説明責任などという言葉を使うつもりはありませんが、説明しているようなのでこのブログでも紹介させていただきます。
「Q&A(弁護団への疑問に答える)」(ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)先生のブログから)
これは説明というか弁護団の主張ですので、裁判所がこの説明どおりの認定をする保証は何もないということを前提に読む必要があります。
感情反応を誘発することは私の本意ではありません。
しそうですけどね。
しかし、弁護団がなんでこんな文書を出すんでしょう。
橋下弁護士の煽りに反応したんでしょうか?
裁判所の判断に対しては何の意味もないことは間違いありませんが。
ともかく場外乱闘が賑やかすぎる事件ではあります。
これをきっかけに刑事弁護に対する市民の理解が深まればいいんですけど、空気としては逆方向の風向きしか感じられないのが残念です。
こちらも貼っておきませう。
橋下弁護士は「業界の笑いもの」なのか?
こちらにある
「『懲戒請求』は刑事事件で言えば、告訴・告発に当たるものです。だから、数の問題ではないし、しかも報道を根拠にして、署名活動のように懲戒請求することを扇動することは理解に苦しみます」
という説明の方が分かりやすいと思います。
たしかに全体的に説明ではなく、主張になっている印象ですね。。。
「Q被告人の新供述は弁護団のストーリーを言わされているという見方がありますが」「Q 死刑廃止の運動のためにしているのですか」「Q 21名の弁護人は死刑廃止論者ですか」あたりのQに対するAについては、世間に説明するメリットがあるような気もしましたが、それ以外のことの多くは語らないでいたほうが良かったのでは…と思いました。
初めまして。いつも興味深く拝見させて頂いております。
この事件、子を持つ者として他人事に感じられません。
我が夫も「こういうことがあるし、物好きもいるから」と
家に入る検査は、自分が在宅する時に来てもらうようにと
言われております。
ところでこの事件の検事さんって、事件当初から今まで、担当が変わったりしてるのですかね?素人なものでわからなくて。ぜひ教えてください。相手弁護士さんに立腹するよりは、検事さんがんばれ!と心の中ででも応援してるほうが
精神的に良いので(笑)
モトケンさんは、弁護団は「世間」に対してどのような対応を取るのがベストだとお考えでしょうか?
また、他の弁護士はどういう対応を取るのがよいとお考えでしょうか?
お忙しいところ質問のみで失礼致します。
この事件に関する報道に接するたびに、感情的になってしまいます。これは何なのでしょうね。
弁護団のQ&Aを読みましたが、「〜です。」「〜ではありません。」という断定的な書き方に、神経を逆撫でされてしまいます。裁判が確定するまでは、検察の主張も被告人の主張も、いずれも仮説に過ぎない(実際、検察の主張については「〜、とされています。」と書いています。)のに、自分の主張だけ断定的に書くのは、法廷での主張ならともかく、世間に対する説明としてはおかしいと感じます。「〜である(〜でない)というのが当弁護団の主張です。」と言ってくれれば、少しは冷静に受け止められるのに、もったいないとも思います。
橋下弁護士の主張は、「同じ主張をするのでも、法廷と、世間や被害者に対する対応では、表現を変えるべき。」ということだと理解していますが、その点についてはまったく同感です。(懲戒請求については別として。)
皆様、そんなに「法の支配」がお嫌いなら、法曹人口を大幅に増やせだなんて要求しなければいいのに、とは思います。
もちろん、安田先生をはじめとするあの弁護団の方々は、「本来死刑になるべきではない被告人が死刑になるのはおかしい」という信念に基づいて、損得抜きで弁護活動を行っているのだろうということはわかっていますが。
No.5 ほし さん
それは、検察側が冒頭陳述で描きメディアが報じたこの事件の概要自体が、我々の神経を逆なでするものだからでしょう。
で、一つ思い致さなければならないのは、検察側だって同じように「自分たちの描いた図式」を断定調で披瀝しているんだってことです。
ニュースになる際にはメディアが「これは検察がそう主張しているだけで、事実と決まったわけじゃありませんよ」と言う意味合いから「(冒頭陳述によれば)〜とされる」と言う表現を使う(弁護団HPの言葉遣いも同じですね)ので、弁護側だけが断定調を用いているように感じられるのかも知れませんが、そういうものじゃないです。
蛇足ながら、私が件のQ&Aを読んで感じたのは「説得力ねぇなあ」です。
被告人主観で事件を説明した場合、ああいうことを主張することは理解できますし、できの悪いファンタジー小説程度には論理の一貫性も備えているように読めますが、あれを納得しろと言われても私には無理(笑)。
ただ、あくまで可能性ですが、検察の冒陳とマスコミ報道がおどろどろしく描き出したほどには凶悪卑劣な事件ではなかったかもしれないな、と感じないこともないです。
>No.4 M.T. さん
>弁護団は「世間」に対してどのような対応を取るのがベストだとお考えでしょうか?
