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エレベーターで強度偽装 JFE系商社が鋼材をすり替え(asahi.com 2007年07月12日21時33分 ウェブ魚拓
エレベーター:フジテック製の強度不足判明、改修を指示(毎日新聞 2007年7月12日 21時03分 (最終更新時間 7月12日 23時00分)ウェブ魚拓

 同社は、強度が低い鋼材の納入時に強度の高い鋼材の検査証明書を発行したことを認め、「フジテック社員との合意による不正だった」と説明。フジテックは「すり替えは知らなかった」と反論しており、同省はフジテックに再度の報告を求めた。(朝日)

 フジテックの関与については争いがあるようですが、

 同省によると、設計より強度の低い鋼材が使われていたのは、マンションやオフィスビル、病院や駅などに設置しているエレベーター1万2727基とエスカレーター634基にのぼる。

 ここまで大規模ですと、いくらなんでもフジテックの関与が全くないというのは相当苦しい説明のように思われます。

 JFE側は、強度が劣り、価格も5〜6%安い「SPHC」鋼材に、「SS400」鋼材の検査証明書を添えて納めていたという。

 安い鋼材を使って利益を得るのはどちらかを考えれば、常識的な結論は自ずと明らかです。

 使用されているのは、36都道府県のマンションや事務所、病院など多岐にわたり、JR西日本の各駅では約150台に達する。建築基準法は、エレベーターの強度を通常運行時の3倍の安全率を見込んでいるため、同省は「今回の強度不足で直ちにかご枠が破壊されたり、ゆがんだりすることはない」とみている。(毎日)

とのことで、直ちに問題が生じることはないようですが、建築基準法が通常運行時の3倍の安全率を見込んでいるというのはそれなりの理由(地震の際の安全確保など)があるはずですから、それをここまで無視しまくるというのは到底容認しがたい安全軽視だと思います。
 安全軽視というのは人命軽視です。

 それとも、建築基準法の基準は過剰基準だというのでしょうか。
 それとも、安全に問題が生じるような地震は絶対起こらないという確信でもあるのでしょうか。

 両社には、完全な耐震補強を行ってもらって今までのつけをきっちり払ってもらい、今後の営業活動に対する影響によってしっかり報いを受けてもらうことにしましょう。

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コメント(14)

最近、偽装問題を含め、作為的な違法行為が目立つのはどうしてでしょうか?
単に昔は、違法行為が露見しなかっただけで、情報ネットワークの発達により、隠されていた案件が表にでてくるようになったのか?それとも、遵法意識に欠ける日本人が増えてきたのか?どちらなんでしょうね。

無茶なコスト削減要求がある場合、真っ先に削られるのは安全性の余力に関する部分ですから。
日本人は安全にうるさい割に安全にコストをかけたがらない。

本件は、フジテックの特定の社員と合意の上だったとしても、JFE商事建材販売の犯罪およびJFEスチールの責任は極めて重いと思います。

ミートホープは食品の偽装でした。食品の場合は、食べれば証拠は残らない。

鉄の場合は、ミルシートが最大の証明です。鉄も外観では、品質が分かりません。ミルシートを偽装すると、全てが基礎から壊れる世界です。そのことは、JFE商事建材販売やJFEスチールは、あまりにもよく知っています。だから、このニュースは信じられませんでした。

今後の問題は、JFEスチールにどのような影響を与えるのだろうかと思うのです。企業の損害額はJFEスチール>フジテック>JFE商事建材販売の順序であろうと思います。JFE商事建材販売は倒産しても、おそらく影響は少ない。JFEスチールは、企業再編の渦に入っていくのだろうかと思ってしまうのです。
(例えば、JFEスチールの鋼材は、企業がリスクを考えれば使用を中止します。)

報道によれば、「SS400」であるべき物を、「SPHC」で供給したとのことです。

「SS400」は、最も広く使用されている安い鋼材です。一方、「SPHC」とは、熱延鋼板(Hot Coil)で、冷延鋼板ではないので、価格も更に安いと思います。

常識では、「SS400」またはそれ以上の品質を求めるべき部材と思います。「SPHC」を納入したのは、キチガイと思います。

 J社が、フジテックに「別の商品を納入していた」と報告した、ということはJ社で「内部通報」の動きがあったということでしょうか。

歴史的に、不況時には、企業不祥事は増えるもののようです。

鋼材も食品と同じく、原料価格高騰・末端価格下落で、生産者側は相当苦しいのかもしれませんね。物価が、10年以上に渡って下落し続けている影響というのは、かなり大きいのではと思います。

”貧すれば鈍する”、”価格破壊は産業破壊”

「SS400」と「SPHC」について。

一般論では「材料強度」はその材料が変形し破壊に至る際の力で表します。
金属には「弾性限界」と呼ばれる、掛かる力を取り除けば元に戻る範囲も存在し、多くの鉄材では材料強度の1/2〜1/3程度です。
長期間の使用にはその範囲の強度で使うという仕組み。

