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畠山被告「落下の瞬間、忘れた」 長女殺害、隠蔽否定へ(asahi.com 2007年07月10日15時34分 ウェブ魚拓

 若干既視感を覚えるニュースですが

 これまでの捜査当局の調べでは、畠山被告は彩香さんを川に落としたあと、自宅から彩香さんの同級生宅に「遊びに行っていないか」と電話をかけるなどして行方を捜していた。「『友だちにおもちゃを見せに行く』と家を出たまま帰ってこない」と県警にも届けた。捜査当局はこれを殺害の隠蔽工作と見ている。

 これに対し、弁護側は「自分が川に落としてしまったことを瞬時に忘れた」と主張して過失致死の責任能力についても争う方針だという。

 なるほど。
 しかしそうなると

 畠山被告の弁護側は彩香さんの事件について「抱きついてきた彩香さんを反射的にはねのけた際、誤って川に落ちてしまった」などと殺意を否定し、過失致死を主張している。畠山被告には人に触れられることを嫌う障害があったという。

 この主張は、完全な推測ということになってしまいますね。

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コメント(3)

やー、この弁護側主張も中々ユニークです。
娘を殺害したことをホンキで忘れて捜索云々しただとしたら、起訴事実をおおむね認めている男の子殺しはどういう動機に基づいて犯したと言うんでしょ。

と言うか、そろそろここいらで精神科医とか患者/患者家族団体も声を上げるべきだと思いますよ、本当に病気ならともかくとして、ほかに逃げ道がなくなると安易に精神病を口実に責任能力がなかったなどとワンパターンの展開を試みる職業弁護士に。

実際に病気に苦しんでいる人やその家族に対して、こんな失礼な話はない。

>やー、この弁護側主張も中々ユニークです。
ユニーク(唯一のーという意味の方)ならいいのですが・・・
いっぱいいませんか?こういう人。

例のドラえもんといい、弁護士の信頼度を低下させる運動でもしてるのですかね。

いや、私はむしろ「そこまで付き合って」弁護してくれるなんて、刑事被告人にとって弁護士が頼りになることをこの上なく体現していると思いますよ。刑事事件を手がける弁護士には、こういう人がもっといてくれないと困ります。

 司法の場においては被告側原告側ともに、その主張が裁判官に対して説得力をもつかどうかが問われているのであって、それら主張を世間がどう見るかと言うような切り口で弁護士の信頼性を云々するのならば、申し訳ないですが刑事司法の仕組みが理解できていない人の物言いと断じざるを得ません。
 ドラえもんでもちょうちょう結びでも、それが裁判官に影響を及ぼし被告有利の心証を与えうるのならば、被告側の弁護士としては真っ当至極で評価に値する仕事ぶりです。

 ですので、この秋田での事件に関しても私がユニーク(独創的)と揶揄したのは、娘を突き落とした瞬間に(現実逃避のために?)一瞬にして記憶を失った云々という主張内容ではなく、「そんな主張をしたら『目撃証言をするかもしれない男児を口封じのために殺害した』こととの整合性が取れないじゃん。これじゃ全然弁護にならないよ」と感じたからです。

 したがって、被疑事実を大筋で認めていると言う男児殺害に関して、被告人が「口封じ」以外の動機を主張しているのであれば、この揶揄は揶揄として成り立ちません。現実問題として、自分でついたウソを自ら信じ込んでしまう心理的特性をもった人も存在するようですから一概に荒唐無稽な話として退けることは出来ませんので。

 私が問題視したいのは「荒唐無稽な弁解をすること」などではなくて「何でもかんでも精神の病理あるいは病的傾向に原因を求め、もしくは原因の一端を負わせ」て被告人有利の結論に結び付けようとする論法です。

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