エントリ

 この製品に関する東京ガスの説明書では、「使用上のご注意」のページに、「ご使用と同時に換気扇を回す等、換気にご注意ください」「しめきった部屋で長時間使用すると空気中の酸素が減少し、不完全燃焼防止装置が働いて消火することがあります」などと記され、換気の必要性が強調されている。

 しかし、換気が不十分だとCO中毒になる可能性があることなど、人体に悪影響を与える恐れについては言及していない。

 東京ガス広報部は、人体への危険を明示しなかった理由について、「利用者の不安をあおるのを避けたかった。自殺などに使われることも防ぎたかった」と説明している。同社はその後、湯沸かし器の説明書に、CO中毒への注意を呼びかける一文を入れているという。

 やっぱり換気の必要性だけでは不十分なんでしょうね。

 「きちんと換気しないと死ぬ!」とはっきり書いたほうがよかったんでしょうね。
 実際に死ねわけですから。
 仮に自殺に使われたとしても、自殺する気がない人が死ぬのを防ぐほうを優先すべきだったと思われます。
 常識を知らないユーザーがかなり多そうですので。
 
 前回のエントリで

 機密性の高い場所で火を燃やせば一酸化炭素中毒の恐れがある、というのは常識なのではないでしょうか。
 この常識を無視したあるいは知らなかったリンナイユーザーが事故死したからといって、リンナイを批判するのは筋違いのような気がします。

と書きましたが、取扱説明書には、死の危険を明示したほうがいいと思いますので、訂正します。

 さらに

リンナイ:大量のすす、事故機種のみ 前後の製品問題なし(毎日新聞 2007年2月12日 3時00分 (最終更新時間 2月12日 4時07分))

 新旧機種とも同程度の生産量だったが、事故機種以外では通気口がすすで覆われるケースは確認されておらず、事故機種だけがすすが発生しやすい構造だった可能性がある。

 こういう記事もありますので、前回エントリの

ユーザーがどんな使い方をしたとしても絶対不完全燃焼を起こさないように完全な安全装置をつけるべきであるという意見もあろうかと思いますが、私は賛成しません。

 についても、「せめて改悪は非難されるべき」という意見を追加します。

 安全装置がついていると言いながら、所期の性能を発揮しないのであれば、付けない機種より危険です。

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コメント(17)

あのぅ、時代的背景をお忘れでは?

90年代前半って、アメリカの過剰な訴訟社会を日本が鼻で笑っていた時期でしょう
レンジで濡れた猫を乾かそうとして死んじゃったから、製造業者を訴えるとか。。。。

今の基準で、過去の注意基準を批判するのは簡単でしょうけど、刑事的には「刑事事件に関する事後法の禁止」が憲法39条で保障されており、対策を立ててなかった政府や監督官庁にとやかく言われる筋合いではない時代のことです

>換気が不十分だとCO中毒になる可能性があることなど、人体に悪影響を与える恐れについては言及していない。(読売新聞)

ってな記事を平気で載せる新聞社もどうかと思うが、20年前でもテレビで連日のように不完全燃焼に注意しましょう、換気しましょうって、ガス会社などの宣伝、CMで告知されていたはずでしょ
安全って簡単に言うけれど、コストが掛かるものだし、耐用年数を超えたような古い器具のことまで、非難可能性が及ぶんでしょうか?

なんだか、叩きやすい素材だけを適当に叩いて溜飲下げているような気がする

その当時の批判をするなら、自民党の無作為放漫財政政策とか、公明党の「地域振興券」だの、昔を振り返って批判するなら、いくらでもネタは落ちているのに

>Med_Law さん

 ケンカ売ってますか?
 たしかに地域振興券は愚策でしたけど。
 腹の底を見る訓練をしてますもんで。
 いろいろ見えるんですよ。
 いつも正しく見えるわけじゃありませんが。

