エントリ

法務省刑事局によると、検察の再審請求は、新たな被告の判決確定後に行うのが通常で、確定前に請求するのは極めて異例という。富山地検の佐野仁志次席検事は「男性の名誉回復をできるだけ早くするため行った」と話した。

 つまり、誰が見ても、どう見ても、100%完璧に、一片の疑いの余地なく、真っ白無罪ということですね。

 また、当時、取り調べた検察官の処分について「犯人でないとわかっているのにでっちあげたというものではなく、職務上の義務に反したとまではいえない」として、現時点では処分の予定がないと話した。

 主任検事よりもその上司を処分すべきだと思います。
 上司というのは若手検事を指導監督する立場にあります。
 やるべきことをきちんとさせて、若手検事が間違いを犯さないように目を光らせるのが仕事です。
 そしてこういうときに責任を取るために高い給料をもらっているのです。
 

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コメント(27)

おいらは別に誰も処分する必要はないと思うけどなぁ。

でもプロフェッショナリズムとして、処分するという文化が検察の世界の文化であるなら、それを尊重しますね。

処分は必要と思います。

方を執行するのも、冤罪被害者に対する損害補填を行うのも国です、国の管理責任として歯止めが必要です。

損害補填を関係者が直接行うのならば処分はかなり軽くても良いとは思いますが、補填不可能なことも多い。
更に、何らかのペナルティで姿勢を引き締めなければ、司法の信用度は下がり放題になりますから。

処分すべきかどうかについては保留です。
どちらかと言えば、故意でなければ処分すべきではない、という立場です。
医療行為にもそれに近いものを求めている側ですので。

>処分するという文化が検察の世界の文化であるなら、

 いや、ないんですよ。
 こういうパターンの場合に誰かを処分するということは。

 しかし、本件はあんまり間抜けな捜査なんでさすがに誰か処分しないといけないんじゃないかと思うわけです。

>しかし、本件はあんまり間抜けな捜査なんでさすがに誰か処分しないといけないんじゃないかと思うわけです。

関係者に被害者への賠償金を求償してみるとか。故意じゃないけど、余りにずさんな捜査なら重過失に引っかかるかも・・・。

>若手検事が間違いを犯さないように目を光らせるのが(主任検事の上司の)仕事

この記事は今日の注目だったんですが、流石、元検を名乗られるだけあって、着眼点がちがーう(賞賛)。そこでお尋ねしますが、記事中に登場してコメントした佐野仁志次席検事という方は、つまり直接の上司ではないわけですね。ともあれ全く何の処分もないのは納得できません。「名誉回復をできるだけ早くするため」とか物分りのよさそうな発言してるけど、要は検察が訴追して名誉を毀損したんだから酷い話。直接の上司は減俸○ヶ月地くらいの処分、あってしかるべきかと。

そうですか。処分する文化はないわけですね。
だったら、処分の必要はないと思います。もちろん、司法の信用度を確保するために誰かを人身御供にするという手段はあってもいい。
ただ、それをきちんと周囲も本人もわかっててやるなら、ですが。

それより、無実で服役した方への補償と、あとこの事件が担当検事の資質によるものでないかどうかのチェックだと思うですよ。

司法の信用度、って医療に対するそれと同程度にありそうですね。

処分は当然あるべきだと思います。

法的にどうこうというのではありません。
民間企業でも仕事で大きなミスをしたら当然処分されますよね?
減給・譴責・戒告とか。
そういう処分はあってしかるべきです。

処分するしないは別にして、地検と県警はきちんとした調査をして
どうしてこうなったのかの報告書と今後の改善点を公表してほしいですね。

民主党の菅直人元厚生大臣が著書に書くところによりますと、
「過去に行政上の行為で重大な過ちがあったとしても、多くの場合、すでに担当者は人事異動した後であり、処分されるのは当時の担当者ではない。現在、その職に就いている人なのだ。何とも理不尽なことだ」
だそうです。
 行政訴訟で国が負けても、当時の担当者が処分されることはありません。これが官僚の無責任体制の一端を担っているのではありませんか?

