エントリ

 説明責任に関連して、説明の義務と説明の必要性というものが議論されているようですが、どうも説明の対象について混乱が見られます。

 刑事司法の仕組みや弁護人の役割についての説明と、具体的事件における弁護方針などの説明は峻別すべきものと考えます。

 前者については、一般市民(法律の素人)に対する説明の必要性を強く感じます。
 これまで関係機関(弁護士会、裁判所、法務省等)の説明は極めて不十分であったと思いますし、根本的には教育の欠陥であるとも思っています(既出です)。
 その意味で、裁判員制度の実施を間近に控え、説明の必要性は極めて大きいと思います。

 しかし、具体的事件における弁護方針についての弁護人の説明義務がないことは繰り返し述べています。
 その意味で、弁護人の説明の必要性も原則としてないと言えます。
 「原則として」と言ったのは例外もあるという意味であり、場合によっては説明の必要性が生じる場合もあると思います。
 例外の典型的な場合は、弁護人が記者会見などで説明を始めてしまった場合です。
 その場合は、記者会見などでいわゆる世間に対して発信を始めてしまった以上、説明が不十分また誤解が生じた場合は、説明を補足し、誤解を解く努力を求められる場合がありうると思います。
 つまり、中途半端はいけないだろう、ということです。
 刑法理論的な例えで言えば、先行行為に基づく作為義務が生じる場合です。

 しかし、その場合も弁護人としては、被告人の利益を最大限に考えなければならないのであり、いかなる場合でも被告人に不利益になる可能性がある説明は避けなければならないと考えます。

 具体例を指摘しますと、被告人の供述の変遷が生じた場合、当然その変遷の理由が裁判において重要な争点になるのですから、法廷で被告人が変遷の理由を語る以前に、弁護人がマスコミ等に対して法廷外で変遷の理由を語ることは被告人に重大な不利益を与える可能性のある行為として、弁護人としては絶対に避けるべきです。

 被告人が法廷で語る前にマスコミや被害者遺族などに変遷の理由を語るべきであるというようなことを弁護士が言ったとすれば、その弁護士は刑事弁護を全くわかっていないと言わざるを得ません。

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なるほど。明解ですね。弁護人が記者会見などを行う場合というのは、マスコミの要請に従う場合が殆どだと思うのですが、つまりマスコミ(或いは「世間」)が弁護人に説明を求め、一旦その要請に応じるものならば、そこで弁護人の説明義務が生じるということですね。

ただ、問題なのはマスコミ(或いは「世間」)が弁護人に説明を求めた時に弁護人が応じない場合、情報が圧倒的に不足しますから、マスコミでは憶測や誤解などが生じる可能性が有ると思うのですが、その辺りは憶測や誤解などが蔓延したままでもよいのでしょうか。

>被告人が法廷で語る前にマスコミや被害者遺族などに変遷の理由を語るべきであるというようなことを弁護士が言ったとすれば、その弁護士は刑事弁護を全くわかっていないと言わざるを得ません。

まぁ橋下さんの事言ってるんだろうけど、
上に書かれた話は橋下さん自身が
何度も何度も何度も何度も述べていて
その上で説明義務があるって言ってるんだから
「全くわかってない」と断定する意味が分かりません。
単に弁護士としての考え方の違いでしょうに。
それともっと具体的に書いてくれないと
内容が薄すぎますよ。
1、具体的に被告人に重大な不利益とは何ですか?
2、現弁護団は既に何度も説明しているが、この場合の
  被告人に重大な不利益とは何ですか?

モトケン先生
>つまり、中途半端はいけないだろう、ということです。
>刑法理論的な例えで言えば、先行行為の基づく作為義務が生じる場合です。

些末なことですが,この喩え,専門家はわかるでしょうが,一般の方にわかりやすいとはいえないと思いますが…,そもそも,先行行為によって作為義務が発生するシステム自体が刑法理論上も明らかにされているとはいえませんから。(もちろん,この点へのお返事は不要です(苦笑)。その他の方もスルーでよろしくお願いします。)

しかし,おっしゃることはその通りだと思います。

一般人さま
> 1、具体的に被告人に重大な不利益とは何ですか?

一般論として供述が変遷したときには,弁護人としては被告人質問で,なぜ変遷したかという理由を徹底的に語らせるのが通常です。
それに対して,検察官が反対尋問で,そんな理由が通用するのか?と詰問するのが典型的です。
さて,マスコミに対して,弁護人が被告人はこういう理由で供述を変遷させたのですよと説明すれば,検察官の反対尋問を助けることになりませんかね。

光市事件についてもこの一般論で説明可能だと思いますが。

Sou さん
潔癖的に考えすぎなんじゃないですかね。
既に弁護団は説明してるわけですから
取るに足らないリスクだという判断でしょう。
そうじゃなかったら「不利になるから説明できない」
って言っとけばいいわけで。

やはり今回は社会的な関心度、社会的な不安や誤解の蔓延、
刑事裁判に対する国民や被害者の不信感がガタガタに
なってる状態を鑑みて総合的な判断として
説明する事は間違った選択肢じゃないと思いますがね。

