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 日本原子力発電は13日、敦賀原発2号機(福井県敦賀市)の冷却用復水器の海水温度データを不正に操作していた問題について、同原発の発電課長の指示で行われていたと発表した。
 原電の調査に対し、課長は「運転に影響が出ると考え、操作した」と話しているという。

 原発の根幹的な信頼を大きく損なうということを全く考えなかったんでしょうか、この課長は。
 自分の担当してい部門だけ格好つければいいと思ってたんでしょうか、この馬鹿課長は。

 職員の根本的な意識を改革しないと、原発絶対反対ではない私としても、原発の安全性を信頼することはできません。

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コメント(12)

個人より、企業内部の体質が問題なんでしょうけどね。ミスを申告すると褒められるとか、失敗を貴重な財産として扱うとか、そのような雰囲気作りが大事なんでしょうね。

私もミスを隠そうとする意識、発覚しなければそれで良いだろうという甘い考えがありますから、このような事が言える人間ではないのでしょうが。

でもまあ 課長は馬鹿でも
会社は自分で調査して自分で公表している
個人にエラーがあってもシステムは機能している
そういう意味ではこのニュースからは信頼も
感じないといかんのじゃないでせうか

しまさまにもいのげさまにはげどー

ミスや特損をdiscloseすればするほど株価が上がる、くらいの社会であれかし

「ミスを許容する雰囲気」、これがほんとに重要なキーワードだと思う昨今

単純な問題ではないと思うので、少し書いてみます。

1) 課長の単純な判断ではなかったと思う。
組織が、絡んでいるのですが、その組織とは、日本原子力発電という会社というより原子力行政、政府、経済産業省、その他を含めた大きな輪の中と思います。

2) 復水器とは?
原子力発電所は核分裂による熱で蒸気を発生させ、蒸気の圧力で蒸気タービンを回します。そして、蒸気タービンの下部に復水器がついていて海水で蒸気を冷やします。蒸気は、純度が極めて高いH2Oなので、冷やすことにより真空に近くなります。蒸気タービンは蒸気の入口が高圧で出口が真空状態です。真空状態が高ければ同じ蒸気流量でも出力が高くなる。冷やせば、冷やすほど出力が上がるわけで、INPUTのエネルギーが同じでも高い出力が得られれば、効率が良くなる。

復水器とは、原子力発電特有の機器ではなく、蒸気タービンに関わる機器です。レシプロの蒸気機関車でも外国では、復水式蒸気機関も使用されていました。船の蒸気レシプロは復水式です。

3) 復水器海水温度とは?
復水器で冷やすと言っても、相手の媒体の温度よりは冷たくならない。空気で冷やすのが、ラジエターやクーリング・タワーです。日本の発電所の多くは、海水冷却です。海水で冷やした場合、例えば、25度の海水を冷却に用いれば、32度とか温度が上昇してしまいます。蒸気の量、温度、海水の量により出口温度は異なってきます。
なお、海水は復水器により化学変化を起こすわけではなく、単純に温度が上昇するだけです。しかし、温度上昇による環境への影響はあるわけで、設計時点で調査し、漁業を含め関係者の合意があって建設されます。

4) 覆水出口温度の環境影響
実は、測定が困難です。入口、出口の位置にもよるし、海流、波、海底地形等々様々な条件により変化するのですが、実体は設計時にコンピュータで数値計算によるシミュレーションをおこなって決定していると理解します。但し、このシミュレーションと実際とどう異なるのか、どれほど正確な調査が行われているのか、私も知りません。

最も、環境とはある測定器で数字を測るという単純なものではなく、長年に亘り動植物への影響をみることから始まるのでしょうから、簡単ではありません。

だから7度以内の目標が7・1度となったことで、どのような環境影響があるのか、おそらくはないのだろうと思います。(なお、報告データのミスとの日本原子力発電によるプレス・リリースであり、このプレス・リリース通りかは経済産業省により検証されることから、信じてよいと思います。)

