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捜査資料、地検「死んでも出さない」 鹿児島12人無罪(asahi.com 2007年04月07日09時06分 キャッシュ

 落合弁護士の「日々是好日」

 落合弁護士のブログにほとんど付け加えることはないのですが、報道に言う「取調小票(こひょう)」が問題になった時点で、当時鹿児島地検はいったいこの事件をどのように認識していたのかが問題だと思います。

 捜査というのはいろいろな制約の中で行われますから、文字通り完璧な捜査など期待できませんので、心証は真っ黒だけど証拠が弱いという事件はあります。
 そういう事件で検察ががんばるというのは大事なことだと思います。

 しかし本件はどうだったか。
 公判担当検事は何人か交代したと思いますが、交代の都度、新担当者はそれまでの公判経過や証拠関係を全て見直しているはずです。
 そして、本件は普通の検事ならおかしいと思わなければならない事件だったと思います。

 それにもかかわらず警察官の証言でなんとかしようとする鹿児島地検については

獲得出来もしない有罪判決に未練がましく固執する検察官の姿勢が見苦しく、これが公益を代表する者の姿なのかと、哀しさを感じます。(落合ブログ)

に同意です。

 しかし、落合弁護士が指摘しているように、今回の事件は特に捜査の裏情報がたくさん漏れてきます。
 それ自体は警察の自浄作用として評価していますが、それに対する検察の対応は著しく損なわれた検察に対する信頼を回復する所以ではないと思われます。

続報追記(4/8)
捜査報告書改ざんか 違法捜査を隠蔽 鹿児島12人無罪(asahi.com 2007年04月08日09時43分 キャッシュ
 
 いやー、いろいろ出てきますね。
 

 12人全員の無罪が確定した03年の鹿児島県議選をめぐる公職選挙法違反事件で、捜査を指揮していた県警の警部(56)が違法な取り調べを隠蔽(いんぺい)するために部下に捜査報告書を改ざんさせていた疑いが強いことが7日、朝日新聞が入手した内部文書で分かった。

 鹿児島県警も鹿児島地検も内部崩壊しているようです。

一連の経緯について県警は「知らない」とコメント。地検は「答えない」としている。

 余計なお世話かも知れませんが、両方とも膿を出し切ったほうがいいんじゃないでしょうか。

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コメント(5)

中山さん、返り咲きだそうです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070408-00000314-yom-pol

ここまできても偽証罪とか公文書偽造とかにはならないのでしょうか?

古い概念かもしれませんが、「目付」みたいな司法外部監査が必要なのかもしれませんね。

同業者として言いたくはないですけど、この件はありもしない事件を警察が作り上げた、つまり事件を捏造したことはほとんど確定しているんですよね。
しかも、事件を捏造した人物はほぼ特定されていて、捏造した理由も調べれば判明しそう・・・
この件が今後の警察捜査に及ぼす影響を考えれば、この期に及んで身内を庇うようなことをせずに、厳正な調査と処分を行うべきでしょうね。

落合弁護士のブログにも書かれていますが、今回マスコミに流出した内部文書は通常末端の捜査員が目にするものではありませんから、リークしたのは本部の幹部か、特捜班の筆頭係長クラスでしょう。
う〜んかなり末期症状ですね。

鹿児島県警と警察庁、そして検察庁にも最早自浄能力は望むべくもありません。このまま彼らは逃げ切ろうとしているし、これだけひどい不祥事でも逃げ切れるかもしれない。

ただ、そうなれば鹿児島県警はもう終わりです。一度故意に不祥事に手を染め、保身のために権力を利用し逃げ切ってしまえば、もう二度とその組織は更生することが出来ないし、県民の信頼も取り戻すことは出来なくなります。

県警などより自己の保身の方が大切な上層部にはどうでもいいことかもしれませんが、実際に現場で真面目に働いている警察官にとっては、自分たちが一部の腐った警官と上層部の保身のために、この先ずっと重い十字架を背負っていかなければならないことは耐え難いことだと思います。

落合先生や感熱紙様が批判されているように、方法は確かにまずいのかもしれませんが、鹿児島県警という封建的で硬直化した組織の中では、膿を出そうと思えばこういうやり方しかなかったのかとも思います。(まあ、リークした人もわが身が可愛いのは同じでしょうが)

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