私なら、裁判官に対する説得力だけを考えて法廷における弁護活動に全力を注ぎます。
弁護人がマスコミにしゃべったことが(法廷での弁護活動以上に)裁判官の判断に影響を与えることはないと考えていますので、記者会見などは一切しないと思います。
リーク的に弁護団の考え方を漏らすことは考えるかも知れません。
または、法廷の後で無知な記者の質問に対する解説程度はするかも知れません。
記者会見をするとすれば、判決の後です。
>また、他の弁護士はどういう対応を取るのがよいとお考えでしょうか?
これは弁護士それぞれでしょう。
私の対応は、このブログでいろいろ書く程度です。
事件の証拠関係の詳細がわからないのですから、本来は、静観しているのが基本だと思いますが。
一つ目の質問について補足します。
弁護団が死刑回避を求め、その意味で被告人の社会復帰を前提にして弁護している以上、弁護団としては社会復帰した被告人が社会に受け入れられることに配慮すべきだと思うのですが、今の弁護団にはそういう意識はなさそうです。
>No.8 モトケン さん
>私なら、裁判官に対する説得力だけを考えて法廷における弁護活動に全力を注ぎます。
弁護人がマスコミにしゃべったことが(法廷での弁護活動以上に)裁判官の判断に影響を与えることはないと考えていますので、記者会見などは一切しないと思います。
私も、このスタンスに賛成です。
比較的弁護団よりの考え方ですが、弁護団のマスコミ対応は理解できません(中途半端というか)。
>弁護団のマスコミ対応は
と言うよりは、踊らされて一部が懲戒請求に走った庶民、に対してで。
以前の会見が反発を招いた辺りから「検察、マスコミとタレント弁護士の主張ばかりが流されていて世間はそれに引っ張られて居る」と感じているのでは?
Q&Aでは、弁護の趣旨を「真実の追究」としており、弁護として正当な最大限の努力、という主張。
犯人の主張内容はさておき、弁護の立場は納得しました。
弁護団の対マスコミ対応を論じる上で踏まえておいて欲しいのですが、このQ&Aはマスコミや一般市民向けに配布されたものではないと思われます。
これはFORUM90という死刑廃止運動団体の会報に掲載された記事を、ヤメ蚊さんが転載したものでしょう。(私のところにもFORUM90が届いたすぐ後に、ヤメ蚊さんのブログに当該記事が掲載されたので、そう推測しました)
いまさらの感想ですが・・・。
弁護士という職業として、被告人の利益を考えて動かなければならないというのがありまして、それを考えると被告人に与えられる最高刑罰である「死刑」に対して、賛成する弁護士がいるというのは言語道断、というのは理屈としてわかります。
だけど、その死刑を廃止しちゃったばあい、次に最高刑となる「無期懲役(もしくは新設されるとして終身刑)」に賛成する弁護士がいるのは言語道断、となり延々と反対運動を行う弁護士は延々と反対運動を続けることになるのではと。
なので
>私なら、裁判官に対する説得力だけを考えて法廷における弁護活動に全力を注ぎます。
というモトケンさんのスタンスには賛成できるのですが、運動家足りえる弁護士(今回の場合は死刑廃止運動を能動的に行っている弁護士)にはどうも感覚的に賛成できないわけです。
ええ、弁護の立場として最大限の努力を行うことについては「被告人の利益を求める業務を行う専門職」の立場としてのスタンスは納得できるのですが。それはあくまでもその事件においてであり、法制度の枠組みごと変質させてしまうものではいけないと思うからです。
真実に近づかなければならない、という立場は理解できるのですが、真実が加害者である被告人にとってゆるぎない不利となる場合でも弁護しなければならないという時に、社会は弁護士に対し反感を持つ、それを社会に理解させることを考えなければならないのではないかと思うわけです。
法の改正を求める活動や政治に関わる活動を行っていれば、理解は得られないと思いますので、それこそ公務員と同等の規制はかけてしかるべきと思うんですが。
ある意味、ここが一番反感もたれてるところじゃないんでしょうか?
もっとも、今回の懲戒請求騒ぎは弁護団が下手打ってマスコミにいらんことを発表したのが発端だと思いますし、その内容が被告の立場に立って二審になってから取り上げた弁護士いわくの新事実、しかも一般感情的に「ふざけるな」という内容、さらに裁判の欠席と続いたのがさらに火に油を・・・。
今回の橋下弁護士への訴訟ということで、さらに燃料を投下した予感もします、一般社会に向けてですが。
> No.12 まーる さん
死刑廃止運動ってそんな理屈でしたっけ?