 これ以上買う気はありません。

 なお取説については私は非難はしてませんよ。
 そのほうがよかったかな、と思っただけです。

Med_Lawさまの最近の投稿について、攻撃的というのもそうなのですが、法律用語を多用される割にかなりいい加減なのが気にかかります。

憲法39条は、問題になりません。業務上過失致傷罪自体は刑法施行以来存在しているのですから。
せめて「憲法39条の精神」等の言い方をしなければ。

こちらの

そんなことはありません。
http://www.yabelab.net/blog/2007/01/17-231713.php#c38299

の後の反論も、YUNYUNさまの趣旨とまったく噛み合っていませんし。


これも医学知識がない法律家に良くある理論の飛躍です 
http://www.yabelab.net/blog/2006/09/12-005947.php#c38295

のような批判をなさる以上、(生業とはされていない)法律論に関して、せめて不用意に断定されるのを控えることをご検討されてもよいのでは、と思いました。

差し出口失礼しました。

>No.3 fuka_fuka さん, モトケンさん

医療裁判の憤懣が、変な方向に言ってしまっているようで申し訳ないです
弁と勉が立たずに、感情が出ている状況ですね。反省いたします
モトケンさんに喧嘩を売ろうなどとは、畏れ多くてとてもとても。。。。

先の憲法39条は、PL法(平成6年7月1日法律第85号)がなければ、このような製造業者バッシングが起こったであろうかと考えて、投稿しております。
リンナイやパロマ事件に業務上過失致死、致傷罪が、PL法前であっても適応されたのでしょうか?

パロマのマスコミへの初期対応の悪さで徹底的に責められたのを、リンナイも怯えてみていたのだろうと思います
刑にも量刑があるように、マスコミの攻撃にもある程度の手加減が必要でしょう
徹底的に寄ってたかって潰しに掛かるのは、集団ヒステリーに近い状況と思われます。
冷静な第三者であるはずの大手マスコミが判断力と指向性を失っている現状を憂います

(パロマ、リンナイと利害関係はありません)

問題を突き詰めると、時の政府・与党の立法、行政政策への不満に突き当たります
が、八つ当たりのようです。ごめんなさい

マスコミがヒステリックになっている現状はありますね。必要な分を報道すればいいのに、読者の感情に訴えて、煽ろうというのはいかがなものかと思います。国民をコントロールしてやろうという思惑も感じないでもありません。

ある新聞関係者がインタビュー本でリクルート事件に関して以下のような事を書いていましたが、日本では魔女狩り報道を無くすことは難しいのでしょうね。

しかし、魔女狩り報道はいっぺん火がついたら、燎原の火のごとくだよ。また検察などは立件出来ないものはリークして社会的制裁を加えようとする。あのときは、「リ」と言う時が付いたら、もうおしまいだったんだから。これは国家的にもマイナスですよ。
(中略)
ここが新聞の限界で、「リクルート疑獄などは些細な事件である。大したことではないから、そんなことより政治をちゃんとやれ」とは、なかなか社説で書けないんだよ。事件として立件出来るものは当然、批判すべきで、政治的責任も追及するべきだが、民間人がリ社の株を買っていただけで、やみくもに批判されるのはおかしいんだが……

リンナイの件に関しては、前にも書きましたが「不完全燃焼防止装置の機能が停止」する事を把握し、改良を加えたというのならその事を情報公開するべきだと思いました。その情報を知った上で、その後どうするのかは自己責任だと思います。新しいものに交換するもよし、リスクを承知で換気するもよし。消費者の判断に委ねるべきだと思います。


今回の件に関しては、法の問題もあるでしょうし、行政の問題もあるでしょうが、最大の問題は消費者にあると思います。消費者が自分の考えを持たないので、全てを法任せ、全てを行政任せにしてしまう傾向があるように思います。

製造者責任も明確化していくべきですし
同様に消費者責任も明確化するべきです

有名な例として アメリカの小型航空機産業
製造後三十年以上経過した整備不良の機体
それも飲酒運転で墜落した件まで巨額の賠償命令が多発
結果として世界に冠たる産業が灰燼に帰したといわれてます