 過失がぱっと見理解できないようなものならいざ知らず、有力な客観的証拠の見落としに起因してさらに取調で虚偽自白引き出しと重なったのが原因と言うことでは、不処分と言うわけには行かないと思います。
 仮に交通事故ならそのレベルで十分過失認定、処罰+賠償義務でしょうからね。 

 ミスのない職業だとは言いにくいですから、大幅減俸や懲戒免職なら萎縮することもあるかもしれませんが、厳重注意レベルであれば、「怒ってみせる」意味でもよいのではないでしょうか。

私は、モトケンさんの「こういうときに責任を取るために高い給料をもらっているのです。」が好きです。

組織は、高い給料をもらっている責任者がしっかりしていないと、その組織が最高のパフォーマンスを発揮できないと考えます。医療も、各医師や医療関係者が働きやすい環境をつくり最高のパフォーマンスを出せるようにするのが、高い給料をもらっている上の人と思います。

また捜査ミスによる冤罪事件。つい半年位前にも東京で轢き逃げ事件の捜査ミスにより
10ヶ月拘留ってのがありました。今回のは2年余りの服役まで科している.

 ところで、医師や看護師の医療ミス、パイロットの操縦ミス、オペレーターの操作ミス、
運転手の運転ミス、製造業者の製造ミス等により人を死傷させた場合には、ケースにより業務上過失死傷罪での捜査送検起訴があり、中には福島産科医師のように逮捕される
場合もあります。ところが警察検察による捜査ミスには一切刑事は問われません。
「担当警察官検察官は慎重に捜査をし、被害者が無罪であることを予見すべきところ、
漫然と誤った捜査を続け、被害者に有利な物的状況的証拠をことさら無視し、無実で
ある被害者を有罪に導いて服役させしめ、これにより肉体的精神的苦痛傷害を負わせた
過失がある。」のではないでしょうか。従って、当然刑法211条の業務上過失傷害罪で
捜査がなされるべきだと思いますが。医療ミス、操縦ミス、運転ミス、操作ミス、製造
ミス、管理ミスには業過死傷罪が適用され、何故警察検察の捜査ミスには刑事責任が
問われないのでしょうか。どなたか捜査ミスは刑事責任免責という法的根拠を御教示い
ただければ幸いです。

 法務省刑事局のホームページ上で、検事総長が「検察は不偏不党、厳正公平の立場
を堅持し、何人にも平等に法を適用する。資力や権力を有してる人達であっても犯罪を犯せば処罪して社会正義を実現し、被害者とともに泣く検察をめざす。」とおっしゃつています。であれば、、総理大臣であろうと、国会議員であろうと、IT企業の社長であろうと、パ
イロットであろうと、医師であろうと、警察官検察官であろうと法を適用して、被害者ととも
に泣いてほしいものです。福島地検の検察官ではないですが、「いちかばちかで有罪にさ
れ服役させらては困る」わけです。


 そもそも、裁判と言うのは「こいつは処罰すべき人間かどうか疑わしいから裁判官に判断を求める」ということです。結果的に検察官の言い分が間違っていると言うのは、当然想定の範囲内です。
 日本は嫌疑が固まらないとまず起訴しない精密司法ですが、それは実務の慣習に過ぎず、犯人臭い人間をどしどし起訴するというのは、妥当不当はともかく違法ではありません。
 疑わしい人間を捜査、起訴したからといって、結果的に間違っていたことを理由に違法とするのは、それこそ裁判の存在意義の否定に等しいと言うべきでしょう。最初から正しくなければならないなら検察官が裁け、ということになるのです。
 日本では刑事補償が憲法上の保障とされていますが、国家賠償の規定が憲法に別にあるにもかかわらずなお刑事補償の条文があると言うことは、そういう発想の現われと見ることもできるはずです。
 
 裁判例も、国家賠償訴訟などで無罪事件を起訴が違法であることを認めるのには極めて厳しい要件を課しています。こと検察官個人に対する刑事処罰となれば少なくともそれと同等以上の制約がかかることは明らかでしょう。

>No.15 風の精霊さんのコメント
>疑わしい人間を捜査、起訴したからといって、結果的に間違っていたことを理由に違法とするのは、それこそ裁判の存在意義の否定に等しいと言うべきでしょう。

司法の仕組みは良く解りました。
しかし今回の、全く疑いの無かった筈の服役者の例は、看過出来ない重大な操作の手落ちに見えます。

ここで仰る「極めて厳しい要件」には該当しないのでしょうか?