はじめまして。
場外乱闘で何度か書き込ませていただきましたが、こちらでは初めてです。
このようにちまちま情報を出してるのは、「マスコミ報道などで世論が加害者絶対死刑になっている事に裁判官も迎合している」「今後の少年裁判・更生にも影響する」と、危機感を抱いてるからなんじゃないでしょうか?一方的な見方は危険なんだよと。どうにも逆効果ばかり引き起こしているようですが。
被告の主張と手持ちのカードからなんとか被告よりの視点を紡ごうとすると、こんなアクロバチックな文言が出てくるんじゃないかなあとちょっと同情的になりました。
とはいえ、これを世に出していい結果が出る物かと自問自答しないものでしょうか。やっぱり感覚がちょっと違う人たちなんかなぁ。
あと、Q&Aにあった「検察官出身の弁護士」って、モトケンさんのことなんでしょうか。とすると、あまり資料分析能力ない人なのかなとも感じました。
>中山さん
やっている本人達の理屈は「人道的なんちゃら」だと思いますが、「人道的なんちゃら」に基づいて、「人を一生閉じ込めることはどうか?」とか言い出しますよ?という個人の感想です。
一段目はあくまでも『「弁護士としての業務上」死刑に反対する』ことに対しての理屈であり、二段目の感想は、『業務上反対することを活動として行うことに対する危惧』としての感想と思ってください。
それを混ぜてしまう活動が、当該弁護士団にあったととらえられ、混ぜて批判されることに対し「そらいかんだろ」というような感想と思ってください。
No14
>あと、Q&Aにあった「検察官出身の弁護士」って、モトケンさんのことなんでしょうか。
テレビに出てコメントしている弁護士のことじゃないですか?
>>まーる さん
死刑を回避しようとする弁護人の活動が死刑廃止運動ととられるのならすべての死刑事件は死刑廃止運動になってしまいますよ。どんな凶悪事件でも死刑を回避しようとしない弁護人などいませんからね。
私が知る限り弁護団がこの事件を死刑廃止運動に利用したという根拠を見つけることはできませんでした。また今回と同等かそれ以上の凶悪事件を弁護した人がそう批判された例も知りません。
今回の事件では本村氏や宮崎哲弥がそう言ったせいかどうかは知りませんが、なぜかネット上ではそう言われてますけど。
> No.15 まーる さん
「被告人に与えられる最高刑罰である「死刑」に対して、賛成する弁護士がいるというのは言語道断」ってのと「人道的なんちゃら」とはまったく別の理屈だと思います。そして前者の主張は、今のところ聞いたことありません。
ひらのさんが仰るように、弁護士が個別の裁判で死刑回避のために頑張るのと、死刑廃止運動に参加するのは全然違うことでしょう。死刑存置派の弁護士だって、「被告人の罪状はどうしようもないし、反省もしてない。死刑で結構です。」なんて主張を法廷でやるとは思えない。被告の意向を汲んで控訴や上告を断念したことはあったと思いますが。
一方、まーるさんの2段目の感想で想定しているパターンについては、このシンポジウムでの議論が近そうですね。
トビずれになってきたので、この辺で。
はじめまして。
正直申しまして、Q&Aもそうですが弁護団の新主張に関しては全くもって共感できません。
犯行当時18歳と言う年齢で、いかに精神年齢が低かろうと「性行為」を行っていることから当然そういう知識はあったわけですよね?であれば、人の生死に関しても認識していて当然だと思うのは乱暴でしょうか?「母性を感じた」「騒がれたから黙らせようとした」… 普通の子供であれば騒がれたら逃げ出すのが自然だと思います。要は自分の行為がばれるのが怖くて黙らせようとしたのだと考えるのが自然でしょう。
国民的キャラクターをその行為の正当性に使ったり…十分頭が良いのではないでしょうか?
それに逮捕後に友人に送ったと言われる手紙の内容からも、被告が精神年齢が低いとは到底思えません。
本題とずれましたが、彼ら被告弁護団は一体量刑的にどれぐらいが妥当だと思っているのでしょうか?
まさか過失致死で執行猶予なんてことは言わないでしょうが…
死刑さえ免れれば良いと思っているのでしょうか?
そこが聞きたい!
