2007年9月アーカイブ

 海の事故です。
 小さな子供二人の命がなくなりました。

 ヨット転覆し、女児2人が死亡 広島・江田島の沖合で(asahi.com 2007年09月30日21時31分)

 この朝日のニュースには、救命胴衣のことが一言も触れられていません。

 江田島沖でヨット転覆、女児2人死亡(2007年9月30日22時15分 読売新聞)

 読売によると

同保安部は、救命胴衣の着用の有無など詳しい状況について、正岡さんから事情を聴いている。

とのことです。

 ヨット転覆:9歳と5歳の女児死亡 広島・江田島沖(毎日新聞 2007年9月30日 20時26分 (最終更新時間 9月30日 22時03分))

 毎日には

亡くなった2人は救助された際、体に救命胴衣は着いていなかったという。

とあります。

 朝日は取材が甘いのかポイントを外しているかどっちかです。

 もし、親が救命胴衣を着けさせていなかったのなら、不運では済まされない悲劇です。

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 コメント欄より再掲

 料理人(弁護人)は目の前にある食材(被告人の供述)と調味料(その他の証拠)を使ってしか料理できません。
 食材が悪すぎるとどう転んでもおいしい料理はできない。
 それでも、料理人の腕の差は出る。

                           by モトケン

 ちなみに食べる人は裁判官です。

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 以前からの常連さんは、光市母子殺害事件について、私がさまざまな観点から述べた意見をご存じですから、私の基本的なスタンスや刑事弁護士としての私がどのような考え方をするのか、またそれを通じて刑事弁護とはどういうものかについて程度の差はあるかも知れませんがある程度の理解はしてもらっていると思います。

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 昨日は、久しぶりに刑事事件を受任して警視庁の某警察署と京都府警の某警察署で接見のはしごをしましたが、栃木の被疑者自殺事件の対策が取られていました。
 具体的には、弁護士がボタンを押したりしなくても、接見室の扉を開閉するたびにブザーが鳴ったりして、弁護士の出入りをきちんと把握できるようなっているようです。

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 最高裁参事官のマスコミに対する注文について何か書こうかなと思っていましたが、「弁護士のため息」の「ついに・・・マスコミの事件報道のあり方に最高裁参事官もクレーム」がよくまとまっているようですので、ブックマークの意味を含めて紹介します。

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 今日のスーパーモーニングで、女性司会者(名前は忘れた)が、いまだに弁護団の弁護方針と死刑廃止論を結びつけているのにあきれた。

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 言うまでもなく、橋下答弁書の問題です。
 こんなことは原告弁護団に任せておけばいいのですが、乗りかかった船ですので主として懲戒理由の観点からコメントしておきます。

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 自分のブログを「事実認定」のキーワードで検索したら、「法律実務家にとって重要な事実認定能力」というエントリが見つかりました。
 自分で自分が以前に何を書いたかわからなくなっています(^^;

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緒方被告は無期懲役に減刑 北九州監禁殺人 控訴審判決(asahi.com 2007年09月26日15時35分)
緒方被告に無期、松永被告は死刑…北九州監禁・殺人控訴審(2007年9月26日20時12分 読売新聞)
北九州監禁殺人:1審破棄、緒方被告に無期懲役 福岡高裁(毎日新聞 2007年9月26日 15時35分 (最終更新時間 9月26日 19時31分))

 被害の大きさでいうと光市の事件よりこちらのほうがはるかに大きいですが、共犯者の一人が無期懲役になってます。
 これだけの数の被害者の事件(殺人6件、傷害致死1件)で実行者が無期懲役というのはかなり異例だと思います。事件自体が異例ですが。

 死刑を維持された松永被告人は上告するでしょうから、検察も上告するのではないでしょうか。
 検察としては背景事情を認めたとしても、共犯事件における共犯者の整合性を図った判決のためにも上告すべきだと思います。

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 「刑事弁護と社会正義」のエントリで、fuka_fuka さんがわかりやすい(それでもわかりにくい)コメントを書いておられますので紹介します。

 以下はその抜粋です。

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 今枝弁護士のブログがコメント欄閉鎖になったが、閉鎖以前のコメント欄をちらちらと読んだ感想めいたものを書いてみることにする。

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光市母子殺害差し戻し審 被告人質問の主なやりとり(ヤフーニュース 9月18日22時19分配信 産経新聞 ウェブ魚拓

