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痴漢行為:植草被告、再現ビデオ上映で無罪主張(毎日新聞 2007年3月28日 20時02分 キャッシュ

 弁護側は、当時の様子を再現したビデオを法廷で上映。「真犯人」が女性の体を触った後に素早く移動する内容で、植草被告以外の人物でも痴漢行為ができると指摘した。

 いったいこのDVDの法的性質はなんなんでしょう?
 よくわかりません。

 われわれが「再現ビデオ」という場合、普通は誰かの記憶に基づいて、犯行または被害の状況などを再現してそれを撮影することを言います。

 しかし、今回上映されたビデオはどうもそうではないようです。

 「『真犯人』が女性の体を触った後に素早く移動する内容」とのことですが、今までの公判で誰かそんな証言をした証人がいたのでしょうか?
 そんな証言というのは、痴漢犯人が、それが植草被告であるかどうは別にしても、「女性の体を触った後に素早く移動」した状況を目撃した旨の証言です。
 私の記憶ではなかったと思います。
 では、今まで証言した証人以外に誰かそのような状況を目撃した人がいるのでしょうか?
 いるのであれば、弁護団は当然その人物を証人請求するはずです。

 ではいったいなんなのでしょうか?

 報道では法廷でのやりとりがまったくわかりませんので、要するにわかりません(^^;
 どうも裁判関係の情報は報道機関のニュースよりブログの裁判傍聴記のほうがはるかにわかりやすいと思う今日この頃です。
 そのうちいくつかのブログで傍聴記が書かれると思いますが、現時点での想像では、このDVDは弁護人の単なる主張に過ぎないのかな、と思えます。
 主張はあくまで主張であって、その主張が証拠(例えば新たな証言)によって基礎付けられないと裁判官の心証を動かすことはできないと思います。

 現時点での報道では、検察官がDVDの上映に抵抗した形跡が見当たりません。
 そうであるとすると、主張と見るにしろ証拠と見るにしろ、検察官としては、このDVDは大した意味がないと考えていることが想像されます。

 とりあえずのニュースに対する第一印象的エントリですので、詳細な情報が得られれば訂正する可能性があります。

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コメント(2)

映画「それでもボクはやってない」の原作になりました「お父さんはやってない」の中に”痴漢の濡れ衣を着せられた主人公の友人が協力して再現ビデオを撮り、無実を証明する”という件があります。

で、植草教授の友人がこの本の影響を受けてマネをしてみた。
ただ、それだけなんじゃないでしょうか。

 法律的に言いますと、このDVDを証拠と見た場合、伝聞証拠なのか非伝聞証拠なのかどっちだろうと考えています。

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