抗うつ剤「パキシル」服用後の自殺・未遂増 厚労省調べ(asahi.com 2007年06月28日16時06分 ウェブ魚拓)
抗うつ剤「パキシル」(一般名・塩酸パロキセチン水和物)の副作用の疑いのある自殺や自殺未遂の報告が増えていることがわかった。06年度は自殺・自殺未遂の報告が計39件あり、前年度の計13件から大幅に増えた。パキシルは国内の抗うつ薬全体の約4分の1を占めており、厚生労働省と製造販売元のグラクソ・スミスクラインは服用後の患者の様子を注意深く観察するよう求めている。
抗うつ剤「パキシル」服用後の自殺・未遂増 厚労省調べ(asahi.com 2007年06月28日16時06分 ウェブ魚拓)
抗うつ剤「パキシル」(一般名・塩酸パロキセチン水和物)の副作用の疑いのある自殺や自殺未遂の報告が増えていることがわかった。06年度は自殺・自殺未遂の報告が計39件あり、前年度の計13件から大幅に増えた。パキシルは国内の抗うつ薬全体の約4分の1を占めており、厚生労働省と製造販売元のグラクソ・スミスクラインは服用後の患者の様子を注意深く観察するよう求めている。
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脳卒中後うつっていうのが非常に多いので、
SSRIの使用頻度はかなり高いです。
パキシル、ルボックス、ジェイゾロフトなど色々ありますけど
どれが一番いいんでしょうね?
自殺するADLもない人が多いのであんまり心配はしていませんが、
それぞれの薬の条件統一した前向き研究やって欲しいです。
効果がある抗うつ薬は程度の差はあれ,activation syndromeを有しており,パキシルだけに見られる話ではありません.
元々うつ病や反応性抑うつ状態では病状が悪い時期には活動性が低下しており,自殺という行動をすることができませんから少なく,治療などである程度回復して活動性が出てきて初めて自殺をすることになります.治療をしなければうつのままで自殺しませんが,治療をすれば徐々に治っていくので自殺が多い時期をどうしても通らねばなりません.
報道している人たちはパキシルを使わないようにしたら問題が解決するとでも思っているのでしょうか.
タミフル問題では実際に異常行動とタミフルに因果関係があるかどうかを検証する研究が必要でしたが,厚労省が研究に対する十分な財政支援が行えなかったためタミフル販売元の中外製薬がその研究に金を出すしか方法がありませんでした.中外が研究費を寄付したことは正当な税務処理を行う限り隠しておけませんから,異常行動の最初からセンセーショナルに騒ぎ立てたマスコミがその流れでこれにも噛みつきました.不明朗な金の流れと書きたてられ,結局タミフルと異常行動の因果関係の検証はできなくなりました.
今回マスコミが騒いだことでパキシルの有効性や危険性に関する冷静な検証はできなくなります.
タミフルとパキシルの大きな違いは、海外の動きでしょうか。
パキシル、というより抗うつ薬一般、特に若年者に対する投与の際の自殺企図、自殺関連行動に関しては、むしろ欧米の動きが大きく、素早く対応がされました。英国などでは一旦投与禁忌となったのですが、再検証の結果、どの国でも慎重投与となって、一段落しているところだと思います。
この件に関して2003年頃からの経過を、自分のブログで追いかけながら記事にしています。
ご興味のある方は、ご覧いただければと思います。
パキシル、SSRI関連記事一覧
http://homepage3.nifty.com/afcp/B408387254/C1518839775/E717881417/index.html
パキシルで自殺が増えるってのはパキシルの薬としての有効性が高いことを示唆してるような気がする・・・。
いくつかの向精神薬はひとによって攻撃性が増すので
きちんと統計取って、利用されるべきだと思います。
アメリカの射殺事件でも服用していたと報道されましたね。
FDAの見解(FDA News、May 2, 2007 )は、私の理解が正しければ、下記。
・2005年より7万7千以上の患者と対象とした大規模試験を含む195の臨床試験を検討を始めた。
・自殺の最大のリスクは、うつ病やその他の精神疾患そのものであることをまず理解しておく必要がある。
・問題としているのは、治療導入初期の1〜2ヶ月。
・ある特定の抗うつ薬が他の抗うつ薬より自殺のリスクをあげるという証拠はない。
・65歳以上では、導入期に自殺リスクを下げることが示された。
・25歳以上では、導入期に自殺リスクを上げるという検証は否定された。
・18歳から24歳の間は未だにブラックボックス。
・18歳未満では自殺リスクを上げる。
(ただし、それでも使用がメリットとなることがあるため禁忌は不適当である)
・一部に希死念慮が引き起こされる(悪化する)患者がおり、特に躁うつ病(双極性障害)の要素のあるもの、希死念慮が投与前にすでにあるものは特に慎重投与を必要とする。
・内服を初めて、かえって状態が悪くなる場合は専門家に相談すること。自分で勝手にやめないこと。
統計がないわけではなく、あまりに事象が複雑で、投与人数に比較して、有害事象の件数としては小さいために、統計的な証明は困難を極めているということかと思います。
不安障害では、投与直後の焦燥が強く出る可能性が高いとして少量(10mg)よりの開始をすすめる書物もあり、私は原則そうしています。(1週後ぐらいより20mgに増量)
SSRIの3剤の比較では基本的に差が出たという論文は聞いたことがありません。精神科医の印象は、ある程度、シェアに現われているのではと思いますが、ゾロフトは日本ではこらからです。海外では相当のシェアを持ちます。ただ、日本での治験はパッとしませんでした。
外科手術のようにははっきりしないですが、長期のQOLを延ばすために、短期的には危険が増えるということはありえると思います。ただ、この件に関してパキシルが灰色ということを否定するものではありません。希死念慮が強かったり、24歳以下は基本的に避けますが、パキシル自体はよく使います。開始時に合わなければ、いったん止めて相談するように必ず伝えています。時々、合わないという方がいますが、私はすぐに変えて、他の薬で十分量の処方を目指します。あまり問題を感じたことは私はありません。
昔から鬱病からの回復期に自殺が多いと言うことは言われており、私もそう習ってきています。従って、パキシルの副作用でなく、パキシルの作用によって自殺者が増えているという解釈がより的を得ていると私は思います(つまり効果があると言うこと)。
とはいえ、ちゃんとした前向き調査を私は知らないので、パキシルに自殺増加があるのかどうか、科学的には知りません。もし、多いのであれば入院治療に限定するとか、あるいはその他の自殺を減らす方法を考えるべきとは思います。パキシルが効果が高いという解釈であれば、これを治療に使う手は無いわけがありません。
マスコミは素人だし、ともかく「批判する」しか能がないので我々は鵜呑みにしませんが、かわいそうなのは正しい医学的な情報を得ることが難しい一般市民ですね。マスコミの間違った情報を信じるしかないからです。