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 私は、刑事裁判の目的というか機能のひとつとして、被告人の納得ということを忘れてはならないと思っています。
 もちろん、事件を否認している被告人が死刑判決を受けた場合に、被告人が納得することなどあり得ないわけですが、そのような場合においても、被告人に、どういう問題について審理されてその問題について裁判所がどのような判断をしたのか、ということくらいは理解してもらう必要があると考えています。
 そして、被告人に納得または理解させる責任は、法曹三者つまり弁護人、検察官、裁判官がそれぞれの立場で負っていると考えます。
 具体的に言えば、被告人に対して事件の問題点をきちんと説明する必要があります。
 問題点を知らないで納得も理解もないからです。

 ところが、今回の光市母子殺害事件の被告人質問において、被告人は

「結果的に人を殺してしまったことを『殺人』と認識していた。傷害致死という言葉自体知らなかった」

と言いだしました(光市母子殺害 「傷害致死の言葉知らず」 元少年、殺意を否認 西日本新聞)

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 マッチポンプみたいで心苦しいところがあるのですが、光市母子殺害事件の弁護団の一人であり、橋下弁護士を民事提訴した原告の一人でもある今枝仁弁護士のブログ「弁護士・人間・今枝仁」が若干迷走中の雰囲気です。
 あんなブログやめたほうがいい、という意見もあるようですが、現在進行形の著名事件の弁護人が発信するブログというのはある意味で貴重ですので、私としてはひとつの実験という意味でも継続を希望しています。

 現状はいろいろ課題がありそうですが、今枝弁護士はブログの引っ越しを検討中とのことであり、システム的な問題やコメント運営などの問題を含めて、今枝弁護士及びそのスタッフに対する前向きな助言を募集します。

 コメント欄に自由に書き込んでください。
 今枝先生やそのスタッフの方も質問や意見を遠慮なくどうぞ。

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著者と鑑定医、少年調書の受け渡しを否認…秘密漏示の捜索(2007年9月16日9時27分 読売新聞 ウェブ魚拓

 鑑定医と本の著者は否認しているとのことでありますが、本件は徹底解明されるべきと考えています。
 著書の内容からしますと、供述調書等の裁判資料が流出したことは間違いないと思われます。
 裁判資料に直接触れることのできる者は限られますから、鑑定医が重要参考人の一人であることは否定できません。
 もちろんそれ以外の可能性もいくつかあります。
 弁護人(付添人)、検察庁の職員(検事、事務官等)、裁判所の職員なども可能性があります。

 いずれにしても不正な手段で流出したことは間違いありません。

 私は、供述調書がそのまま流出したことに危惧感を覚えます。
 供述調書というのは、警察または検察官が捜査の必要性に基づき、公権力を背景として被疑者や関係者のプライバシーを聞きだしてそれ書面化したものであることを忘れてはならないと思います。
 参考人も捜査の必要性ということを前提として語ってくれているのです。
 検察官や弁護人も、被告人や参考人のプライバシーを不必要に侵害しないように配慮しています。

 この問題について、9月15日付け朝日新聞が記事を掲載していますが、その中に看過できない憲法学者のコメントがありました。
 獨協大学法科大学院の右崎正博教授(憲法)のコメントとして

プライバシー侵害については、関係者が民事訴訟で解決すべきだ。

と言ったとされています。
 編集が入っている可能性がありますが、このとおりの発言であったとすると、あまりにもメディア側に偏したコメントと言わざるを得ません。

 「民事訴訟で解決すべき」というのは、要するに報道した後の事後救済手続で解決すべきということです。
 しかし、それではメディアの書いたもの勝ちと言っているのに等しいです。
 一旦メディアによって侵害されたプライバシーは回復は不可能です。
 しかも、一個人とメディアという圧倒的力の差を無視した見解です。

 メディア側に情報が渡る経緯において不正が介在していることが明らかな本件において、ここまでプライバシーを軽視するバランス感覚には信じられない思いがします。
 

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 村野瀬玲奈の秘書課広報室(光市母子殺人事件の裁判について)

 読んで参考になるブログエントリが収集されています。
 私として同意できるものばかりではありませんが。

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 光市母子殺害事件弁護団のお一人の今枝仁先生がブログを開設されましたので、ここで紹介します。

 弁護士・人間・今枝仁

 正直、勇気があるな、と感心します。

 荒れる可能性を感じますが、もとよりお覚悟の上と推察します。
 コメント欄のポリシーを明確にしていただければそれにそって是々非々で、つまり問題点を切り分けつつ応援したいと思います。

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文書偽造の検事起訴、懲戒免職処分に 東京地検(iza!08/21 22:44)