一般人さま

> 潔癖的に考えすぎなんじゃないですかね。
なるほど。
まあ一般人さまのロジックは分かりました。

ただ少なくとも私のような考え方も成り立つ余地があるという限度では納得してくださるでしょうか。
#もちろん,そういう考え方には賛成しないとおっしゃるのでしょうけどね。

>ただ少なくとも私のような考え方も成り立つ余地があるという限度では納得してくださるでしょうか。


そりゃ分かりますけど。
もっと柔軟に考えないといけない。
やはり今回の裁判の特殊性という観点が重要であって、
例えばこの社会で起こる全ての事件に関しての説明責任は
果たされてないし、果たす必要も無い。
全ての事件が起こるたびに記者会見が開かれるわけじゃないし、開く必要も無い。
しかしある一定の特殊な事件に関しては記者会見が開かれるし、現に今回の裁判において弁護団も記者会見を開く事を受け入れてる。
被告の利益を十分守りながら、同時に被告の不利益と重ならない部分で国民や被害者に配慮していかないといけない。
裁判遅延は被告の弁護人にとって究極的な正義だろうが、
だからといってふんぞり返って説明する必要無し!
てんじゃ通らない話。

なるほど。
一つ確認しておきたいのですが,一般人さまの考え方としては,

1 社会的影響が大きい事件については,すべからく弁護人はマスコミを通じて国民に対して,弁護方針その他国民が疑問に感じるであろうことを説明する必要がある。

2 いったん記者会見等を開いて弁護人が説明をしはじめたのであれば,説明することができないことが誰からみても納得できるものを除いては,すべて説明する必要がある。

のどちらでしょうか?
(あるいは両方でしょうか?)

>具体的事件における弁護方針についての弁護人の説明義務がないことは繰り返し述べています。
>例外の典型的な場合は、弁護人が記者会見などで説明を始めてしまった場合です。

私にとって、光市事件については、「なめないでいただきたい」の部分が入り口だったのですが、今枝弁護士が、氏自身のブログでその前後のやり取りの「事実の説明」を始めました(検察官は、僕をなめないでいただきたい。)。
ニュースやワイドショー、記者様のブログからの情報と総合して、ニュースでの第一報(トリミングされていることは前提としても、ちょっとひどすぎる内容)と全く違った印象を受けることが改めて分かりました(そして、こちらに参加させていただく結果となり、大変勉強になっております)。その意味では、説明の義務はないが、説明の必要性・意義は十分にあったと思います。
ここまではよかったのですが、今枝氏がこのことについて、

>死刑の危険にさらされている法廷で、被告人は、生きる、という意思を、「検察官は私をなめないでいただきたい。」と、決意と自尊心をもって示したのではないか。
>そう思いたい。
>弁護人のひいき目だろうか。

と氏のブログで「個人の解釈」を並列して記述してしまった。
この「事実の説明」と「個人の解釈」を併記させたことが、更なる「誤解」を生むこととなり、氏の致命的な失敗(コメントとの閉鎖)となったと考えています。
氏のブログでは未だにこの併記だけが続いているようなので、もう読む気もしません。氏の双方向の「事実の説明」に期待していただけに残念でなりません。氏はこの失敗の原因について検証されているのか甚だ疑問です。

>1 社会的影響が大きい事件については,すべからく弁護人はマスコミを通じて国民に対して,弁護方針その他国民が疑問に感じるであろうことを説明する必要がある。


ここはもう本当「空気読め」の話なんじゃないですかね。
まさに社会的な感知能力の問われる所。
今回は事件性の深刻さ関心度は言うまでもないけど
7、8年も経っていきなり21人も弁護団が集まって、
今までの供述を翻し、荒唐無稽な話が飛び出してきた。
連日、新聞、ニュース、ワイドショーで
取り上げられ方をみると、社会的ショックは
相当なものだった。
個人的にも前代未聞の出来事に開いた口が塞がらない
状態だった。
いったいこの裁判で何が行われているのかという
不安が一瞬にして社会全体に広まっていった。
この場合に関しては被告の利益に反しない部分において
説明する事で社会的不安や誤解を解いて刑事裁判や弁護士、被告に対しての不信感や誤解を取り除くのは
常識的な行為。
それ以外のケースに関しては、その都度対処方法は
変わってくるでしょうね。


>2 いったん記者会見等を開いて弁護人が説明をしはじめたのであれば,説明することができないことが誰からみても納得できるものを除いては,すべて説明する必要がある。

全て説明する必要は無いでしょうね。
社会がどんな説明を求めてるか感知する事が大事じゃないでしょうか。
一言二言でも全然変わってきますね。

No.10 通りすがり@茶番劇 に追加で(本題とは少しそれますが)...

