「死亡と因果関係」と県警が判断 射水病院の呼吸器外し(asahi.com 2007年03月29日11時59分 キャッシュ)
県警は殺人容疑で調べを進め、取り外しの経緯などに関する捜査を事実上終えた。ただ、延命治療中止に関する明確な国の規定や指針はなく、県警と警察庁との協議では「今は捜査が医療現場に立ち入るべきではないのではないか」との意見も出ており、慎重に立件の可否を検討している。
一方、この問題を契機に、厚生労働省による延命治療中止の指針作りが進み、日本救急医学会が具体的な手順を定めたガイドライン案をまとめるなど、終末期医療のあり方のルール作りが広がっている。
このあたりがこのニュースのポイントだと思いますが、そうだとするとこのニュースの見出しはポイントを外している気がします。
尊厳死を導くために呼吸器を外すのですから、因果関係があって当たり前です。見出しにするほどのものでしょうか。
>富山県警が、一部の患者について「人工呼吸器の取り外しと死亡には因果関係がある」と判断している
因果関係が無いとすれば、「呼吸器を外しても患者の生存期間が短縮されなかった」ということになりますが、実際にはそういうケースはほとんどないと思います。
同じ日本語でも、県警の用いる「因果関係」は、私の考える「因果関係」と意味が違うのでしょうか?
>元ライダーさん
>因果関係が無いとすれば、「呼吸器を外しても患者の生存期間が短縮されなかった」ということになりますが、実際にはそういうケースはほとんどないと思います。
私もそう思いますが、殺人罪で立件を検討するほど有意に短縮されたかどうかが問題になったのではないかと推測しています。
分単位、時間単位の問題として見れば当然因果関係はあったと思いますが、それでは殺人罪にいうところの因果関係と見ることはできないと思います。
刑法上は、因果関係の判断にも規範的評価が入ってきます。
死刑囚を死刑執行の1分前に第三者が拳銃で射殺したらどうなるか、という講学上の問題がありますが、その場合は殺人罪を肯定するのが一般だと思います。
しかし、延命治療の状況下ではその議論はそのまま当てはまらないと考えられます。
>No.2 モトケンのコメント | 2007年04月01日 17:16 | CID 47107 | (Top)
> しかし、延命治療の状況下ではその議論はそのまま当てはまらないと考
>えられます。
延命治療の状況よりもむしろ脳死移植、すなわち脳死是否論のほうに影響がより大きい議論であるような気もします。