5) 原子力発電
復水器は原子力発電も火力発電も同じですが、同じ100万kWの出力の発電所であれば、原子力発電所の復水器の方が大きく、使用海水量も多い。これは、原子力の方が低い温度と蒸気圧を使用しているからです。何故かは、私も専門家ではないから解りませんが、おそらく安全性も関係していると思います。原子力発電所の日本での運転は、出力一定運転です。出力一定運転が一番安全な運転です。多くの機器に予備があり、異常値を示すものがあれば最悪は緊急停止をすることを含め対策を取ります。

日本の原子力発電の思想は、事故の発生がないように運転することです。極めて当たり前です。しかし、硬直しすぎると、現場でデータ改竄が生じてしまいます。7度と7.1度の違いは何か?7.1度でも問題はないが、7.1度で運転するとなると経済産業省のみならず全関係者の了解が必要で、実際には不可能で、現場でのデータ改竄となってしまう。

6) 今回の問題
上に述べましたが、今回の問題は放射能漏れにつながる恐れはありません。

日本原子力発電によるプレス・リリースは以下です。
http://www.japc.co.jp/news/bn/h18/181208-2.pdf
http://www.japc.co.jp/news/bn/h18/181213.pdf

そもそも海水温度とは何かと言う点があります。復水器といっても、この敦賀2号には3基あるし、ゴミ等もつまることから、一定時間毎に逆流をさせたりと言うことで、分岐があったり、弁があったり、合計28個の温度計があった。当然コンピュターで監視・記録を行っており、プログラムにミスがあれば、不正確な数字が出てくる。そもそも、0.1度の精度で海水温度を正確に計測できるのか、そんなことをする価値があるのかとの疑問がある。

例えば、ポンプが1台停止して流量が減れば、温度は上昇する。これは、直ちに対処すべきです。プレス・リリースによれば、温度計の温度は正常であった。しかし、プロセス計算機から出力された値は高かった。関係自治体への報告はプロセス計算機の値を報告することとなっていたことから、補正(改竄)が行われた。

どう考えるべきなのか。原子力・安全保安院の調査等の機能が正常に働いていると評価すべきなのでしょうか?

基本的に電力需要というものが大前提として存在するので
原発による環境の温度上昇の有無だけを論じてもしょうがない
火力発電との比較をしないと意味がない
少々の温度上昇とエネルギー需要を天秤にかければ
甘んじて温度上昇を受けざるをえないとおもいます
温度上昇がゼッタイイヤだから街中停電ということで
社会のコンセンサスが得られるものならそれでもけっこう
そこらへんについて定量的予測をやっていただけるとありがたいですな
ついでにいうと「いつまでも有ると思うな親と原油」という現実も有る

>いのげさん

発電所による環境に対する温度上昇を議論すると、原子力は、火力より相当影響が少ないと言えます。何故かというと、化石燃料を燃焼する火力発電はCO2を排出します。CO2による温暖化の影響という計測が困難な要素が入ってきて、私もその影響を数字では述べられないのですが、CO2排出の結果火力発電の環境に対する温度上昇は原子力より高いと述べて良いと思います。CO2は、NOxやSOxと違い排出を押さえることは不可能です。

原子力発電の温排水の影響は、排出口からある程度の距離に限られます。最終的に、海水と混じり合って、無視しても良いほどになると思います。

原子力発電について、No.4において定格出力で常時運転していると述べました。需要は刻々と変化します。原子力が一定運転であるため、水力、火力を変動させて需給バランスを採る運転をします。例えば、日本のLNG火力は夜間運転停止が大部分です。石油火力には春・秋稼働させない発電機が多くあります。日本に揚水発電所が多いのは原子力が多いからとも言えるのです。2005年度、10電力会社による電力供給(送電端)は、930,747,952GWhでした。原子力発電は10電力会社のうち沖縄を除く9電力と日本原子力発電が保有していますが、供給量の約31-32%が原子力です。原子力発電を定格出力での一定運転を行う限りは、未だ少しは原子力を増加させる余裕はあるかも知れませんが、そんなに大きくはないと思います。