 斎藤被告は調べに対し、「人事異動を控えていたので、未処理の事件を後任に引き継ぐのを避けようと思った」などと供述し、起訴事実を認めている。犯行の翌4月には札幌地検へ異動が内定していたが、16件(3月末時点)の未処理事件を抱えていたという。

 へ、16件
 最近の東京地検では、未済16件でもプレッシャーになるんですか。
 それほど極端に多い未済事件数とは思えないんですが。
 本人が生真面目過ぎたのか、上司がうるさ過ぎたのか、それとも他に原因が・・・
 他に同じようなことをしていないとすればですが、16件を15件にしたところで大差ないと思うんですが。
 

 不起訴とされた強制わいせつ事件については、東京地検は偽造文書に基づく処分であり無効と判断。捜査し直した上で21日、改めて嫌疑不十分による不起訴処分とした。

 普通にやって不起訴になるような事件なら、残しておいても誰も文句は言わなかったでしょうに。

 この事件に関するiza!の記者ブログの中にこんなのがありました。
 日々崖っぷち〜お江戸編(仮)(まさかあの検事が・・・)

 なんとなく本件の原因の芽が感じられます。

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ホームページが失敗する理由。成功例に憧れず失敗から学ぶ(Web担当者Forum)

 こういう社長さん、多いんだろうな。

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 「今枝仁弁護士のコメントの転載(追加あり)」のコメントNo.88で、psq法曹 さんが正しい突っ込みを入れていますが、それに関連して一言述べます。

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 「弁護士のため息」に「今枝弁護士の話ーその8」が掲載されましたので、このブログの「今枝仁弁護士のコメントの転載」の本文末尾に追加しました。

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今枝仁弁護士のコメントの転載」のはてなブックマークのコメントに以下のようなものがある。

「私自身のスタンスを変更する必要を認めておりません」転載しておいてなんだそりゃって感じ。橋下弁護士は論外だが、矢部善朗のダブルスタンダードな態度もおかしい。懲戒請求を扇動している側の態度の方が政治的。

 光市母子殺害事件の弁護団に関する問題は決して一つではない。
 ただでさえいくつかの問題があって複雑なのに、橋下弁護士が懲戒請求を扇動したものだからさらに問題が錯綜している。

 これまで批判の対象になったものを思い浮かぶ範囲で指摘すると
   最高裁弁論期日の安田弁護士らの欠席問題
   被告人の供述変遷の理由
   殺意否認に関する主張の説得力
   弁護団の記者会見のあり方
   弁護団の弁護活動は懲戒理由になるか
   弁護団に対する懲戒申立またはその扇動は損害賠償請求の根拠になるか
   総括的な問題として、刑事弁護とはどうあるべきか
などなどである。

 以上のそれぞれは関連はするが独立した問題を含んでいる。

 従って、ある問題については弁護団を批判し、ある問題については橋下弁護士を批判し、ある問題については弁護団(の一部)の意見に同意し、ある問題については橋下弁護士に共感するということは当然あるのである。

 そのような問題の切り分けや分析をしないで(またはできないのに)ダブルスタンダードなどと批判するのは自己の無理解を露呈しているだけということがわからないのだろうか。

 それ以前の問題として、弁護団を批判している者(つまり私)が弁護団の一人の見解に同意できる部分を見つけてその意見を転載することがなぜダブルスタンダードになるのだろうか。
 これをダブルスタンダードになるというのは、要するに「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」というのと同じで、
単なる感情反応(このブログの流行語に従えば脊髄反射)に過ぎない。
 物事を善と悪、右と左などというように2項対立でしか捉えられない発想の表れと言えるもので、そのような発想は物事の客観的かつ正確な認識と理解を妨げるものである。

 なお、末尾の「懲戒請求を扇動している側の態度の方が政治的。」の意味するところは理解できない。
 「政治的」というのは、より好ましいという意味なのだろうか?
 