風の精霊さん

>裁判例も、国家賠償訴訟などで無罪事件を起訴が違法であることを認めるのには極めて厳しい要件を課しています。こと検察官個人に対する刑事処罰となれば少なくともそれと同等以上の制約がかかることは明らかでしょう。

多くの人は刑事処罰などは求めてないと思います。
内部処分が必要ではないか、という指摘だと思います。
民間企業で仕事上のミスで処分されるのが怖いから仕事できないなんて言ったら笑われちゃいますよw

>MultiSyncさん

 「起訴時あるいは公訴追行時における検察官の心証は、その性質上、判決時における裁判官の心証と異なり、起訴時あるいは公訴追行時における各種の証拠資料を総合勘案して合理的な判断過程により有罪と認められる嫌疑があれば足りる」
 最高裁判所の昭和53年の国賠請求における判断です。今回の場合、一応自白があって撤回もされず本人が罪を全く争わなかったこと、現実に有罪判決が下っていることなどを考えると、手落ちはあったでしょうが合理的な判断過程で有罪と認められる嫌疑がない、とまで言うのは無理があるでしょう。

>kenji47さん

 14で「捜査ミスの刑事責任免責」という話をされていたのでそれに乗ったのですが。
 ちなみに本件は、検察官としての身分に基づく行政処分は戒告や厳重注意などの比較的軽いものであっても必要というのが私の感想です。

うーーーん、どうしてミスがあったときに当然処分されるべきなのかわかんないです。
もちろんそういう文化があってもいい。

手柄があれば賞し、ミスをすれば罰する、これによって各人にインセンティブを働かせて結果的に組織の行うことのレベルがあがる。組織を運営していく上で有用な考え方なのでしょう。

だがその文化がなじまないところもあるはずで、そういうのは組織外からあまりとやかく言うものではない気もします。

全くの素人考えですが、正直、今の我が国では、当事者(今回は、えん罪で刑が確定した方と、その後家族)以外は、担当した検察官や警察官に刑事罰を下して欲しいとは思わないでしょう。しょせん、他人事ですから。しかも、マスコミも、民間での事件・事故に比べて、扱いが小さいですから(大臣のつまらない発言の揚げ足取りよりも、重要だと思うのですが、追求が全然甘いですね)。

ただ、素人から見ると「外には厳しく、身内には甘い(しかも素人がわからないような理屈で正当化しようとする)」という印象があります。私も「桜の国さん」のような素朴な疑問がぬぐいきれません。

人間の作った組織ですから、間違いが起こるのは当然だと思います。本来、裁判でずさんな捜査が明確になれば、結果は変わってきたのでしょうが、今回のケースでは裁判官も見抜けなかったということなのでしょうね。

私は当事者ではありませんが、今回のようなずさん極まりない捜査、起訴、裁判に対しては憤慨しております。過失責任を問われる「ミス」にはいろいろあるのでしょう。一所懸命処置したが結果的に不幸なことになったという類から、ほんのちょっとした不注意まで。しかし、今回のケースはそのような類の「ミス」ではなく、少なからず作為的というか、大げさにいうと国家権力の奢りのようなものを感じます。
痴漢冤罪の映画をみました。映画では、無実の被告を支える家族、友人がいましたが、もし孤立無援の状況におかれた場合には、と考えるとゾッとします。特に、一般人が知り得ないその捜査、起訴、裁判の過程をみると、風の精霊さんの「今回の場合、一応自白があって撤回もされず本人が罪を全く争わなかったこと、現実に有罪判決が下っていることなどを考えると、手落ちはあったでしょうが合理的な判断過程で有罪と認められる嫌疑がない、とまで言うのは無理があるでしょう。」とは言えないように思ってしまいます。
少なくとも、今回の捜査、起訴に携わった者、国家権力に守られた者の結果責任を問うことをしなければ、この手のずさんな捜査、起訴は繰り返されるのではないでしょうか。現に繰り返されてきたように思います。

「ずさん」「手抜き」と言うと「不作為」のニュアンスが有ると思います
その一方で 大部分の起訴は証拠も自白も充分に有るものがほとんど
そういう有象無象の事件全てに精査を強いるのは現実的ではありません.
問題は「作為」が有ったか無かったかです
この事件では男性が早々に(橋下弁護士コメントによると接見前に)
罪を認める供述をしていたと聞いております.
これが事実であるなら,検察がするべきことは担当者の処分ではなく
「なぜやってもいないことを自白したのか」というそれなりの理由を
調査公表することです.
これをしないうちは 必ずこの種類の事件は再発するし
検察が真摯に反省していないというなによりの証拠になると確信します

01月23日の北日本新聞の記事に、

また、男性は容疑を認めたことなどから逮捕されたが、送検時の検察官による弁解録取と、その後の裁判官による拘置質問で容疑を否認していたことが新たに判明した。公判では起訴事実を認め、懲役三年の判決を受けた。

