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自作自演で拳銃押収、奈良の警部補を逮捕へ(2007年1月4日3時1分 読売新聞)

 奈良県警橿原(かしはら)署の男性警部補(47)が、天理署刑事課に勤務していた2002年、捜査を通じて知り合った男(43)(服役中)が車から盗んだ拳銃を、自分の指定した場所に置かせたうえ、同署に匿名通報させて“押収”していたことがわかった。

 警部補は男を逮捕せず、昨年、別の窃盗事件で逮捕、起訴されたこの男が警部補の関与を捜査関係者に告白して発覚した。県警は近く、警部補を銃刀法違反(共同所持)と虚偽有印公文書作成、同行使の疑いで逮捕する方針。男についても銃刀法違反容疑で調べる。

 県警によると、警部補は02年11月ごろ、男から「奈良県内で車上狙いをして盗んだウエストポーチに拳銃が入っていた」と打ち明けられ、男に、拳銃をウエストポーチごと天理市内のパチンコ店駐車場の草むらに置くよう指示した。

 そのうえで、拳銃の存在を知らせる匿名電話を天理署にかけるよう依頼し、同月12日夜、男が「パチンコ店駐車場に変なものが落ちている」と通報。この電話を同僚が受け、宿直勤務だった警部補が拳銃を発見し、押収した。

 同署はウエストポーチに入っていた免許証などから、03年1月、土木作業員を銃刀法違反(所持)容疑で逮捕した。土木作業員は「盗まれた」と供述した。警部補は匿名通報で拳銃を発見したように偽って、捜査書類を作成していた。

 本件を「自作自演」というのは少し違うような気がします。
 
 たまに拳銃の押収実績(簡単に言えばノルマ)を上げるために暴力団と結託して発見状況を偽装する事件が報道されますが、本件はそのようなパターンとはちょっと違うようです。

 どのような思惑がぶつかって本件に至ったのかはよくわかりませんが、司法取引めいたことがあったのかも知れません。

 警部補としては善意(?)でやったのかも知れません。
 もしそうなら窃盗犯人は恩知らずと言うべきなのかも知れません。

 報道された以外のいろいろな事情があるのかも知れません。

 いずれにしても、車上狙いを数件検挙するより、拳銃を所持していた人間を一人検挙することのほうが重要だと思います。

 こういう場合に窃盗犯人の罪を軽くする余地を認めるきちんとした司法取引の制度があれば、この警部補は逮捕されなかったはずです。

追記
 拳銃押収偽装の警部補、盗んだ男に脅され数百万円払う(2007年1月4日14時55分 読売新聞)

 どうも恩知らずみたいですね。

追記その2
 拳銃押収の偽装容疑、奈良県警警部補を逮捕(2007年1月9日23時53分 読売新聞)(キャッシュ

 結局、いつものパターンだったみたいです。
 こうなると警部補の自業自得みたいです。

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コメント(3)

失礼します。

記事を読んでいて「おバカだなぁ。」と思ってしまいました。
自作自演とは違いますよね。
どうして、昨年あたりから、公務員さんの事件が多くなって
きたのでしょうね?
嫌な時代ですねー。

失礼しました。

皆様、お疲れ様です。

初め、何の事件?などと思っていたのですが、要約すると、
「盗品の拳銃を回収する代わりに、車上荒らしを見逃した」
ということですね。
拳銃を持った車上荒らしがそこらをうろついていたら、まずいので、確実に回収したいという考えがあったと言う事でしょうか。

>こういう場合に窃盗犯人の罪を軽くする余地を認めるきちんとした司法取引の制度があれば、この警部補は逮捕されなかったはずです。

そうですね。

 本文に続報を追記その2としてリンクしました。

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