裁判員時代の公判調書、自動化なるか 方言認識など課題(asahi.com 2007年04月25日12時52分 ウェブ魚拓)
裁判員制度のもとで、証人や被告が法廷で話した内容を翌日には裁判員たちが確認できるよう、最高裁は審理中のやりとりを機械で文字化する「音声認識システム」の実用化を進めている。2年後の制度開始までに全地裁での導入を目指すが、言葉の認識率をどう高めるかがカギ。全国一律のシステムのため各地の方言、独特の言い回しへの対応が困難という課題も浮上している。
アメリカでは似たようなシステムがすでに実用化されているという話を聞いた記憶があります。
たしか速記官のような担当者がタイピング入力していたと思いますが、それは文字変換がいらない英語だから可能なのだろうと思います。
ところで最高裁が大枚をはたいて開発中のシステムですが、日本人の私が聞いてもほとんど分からない方言を話す人がいるのですから、認識率100%などおよそ不可能だと思います。
となると、完全な認識はできないことを前提として、できるだけ早く(可能ならリアルタイムで)認識の誤りを人手によって訂正するという仕組みをシステムに組み込むことが現実的な対応だと思われます。
私は速記官の養成を再開すべきだと思っています。
こんなに金食い虫の裁判員制度って、どれだけの改革効果があるのですか(笑)。
あ、私みたいなアレな奴からコスト回収しようてことかな(苦笑)
認識率はstrictな発音で90〜95%。これでも10〜20文字に1字間違える計算です。ましてや話し言葉ならもっと認識率は下がります。
現実的な解決策を取るなら、審議を録音して音声認識にかけ、出力された文章を人手で校正することになるでしょうが、完全人手とどちらが早いかわかりかねます。
もっとも、しゃべった内容と100%同じ文章ではなく、ニュアンスが伝わるなら多少のご認識は許されるとは思います。
が、方言も考えると厳しいでしょうね…
音声認識は実用化難しいのでは。
それよりも、ワープロ早打ちのできる人を頼むほうが現実的と思います。
入力画面をスクリーンに映せばよい。
逐語は無理としても、ゆっくりめに喋ってもらえば(尋問者が繰り返して確認するなど)、要領調書は十分可能でしょう。
聴き取りがおかしかったら、その場ですぐ文句を言って訂正してもらえるし。
2,3台の集音マイクと3,4台のデジタルビデオ録画位で十分のような気がしますが?
>証人や被告が法廷で話した内容を翌日には裁判員たちが確認できるよう
翌日までに用意できればいいんなら、録音(or録画)して、後からパソコンでタイプしたんで十分に間に合うと思うんですけどね。
そういえば、国会の議事録も、実際には録音(or録画)から起こしてるっている話を聞いたことがあります。
> デジタルビデオ録画(No.5 ぼつでおk¥10万さま)
訴訟の尋問記録をいかに作るかという問題で、
録音テープは一部で行われていますが、弁護士には大不評です。
理由は、テープでは内容を知るのに非常に時間がかかるからです。
録音でも録画でも同じことですが、内容を再生して聴取するのに、原則的に、尋問に費やしたのと同じだけの時間がかかります。(早回し早聞きにも限界があります)
文字を読むならその10倍以上のスピードで、お目当ての内容がどこにあるかも、探しやすい。能率が全然違います。
弁護士でさえメンドクサイのに、多数の事件を抱えて超多忙な裁判官が、時間をかけて録音テープを聞き直して判決を書いてくれるとは思えません。尋問時の印象のみでパッと勝敗を決めて、あとはテキトーな理由をくっつけて終わり!という拙速判決をされては堪らない。
実際問題として、裁判官も本当にもう一度内容を確認したくなった時に、大変不便をしたのではないかと思います。
それに、控訴するときは、控訴人が自分の費用で反訳書を作成して出せというのも不評でした。
業者の反訳料金は高いのです。記録を作るのは裁判所の仕事だろ!当事者に負担を負わせるな、と非難囂々。
最近は裁判所で録音反訳して、最終的に紙の記録を作成する方法が主流で、テープのみ残すという方式は廃れているのではないでしょうか。(正式に廃止されたのか?)
