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堀江被告に実刑判決 「狙い撃ち」論一蹴、錬金術明確に「ノー」(ヤフーニュース 3月17日8時1分配信 産経新聞 キャッシュ

 この記事は以下のように要約しています。

 ライブドア(LD)前社長、堀江貴文被告(34)を懲役2年6月の実刑とした16日の東京地裁判決は、堀江被告が繰り返してきた「(自分が)有名になったので、検察に『狙い撃ち』された」との主張を一蹴(いっしゅう)した。東京地裁が「粉飾額は小さい」としながらも実刑を選択したのは、「成長企業と見せかけるための粉飾」がマーケットに与えた悪影響の度合いを重視したためだった。

 その主要な根拠は以下の判示だと思われます。

 そのうえで、自社株売却益還流は「新株を発行して、その売却益を売り上げ計上して業績向上を実現しているに等しい」と述べ、認められない“錬金術”だったと明確に「ノー」の判断を示した。
 偽計・風説の流布についても、地裁は「株売却のため、株価の維持、上昇目的でうその情報を流した」と認定した。
 そして、地裁は堀江被告が各犯行の結果、「人為的にLDの株価を高騰させた」と結論づけた。

 同じく産経は

【視点】堀江判決 投資家「踏み台」に厳罰キャッシュ

において

 過去に摘発された粉飾決算事件は、業績が悪化した企業が経営破綻(はたん)を避けるため財務内容を取り繕うケースが多かった。だが、LDは「時価総額の極大化」を主目的にしていたという点で過去の事件とは大きく異なる。

 粉飾した決算データを公表して株価を上げ、企業価値を高める−。この手法は投資家を欺くことを前提に成長を遂げようとしていることにほかならず、従来の粉飾決算と比較しても格段に悪質性が高い。

 判決もこの点を極めて重視。「投資者に成長性の高い企業の姿を示して投資判断を大きく誤らせた結果は大きい」と犯行の悪質性を指摘した。

と指摘しています。

 また、平成19年3月17日付け朝日新聞の紙面では

 経営不振などによる損失を隠すのが主な目的だった過去の粉飾決算事件より、投資家をだまして自己の利益を得るという、いわば詐欺的な行為を、さらに悪質だと判断したものとみられる。

と論評しています。

 つまり、産経や朝日は、裁判所がライブドアの粉飾決算を市場に対する詐欺行為と見たことが実刑判決のひとつの根拠である、と評価したようです。

 私もライブドアの粉飾は、損失の隠蔽ではなくて利益の仮装であったと見ており、新たな利益を生み出すために利益を仮装したというのであれば、産経や朝日の見方に同意することになります。

 本件を市場に対する詐欺と見れば、否認し、その意味で反省が薄く、被害弁償もない、となれば、実刑以外の選択肢はないともいえます。

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コメント(6)

モトケン様

ご意見はもっともなのですが(堀江被告の実刑には不満はありません。)、

_未燭靴討海猟度の粉飾でLVDを上場廃止まで追い込む必要があったのか?

LVDの10倍もの粉飾を行った日興証券が上場廃止にならず(Why?)、元幹部の扱いはどうするのか?

という二点について、投資家は注目していると思います。

宮崎哲也の解説によると
日興の上場廃止については日経に記事にもなったくらい
東証としては 既定の路線だったのだが
政治的圧力でボツにされたと言われてるそうです
そういうくだりを調べる為に特捜があるんじゃないのかなー

江副さんのときと同じですな。

>◆ライブドア(マザース時価総額1位)
【容疑】グレーゾーンの粉飾疑惑15.8億円
【制裁】東京地検特捜部が強制捜査、ネガティブキャンペーンでスイス銀行や暴力団の
    噂をあることないことリークして世論を検察の味方にする(ブッシュのイラク侵略と同じ手法)
    社長を逮捕、上場廃止、関連会社も即時掛け目0、魔女狩り裁判で4年の実刑を求刑

◆日興コーディアル(日経225採用銘柄)
【容疑】会社ぐるみで140億円粉飾の後、500億円もの社債を発行
【制裁】売り上げた500億円のうち5億円の課徴金でOK、社長交代予定
    監理ポスト(2ヶ月ほど株価が下がるだけ)

http://nextxp.net/archives/2006/12/post_233.html

>私もライブドアの粉飾は、損失の隠蔽ではなくて利益の仮装であったと見ており、新たな利益を生み出すために利益を仮装したというのであれば、産経や朝日の見方に同意することになります。

損失の隠蔽のほうが罪状が軽いという議論が成り立つとしても、その後に社債発行したりしてる企業は投資家を欺いているとは言えませんか?

はじめまして。当時の法律では、黒寄りのグレイだったと思います。最近の日興コーディアル事件との額、スケールの格差と処罰のアンバランス考慮すると、重すぎるのでは。。。
ライブドアの件では、検察恣意的に動きすぎです。日興の件では、政治家が意図的に動きすぎと観るのが妥当でしょう。結局「権力者にどれだけ恩を売ってたか。。。」でフォローが違うとゆういかにも<日本的ケッマツ>ということですね。
これに懲りて<個人投資はオヤメニなることです。>米国と異なり日本市場はどこまで行ってもフエアーにはならないでしょうし、米国でも法の網掻い潜る新手の詐欺次々でてきますしね。<堅気の人はクワバラクワバラですよ。>
堀江容疑者は2審3審で執行猶予つくのでは。。と観てます。

はじめまして。
ライブドアの粉飾は、新たな利益(高値での株売却)を生み出すとの一面もありますが、市場からの資金調達を目的とした点も見逃してはならないと思います。
粉飾額のうち53億も市場からの調達ですし、決算予想の上方修正後の公募増資、粉飾決算後の転換社積、第三者割当増資を合わせるとなんと1600億も資金調達を行っているのです。
粉飾額だけを見るとこの事件の全体を見誤ることになるかと思います。

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