更に、地球的規模で考えた場合、原子力が増加すると思います。その場合、核拡散と核戦力とか、核兵器に関する国際政治とも無縁でないと思います。

最近はこういった話が多いですね。

一方でコスト削減を至上命題とし、効率最優先を唱えつつ。他方で安全性の向上、品質の向上を要求する。こういった極めて虫の良い無理難題を、全て現場にそのまま押し付ける。

ISO、個人情報保護法、SOX法などなど、現場の負担は増える一方のように思います。

リスクに備えるためには、リスクが顕在化するまでは必要のない、「無駄な」コストが必要なのですが。「効率化」と称して、いの一番に削られてしまいますね。

日本原子力発電HPの記載ではデータ改ざんとは書いてない
「不正確な情報を補正」としてます
課長うんぬんの話は出てません
http://www.japc.co.jp/news/index.htm

きっかけは、原子力安全・保安院の指示文書だそうですから、行政指導による調査で改ざんが分かった、ということのようですね。

記録計とプロセス計算機を平均化処理して使用、とありますので、直しやすい方を直したのではないですかね。
(プロセス計算機:運転状態を監視・記録している装置)

原子力安全・保安院が改ざんに気づいたのは、おそらく、平均化処理前の元データを検算したのでしょうから、チェックが機能したと評価して良いかと思います。
書類を細かく見ていることが伺えますね。

1つ気になったのは。
温度データの精度(有効桁数)って、いくつなんでしょうね。
単に丸め処理の違いだったりして。
四捨五入だけでも、計算機では何種類かのやり方が存在しますし。
(エンジニアでも知らない人が多いように思います)

ronさんが温度データの精度(有効桁数)について書かれたので。

私も知りませんが、精度が良いとは思いません。高い精度で管理する必要がない項目であると思うのです。だから、このような管理だったと思うのです。

日本原子力発電の敦賀2号は1987年に運転を始めていますから、約20年経過しています。温度計が、当初の物だったか、どうか解りませんが、20年も経過すれば誤差は大きくなり、補正を行うのではと想像します。

ところで、日本原子力発電の敦賀1号は1970年の大阪万博にあわせて運転を開始た原子力発電所で36年を経過しています。原子力発電所は、メンテナンスが良ければ何年間運転しても安全と言えるのかが、本当の課題と思います。メンテナンスが良いとか、残存寿命は何年かという診断は、どのようにして行うのかも確立していく必要があると思います。

余談になりますが、日本原子力発電の敦賀1号、2号は主として関西電力と中部電力に発電した電力を送電しています。関西電力は日本で一番原子力の割合が多く、自社発電分の割合で55%が原子力です。ところが、関西電力の原子力は美浜、高浜、大飯です。従い、敦賀を含め全て石川県です。石川県の人々は北陸電力から電力供給を受けるので、地元にある原子力発電所は関西電力管内の人々と企業のためと言うことになります。東京電力も似たようなものですが、福島と柏崎刈羽は、福島県と新潟県で東北電力管内です。日本原子力発電の東海は茨城県で、東京電力管内ですが。都市部が地方に世話になっている例かも知れません。

>No.10 売れない経営コンサルタント さん
>私も知りませんが、精度が良いとは思いません。高い精度で管理する必要がない項目であると思うのです。だから、このような管理だったと思うのです。

でしょうね。
1/100度といった数値に意味があるとは思えませんし。
この場合、小数位の数字には意味はほとんどないのでしょう。

元データに手を加えてしまったのは、いくらなんでもまずかろうとは思うのですが。

管理目標が果たして適切に設定されていたかは疑問の残るところです。実験と違って、おかしな測定結果が出ても、やり直しは利かないわけですし、ある程度の余裕と柔軟性は欲しいですね。

PDFの方を見ますと、課長のデーター操作とかいう感じではなさそうですね。
ただ問題の中でも、
・管理目標として値が適切に設定されていたか?
・「補正」は異常処置として規定されていた対処法であったのか?
・「補正」がなされたのは妥当な手順を踏んでなされたのか?
といったところが、管理目標として危険性の薄い項目であったとはいえ、原発の管理がしっかりやられているのか不安が残るところではあります。

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