と書いてあるのを昨日見つけました。

検察官と裁判官に容疑否認をしたことがあったんですね。この事件については、関係者が結果として重大な過ちを起こしたかを追って調査・報告されて欲しいと思います。

法律の素人ですが、捜査員や検事や判事を処分するかしないかの意見は、論調を見ていると、どちらかといえば「処分しない」のほうが有力のようですね。でも、このようなケースでは誰も責任を取らないのがほんとうに正解なんでしょうか? 気が弱い被疑者が、捜査員の「まずクロありき」の執拗な圧迫を繰返されて「自白」を強要させられ、本人が見たこともない被害者宅の間取りを正確に書かされたものが証拠として採用されて有罪に・・・その間、裁判官・検事にも無実を主張した経過もある、電話のアリバイもあり、靴跡も違う・・・99.9999%の確度を持つといわれる証拠採用されたDNA検査では一体何が一致したんでしょうかね。とにかく、この年齢で「刑務所帰り」にさせれられて、強姦罪確定で職をクビになり、出所後もろくな職も得られず経済的にも貧窮する・・・そりゃ本人がいくら頑張ってもまともな就職先はないでしょう、賞罰欄に「強姦罪で懲役3年、2年1月服役」って書かなかったのがバレたら不実告知の経歴詐称でクビでしょうから。たとえ今回無実確定しても、履歴書にその空白の2年1月が「冤罪で刑務所に入った」って書いて、就職採用担当者が好印象を持つとでも思いますか?社会一般の人々も、無実が確定しようが不当な色眼鏡で見ることでしょう。再審にあたって、検事は「法的に男性の名誉回復をできるだけ早くする」とか言ってるようですが、「法的」に無罪にすりゃあ終りですか? 失われた刑務所暮らしと、その時間と、家族間のしこりや不和・・・お父さんは強姦犯の息子を持ったと嘆きながら他界・・・精神的・家族的・社会的・経済的な損害は計り知れない。この人の家族不和や「精神的」・「社会的」・「経済的」なダメージの責任を一体誰が取るんでしょう? 損害賠償の民訟おこしても結局、担当捜査員も検事も裁判官も「しょうがなかった」で終りなんでしょうね、きっと。

No.24 shoさま

お怒りはごもっともと思いますが、誤解もあるようなので。

この人の家族不和や「精神的」・「社会的」・「経済的」なダメージの責任を一体誰が取るんでしょう? 損害賠償の民訟おこしても結局、担当捜査員も検事も裁判官も「しょうがなかった」で終りなんでしょうね、きっと。

国家賠償請求訴訟を起こさなくとも、金銭的な補償を受けることはできます。


刑事補償法 (要約)

(補償の要件)
第1条
 第1項
 刑事訴訟法(略)による通常手続(略)において無罪の裁判を受けた者が同法(略)によつて未決の抑留又は拘禁を受けた場合には、その者は、国に対して、抑留又は拘禁による補償を請求することができる。
 第2項
 (略)再審(略)の手続において無罪の裁判を受けた者が原判決によつてすでに刑の執行を受け(略)た場合には、その者は、国に対して、刑の執行又は拘置による補償を請求することができる。

(補償の内容)
第4条
 第1項
 抑留又は拘禁による補償においては(略)、その日数に応じて、一日千円以上一万二千五百円以下の割合による額の補償金を交付する。懲役、禁錮若しくは拘留の執行又は拘置による補償においても、同様である。

 第2項 裁判所は、前項の補償金の額を定めるには、拘束の種類及びその期間の長短、本人が受けた財産上の損失、得るはずであつた利益の喪失、精神上の苦痛及び身体上の損傷並びに警察、検察及び裁判の各機関の故意過失の有無その他一切の事情を考慮しなければならない。


また、補償額を超える損害額がある場合には、別途、国家賠償請求訴訟を起こすこともできます(第5条)。


私が同じ立場に置かれたら、十分とは到底感じられないだろうとは思いますが。

↓e-Gov 法令データ提供システム
http://law.e-gov.go.jp/cgi-bin/strsearch.cgi

fuka_fuka さん
刑事補償の金額に関して、何かで変更されていませんかね?
たしか、1日1万3000円くらいが平均か最高額かのどちらかだったと思います。(何か文献か統計で見たような記憶があります)。

訂正・・・
1万2500円だと最高額で矛盾しないから、私の記憶間違いということで・・・(陳謝)

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