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 今朝のスーパーモーニングで、橋下弁護士が言い訳をしていた。

 今までの橋下弁護士の懲戒請求扇動に対する評価を変えるものではなかった。

 橋下弁護士は、
 制度としての刑事弁護の理念も
 個々の事件の刑事弁護の現場における弁護技術も
 いずれもほとんど理解していないことがさらに明確になった。

 スーパーモーニングでは、冒頭で女性司会者が

 われわれ、普段から橋下弁護士のことをよく存じ上げているメンバーですので、今日はなるべく冷静に客観的にに話をすすめていきたい。

 と断りを入れたのには笑えた。(→参考

 と言いながら、最後のほうで

 司会者として適切でないかもしれませんが、この裁判に関してはこの裁判に関してはかなり疑問があると言わざるを得ない。

 といったのには、苦笑を禁じえないと言わざるを得ない(苦笑)

 女性司会者はともかく、たしかに司会の山口一臣氏はするどく橋下弁護士に突っ込んでいた。

 少なくとも事件を一部でも否認する被疑者・被告人は橋下弁護士に依頼していはいけない。
 裁判所の判断よりも世間の見方を優先する弁護士だから。

 この番組で、何人かの弁護士のコメントが紹介されていたが、丸山和也弁護士が、橋下弁護士のテレビでの扇動を批判した後で、

橋下が頼みにきたらその橋下を弁護しなければいけない。
これも弁護士の仕事なんですよ。橋下の立場に立ってこれはこうだと。
だから感情論と切り離してやらなければいけない。

 と言っていました
 まさに正論ですね。

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 光市母子殺害事件の弁護団のお一人で、橋下弁護士に対する損害賠償請求訴訟の原告の一人でもある今枝仁弁護士から、コメントの転載依頼があり、掲載元の「弁護士のため息」の管理人 さんも了承されているようですので、ここに転載します。
 なお、私はこれまで光市母子殺害事件弁護団の弁護方針についてかなり批判的なエントリを書いておりますが、現時点の情報に基づく限り私自身のスタンスを変更する必要を認めておりません。
 しかし、今枝弁護士のコメントは刑事弁護を理解する上で大変有益であると考え、多くの人に読んでもらいたいと思いますので転載する次第です。

 もう一点付言しますが、ここでは転載しませんが今枝弁護士はご自身の経歴の中で、事務所に拳銃を打ち込まれたこととそのときの心情(端的に言えば恐怖感)を述べられています(「今枝弁護士の経歴」)。
 ここで思い出すべきは、弁護団に対して銃弾のようなものが同封された脅迫状が日弁連などに送りつけられた事件です。
 銃弾の真贋はさだかでありませんが、この事件は今枝弁護士に当時の恐怖感を思い起こさせるに十分なものであったと推察されます。
 それにもかかわら現在も弁護団の一員として積極的に活動されている今枝弁護士の強靭な精神力と使命感には心から敬意を表します。
 少なくとも、今枝弁護士に対して売名行為などと指摘する人があれば、私は「恥を知れ」と言いたいです。

追記
 はてなブックマーク経由でこられた方は、こちらもどうぞ。

たぶん最後の追記
 今枝弁護士が、ご自身のブログを開設されました。
 弁護士・人間・今枝仁

 前置きが長くなりました。
 以下に転載します。

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 今朝の「ウェークアップ!ぷらす」(日本テレビ系のワイドショー)で橋下問題に触れていた。
 司会の辛坊治郎が、自分は「たかじんのそこまで言って委員会」に出ているので、橋下弁護士を全面的に支持するというようなことを最初に口にした。
 ここまで強いバイアスがかかっていることを自白してくれちゃうと何も言えんが、少しだけ言ってみよう(^^)

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 前回のエントリ「刑事弁護について」で私は、「どんな被告人であってもその利益を守らなければいけない」と書きました。
 「被告人の利益を守る」ということは、基本的には「被告人により有利な裁判を目指す」ということになります。
 有罪よりは無罪を、有罪だとしても重い刑よりは軽い刑を目指すということです。
 但し、「被告人に有利な裁判」と「被告人のためになる裁判」というのは常に一致するとは限らないと思っていますが、本エントリではこの問題には触れずに基本的な考え方を前提にして書いていきます。」

 ともかく弁護人は被告人に有利な裁判を目指すわけですが、弁護人は被告人の意思や意向を無視して完全に被告人から独立して自分で弁護方針を決定するわけにはいきません。
 なぜなら、裁判という手続で多大な時間を奪われ、実刑となれば判決の効力を受けて服役するのは被告人本人であって弁護人ではないからです。

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 橋下弁護士が、ブログ(橋下徹のLawyer’s EYE)で意見を述べています。

 で、私の意見はどうかということですが、オードリーさんに過去ログを読んでくださいと言った手前、私自身で少し自分の書いたエントリを読み直してみました。
 こういう意見を書いています。
 裁判員制度と安田弁護士的弁護