司法制度に馴染みのない方々にとっては、「なめないでいただきたい」のマスコミ第一報を聞いて、「なにぃ、ふざけんなよ!」となるか、「何でそんなこと言わなきゃいけなかったんだろう?」となるか、どちらの思考回路に繋がるかで、その後の姿勢が変わってくるのかと。それは「ドラえもん」や「魔界転生」などなどでも同じで、どこかの時点で「何でそんなこと言わなきゃいけなかったんだろう」回路に繋がった方々は、「弁護人の職責」に思いが至るのだろうと。
私の場合は後者でした。疑問を解決するためにいろいろ調べて、弁護人の主張内容は許容しがたいにしても、その職責については理解するに至りました(まだまだ不十分ですが...)。
しかし、そこに至るには、テレビ、新聞の情報だけでは全く不十分で(逆にミスリードされる可能性大)、今枝ブログ→こちらのブログのおかげで、やっと辿り着いたという感じです。そういう意味では、具体的事件における弁護方針・内容についての弁護人の説明の義務はなく、よって説明の必要性もないのは分かったのですが、弁護人のお一人が自ら情報発信されたのは、意義があったと考えています(その発信手法は最悪でしたが...)。

一般人さま
いわんとすることをまとめると,

・弁護人は,事件そのものの重大性,先行された報道の状況等にかんがみ,被告人の地位・立場,弁護方針等について,国民の相当数(多数である必要はない。無視できない人数程度)が誤解を抱き,あるいは偏見を持っていると思われる場合には,具体的事件における被告人を擁護する立場から,弁護方針等を説明する必要があり,また,必要に応じて刑事弁護制度そのものの説明をする必要がある。

・求められる説明の範囲は,具体的事案に応じて異なるが,少なくとも誤解を解くために必要なことは説明をすべきである。

・説明によってさらなる誤解をまねくのは最悪であるから,説明方法について細心の注意を払うべきである。例えば,被告人の供述その他の証拠により,弁護人が「殺意なし」という確信を抱いているとしても,「殺意はなかった。これが真実である。」などとするよりも,「関係証拠等に照らすと,殺意はなかった可能性があり,これを法廷で順次明らかにしたい。」の方が望ましい。

・ここまで述べてきた「説明の必要」は,厳格な意味での法的義務というよりはむしろ,刑事裁判に携わる弁護士が国民(ないし社会)に対して有している社会的責任(責務)である。
したがって,これを怠ったときに仮に法的な責任を負わないとしても,社会から非難を受ける可能性がある。

ということになりましょうかね。

このエントリ冒頭での前段、モトケン先生の言われる「原則」での場合については、私はその通りと思いますし、特に異論はありません。
ただ後段の「例外」の部分については、補足したい私見があります。

>記者会見などでいわゆる世間に対して発信を始めてしまった以上、説明が不十分また誤解が生じた場合は、説明を補足し、誤解を解く努力を求められる場合がありうると思います

この場合において、弁護人(法曹人)は説明する相手が法廷で日頃対峙している検察官や裁判官ではなく、裁判には日頃なじみがない街のオッチャン・オバチャン・オニーチャンを相手にしている、という意識の使い分けを心がける必要があろうかと思います。具体的には法廷で使われる法律用語やロジックをそのまま使わず、裁判や法律の知識がない一般の人にも理解しやすいように、噛み砕いて説明する「努力」が必要だと思います。

今回の一連の騒動を外野から見ていると、安田弁護団は最初の記者会見の時に、一般の人にわかりやすく説明する努力が欠けていたように思います。また、橋下弁護士にはこの一般の人にわかりやすくという意識が強過ぎて、リップサービスが行き過ぎた印象があります。その点では双方とも今回の一連の騒動にそれなりの責任はあると思います。

これらは、法曹界で一般的に使われている「法曹界の言語」と、テレビやお茶の間の世界で使われている「世間の言語」との違い・ズレが原因の一つであると考えられます。

次世代の弁護士には、法律的知識重視の従来型の能力に加え、わかりやすく説明するプレゼンテーション能力なども必要とされるのかなと感じます。

>したがって,これを怠ったときに仮に法的な責任を負わないとしても,社会から非難を受ける可能性がある。

その通りだと思います。また、説明を怠ることによって情報不足に陥り、憶測や噂が過剰に飛び交うこととなり、結果的に弁護人に対する誤解で世論が埋め尽くされてしまう(自ら首を絞めてしまう)ことになるでしょう。そう考えると「責務」ゆえに「説明の必要」が生じるというよりは、不必要なバッシングに晒されないように「説明の必要」が生じると考えた方がより自然だと思います。

福岡の飲酒追突子供3人死亡事件の弁護人は
「前の車が30km/hしか出ていなかった、居眠り運転だ」

先日のいじめ自殺の弁護士は
「被害者が言い出したことなので少年にはつみは無い」

と、新たなサンプルが登場した模様。

説明不足で情報不足、と言うのがこの事例にも当てはまるでしょうか?

>「前の車が30km/hしか出ていなかった、居眠り運転だ」
別におかしくもないでしょ(おかしいかどうか判断するには情報と説明がいる)。
事故にしろ事件にしろ、被害者は一点の曇りのない行動をとっていたと判定されるのが当然だとでも思ってるんですか?