二児の父様始めまして。
量刑に関しては素人ですので良く分かりません。傷害致死を主張されているとは聞いていますけれども。
そのあたりは専門家の方の意見を待つとして、死刑を免れるというのは大きな目的の一つだと思います。
というより死刑は主張できないと言ったほうがいいのでしょうか。
弁護人が死刑を求刑してしまったら弁護活動の放棄になってしまうと思います。
なぜなら死刑は最高刑だからです。「何も弁護する事がない」と言っているのと一緒ですからね。
それだけは職責上口が裂けても言えないんじゃないでしょうか。
被告人が主張する以上、無茶で荒唐無稽な主張であろうと言わないといけないのが弁護人だと思います。
もちろんそれが通るかどうかは別の話です。(私は今回の場合は通らないだろうと思っていますし、そう思っておられる方はここにもかなりいらっしゃいますよ。)
弁護団の内心がどうかは分かりませんが、(人にもよるでしょうし)少なくとも職責に則って死刑を避けようとしているということは言えるかと思います。
なお、素人考えですので間違いがあるかもしれません。
法曹の方に限らず間違いがあれば指摘していただければと思います。
剣三四郎様
はじめまして。
もちろん、彼らの口から「死刑」なんて言葉は出ると思っていません。
おっしゃるとおり、弁護士としての職務の放棄に他なりませんものね。
だからこそ、彼らの落としどころがどの辺なのか知りたいんです。
差し戻しされたとは言え、1審、2審ともに無期懲役でした。
弁護士としては、この判決でさえ軽減したいと思うのではないでしょうか?
特に今回は被告の供述も前回までとは大幅に変っているわけで…
傷害致死を主張と言う事であれば、無期刑などは当然考えていないのでしょうねぇ。
さらに心神耗弱などを付け加え、責任能力なし、なんて事になれば、最高裁の差し戻しが却ってアダになりそうな・・・
確かに、被害者感情と世論とは切り離して考えなければいけないと思いますが、法医学鑑定の結果はともかくとして、被告の主張はどう考えても納得できません。
情緒発達障害や、精神的な発達障害、及び犯行時の年齢が壁となり、極刑を免れて短期の服役を済ませて社会に戻った元受刑者が再犯を犯すケースが後を経たない現状を考えると、極論だとは思いますが、心神耗弱の度合いとか、理由によって区別するとか、欧米のように到底出られないくらいの量刑を導入したら…などと考えてしまうわけです。
あ、それからもう一つ。
彼(弁護団)の主張が全くしっくりしない理由。
被告は当時会社員だったわけですよね?
であれば、一応社会的な常識を持ち合わせていると考えるのは不自然でしょうか?もっとも基本的な人間の生死くらい理解していると考えるのは…
また精神年齢が12歳で停滞したような少年を採用するような会社があるとは思えないのですが。
長々とごめんなさい。
>二児の父 様
>弁護士としての職務の放棄に他なりませんものね。
>被害者感情と世論とは切り離して考えなければいけないと思いますが
この二つがお分かりなら、これ以上私から申し上げる事はありません。
と言いながら付け加えるのですが、今回の差し戻しでは最高裁は「今まで分かった事実からでは死刑を避けるほどの情状が見られない」といった主旨の言葉を述べています。
今までは事実は争わない「恭順路線」だったそうですが、それでは死刑が回避できないのであからさまに主張を変えたみたいですね。
確か責任能力は争っておらず、あくまで「母体回帰ストーリー」を成り立たせる証拠として「精神年齢は十二歳程度だ」と言っていると聞きました。
ぶっちゃけた話、素人考えでは本気で主張が通ると思っている人は弁護団内部にも少ないんじゃないかなと思っています。
また、被告人および弁護団の主張に納得できないと言う点は全面的に同意します。
>No.21 2児の父 さん
自分も法曹ではありませんが…
実際に会社に勤めていても、「会社に必要な能力」以外の能力が低い、あるいは欠如している人はしょっちゅう見かけますw
そして、こちらのブログを良く読みこなして頂けばわかると思いますが、
1.少なくとも被告は今回の主張につながるような主張を、取り調べの最中からしていたらしい
2.例え「おかしいだろ、常識的に考えて」と弁護人自身が思っても、それが被告本人の固い主張であれば、弁護人はその主張に沿った弁護をせざるを得ない
というのがまず前提です。
そして、どこが落としどころか…の疑問についてですが、「少なくとも一審、二審で用いられた主張」では、「殺意が『ゆるぎなく』認められており、死刑を回避する特段の理由がない」ことに加え、上記の前提1.があることより、弁護団は
「一審二審のやり方が既におかしいんだ、彼は殺す気なんてなかった」
「これだけの行為に関して殺意がなかったと私たちが言うのは、被告のこの様な主張と、検察が提出する証拠のこの様な矛盾による」
「だから起訴事実そのものから見直して下さい」
という主張をしているのが現状ですから、「どれくらいの刑が落としどころか」という考えではないと思います。
「殺意がなかったことが認められ、傷害致死になれば」そこが落としどころなんじゃないでしょうか。