 読み比べていただくと分かりますが、一見、よく似た意見です。
 ほとんど同じに見えるところもあると思います。

 しかし、私は橋下弁護士の主張する理由に基づいて、弁護団を懲戒すべし、という意見には賛成できません。

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未発覚犯罪、情報に「報酬」 民間が窓口/匿名受け付け(産経 2007/09/07 08:12 ウェブ魚拓)

 「警察が情報を金で買う」ということに対してはいろいろ意見があると思いますし、「匿名可」という点に着目すれば「密告社会」という連想もあるだろうと思いますが、治安の悪化を見ますとやむを得ないだろうと思われます。

 情報提供は捜査の端緒に過ぎませんので、情報が提供された後の捜査が適正に行われるならば、「密告社会」になったとしても、それは犯罪者限定の「密告社会」ということになって問題はないのかな、とも思われますが、そうも言ってられない可能性はあります。
 ともかくある人物をターゲットにして情報提供すれば、その人物に対する警察の捜査が開始される可能性があるわけで、提供された情報が虚偽であったとしても、たたけば埃という場合もありますから、対立する特定の相手を攻撃するための手段として使われる可能性は否定できません。

 そういう意味も含めて

 課題は通報を受ける民間側の技量。110番を受理する警察の通信指令職員は相当の訓練を受けて犯罪性や緊急性をかぎ分けるが、こうした能力は一朝一夕で得られるものではない。警察庁は訓練制度を取り入れ、技量を上げるとしているが、ここがうまくいかなければ、制度そのものが空洞化する恐れがある。

との指摘は重要であり、下手をすると「空洞化」というだけではすまなくなる恐れがあります。

 どんな制度も運用次第という面がありますので、適切な運用がなされることを期待します。

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「ウルトラセブン」アンヌ隊員がヌードに(iza!)

 思わず目が点(^^)

 私の脳裏には、ウルトラセブン当時のアンヌ隊員の顔がはっきり残っていますが

 今、いったいいくつなんじゃ〜

 と思いつつ読んでみますと

「ウルトラセブン」(昭和42−43年)で友里アンヌ隊員を演じた女優、ひし美ゆり子(60)が、11月に公開される映画『真・女立喰師列伝』でヌードシーンを披露する。「年月の経過を思わせない美しい仕上がりで、大人の女性を感じる」と関係者。

 なるほど、そうですか。
 ま、金とって見せる映画に出るんですから、それなりの価値はあると思います。
 でも、映画館へは行かないでしょう。
 いや、別に60歳の女優さんのヌードだからではなく、映画としてテレビで見ればいいんじゃないかな、と思いますので。

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「違法性なく争う」=提訴受け橋下弁護士

 ヤフーニュース経由の時事通信配信のニュースなんですが

橋下弁護士は「世間は弁護人が誘導して被告の主張を変えさせたと思っている。刑事弁護人はここまでやっていいのかと、弁護士の信用を害した」と述べ、改めて弁護団を批判した。 

 これは橋下弁護士の発言を正確に要約しているんでしょうか?
 そのまま読むとひどい論理です。

世間は弁護人が誘導して被告の主張を変えさせたと思っている。

 弁護団は「弁護人が誘導して被告の主張を変えさせた」なんてことは一言も言ってないわけで、世間(の一部)が勝手にそう思っているだけです。
 また、「弁護人が誘導して被告の主張を変えさせた」ことを示す根拠は何もありません。
 私の弁護士としての感覚では、以前にも書いた記憶がありますが、弁護人としてはそんなことは怖くてとてもできません。

 つまり、記事によれば、橋下弁護士は

(世間が勝手に思いこんでいることを根拠にして、弁護団が)弁護士の信用を害した

と言っていることになります。

 これではむちゃくちゃです。

 橋下弁護士は、実際はどう言ったのでしょう?

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 説明責任などという言葉を使うつもりはありませんが、説明しているようなのでこのブログでも紹介させていただきます。

 「Q&A(弁護団への疑問に答える)」(ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)先生のブログから)

 これは説明というか弁護団の主張ですので、裁判所がこの説明どおりの認定をする保証は何もないということを前提に読む必要があります。
 感情反応を誘発することは私の本意ではありません。
 しそうですけどね。

 しかし、弁護団がなんでこんな文書を出すんでしょう。
 橋下弁護士の煽りに反応したんでしょうか?
 裁判所の判断に対しては何の意味もないことは間違いありませんが。

 ともかく場外乱闘が賑やかすぎる事件ではあります。
 これをきっかけに刑事弁護に対する市民の理解が深まればいいんですけど、空気としては逆方向の風向きしか感じられないのが残念です。

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