なるほど、説明不足の情報不足で誤解が生じるのは確実のようですね。

>No17SDさん
この事件飲酒運転のうえ、後方追突、さらに直線で上り坂です。
走行したことのある人によると漫然と制限速度のまま走ると30km/hくらいまで落ちる、とのこと。
この状態で後方追突した容疑者の弁護人が居眠りを主張しだしたわけです。
証拠は「追突から40m、危険回避措置を取らずに海へ落下している」ことらしいです。
後方追突され、海に落ちるような速度で40mでどんな回避措置が取れるんだ?という反応が起きています。

で、当然のごとく、なんだこの弁護士は、弁護士はこんなやつばっかかよ!という反応が2chなどではありました。

>後方追突され、海に落ちるような速度で40mでどんな回避措置が取れるんだ?という反応

事件発生当時のニュースすらロクに見てなかったんでしょうねえ、その反応をした人。
ホント、情報不足でものごとを決め付けちゃいけないという見本です。

これ、法廷ではそう主張する根拠も示しているわけでしょ。だったら傍聴しているマスコミも、なぜそう主張するに至ったか把握しているはず。なのに、主張だけポンと放り出したら違和感を感じる読者が叩きまくるのは当たりまえ。
こんな調子じゃ、どれだけ丁寧に言葉を選んで理を尽くして説明しても、マスコミのフィルターで除去されてしまって、犯人叩きに適した紋切り型の内容しか報じないんじゃないか。もともと「世論の風」を読むのが得意なマスコミのこと、被害者の非を示したり加害者の情状につながる情報は読者ウケしないから、知っていても報じない傾向がある。
こういうマスコミの恣意性もきちんと正していかないと、弁護士がいくら説明責任を果たしても国民に正しく伝わらない。これは弁護士側のテクニックだけの問題じゃない。

エントリーの内容について言わせて頂きますと、基本的にはモトケンさんのおっしゃるとおりだと思っています。

 ただ弁護団が事件についてたとえ一度記者会見を始めており、その結果誤解が生じてしまっているにしても、マスコミにて記者会見等説明するかどうかは自由だと思っています。
 マスコミ報道を見て弁護団からして明らかに曲解したものである場合、もはやその報道をした報道機関や出版社は信頼できないですしね。
 今回の騒動もあってかあくまで印象としてはマスコミを相手にすれば相手にするほどマイナスに働く気がします。
 
 個人的には、マスコミでの記者会見ではなく、今回光市事件における今枝弁護士みたいにブログにて主張していけばいいと思います。
自分の主張したいことをしっかり書くことができ、それが改変されることなく直接視る者に伝わるという利点があるからです。マスコミでの記者会見に自信がない方こそブログがいいでしょう。
 それこそ、初回の記者会見にて、「事件に関して興味がある方は僕のHPを見てください」の一言を残して、あとはブログで自らの主張を延々と繰り広げればいいかと。
 場合によっては「質問コーナー」を設けて、ある程度集積したらまとめて答える。

もちろんHPでの内容をマスコミが曲解して報道する可能性もなきにしもあらずですが
記者会見で記者の質問にとっさに対応して印象の悪い事を言うよりは、まだHPの方が慎重に書けるというか隙を見せないことも可能だと思います。


可能であればですが、自分のHPに自ら撮影した動画を載せるのもいいかもしれません。
一定の質問に対して動画で説明するのもこれからはありかなと。マスコミへの反論もしかりです。

>21 法学部生Yさま

私としてもモトケン先生のコメントには同意できますし、法学部生Yさまの仰ることも理解はできるのですが、うーーん。という少々疑問符を感じるところもあります。
というのは、あのように、TV画面へ露出してしまった以上、日常生活上、情報を得る手段がほとんどTV、新聞等のマスメディアに頼ってしまっている方々もかなりいらっしゃると思います。そのような方々に混乱を生じさせない為には、例えば時期を改めてでも、同じ媒体にて(あくまでも被告人に不利にならないよう)説明していく、ということも必要なんじゃないでしょうか。ブログ等の手段が悪いというわけではないのですが。

>No.20 せっせさま

>マスコミの恣意性もきちんと正していかないと、弁護士がいくら説明責任を果たしても国民に正しく伝わらない。これは弁護士側のテクニックだけの問題じゃない


私は「沈黙」とか「スルー」というのもプレゼンテーションのテクニックの一つだと思っています。弁護人にとって法廷外での説明行為は義務ではないとすれば、説明するしないの選択が最初に一番重要なことだと思います。

また、テレビ界やマスコミの知識レベルや興味本位の習性は衆知のことですし、その辺は織り込んでおくべきでしょう。正確に伝えてくれるとマスコミを信じて期待するのではなく、情報発信する側が伝達手段としてどのようにマスコミを利用するのか、或いはマスコミのルートを避けるのか、更にはマスコミの無責任体質を利用してその習性を上手に利用するのか、色々な対応方法があると思います。

