未発覚犯罪、情報に「報酬」 民間が窓口/匿名受け付け(産経 2007/09/07 08:12 ウェブ魚拓)
「警察が情報を金で買う」ということに対してはいろいろ意見があると思いますし、「匿名可」という点に着目すれば「密告社会」という連想もあるだろうと思いますが、治安の悪化を見ますとやむを得ないだろうと思われます。
情報提供は捜査の端緒に過ぎませんので、情報が提供された後の捜査が適正に行われるならば、「密告社会」になったとしても、それは犯罪者限定の「密告社会」ということになって問題はないのかな、とも思われますが、そうも言ってられない可能性はあります。
ともかくある人物をターゲットにして情報提供すれば、その人物に対する警察の捜査が開始される可能性があるわけで、提供された情報が虚偽であったとしても、たたけば埃という場合もありますから、対立する特定の相手を攻撃するための手段として使われる可能性は否定できません。
そういう意味も含めて
課題は通報を受ける民間側の技量。110番を受理する警察の通信指令職員は相当の訓練を受けて犯罪性や緊急性をかぎ分けるが、こうした能力は一朝一夕で得られるものではない。警察庁は訓練制度を取り入れ、技量を上げるとしているが、ここがうまくいかなければ、制度そのものが空洞化する恐れがある。
との指摘は重要であり、下手をすると「空洞化」というだけではすまなくなる恐れがあります。
どんな制度も運用次第という面がありますので、適切な運用がなされることを期待します。
金を使おうとコネを使おうと、犯罪者が検挙されるのであれば問題はありません。ただ一点、
これは本当ですか?マスコミは盛んに治安の悪化を煽っていますが、統計を見る限りでは悪化していると思えません。もちろん統計上の複雑な側面も含んでいますが、殺人などの凶悪な犯罪に関しては、短期的には横ばい、長期的には減少のトレンドだと思います。窃盗犯などは増えているようですが、これは経済サイクルなどの影響も考慮しないといけないため、簡単に「治安が悪化している」と結論するのは難しいのでは無いでしょうか?
人身売買や児童虐待、買春などに限るのなら、この制度はそれ程問題はないと思います。また、通報者と警察の間にガーディアンエンジェルスが入るとのこと、ここにフィルタリングが働くのではないでしょうか。それより、人身売買や児童虐待などは、被害者が弱く声を出せないので、このような制度には賛成です。
私もガーディアンエンジェルスの会員が友人にいるので、あまり偉そうなことは言えないのですが、ガーディアンエンジェルスは青少年犯罪に関しては結構鼻が利くほうだとも思います。「空洞化」を防ぐための訓練はそれ程難しくはないように思えます。しかし、モトケン先生が心配している(と思われる)捜査二課や三課が動くような犯罪には非力だと思います。
寧ろ、この制度が広く使われるようになったときが問題なのではないでしょうか。この制度の趣旨として、民間の団体が入るということですが、この「民間の団体」が曲者だと思います。捜査二課や三課の関係になると、何かの利権の背景がありそうな団体があるので、注意が必要かと思います。
ガーディアンエンジェルスと警察との間で金銭のやり取りがあり、通報料は匿名なので、ここに何か匂いがしそうです。また、間に入る団体がガーディアンエンジェルス一つであることも気になります。
No.2 たこやき さんのコメントにもありますが、以前より問題になっていた「捜査協力費」のことがありますから、わたくしも下種の勘ぐりをしてしまいそうです。
このようなシステムを導入した際には警察官の「天下り」もあるのではないかと、これまた下種の勘ぐりですかね。
感熱紙様のコメントを待ちたいと思います。
検察の捜査協力費の不透明問題と同じ頃でしたか、女体盛りの宴会をしていた検察庁もあるそうです。
敷居を低くして、情報を集めようと言う意図があったと考えるのも、下衆の勘ぐりでしょうか?
http://d.hatena.ne.jp/hirono_hideki/20061031/1162306638
うーん・・・密告社会と言うよりか誣告社会になるような・・・
こんばんは、慣れない東京出張に台風が重なり、夜間勤務で少々テンションが下がり気味の田舎刑事です。
しかし何ともコメントし辛いニュースですね。
記事にもありますが、民間を仲介とし、匿名の相手に対し報酬の支払いを前提とした情報収集を行うというのは全く前例がないので、効果は未知数としか言えません。
ガーディアンアンジェルが仲介に選ばれたのは、たこやきさんが言われているように、青少年層のアンダーグラウンドに強い(警察の固い頭では通報そのものを理解できない可能性もある)ということと、他に条件を満たす適当な組織が無いという理由でしょう。
この制度のために新たに組織を作るのは手間がかかりすぎるし、それこそ安全協会や防犯協会のように警察の天下り用の組織という批判が集中してしまうでしょう。
匿名なのは、現在捜査報償費制度の厳密すぎる運用によって、情報入手が困難になっている(基本的にアンダーの情報を警察に流す人間は、書類等の事跡を残す事を非常に嫌がる)現状を鑑みればある程度仕方ないでしょうね。
続きです。
>No.2 たこやきさん
>しかし、モトケン先生が心配している(と思われる)捜査二課や三課が動くような犯罪には非力だと思います。
基本的に同意です。
警察の捜査でいわゆる「一般からの情報提供」が役に立つのは、刑事では二課、四課、薬銃ですが、これらのうち匿名情報で動くのは二課くらいです。
四課、薬銃は基本的に情報の大きさよりも、その確度を重視するので、匿名情報より面識のある人間からの情報を信用します。
ちなみに三課事件は、情報より手口データの蓄積や的割り、行確等の地道な捜査の方がはるかに重要です。
他部門では、生安なら生経事件や風営事件、警備なら公安事件でしょうが、あまり詳しくないのでよく分かりません。
>No.3 konakiさん
>このようなシステムを導入した際には警察官の「天下り」もあるのではないかと、これまた下種の勘ぐりですかね。
まあ、GAは組織が若いので、退官したおじさん達の受け入れ先としてはちょっと向かないでしょうね。
あと、天下りというと悪いイメージしか湧かないかもしれませんが、警察組織としては、役所や電話会社、電気会社等に警察OB(キャリアの人たちじゃないですよ。あの人達は役人であって、警察官ではないので)、特に捜査経験のある幹部(警部、警部補クラス)が再就職していてもらえると、捜査を進める上で非常に心強いのですよ。
何故かは説明しにくいのですが。
1億円拾って届けて半年経って持ち主不明なら届けた者のものになる、とかいう規定がありますが、昔そんな事件があってそれ以来拾得物に対する射幸心(笑)がえらく高止まりしているよだなあとアレな一介の年寄りは思っていましたが、上中下のうちどの策にあたるかの検討はどこで行われたのでしょうか。