なお、録音反訳と速記とでは、速記のほうが高く評価されています。
反訳は外注で(書記官を定年退職したような人がよくやっているらしい)、反訳者は法廷の尋問の様子を見ずにテープ起こしするので、間違いが生ずるおそれもあるし、音になっていない動作などは記録されません。
速記なら、証人が黙っていても、
(頷く)
(首を横に振る)
などの意味ある動作も記録してくれます。
この点はビデオ録画なら改善されますが、本質的に、再生に時間がかかる点はどうしようもありませんね。
>No.7 YUNYUN さん
コメントありがとうございます。なるほどどこでも現場は単純にはいかないのですね。
ところで、勝手に話題を変えてすみませんが、仮に陪審制度をとった場合にはこれらのシステムの導入が必須事項になるのでしょうか。
なにぶんにも、ひょっとして他の人より多めにコスト負担することになるかもしれない(笑)アレな身の上なので、変なとこに興味が湧いてしまって困ったものです。ぼつでおkの質問なので、皆様笑って読み捨てていただいてもふしあわせじゃないです(笑)。
> 仮に陪審制度をとった場合にはこれらのシステムの導入が必須事項になるのでしょうか(No.8 ぼつでおk様)
裁判員、陪審制に限りませんが、要するに、裁判期日を詰めて集中的に行うことからくる問題です。
証人尋問の実施後に、速記起こしなり録音反訳なりで尋問調書を作成するのに、普通に見積もって2週間はかかります。録音反訳作業には、録音時間に数倍する時間を要するからです。
裁判官が話し合って裁判の結論を決める「評議」の際に、証言内容を確認できるように、尋問調書は評議の日までには作成しておかなければなりません。旧来の裁判のやり方では期日が五月雨式に1ヶ月に一回以下のペースなので、それでも間に合っていました。
しかし、裁判員制度では、民間人の裁判員を長期にわたって拘束することはできませんから、集中審理方式により、期日を毎日連続して行い、3日から1週間程度で結審することを想定しています。その場合、評議は尋問日の翌日、甚だしきは当日の午後という日程もあり得ます。
そうすると、録音反訳の方法で尋問調書を作成するとして、徹夜でしゃかりきに頑張っても、万が一間に合わなかったりしたら、裁判ができないという大変な事態になってしまいます。
そこで、何か、もっと効率的に早くできる方法が模索されているのです。
>No.9 YUNYUN さん
たいへんありがとうございました。
裁判を迅速化するために必要なコストなのですね。
陪審制シンパの私も、このシステム改善へのコストは嬉々として負担すべきであることがしっかりとわかりました。
岡口裁判官もボツネタで裁判所速記官について触れています。
http://d.hatena.ne.jp/okaguchik/20070426
http://www.asahi.com/national/update/0425/TKY200704250091.html
しかし,異論はこちら↓
http://matimura.cocolog-nifty.com/matimulog/2007/04/court_techno_2f47.html#more
「アメリカでは、速記官(コートレポーター)がタイプし、それがコンピュータでリアルタイムスクリプトになっている。
日本でも、速記官有志の開発したはやとくんシステムにより、同様のことが可能になる。
検索頭出しが可能になるという程度の不完全なものではなく、完全なスクリプトができるシステムが出来上がっているのに、わざわざその人材をなくして、不完全な目標しか立てられない方法を選ぶのはどうしてなのだろう?」
私も、「はやとくんシステム」を見たことがありますが、本当にリアルタイムで文章になっていきます。
素晴らしい技能を持った裁判所速記官が消えていくのは、もったいないと思います。
はやとくんシステム…これすごいですね。
こちらのほうが音声認識よりよほどいいではないですか。
コレが使えるようになったら、裁判所に再就職できないかしら(笑