところで、私がこの人の弁護人であったなら、弁護人の任務の建前には反することですが、保釈申請するのは躊躇します。
理由は、罪証隠滅や逃亡のおそれはなくても、「再犯のおそれ」。

仕事のため等の明確な目的で保釈を求める人は、出た後は必死に働いて真面目に生活するから心配ないのですが、
薬物事犯などで、誘われたらついフラフラまたやってしまいそうな、危ない人がいるのです。
せっかく執行猶予を狙いやのに、保釈期間中に新たな犯罪をやったりしたら、ワヤやがな。悪いけど、堀の中に置いておくのが一番安全。もうちょっと身に染みるまで、そこで反省しておいで。
私は刑事事件は国選しかやりませんので、そういう人に対しては、「保釈金はン百万円くらいするよ(高め予想を提示)。お金が算段できなきゃ、どうにもならんね〜」と冷たく断っています。

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> 1度保釈を決定しておきながら、取り消した、という過程を取ったことが謎です(No.2白片吟K氏さま)

地裁の保釈決定に対し、検察側が抗告して、高裁が判断を覆したのです。
訴訟で、地裁で負けたから控訴して勝った、というのと同じです。上級審が最終的な判断をするまで、結果は確定しません。

私が弁護人だったら・・・ホンネ(?)

保釈かぁ。
あの意見陳述書を見ると、被害者に会いにいっちゃいそうで、こわいなぁ。

PINE様

>あの意見陳述書を見ると、被害者に会いにいっちゃいそうで、こわいなぁ。

禿同します。
弁護士が止めるでしょうが、止まらないかもしれない。
被害者と話をさせろという点に、ことのほか拘っておられたようですので。

私はこの手の性癖が習慣性を持つことを承知しており、植草氏の上申書をよんだとて、なんだかなあという気を持っているのは事実です。DVにしかり厳罰主義の意志を持っております。
さて、先週京浜急行に乗ったとき、車内広告に「痴漢は犯罪です」という警察と電鉄会社の広告が張られていました(かなり長い間掲示されるエリアです)。京急は全電車CMの配置は共通と考えても差し支えないです。
TBを掛けられるか疑問なんですが、鉄道マニアの情報としてご確認いただければ幸いです。
http://dehabo1000.cocolog-nifty.com/holder/2006/12/post.html

 痴漢ごときでなぜこんなに長期間勾留されるんだという意見があちこちで見られるんですが、常習性が認められると懲役1年までありますし、実刑も視野に入る事案ですので、この程度の期間の勾留は実務的に珍しいかどうかと問われますと、珍しくないです。

 保釈却下の最大の理由は、どうも例の意見陳述書なんじゃないかな、と思っています。
 一部で全面的に信用なさっている人たちがいるようですが、公平に見ても不自然です。

>> 保釈却下の最大の理由は、どうも例の意見陳述書なんじゃないかな、と思っています。
 一部で全面的に信用なさっている人たちがいるようですが、公平に見ても不自然です。

マチコのコメント(笑)。
「論拠もなしにそう言われてもねえ。意見陳述書が不自然と判断した根拠は? 警察・マスコミ側の資料ですか。」

植草擁護のブログ「マチコの日記」http://blog.goo.ne.jp/okachi-machiko/

私の場合は 全く反対のケースです 3回目の保釈申請を却下され
高裁に不服の抗告をしました そして高裁が400万の保釈金で
保釈許可の決定を出して くれました 拘束日数は301日間でした
その約一年後に 判決が出ました 私は起訴去れた後追起訴を
去れたので 罪名は三つ付きました 検察の求刑は三年半でした
判決は 前面無罪を勝ち取りました 平成20年3月23日でした
今は国家賠償の裁判の最中です 私を告訴した被害者とは 和解が
成立して賠償金を 受け取る話が成立したのに 検察からは勿論謝罪が有るどころか いまだに面子の為に私の 周りを嗅ぎ回っています
間違っても謝罪もしない 検察に国家の安全が確保出きるのか疑問です

私の場合は 全く反対のケースです 3回目の保釈申請を却下され
高裁に不服の抗告をしました そして高裁が400万の保釈金で
保釈許可の決定を出して くれました 拘束日数は301日間でした
その約一年後に 判決が出ました 私は起訴去れた後追起訴を
去れたので 罪名は三つ付きました 検察の求刑は三年半でした
判決は 前面無罪を勝ち取りました 平成20年3月23日でした
今は国家賠償の裁判の最中です 私を告訴した被害者とは 和解が
成立して賠償金を 受け取る話が成立したのに 検察からは勿論謝罪が有るどころか いまだに面子の為に私の 周りを嗅ぎ回っています
間違っても謝罪もしない 検察に国家の安全が確保出きるのか疑問です

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