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植草被告 再現ビデオ応じず弁護人解任(スポニチ[ 2007年02月28日 21:11 速報記事 ] キャッシュ

 電車内で女子高校生に痴漢行為をしたとして、東京都迷惑防止条例違反の罪に問われた元大学教授植草一秀被告(46)の公判が28日、東京地裁で開かれ、植草被告は弁護人の解任について「初公判の前日まで接見がなく、再現ビデオの作製などを要求したのに応じなかった」と述べた。

 「初公判の前日まで接見がなく」というのは、この種の事件では信じがたいところがありますが、実際そうなら被告人の立場としてはたしかに不満でしょうね。

 しかし、「再現ビデオの作製などを要求したのに応じなかった」という点については、被告人としては不満だと思いますが、再現ビデオの実効性については疑問があります。
 植草氏としては、「それでもボクはやってない」(原作「お父さんはやってない」)の矢田部さんの弁護団の取った反証を念頭においてのことだと思いますが、矢田部さんの事件では、矢田部さんでは実行が不可能または不自然であることを立証しようとしてそれが成功したわけです。

 植草氏の事件では報道された情報だけからですが、以前のスポニチの記事に

植草容疑者は当初「右手にはバッグを持っていたし、左手はカサを持っていたので触れるわけがない」と話していたという。

というのがありましたので、このような状況で犯行が可能かという点を立証したいのだと思いますが、この主張は起訴前からあったのですから、検察が当然その点の捜査を尽くしているはずです(もし尽くしていなかったら起訴検事は無能です。)。

 そのように考えると、再現ビデオの作成に応じなかった旧弁護団は、依頼人に対するサービスが不足していたとは言えるかも知れませんが、再現ビデオに関する限り、必要な弁護をしていなかったといは言い切れないところがあります。
 下手すると、植草氏にとって薮蛇になります。

 新たに選任された弁護人は「被害者が犯人を誤認した可能性があることを明らかにしたい」として、車内で植草被告を捕まえ、警視庁に引き渡した人の証人尋問を請求した。

 否認事件としては当然の請求でしょうね。

 ところで、新弁護団は再現ビデオを作製するのでしょうか?


 しかし、このニュースのニュースバリューはないんでしょうか。
 ないかも知れませんね。
 私も乗りかかった船という気分で書いているところがあります(^^;

続報追記
 植草被告パクリ!?再現DVD法廷上映へ(nikkansports.com [2007年3月1日8時24分 紙面から] キャッシュ

 かなり詳しい情報がわかってきました。
 新弁護団のお手並み拝見はこれからでしょう。
 しかし、「パクリ」はかわいそうです。

関連ブログ紹介
 「陰謀」のイの字も出なかった。(Ms.Bellum)

 このエントリを引用してくださってます(^^)
 内容的にとても常識的な感覚ではないかと思います。
 被告人の最初の弁解というのはけっこう裁判官が注目します。

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コメント(13)

思い込み。
 昔昔、小さな新聞記事を見て不思議に思った事があります。
「取調室で警察官に暴力を振るわれたと、暴力団員が訴えた」
と言う記事です。

世界一優秀な日本の警察が暴力をふるう訳がない。暴力団員ももっとましなウソをつけよと思った訳です。

これも昔々、日本にオンブズマンが出現したころ。 オンブズマンがしようとしていることは日本の新聞社が日々汗を流して、している事で、わざわざ同じことをするとは胡散臭いと思った事がある。

元検察官の方に申し上げるのは失礼ですが、昨今の現実を見ると昔から検察官が汗を流して頑張っているとは思えない。

何がいいたかったかと言うと、
「検察が当然その点の捜査を尽くしているはずです(もし尽くしていなかったら起訴検事は無能です。)。」
これも、思い込みの可能性があると思います。

>Mr.T さん

 私は無能な検事の存在を否定しているわけではありません。

 私自身が何人か知っていますから。

はじめまして、Bellum(ベラム)です。いつも拝見しています。
今回の公判で、ひそかに「陰謀説」が飛び出すのではないかと期待してたんですが、やっぱり出ませんでしたね^^;
ところで、植草氏の旧弁護団が初公判の前日まで(約2ヶ月半)接見に来なかったというのにはちょっと驚いてしまったのですが、こういう事ってよくある事なのでしょうか?被告人とたいした打ち合わせもしないまま、裁判に臨めるものなのでしょうか・・・?
この件に関して植草氏が嘘をついているとは思いませんが、何となく釈然としないのです。
それと、酩酊強調のあとに「植草氏はつり革に掴まっていた」と急に言い出した事もやはり釈然としません・・・