広く大衆に自己の考えを伝える=広報という活動において、正しいと思うことを愚直に主張するだけが唯一の方法とは私は考えていません。

わざと悪役を演じたり、知らないフリをしたり、わかっていながら無視したり、チョッピリ挑発してみたり、しばらく相手を好きに泳がせて油断させてボロを出させたり…この辺のテクニックに関しては、ここのオーナーであるモトケン様はすごく上手だなぁ、といつもいつも感心しています。

No.21 法学部生Yさん

いわゆる「続きはWEBで」ってやつですねw
現代社会では、事実上「一般社会への説明=マスコミへの説明」になってしまっていますからね。そのマスコミが信用できないとなれば、おっしゃるような方法が一番手堅いような気がします。全くのフリーアクセスですから隠蔽体質とか言われる心配もありませんし。
たしかサッカーの中田も、マスコミに発言を歪曲された経験から、マスコミよりブログで本音を語るようになったそうですね。

よく考えたら、他ならぬ橋下弁護士だって同じことやってるんですよね。一般人氏も、すちゅわーですさんの質問状に「ブログ嫁」って連発してるんだから、弁護人サイドが同じことをしてもいいでしょう。

No.23 法務業の末席さま

現にこういう状況になってしまった光市事件については仕方ないでしょうね。一度マスコミの背中にまたがった以上、最後まで降りずに乗り方を身体で覚えていくしかない。
ただ、今後のケースについてはおっしゃる通り様々な選択肢があると思います。

名古屋の闇職安事件や福岡の飲酒運転事故の弁護人も、対応を誤れば光市のように世論とやらの餌食になりかねない状況ですが、既にバッシングの芽が出つつある場合は情報発信それ自体が火に油となるリスクが高いので、法廷以外では口をつぐんだ方がいいかもしれません。
光市事件がこんなことになった一因として、安田弁護士や今枝弁護士が(世間から見た)悪役としてのキャラが立ってしまったことがあると思います。つまり、叩く対象として具現化してしまったというか。最初から一切顔も声も出さなければ、ゲンコツの持って行き先に迷って、最終的にバッシングも尻すぼみになっていくのではないでしょうか。
甘いですかね?

それにつけても、北九州監禁殺人の緒方被告の弁護人をバッシングしようとしない世論のダブスタには納得いきません(バッシングしろという意味でなく)。

No.20 せっせ さん

>こういうマスコミの恣意性もきちんと正していかないと、弁護士がいくら説明責任を果たしても国民に正しく伝わらない。

確かにマスコミの恣意性というのものについては念頭に置いておかねばなりませんが、これまで弁護士が十分に説明責任を果たしてきたと言えるでしょうか。多くの弁護士の方々は「原則的には弁護人の説明義務はない」という理由で「説明する」という行為を必要なものだるとは考えてこなかったわけでしょう。最近こそ弁護団が文書にて「光事件Q&A(弁護団への疑問に答える)」を配布したり、ブログを始めたりと積極的な説明が試みられていますが、少なくとも本件に関して言えば、2006年3月の上告審欠席の時点で既に注目はされていたわけですし(誤解が生じていたわけですし)、その後1年半もの間、誤解や憶測を放置してきた、という点でマスコミの恣意性を責めることはできないように思います(弁護人が説明を怠ることによってマスコミは自らの恣意性に依拠する他ないわけですから)。

どうも皆様誤解されているようですが、
ここのブログで「世間」とか「一般人」を名乗る人々の態度は、本来の意味での世間一般のものとは異なります。

世間一般の態度は
そもそも事件自体を知らないか、知ってはいるけど特に興味がない、特に行動を起こしていない、起こす必要性も感じてない。

くらいでしょうか。

まともに仕事をしている社会人は人様のブログに乗り込んで一方的な主張をしようとは思いません。
ましてや懲戒請求を出そう等と思うはずがありません。
こういった場所に「一般人」とか「一般庶民」等というHNをつけて乗り込んでくるその時点で矛盾しているのです。
一般人はそんなことに精を出しません。

>これ、法廷ではそう主張する根拠も示しているわけでしょ。だったら傍聴しているマスコミも、なぜそう主張するに至ったか把握しているはず。なのに、主張だけポンと放り出したら違和感を感じる読者が叩きまくるのは当たりまえ。

傍聴に来る記者はあくまで素人でしかありませんから理解にも限度があります。傍聴しただけで弁護人と同じ地平に立てるとはとても思えないですが(それを要求するのはちょっと酷ではないかと)。

追記
そして、本件弁護団や法曹諸氏が相手にするべきは
上に述べた無関心な一般人であって、
ここに来て長々と自説を述べたり、法的リスクも省みず懲戒請求を出したりするような声の大きい自称「一般人」ではないのです。

No.27 pon さん

それも「あなたの中での『一般人』像」でしょう。

>No.25 せっせ さんへ

>世論のダブスタ

仰るとおり。

被害者が死亡しているあらゆる刑事裁判では

「被害者はもう何も言うことが出来ないんだ!」
「被害者が死んでいるという事実の重みが分らないのか?!」
「この期に及んで未だ被害者遺族の感情を逆なでする裁判を長引かせるのか?!」

等の発言が可能であり、また事件によっては

「この事件は他とは違い、情状酌量も関係ないんだ。事実認定を争うなど鬼畜の仕業だ!」

という事件も多くありそうですね。

そうならないのはマスコミの取り上げ方の差が大きいと思います。

bg様

たとえば日常的にこういうブログで時間と労力を費やしてコメントを投稿するような人と、そうでない人、日本の人口においてどっちが多いですか?

