エントリ

 北山被告は府警の調べに「給料を下げられ、イライラして火をつけた」と放火を認めたとして起訴された。弁護側は、逮捕前に「ホットプレートの漏電が原因ではないか」と供述した北山被告が、捜査員の態度が怖くなり自白させられた、と主張していた。

 杉田裁判長は供述調書の証拠採用申請を却下した公判で、「出火原因として漏電の可能性も残されているのに、刑事の勘のみに頼って男性の言い分に耳を貸さなかった」と指摘していた。

 刑事も担当検事も、放火を認めさせた時点で、「漏電の可能性がある」旨の被告人の弁解を封じ込めたと思ったようですが、考え甘すぎです。

 私は、被疑者が捜査段階で一度でも口にした弁解は、たとえ取り調べ中に引っ込めさせたとしても必ず法廷で口にすると考えていました。

 別のエントリでも書いたと思いますが、被疑者には弁解を出し尽くさせてそれを全てつぶさないと起訴できない、というのが基本です。

 本件でも、漏電の可能性について入念な現場検証などの徹底した捜査を尽くしていれば別の結論になっていた可能性が大です。

 別の結論というのは、漏電の可能性を排除することができて有罪になったか、排除できずに不起訴になったかのどちらかです。

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コメント(1)

このような火災の場合、所轄の消防署が、火災の専門家という立場で、原因調査をすると思うのですが、消防署も漏電の可能性を見つけ出せなかったのでしょうか。

当然、警察、検察ともに消防署の調査資料を証拠として提出していると思うのですが。

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