建築基準法では更に、たわみ、腐食や溶接などの施行による損耗なども考慮し、長年月での安全性の観点で基準としています。

地震時の問題は「大きな水平力でレールが曲がり、カゴか引っかかる」な状態を想定したものですが、それ以前に自動停止すると思われます。
評価対象は、大地震か使用期間による限界に対する安全性能の差で、使えないほど決定的な大差では無いとも言え、補強を急ぐ対策法は合理的です。

私の評価は、納入した業者は「キチガイ」とまでは言えないが、技術者の良心や経営の観点からは「不合格」です。しかし一時しのぎにはなる。

この様な問題は自由競争ゆえに発生するコストと理解することも可能です。
逆に、談合や随意契約によって経営の安定と保証をバーターさせれば信頼性は増す。(そこでの中間搾取も問題ですが)

競争相手に中国や朝鮮などの「嘘吐き」が参入する現状で、彼らからはメーカー保証は期待できない。保険を掛けたり、リスク分散の対策・コストが必要です。

結局、どのシステムであってもそれなりのコストは掛かります。

国土交通省は12日、エレベーター大手のフジテック(滋賀県彦根市)が02年以降に製造した1万2000基以上のエレベーターに設計よりも強度の低い鋼材が使われ、うち560基は建築基準法上、強度不足の恐れがあると発表した。

強度の低い鋼材が使われた1万1440基以上のエレベーターは強度不足の恐れがない、ということでしょうか。それも変な気がします。

該当する560基は、どのゼネコンさんのところに多く納入されているのか、興味があります。鋼材メーカー、商社、サブコンの責任は勿論ですが、最終的にはゼネコンの責任を無視することはできないと思います。

またもや連投となりますが、申し訳ない。
ゼネコンの責任までは問えないかな?>自問です。

コストを削減するにしても限度ってものがあるだろう、適正な価格を下回れば品質が問題となる惧れを感じないのか、その程度の感想から直前のコメントを書き込みました。

偽装を見抜けなかったことについて、エレベータの形になって納入される立場では流石に無理です^^; ゼネコン関係の方にそこまで責任を持って欲しいと云うのではありません。お気を悪くされた方がいらしたらご勘弁願います。

>強度の低い鋼材が使われた1万1440基以上のエレベーターは強度不足の恐れがない、ということでしょうか。

EVのレールは方向を維持すれば良いので、受ける荷重は地震の横揺れ以外には稼動時の振動だけで、実は結構細くても持ちます。

が、垂直にする施行精度の問題で、太さと固定ピッチに余裕を持たせる為、計算上はオーバースペックに成り易い。と言う事情です。

鋼材の出荷証明まで付いて来たら、その材料を外部検査に出すことは不合理で、役所の予算でも認められません。
ゼネコンの責任を問うなら費用も出すべきです。

非常に高度の専門領域のお話で、見ていて感心するばかりです(笑)。
問題の解決をこのような専門家におまかせすれば、結果がどうであってももともとぎりぎり許容範囲内の仕様変更という雰囲気ですから、一般人の私は心安く受け入れられますが、心配なのは専門的な解決の過程に素人の役人がおばかな差し出口を挟んできて、段取りをぐちゃぐちゃにかき回して事実上処理困難になってしまうことです。現代の高度技術の世界は現場の技術者しか理解できない非常にデリケートな技術の集積で組み立てられた精密機械のようなものですから。

上に書きましたが、もう一度書きます。

鋼材は、品質通りの物であるかどうかは、テスト(試験)をしないと分かりません。試験とは、化学成分を分析し、テストピースを引っ張って破壊強度を測定したりします。こんな試験を使用者、利用者がしていては、コストが掛かり、社会的にも損失となります。鋼材の製造者である製鋼メーカーがロット毎にテストピースを作成しJIS等の規格で定められた試験を行います。ロットが同じであれば、同じ品質を持っていると考えて良いからです。

そこで、試験証明書(ミルシート)を販売に当たっては、必ず交付します。使用者、利用者はこれに対して完全な信頼を置きます。輸入鋼材についても必ずミルシートは出てきます。但し、世の中で、ミルシートのない鋼材も存在します。例えば、伸鉄といった製法でつくられた鉄筋がそうです。これらは、強度とは関係ない世界で使用可能です。

この事件は、世の中で万一そんなことがあったなら、根本的に狂ってしまうインパクがあると思うからです。それも、JFEスティールの資本が入っているJFE商事建材販売がやったことのインパクトは大きいと思います。

今回の事件は、対処のやりようが有る、の意味では構造計算の偽装ほどに深刻では有りません。(それをきっかけに確認審査手続きでとんでもないことになっています)

しかしある経営コンサルタント さんの仰る通り。
「製品の品質管理システムの信頼性を、最上流部から崩してしまった」意味で、社会的影響は大変大きいものです。

なので単に改修や賠償では済まず「刑事的な責任も追及されるのではないか?」と思います。

>No.4 ある経営コンサルタント さん

常識では、「SS400」またはそれ以上の品質を求めるべき部材と思います。

そもそもSS400で充分だったのか、他のエレベーター・メーカーさんの場合はどんな鋼種鋼材を指定されてるのか、気になりますね。せめてSC材くらい使わなくて大丈夫なのかな・・・

まあ幾ら同じ程度の強度しかないよと云っても、ミル・シートを偽って出したら駄目ですけどね。

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