圧倒的に後者ですよね。

No.26 福田さま

過去についてはおっしゃる通りだと思います。光市弁護団についてもマスコミ対応の過ちは少なくなかったと言えます。
今後にむけて、法曹関係者は誤解を招かず社会に広く説明するための方法論を真剣に考えていかねばならないでしょう。

ただどんなにうまく説明しても、たとえそれが真実であっても、それが「マスコミ(世間)の期待に沿った内容」でない限り、マスコミ(世間)は「説明責任を果たした」と見なしてはくれないのではないかと危惧しています。つまり、彼らが本当に聞きたいのは「説明」なんかではなく「俺たちが期待する内容」なのではないでしょうか。これがマスコミの恣意性の一つではないかと考えます。
光市事件で言うなら、弁護団による「これこれの背景があるから事実関係を争っているんです」という弁明ではなく「これこれの背景があっても死刑に値すると思います」という降伏宣言です。もちろん、現実にはこんなことを言えるわけはありませんが、弁護団を叩いている人の大多数が聞きたいのはこの言葉でしょうし、マスコミもその尻馬に乗っていると思います。

ここで冷静に議論を続けていると、「感情では納得出来ないけど理解はする」という局面が沢山ありました。でも、感情が先にたつ一般人の多くは「感情で納得できないことは理解しない」のではないでしょうか。それはもう弁護人側の説明の上手い下手とか情報公開の充実というレベルではカバーできないと思います。

No.28 福田さま

でも、「世間の風」を読むのが上手いマスコミなら、こんな書き方をしたら世間が怒るな、ということはちゃんと理解して書いてるんじゃないでしょうか。それを承知しながらあえて背景を掘り下げずに「おいしい見出し」を優先するのは、やはりアンフェアでしょう。

No.32 pon さん

その説の真偽はともかく、「一般人とは世間とはこういうものだ」という前提を議論に持ち込むのは止めましょうというのが私の考えです。

No.33 せっせ さん

>それはもう弁護人側の説明の上手い下手とか情報公開の充実というレベルではカバーできないと思います。

或いはおっしゃる通りかも知れません。どなたかもおっしゃっていましたが、マスコミを経由しないルートでの積極的な情報公開が今後は望ましくなっていくしょうね。

No.34 せっせ さん

記者自身が既に怒っている、というケースが多いのではないかなという気がします(つまり記者自身が理解できていない)。

No.37 福田さま

ああ、その視点は持ってませんでした。ありえますね。
それで記者の非が軽くなるとは思いませんけど。

またまた流れにのらないコメントすみません。

O さん、せっせ さん

コメントどうもです。

今回の事案については、一度記者会見に出てしまった以上一定の時期を置いた後記者会見でTVや新聞を情報源とされる方に答えるべき、というのは僕もそれでいいと思っています。もちろん最後はその弁護人次第ですが。

ただ、僕が話していたのはあくまで今後の話になります。
今後10年、否数年のうちにますますインターネットの利用は増えるでしょう。
しまいにはテレビ以上に利用率は高まるのではないでしょうか?(もしかしたら既に?)
その際インターネットのみで情報伝達するというのも一つの形として成立するんじゃないかなというのが僕の考えです。
今ブログやmixiの利用者も結構な数だと聞いています
中には小学生もいるみたいですね。
今の小学生や中学生など携帯で、あるいはパソコンでインターネットを利用している世代があと10年以上して大人になる頃には弁護団に限らず、世間への報告をインターネットのみで行うことも可能、さらには一般的になるんじゃないでしょうか。


ちなみに、マスコミによって恣意的な報道をされない為消極的に行うというのではなく、逆に積極的に行う価値もあるかもしれません。裁判員制度が導入されるわけですが、マスメディアによって事件への悪い印象を流された場合、弁護団が逆に良い印象(これは例えばマスメディアが報じない側面を主張する事です)になるようにネット社会で広報するのもありかもしれません。(あくまで手段としてありうるということです。)

ネット社会においてうまく情報発信することで
マスコミとはまた別の大きな流れを作れるんじゃないかなーと思っています。
2ちゃんもそうでしょうし、最近ではニコニコ動画やvip(?)とかもあります
ああいうところでうまく情報発信すると結構変わってくるなーと思います。
実際考えてみれば、今回の懲戒請求だってインターネットにおいて懲戒テンプレート集が作られたことが大きいですしね。橋下弁護士も予測できなかったでしょうね。

