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 「職業訓練を受けたかった」「刑務作業は社会復帰に役立たない」――。全国の刑務所などの施設を出所した受刑者を対象に、法務省が初めて実施したアンケート調査で、出所者の多くが社会復帰へ向けた施設側の体制に、不満を感じていることが分かった。

 初めて実施したのですか(嘆息)

 私が刑法を勉強しはじめた30年前の時点ですでに、裁判までは応報刑であるが行刑(服役)段階では教育刑の理念が前面に出るべきである、と主張されていたと記憶しています。
 
 そして、目的をより達成するためには効果判定が不可欠だと思うのですが、最も重要な受刑者自身の受け止め方に関するアンケートが今回初めてとは信じられません。

 既に受刑者に対するなんらかのアンケートや調査はなされていたと思うのですが、私の勘違いだったのでしょうか。

 ともかく、薬物事犯受刑者に対する対応の不十分さは以前から指摘されてきたところであり、これまで法務省が受刑者の再犯防止を真剣に考えていたとは言えないところがあります。

出所後の生活基盤の安定は、再犯防止につながるだけに、法務省では「各施設に改善を求めていく」としている。

 なんか本気でやる気があるのかわからないコメントです。

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コメント(9)

考えるだけでなくて おそらく予算も無かったんでしょう
法務省の政策予算って(調べてませんが)ほとんど無いも同然じゃないですか?
ぐぐってみたら 平成18年度予算案では
法務省予算7900億のうち5500億が人件費
矯正局予算のうち再犯防止対策費は26.8億で前年比3億円増
あ 保護局にも再犯防止対策費55.5億(13億増)がある これは少年向け?
なんか単年度増加分が大きい印象ですね 急に増やしてるとこでしょうか

ちなみに今審議中のH19年度厚生労働省予算案は約21兆ですが
生活保護などの福祉費用が9割以上で政策予算は
厚生・福祉・労働 ぜーんぶあわせて5000億円です

まあこれが多いか少ないかはさておいて
ポンコツ航空会社に税金から1000億も追貸ししてる
場合じゃないのはたしかみたい

たしかに予算が無いのは事実でしょうね。

政治家は、受刑者の処遇改善を主張しても票にはならないので、そうした方面についての対策はどうしても放置されることになると思います。
国民が意識を変えるしかありませんね。

> kenji47 さん

相当長い期間おっしゃるとおりだったんでしょうが
最近急に認識したんでしょう
このご時世で10〜20%増える予算はそうそうないです
ちなみに

過剰収容緊急対策(民間委託含む) 458億円(16億増)

↑こっちが切迫してるんだと思いまつ

> kenji47 さん

相当長い期間おっしゃるとおりだったんでしょうが
最近急に認識したんでしょう
このご時世で10〜20%増える予算はそうそうないです
ちなみに

過剰収容緊急対策(民間委託含む) 458億円(16億増)

↑こっちが切迫してるんだと思いまつ

でも、こう言う話も有りますから

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/osaka/kikaku/021/28.htm

受刑者の平均年齢が44歳、1割強が60歳以上となると、刑務所内で手に職を付けても、出所後の就職とかは難しいような気がします。

> 最近急に認識したんでしょう(No.3 いのげ様)

最近の関係する出来事

2002年11月 名古屋刑務所で受刑者虐待死亡事件が発生
2003年12月 行刑改革会議の提言 http://www.moj.go.jp/KANBOU/GYOKEI/KAIGI/index.html
2005年 5月 監獄違法を100年ぶりに改正、受刑者処遇法(既決囚部分)制定
2006年 5月 同法 施行

> 政治家は、受刑者の処遇改善を主張しても票にはならないので、そうした方面についての対策はどうしても放置されることになると思います(No.2 kenji47 さま)

法律制定の時に、弁護士会で国会議員回りをしたり、いろいろ運動しましたが、議員の食いつきはイマイチでしたね。
世間では、「悪いことをした人を、優遇してやる必要はない」という発想が根強いです。
優遇というより、人間らしい扱い、というレベルなんだけど。

行刑改革会議の委員であった江川紹子さん(ジャーナリスト)は、「受刑者はいつかは社会に帰って来て我々の隣人になる人だから、刑務所の中で世間の冷たい仕打ちに恨みを募らせるより、真面目になればいいことがあると思ってもらいたい」という趣旨のことをおっしゃっていました。

法制審議会では「被収容人員適正化方策に関する部会」を設けて、刑執行終了者に対する再犯防止・社会復帰支援策に関して議論しいます
http://www.moj.go.jp/SHINGI2/070205-1.html
保護観察官に面倒見させようというアイディアがあるらしいのですが、
本気で再犯防止を言うなら、就職させるか、でなければ生活保護を受けさせるくらいまで、実効性のある支援をしてほしいよなあ。

冷たい仕打ちをして、「あんなところ二度と帰りたくない」と思わせる方がいいのか、きちんと処遇して「真面目になればいいことある」と思わせる方がいいのか難しい問題です。

前者は、刑務所には行きたくないからと凶悪化する怖れもあるし、後者は、案外居心地がいいから生活に困ったら犯罪を犯してもいいやとモラルが下がる怖れもあるし・・・。何かいい方法ないですかね。

過剰収容対策ですが、今のふぃんきだと、
マスゴミを適当に誘導して鎖塚をまた作ろうといいだすんでしょうかね。

ムショの中は最低限人間的な環境にして、ムショの外はもっと良い環境にする。
まあ絵空事ですねえ。

 出所者には「保護会」と言って、とりあえずの居住と就職斡旋の施設があります。また篤志経営者の方による「協力会」が出所者の雇用機会を提供していただいています。
 しかし、保護会の新設や移転に「町の治安が悪くなる」と猛反対運動が起きたりしますし(新設刑務所の誘致には熱心なくせに)、協力会の方々のボヤキは「定着率が良くないです。無断欠勤が続くと思ったら再犯して逮捕されたなんて、しょっちゅうです。」というのも。
 再犯の防止は難しいですね。特に常習累犯窃盗の出所者は。

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