>Ms.Bellum さん

 いらっしゃいませ。

>「陰謀説」

 さすがに弁護士としては主張できないでしょう(^^)

>初公判の前日まで・・・

 国選弁護事件ならそういう話も聞きますが、私選弁護ではちょっと考えられないんですけどね。

 酔っ払い(と主張する)事件というのは、攻めるも守るも悩ましいところがあります。

>植草容疑者は当初「右手にはバッグを持っていたし、左手はカサを持っていたので触れるわけがない」と話していたという。

 某私鉄職員「そんな格好で揺れる車内でよく立っていられたもんだ」
 某マスコミ人「そんな格好では手鏡はどこにもっていたのか?」
 某暇人「ミラーマンなら、バッグとカサでバランスとっていたから倒れるわけがない、というだろうな」
 某精神科医「(酔って上下線を間違えて乗ったという当初の弁解に従えば)酩酊で見当識を無くしているはずの割にはよく覚えているね。この人」

ハスカップさま

某私鉄職員「そんな格好で揺れる車内でよく立っていられたもんだ」

私も昔何度も乗っていましたが、京急の揺れが尋常でないことは有名ですよね。

ということで電車ネタでも。

>モトケンさま

>私選弁護ではちょっと考えられないんですけどね。

うーん、なるほど。しかも旧弁護団は4人もいましたしね。謎です。

>酔っ払い(と主張する)事件というのは、攻めるも守るも悩ましいところがあります。

本当にそのようですね(ため息)
ありがとうございました。いろいろと参考にさせていただきます^^

何度もすみません。
霞っ子クラブさんが傍聴記を書いています。
http://bc.kasumikko.com/?eid=482708#sequel

弁護人の接見について↓
「11/16の弁護人接見以降、12/1まで弁護人の接見がなかった。」
ということです。まったく接見していなかったわけではなかったようですね。

> 「11/16の弁護人接見以降、12/1まで弁護人の接見がなかった。」

我が身を省みて、こちらに用事がなければ、2週間くらい行かないことは普通にあるなあ・・・
国選で継続事件なら、1ヶ月あきということも。
私もクビ!?

>私もクビ!?

あとは再現ビデオを作らなければ、ひょっとしたら(^^)

> 酔っ払い(と主張する)事件というのは、攻めるも守るも悩ましいところがあります。

確かに、前後不覚の泥酔状態という厳しい前提の中での主張という縛りがあるので、この事件の弁護人は、大変でしょうね。

かばんや傘を持ちながら、一人でまともに立てないであろう泥酔者が、反対方向行きの揺れる京急で半分寝ながら、誰にも迷惑をかけずに立っていたという、奇跡のような状況をどうやって説明するのか、

被害者とされる少女の声で意識が戻った被告が、記憶にないはずのその間の自分の行動をどうやって説明するのか、などなど難問山積ですな。

元検弁護士さんも、「それでもボクはやってない」で出てくる検事さんもちゃんと調べないところは同じ?と思ってしまいました。

矢田部さんの事件

「それでもボクはやってない」のベースとなった事件

です。

多くの方が間違えられているようですが、矢田部さんの事件が原作ではありません!!
ご確認の程を・・・

 なるほど。
 そもそも実際の事件を「原作」ということ自体が不適切だったようです。
 「きっかけ」と書くべきでしたか。

>かばんや傘を持ちながら、一人でまともに立てないであろう泥酔者が、反対方向行きの揺れる京急で半分寝ながら、誰にも迷惑をかけずに立っていたという、奇跡のような状況をどうやって説明するのか

 植草被告ご本人に再現して指示説明してもらうほかはないと思います。
 仮睡状態の被告人がどうやって再現できるかという隘路はありますが。
 加速度計を設置した再現車両の走行という京急の協力をキボンヌです。
 これができたら植草被告は「奇跡の人」として歴史に名を残すかも。(。_・☆\ ベキバキ

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