画像「速度解析」認める 危険運転致死の被告、懲役5年(asahi.com 2007年06月12日16時12分)
京都府城陽市の交差点で05年、赤信号を無視してダンプカーで自転車にぶつかって男性(当時66)を死亡させたとして、危険運転致死罪に問われた土木業安井弘被告(69)=京都市伏見区=の判決が12日、京都地裁であった。交差点に設置され、事故前後の状況を記録していた「交通事故自動記録装置(タームス)」の画像から割り出した車の速度の信用性が争われたが、氷室真裁判長は「速度解析は十分信用できる」と述べ、懲役5年(求刑懲役8年)を言い渡した。
公判で、検察側は1秒間あたり15画像のタームスの記録をもとに、ダンプカーの速度を算出。被告は時速約35〜40キロだったとして業務上過失致死罪と反論し、検察側の分析を「意図的に画像を選んだ」と主張していた。制限速度は時速40キロだった。
赤信号の故意無視なら、時速約35〜40キロだったとしても危険運転致死罪を適用してもいいと思いますが。
しかし、危険運転致死罪を認めながらが懲役5年の判決(弁護人の主張する業務上過失致死罪の最高刑)というのは、検察官・被告人の双方から控訴させないようにしようという意図がかなりみえみえの判決という感じです。
寡聞にして「交通事故自動記録装置」という物があるのを知りませんでした。
交差点での事故映像なら観た事はありますが、そんな物で撮影されていたんですね。
もっと宣伝?すれば、(知らなかったのは、私だけですか?)
信号無視をする輩も減ると思うのですが、そうはうまく行かないですかね。
素人です。
アホな質問でごめんなさい。
刑事事件において、検察あるいは弁護側から控訴があると、裁判官は何か困ることとかあるのでしょうか?
No.2
何も困りません・・・これは建前です。
本音は、困ると考える裁判官もいる(一部の裁判官という意味)・・・というように理解してください。
被告人控訴は普通のことですから、あまり困らないでしょう。
検察官控訴は、困ると考える裁判官がいるようです。
なぜなら、検察官はむやみに控訴せず、控訴するということは余程判決におかしいところがあると考えるときでしょうから、控訴審でそういう点が問題にされるわけです。
ということは、自分の審理・証拠の見方・判断・結論が高裁の裁判官3人に徹底的に検証され、判決結果が覆ることがあり、それをイヤだと感じるわけです(それが法律上の当たり前の手続何ですけどネ)。
で、この事例では、懲役5年というのが微妙で、求刑8年に対して約6割ちょいで、「普通よりも軽くしといたからね。しかも業務上過失致死の法定刑の範囲内だよ。文句ある?」という被告人へのメッセージと読める(勝手な解釈ですが)。
一方、検察に対しては、「検察主張どおりに速度は認めたけど、それでも懲役5年がいいところで、半分ではないからじぶしぶでも納得するでしょう?」というメッセージに読める(勝手な憶測ですけど)。
で、双方から控訴されなければいいなあ、という判決に読めるという意味でしょう。
>双方から控訴されなければいいなあ、という判決に読めるという
あの〜 それって・・・
あからさまに詰るよりきついような気のせいがしたりしなかったり(^^;;;
想像ですが、新しい罪状で適用に迷うところが有るのかも?
「交通事故自動記録装置」というのは、連続撮影可能な装置で、大きな音(衝突音)がないと次々と記録を消していき、衝突に相当する音があると記録を消さない、という方法で事故の前後数分を録画する装置です。(記録と記録を消す判断まで数分のラグを活用した、アイディア装置です)
私も外来での話を、同じ仕組みで録音して残しておけば。。。と考えた事がありますが、問題になるのは、数ヶ月、数年先になるかもしれず、録音に要する費用、管理責任、録音の承諾を求める説明時間を考えると(この間、十数秒。。。笑)、お釈迦にしたアイディアです
同じような装置をタクシーも備えていて、自己防衛に使っているそうですよ。
もちろん、自身に不利な状況であれば提出しないかもしれませんが、有利な状況であれば、動かぬ証拠として便利そうです。
この装置があれば赤信号を無視する人が減るかどうかは疑問です。信号無視する運転手は、規制があっても無視することでしょう。大事なことは、このような装置があることで、罰すべきドライバーの言い訳による逃げ得を許さないということ。
この手の運転手の特徴は、事故が実際に起こるまで自分には事故は起こらないという変な自信があることです
コンプライアンス向上は、自身を守ることであるという意識を広めることが必要でしょうね
No.3 psq法曹さん
どうも分かりやすい説明ありがとうございます。
自分の審理・証拠の見方・判断・結論を検証されるのを嫌がる一部の裁判官がいる、ということですね。
No.5 Med_Law さん
「交通事故自動記録装置」の解説ありがとうございます。
タクシーについている(ドライブレコーダーですね)のは知ってたのですが、
同じようなものが、交差点を見張ってようとは露知らずだったのです。
ところで、信号無視が減るかどうかですが、仰るとおり無視する輩は
こんな装置があろうとなかろうとお構いなしかもしれません。
だた、そんなに劇的に減らなくとも、今まで無視を繰り返していた人間のうち、
1000人に1人でも、気にする様になれば恩の字かと。
それと、これはどうかとも思いますが、同じ無視をするにも事故を起こさないように
やってもらえば、まだマシなんですよ。
見張っていると知らせる事で、そういった効果は期待できないでしょうか?
あと、自分の運転を鑑みると、さすがにあからさまな信号無視はしたことはありませんが、
(見落としはありますが)黄から赤への変わり際で、結構「まずかったかな?」
と思うこともありますから、そんな時のブレーキアシストになってくれればとも思います。
逃げ得を許さない事は大事ですが、そもそも事故が起きないのが一番です。
ドライブレコーダを付けた事で、タクシーの事故が減ったと言う話も聞きます。
同じ装置なのですから、同じような効果は期待したいのですよ。
まあ、あまり過度な期待も禁物なのでしょうけれど、
少しでも事故に遭う(または起こす)人が減ればなぁと願ってます。
No.6 deskさん (+投票した門外漢さん)
タハッ・・・そう念を押されると困っちゃいますね(・・・ってか私が書いたんですけど)。
裁判官の名誉のために言っておきますと、そう裁判官以外が考えているor憶測している、とお考えください。
「イヤだ」というのは、いわば心理的負担があるという程度で、それは稟議にしても上司の決裁にしても、「なければ楽なのになぁ」という程度の叶わぬ願望のようなものです。
まあ、一審で解決したほうが早期解決に資するので、悪いことではない(良いことである)のは間違いないですけどね。