もちろんこれは極端な例ですが(実例だけど)
製造者責任の線引きはすくなくともこの航空機の実例よりは緩い辺りに
適切な水準というものがあるはずなので
一方的に製造者を叩いておくだけという姿勢では
アメリカの二の舞になります

いろんな製品の安全性対策についても義務教育でやっておいてほしい
愛国心より重要かもしれない

ちなみに僕の部屋の湯沸かし器は窓の外にあります

小学校の理科の実験で
閉ざされた空間に置いたろうそくの火が消えるというのをやったように記憶
してるんですけど
でも火が消えたのは酸素がなくなったためで・・・終わって
COまで触れなかったような気もしますが

二酸化炭素が充満してる中の実験だったかもしれません
小学校5,6年時に酸素と二酸化炭素に触れたのは間違いありません

>Med_Lawさん


あのぅ、時代的背景をお忘れでは?

90年代前半って、アメリカの過剰な訴訟社会を
日本が鼻で笑っていた時期でしょう
レンジで濡れた猫を乾かそうとして死んじゃったから、製造業者を訴えるとか。。。。

レンジで猫をって話は、どこを探しても判例は出てこないと思いますよ。ただのデマらしいですから。

No.9 Vulkan さん

理科で一酸化炭素を習うのは、高校化学で酸化還元反応を学習する時です。
中学校の保健体育で湿度、室温、換気、照明などの環境衛生について習っていたのですが、今はどうなんでしょう?

高機密住宅では低酸素も恐いです。

炭素が燃焼すると一酸化炭素は必ず発生しますが、すぐに二酸化炭素となります。酸素が少ないとロウソクではすぐに消えるので、一酸化炭素は殆ど発生しません。
ススが出ているのは不完全燃焼の証拠です。
炭火では簡単に一酸化炭素が出ます。室内では危険です。
私は炭火の七輪焼きの店にも入りません。停電その他で強制換気がストップしたら危険だからです。

トピずれ失礼。
いのげ さんのコメントが偶然にも医療の現状を撞いていますね。

>有名な例として アメリカの小型航空機産業
>製造後三十年以上経過した整備不良の機体
>それも飲酒運転で墜落した件まで巨額の賠償命令が多発
>結果として世界に冠たる産業が灰燼に帰したといわれてます
(中略)
>一方的に製造者を叩いておくだけという姿勢では
>アメリカの二の舞になります

 進行中の例として 日本の保険医療
 「医療費亡国論」から三十年近く経過した更新不能の官僚の思考
 しかも不可抗力の死の件まで刑事・民事の訴訟が多発
 結果として世界に冠たる最高の保険医療システムが灰燼に帰するでしょう

 一方的に医者を叩いておくだけという姿勢では
 イギリスの二の舞になります

私が子供の頃は、隙間風ぴゅーぴゅーな家に住んでおりました。
それでも冬に石油ストーブを暖房で使う時に親父は、
”換気に注意せぇ!換気に注意せぇ!”と・・・。
時代が違うと言われればそれまででしょうが、
現代のような機密性の高い家屋に住んでいて、
換気せずに室内給排気の燃焼機器を使うのことができる神経が分かりません。
昔から不完全燃焼によるCO中毒はありましたが、
それは使う側の間違いではないでしょうか。
今のガス会社のCMでやっているかどうかは知りませんが、
子供の頃に良く聞いた”ガス器具は、月に一度はお手入れしましょう”というフレーズが思い出されます。
何でも買ったらただ使うだけ。壊れたら捨てる。事故が起きたら製造者の責任。
もちろん製造に起因する事故もあるでしょうが、そうでないものまで全てが
製造責任と言われているような気がします。
子供に学校で何かあったら全て学校の責任。
病気でお医者さんに掛かって治らなかったらお医者さんのせい。
こんな風に思うのは年寄になったからかもしれません。


>そろそろ中高年さん

>こんな風に思うのは年寄になったからかもしれません。

 年寄りの感覚が正しいと思います。

 中高年のモトケンです。

No.4 Med_Law さま

先の憲法39条は、PL法(平成6年7月1日法律第85号)がなければ、このような製造業者バッシングが起こったであろうかと考えて、投稿しております。
リンナイやパロマ事件に業務上過失致死、致傷罪が、PL法前であっても適応されたのでしょうか?

