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村上被告に懲役2年、追徴金11億円余 東京地裁判決(asahi.com 2007年07月19日12時51分 ウェブ魚拓
インサイダー取引:村上被告に実刑 追徴金11億円(毎日新聞 2007年7月19日 10時12分 (最終更新時間 7月19日 13時26分)ウェブ魚拓
村上被告に実刑2年、追徴金11億円…「利益至上」を断罪(2007年7月19日13時47分 読売新聞 ウェブ魚拓

 捜査段階で自白しておきながら、公判段階で否認した結果が、懲役2年の実刑であるように思われます。
 捜査段階で自白すれば起訴猶予になる、などということを考えていたとは到底思えませんので、このような村上被告の態度の変遷は不可解です。
 不可解というのは、相当頭のいい(と思われる)村上被告が、当然弁護士と十分な協議の上で捜査段階においては自白という方針を選択したにもかかわらず、公判で否認に転じたからです。
 捜査段階で弁護士の弁護を受けずに自白して(させられて)公判で否認に転じるというのはよくある話ですし、何の不思議もないのですが。

 考えられることと言えば、捜査段階での見通しと、起訴されてからの見通しが大きく変わったことが一番ありそうなことなのですが、さてどうなんでしょうか。 

 しかし、多いですね、追徴金。

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コメント(5)

うーん、執行猶予が付かないのは予想外でした。

ヤッパリ例の「聞いちゃったんですよ〜」の記者会見をしたにもかかわらず、公判で否認したのが裁判官の心証を悪くしたみたいですね。

でも午後4時過ぎまでに2億円の保釈金の追加分をポンと支払えるのも、ある意味でスゴイですね。ところで法曹の皆さん教えて下さい。判決の11億円の追徴金が確定して収監されたときは、この保釈金の7億円を差し引いて残り4億円を収めれば良いわけですよね。このときに追徴金の全額が用意できないときは不足分は「労役場」でしょうか?

労役場留置は、「罰金」しか対象にされていませんので(刑法18条)、追徴金をカラダで払うことは許されません。

罰金が主刑であるのに対し、追徴は附加刑です。
そもそも性質が大きく違っています。

ただ、「国が有する金銭債権」の一種であるという意味では共通です。
執行の仕方は、どちらも民事上の金銭執行の手続によることになっています(刑訴法490条)。

また、払えなくて自己破産したとしても、非免責債権に該当するので(破産法253条1項7号)、払わない限り一生ついて回ります。

村上氏の中高の後輩として思うのですが、起訴されてから彼は「やっぱり自分は国策捜査で逮捕されたのだ。不当逮捕だ」と思ったんだと思います。だから徹底的に戦おう、という姿勢じゃないでしょうか。

あの学校の雰囲気は、「いかにうまく世渡りをする」のではなく、「いかに理屈をこねて自分の主張を押し通すか」、ということに力点が置かれています。いい意味でも、悪い意味でも。なぜか、そういう人間が集まっているんですよ。特に灘の中間成績層(彼は成績は中の下ぐらいだったそうで、一浪して文Iです)は私も含めてそういう傾向が非常に強いです。
・議論するのが好き
・自分の意見は理屈をこねて押し通す
・おかしいと思ったらかみつく
これが基本です。そういう議論を数人の親友たちとしながら6年間を過ごすのです。部室や廊下で繰り広げられる社会に関する議論を、普通の人が見聞きしたらびっくりするでしょうね。これが中高生の正常な会話なのかと。

週刊誌で彼が授業中に教師にかみついたネタが流されていましたが、あの学校ではああいうことはしょっちゅうです。私も先生にかみついたことはありますし。立場よりも自分の主張が大事だと思ったら遠慮はしません。要は変人の集まりなんですよ。村上氏も私の親戚が通産省時代の彼を知っているそうなのですが、省内では超変わり者として見られてたそうです。「灘はやっぱり変わってる」というのが親戚が感じた印象だそうです。
医学系のシンポジウムでも、他の研究者の発表にとことんかみついている人がいて、雰囲気がいかにも・・・なので、後で卒業名簿で名前を調べたら先輩だったということはよくあります。

卒業して医学部なんかにいくと同級生とは結構散り散りになってしまいます。たまに一緒に飲まないか、といって数人で集まることがあります。人にもよるでしょうが、僕らが集まるといつも、社会問題の議論で大半をつぶしてしまいます。医学部の人間がこうだというと、法学部の人間が違うと反論します。そこに工学部の人間が違う見方を提唱して議論がさらに白熱するという感じで、延々と4時間も5時間も飽きずに議論をしています。あの学校出身の人間は、全部とは言いませんがそういう人種が多いのです。テレビによく出ている勝谷という人は昔の生徒会長ですが、あそこまでアクが強くないにしろ、ああいう感じの人は多いですね。

私は彼の行動がなんとなく理解できます。そして同情もします。証取法は地雷法です。経済法に典型的な、これが罪なのかと思うような地雷があちこちに埋めてあります。(その辺、法曹の方からは異論もあると思いますが・・・)彼は注意散漫でした。勢いに乗りすぎて地雷を派手に踏んでしまいました。派手すぎて国に目をつけられました。逮捕されて、違和感を感じ、信念を貫いて徹底抗戦しました。心証が悪くなって実刑判決を言い渡されました。ただそれだけのことのように私は思ってしまいます。

もっとも心証で裁判が決まるという裁判制度(自由心証主義というのでしょうか)自体が灘的には「違和感アリ」になるケースが多いですが。なんとなく、灘出身者の雰囲気がお分かりいただけたかしらん?

もっとも、それ以外の事情もあるのかもしれませんが・・・・。灘出身者のdefault行動として、彼の行動はとりあえず説明がつくなという風に私は感じました。まぁ、このブログには灘出身とお見受けする法学部の方もいらっしゃるようですので、変人呼ばわりはあまりしない方が良かったのかもしれませんが、そういうクセのある人間が比較的多いというのは誰もが認める事実でしょう。

>vvvf(医学生) さん

>起訴されてから彼は「やっぱり自分は国策捜査で逮捕されたのだ。不当逮捕だ」と思ったんだと思います。

 なぜ逮捕されたときにそう思わなかったんでしょう?
 逮捕された時点で、少なくとも認めれば起訴は確実でした。

何となくですが、当初はインサイダーの追徴金の存在を失念してたんじゃないですかね。
基本的にインサイダーに手を出した人は、経済面での死刑ともいうべき凄まじい追徴金が待ってます。下手すれば出所しても、自分で首をくくるしかないような状況になる怖れもあるわけですから。げに恐ろしきは証取法・・・。

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