マスメディアを避けてネット社会でのコミュニケーション能力を高めるというのもこれからの時代求められるかもしれません。


と、いまいち何が言いたいかわかりづらくなってしまいましたね
すみません。


まず、弁護人は世間に対して事件の報告をするかしないか選択する自由があるでしょう。
次に、世間への報告をする事にしたら、その際マスコミか

はじめまして。
いつもは「見てるだけ」の北国花子です。
ので、今回は初めてのコメントです。
よろしくお願いします。

私自身、幸い(?)今まで刑事事件でマスコミにコメントを
求められるという状況になったことはないのですが、
もしそういう日が来ても、ノーコメントで通そうと決意して
います。

判決は証拠にのみ基づいて行われますので、仮に説明コメント
を実行しなかったせいで被告人が「世間様」からバッシングを
受けても判決には影響しないですし、
新しい燃料(ネタ)がない限り、「世間様」にはすぐに飽きられ
いつまでも燃えつづけるものではないと思うからです。
中途半端に燃料を供給することの弊害の方が大きい。

それよりも私自身の限られた資源(時間も才能も)を被告人の
弁護のために使いたいと思っています。

あ、今までマスコミにコメントを求められるような刑事弁護は
していませんが、否認事件は何度か弁護していますよ。
念のため付け加えておきます。

ただ、刑事弁護の制度についての広報の必要性は最近とみに
実感しています。
今は、ときどき、高校生などの法律について講演等している
ので、もっと回数増やしたりしたいと思っています。
地味ですが、まずは手の届く範囲で。

ちなみに、民事では地元記者さんからコメントを求められる
ことがあるのですが、「争ってま〜す。」しか言いません。

いろいろ書きましたので気が済みました。
また、皆さんの議論を覗かせていただく立場に戻ります。

読んでいただいてありがとうございました。

てかマスコミに対する不満なんてぶちまけても
ほとんど解決しない問題でしょう。
政治家なんて年中その事で愚痴ってるでしょうが
これは仕方の無い事。
だからといって誰も記者会見を開かないかといえば
そうじゃない。
みんな記者会見を開いている。
社会的な関心、不安、混乱が高まったら
記者会見を開くのは常識的なこと。
弁護士だけが「法的義務は無い」とあーだこーだ
ズレた事言っている。
マスコミ嫌いは理解するが、だからといって
「記者会見はもう開かない!」とイジけて
後ろ向きになっても解決しない。
もしも法的義務は無いとして
この社会から記者会見が一切無くなったら
一般市民はたまったもんじゃない。
そこら辺は弁護士もあまり潔癖症や疑心暗鬼にならずに
柔軟に対応していくべきだろうね。
それと今後も裁判の度に弁護人が説明責任を
果たさないといけないのか?
という心配はいらないだろうね。
この裁判は極めて異例で特殊なケースだったわけで
、今回は説明責任を問われても仕方なかった。
しかしそもそも国民は日ごろから新聞TVで裁判を
見聞きして「裁判では被告人は滅茶苦茶な事を言い出す」
っていうのは分かっている。
だからいちいち裁判の度に弁護人に非難や抗議が
巻き起こる事は無い。
実質的な大衆性の為に多少の非難は起きるだろうが
3日で過ぎ去る嵐でしかない。


そういえば、先日、美濃門太が
「沖縄での集団自決」について「判例なんかで揺らぐな!」とか言ってました。
マスコミの裁判への認識はその程度なんだと思いますよ。
マスコミこそ正義の権化とか思ってるかと。

No.25 せっせ さんへ
>それにつけても、北九州監禁殺人の緒方被告の弁護人をバッシングしようとしない世論のダブスタには納得いきません

 これは、世論から「緒方被告の弁護人」が見えないからじゃないですか? マスコミがこの弁護人が誰かなんて流してないっぽいし、Wikiも見たけど載ってません。
 仮に、この弁護人に懲戒請求を出した一般人がいたとしてもニュースになりそうにないですね。

 一方で、光市の弁護団は良くも悪くも注目を集めましたから、バッシングの対象にするのにもってこいなのでしょう。

 この件では、世論がダブルスタンダードなんじゃなくって、マスコミがダブルスタンダードなんですよ。

弁護士たちに言わせれば

「はぁ?説明義務?んなもんあるわけねーだろ、
馬鹿かお前は?頭イカれてる?」

「なんでそんなに世間さんは驚いてんの?
意味ワカンネ。こんなの刑事裁判じゃ当たり前じゃん。」

「弁護士は被告の利益を守ることだけに
尽力すればいいんだよ。それ以外のことを
考慮する必要は全く無いね」

という始末だからどうしようもない状態だった。
弁護士自治を担う全ての弁護士がこう言うもんだから
お手上げ状態だった。
そういう意味では橋下さんが
刑事弁護人と世間の関わり方を社会的に
問題提議してくれたことは意義があるかな。

>NO42 らぃさん
 
らぃさんのコメントで思い出したのですが。

今後、裁判員制度が始まるということもありますし、義務教育課程で、刑事裁判も含め、裁判官、検察官、弁護人(弁護士)の役割などを教科書に盛り込み、裁判員制度に対する心構えくらいは必須とした方がいいのでは。
(今の中学生の教科書がどんな内容なのか最近見たことないし、確認もしておりませんが)

No.43 (仮)さん

そうなんですよ。私が.25で言いたかったのもまさにそこなんですよ。ここで弁護人が出てきて釈明なんかしてしまうと、キャラが立ってバッシング対象が特定されてしまうんで逆効果なんですよね。実はマスコミにとって説明内容はどうでもいいんじゃないのか、とさえ思ってしまいます。今枝VS橋下を煽る報道なんか特にそう感じます。

No.44 一般人様
弁護士は被告人の利益を守ることに尽力するため、説明「義務」を負うことができない、と考えられないでしょうか?