PL法(製造物責任法)を想定されていたのだとすれば、やはり憲法39条とは無関係です。
PL法には罰則規定はありませんので。

PL法が成立・施行されたことによる業務上過失致死傷罪の適用への影響というのも、憲法39条が (少なくとも直接) 規定しているものではありません。

社会的背景の変化 (刑事法以外の新たな立法も含む) によって処罰基準が変わってくるというだけでは、憲法問題には発展しません。
最高裁判例の変更によって処罰範囲を拡大する、というフェイズに至って初めて実質的な争点として俎上に上がることになります。
が、それでも最高裁は、そのような判例変更による処罰はなお憲法39条には反しないという判断を下しています。(最高裁平成8年11月18日判決、国家公務員法110条1項17号の「スト等のあおり行為」について)

リンナイの件について、憲法39条に言及したせいで、議論が混乱するのではないでしょうか。
法概念に不正確にあてはめて指摘するより、具体的に 「ここが問題ではないか」 と指摘するほうが、はるかに建設的ではないか、と思うのです。

非医療者が誤った医学用語を使用して何か主張や議論をしている場面を想像していただければ、共感していただけるのではないかと思います。
(問診で 「インフルエンザだと思うんです」 とばかり言い募る患者は迷惑なはずです。 「具体的にどんな症状なのかを言えや!」 と思うのではないでしょうか)

*****

Med_Lawさまが表明されている問題意識の多くについては、理解し、共有しているつもりでおります。
特に医療過誤で原告勝訴の場合に、損害賠償や慰謝料の認容額が異常に高額に過ぎると感じられる例が多数あるという点について。
逸失利益の算定について、裁判実務に影響を与えられるような切り口がないかという点は、検討してみたいと考えています。
(現在、「頭の片隅に置く」 以上の具体的な作業はしていませんが・・・)

私も元田舎医さまの意見に賛同する者の一人であることを表明しつつ。

>No.15 fuka_fuka さん

>問診で 「インフルエンザだと思うんです」 とばかり言い募る患者は迷惑なはずです。 「具体的にどんな症状なのかを言えや!」 と思うのではないでしょうか

非常に良く分かる例えをありがとうございます。
お恥ずかしい限りです。

>逸失利益の算定について、裁判実務に影響を与えられるような切り口がないかという点は、検討してみたいと考えています。

よろしくお願いします
判例を読んでも、患者・原告側は細かく積算しているのに(巨額の慰謝料算定根拠は大雑把だけど)、医療・被告側は、金額については『争う』と更に大雑把で、拍子抜けします
例え負けても大負けしないよう条件闘争に入るべきだと思うのですが、医療・被告側は本当に『争う』値切り戦術を取っているのでしょうか?

> 判例を読んでも、患者・原告側は細かく積算しているのに(巨額の慰謝料算定根拠は大雑把だけど)、
> 医療・被告側は、金額については『争う』と更に大雑把で、拍子抜けします(No.16 Med_Law さま)

それは民事訴訟における主張立証責任の分配と認否方法のルールからして、いたしかたないかと。
原告は、被告に責任のあることのほか、損害<額>を主張立証しなければならないので、金額の算定根拠を細かく積算して提出します。
被告医療者は、当初はまず「過失はない、責任はない」と否認するので、原告が計算した請求金額を全面的に否定して、「争う」と答弁することになります。

被告が自らに責任があることを認め、何がしかの支払いを覚悟した上でなら、「賠償額はいくらが適当だ」という反論の仕方もアリです。
訴訟の途中で、和解の話し合いが持たれる場合は、そのような条件闘争をしています。
「仮に責任があるとしても〜」という二次的主張は、主位的主張である否認を弱める印象があるので、少なくとも訴訟の初期の段階では、とり辛い戦術です。

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