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最高裁サイトから消えた「判例」と、判例公開問題(blog of Dr. Makoto Ibusuki)

 私も、原則としてすべての判決をネットで公開すべきだと思います。
 少なくとも将来の裁判例に関する限り、技術的にもコスト的にも十分実現可能だと思います。

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コメント(8)

2006年10月23日
●奈良妊婦死亡事故ー朝日の報道(病院の事情)
No. 44
http://www.yabelab.net/blog/2006/10/23-223736.php#c19165

で、私めも申し上げました通り「全判例のネット上公開」には諸手を挙げて賛成いたします。

ただし親告罪を問うている刑事裁判の記録は、被害者の同意を要件とするべきかもしれませんね。
匿名にしてもわかる人にとっては丸わかりですから。
このあたりプロの意見を伺いたく思います。

最高裁は、自分とこの判決・決定すらも全部は公開しませんからね。
公開・非公開の基準も不明だし。何か、意図があって出しているのではないか、非常に恣意的なものを感じます。

特に、行政事件などでその傾向が顕著です。
被告行政側は横の連絡で、「こういう裁判例がある」と出してくるけれど、原告の民の側は調べようがないのですよ。

今までは書物(判例雑誌や民集)に紹介するしかなかったから、掲載できる量が限られるということはありましたが、インターネットでその言い訳は通用しない。

私見ですが,重要な(誰から見た「重要」か,という問題が残るかもしれませんが)判例については,可能であればその根拠たる証拠も公開されるべきではないかと思います。判例内に詳細に判決理由が書かれたものであればまだどういった証拠を基にしたのか,という推定が働くのですが,そうでない場合にはまるっきりお手上げなものがあるので。
この場合の問題点は,どこまで公開するのか,と,訴訟当事者のプライバシーの問題をどうするのか,なのですが。

 判例要旨だけを全面公開として、判決文全文は法曹三者や法学教員に限る
というのはどうでしょうか?(もちろん当事者の住所氏名は仮名化)
 判例要旨は、裁判所の判例集や判例時報に掲載されてるので、その選択はプロには難しくないはずですが。

判決文作成は、裁判官の方はワープロでやっておられるのでしょうか?
判決の正式文書もまた、ワープロですか?それとも、いちいち手書きに直しているのでしょうか?
もし、ワープロ作成なら全判例ネット公開の手間もほとんど要らないんじゃないかと思います。費用は?もしこれにかかる追加予算申請なら、私は費用かかっても良いから賛成です。必要な人手を増やすのにも賛成です。

ハスカップさま>>
判決文全文を公開を法曹三者や法律教員に限定とする理由は乏しいでしょう。私共のような法律隣接職や企業の法務担当者も判決文にアクセスする必要があります。判決文の全文に対するアクセス権を特定の職業にある者に限定しようとすれば、その線引きは極めて困難でしょう。結局、すべての者にアクセス権を与えるのが妥当だと思います。単なる好奇心で膨大な判決文全文を読もうとする者は例外的な少数でしょうし、そのような者を排除する理由もないでしょう。判例研究に不要な個人情報等を削除した上で、すべての者に公開するのが適当だと思います。

> 判決文作成は、裁判官の方はワープロでやっておられるのでしょうか?(No.5 falcon171 さま)

司法界はOA化が遅れた業界ですが、今時さすがに手書きの書面というものは見ません。
裁判官が1人に1台パソコンを支給されたのは平成8年ころだったと思います。なので、判決文の電子データはすべてあります。

その昔の判決書は、手書き原稿を浄書係に出して、和文タイプで打ってもらっていました。ハナガミのような用紙だった時代です。
弁護士も手書きで準備書面を出し、いわゆるフォト・コピーが出来る前は、副本は証拠書類に至るまで全て筆写して作っていました。それが弁護士事務所の事務員さんの主な仕事だったのです。間違いなく写し取りましたというしるしに、「右まさに正写しました。弁護士何某」と弁護士印を押すこととされていました。

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> 判例要旨だけを全面公開として、判決文全文は法曹三者や法学教員に限る
というのはどうでしょうか?(No.4 ハスカップさま)

判決全文を一般公開するのが当然であると思います。
判決文自体のデータはもとから存在するものであって、要旨のほうこそ編集者が新たに作成しなければならないので、判決全文を公開するほうが簡単なくらいです(固有名詞の記号化等のプライバシー保護は必要です。)

判決文以外にも公開してほしいのは、当事者の主張書面ですね。
判例雑誌等では、上告事件については上告理由書が掲載されますが、下級審判決については、準備書面は掲載されません。当事者がどのような主張をした結果、判示の認定となったかを知るためには、準備書面も見たいことがあります。
しかし、当事者の書面は通常、紙媒体の形式で裁判所に提出され、裁判所側は電子データを持たないために、手間が掛かるという意味で、困難かもしれません。当事者に連絡をとって、協力を要請するという方法は考えられますが・・・
医療訴訟においては、重要な証拠である、鑑定書(私的鑑定、裁判所の鑑定)も公開してほしいところです。

 私も論理的には当事者名や住所は仮名化の上で全文公開がスジだと思います。
 ただ、刑事事件だけだと思いますが、凄惨な殺害態様の場面や悲惨のレイプシーンの状況なんかを考えると……要旨だけの方が……と当事者の親戚とし傍聴席で思ったことがあるものですから……。

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