>そういう意味では橋下さんが刑事弁護人と世間の関わり方を社会的に問題提議してくれたことは意義があるかな。
これにはまあ同意します。

>弁護士は被告人の利益を守ることに尽力するため、説明「義務」を負うことができない、と考えられないでしょうか?


だから何度も言ってますがそう潔癖症にならずに
被告の不利益と重ならない部分で世間や被害者にも
配慮していく事が大事だと言ってるわけです。
現に弁護団も「説明義務は無い!」「被告の不利益になるから一言も話さない!一切口は開かない!」という方針ではなくて、ある程度、柔軟に説明してるわけだから、
こんな感じで良いんじゃないですかね。

ただ「義務」に関しては橋下さんが懲戒事由に当たると
豪語する為にあえて強制力を伴った強い言葉を
使ったのが始まりで、今は確か「責任」に変えてないですか?
よく確かめてないですが、自分もある程度自発的な
ものを促すような「責任」という表現が適切かなと思いますがね。

>>No.44 一般人様
仰ることは総論的には分かります。わからない点を幾つか教えてください。
説明が必要といっても、行為規範には色々なレベルがあります。法的義務、職業倫理、一般道徳。弁護士が特殊な事件について何かを説明することというのはどのようなレベルで捉えられているのですか。
また、具体的には、どのような事件で説明の必要が生じるのか、どういう説明をすることが望ましいとお考えですか。
さらに、例えば記者会見をしても報道が偏向している場合、どのような対抗手段が考えられますか。

No.48 一般人様
なるほど、柔軟な対応があってもいいんじゃないかってことですよね。はい、そう思います。モトケン様も「弁護人の説明の必要性も原則としてない」「例外もある」とおっしゃられているわけですし、そういった意味で柔軟な対応があってよいという考え方だと思われますが。まあこれは私の勝手な推測です。モトケン様、間違っておりましたら訂正してください。

>ある程度自発的なものを促すような「責任」という表現が適切かなと思いますがね。
そうですね。「義務」となるとどうしても「義務はない」、となる。しかし場合によっては説明する「責任」は出てくるでしょう。これがモトケン様のおっしゃる「例外」ではないでしょうか。

>説明が必要といっても、行為規範には色々なレベルがあります。法的義務、職業倫理、一般道徳。弁護士が特殊な事件について何かを説明することというのはどのようなレベルで捉えられているのですか。

法的義務が無いのは明らかなので
職業倫理と一般道徳ですかね。
社会的混乱を放置していては社会正義は
実現できませんからね。

>また、具体的には、どのような事件で説明の必要が生じるのか、

これは本当にケースのよって変わるわけで、
例えば記者会見を開く基準も
何人以上死んだ事件で何社が報道して
世論調査を元にしてとか
そんな基準は無いわけで、
空気読むしかないけど、今回の裁判では
明らかにその一線は越えてるわけです。
福岡の飲酒や、どっかのいじめ裁判は
この一線は越えてないでしょう。
ぶっちゃけ今回の裁判でのみ説明が必要だった
ぐらいの認識でもいいぐらい異例だったと思いますね。


>どういう説明をすることが望ましいとお考えですか。

被告の不利益に反しない限りにおいての
社会的不安や誤解を解く説明。


>さらに、例えば記者会見をしても報道が偏向している場合、どのような対抗手段が考えられますか。

例えば記者会見で泣けば、異様に移るし、面白がって
取り上げるのは当たり前の事で、不本意で伝わっても仕方の無い事。
あとマスコミ攻略に成功した小泉戦法とか
いろいろあるわけです。
ここで言われているマスコミの負の部分を強調しすぎなのも
違和感を覚えますね。
報道だって100%捏造して伝えるわけじゃないし、
そんなマスコミと上手く付き合いながら
政治家も知識人も時には嫌々ながら皆、
頑張ってるわけです。
交通事故で人が死ぬからこの世から車を廃止しようという
論理でマスコミを否定しても無意味です。
社会と車とは切っても切れない存在なんだから
どうやって交通事故を防ぐかという発想が大事でしょう。

変遷の理由を語ることが、被告の不利益になるなどという主張は論理の飛躍ですよ。

例えば冤罪事件などの場合、被告の利益を守るためにマスコミや世論を味方に付けることは、きわめて有効な手段ですし、光市の件でも、検察による犯行態様の誇張は厳しく糾弾されてしかるべきですし、そのことが明らかになって、被告の何が不利なんです?安田弁護士はまた、被告に対して証拠の差し入れがほとんどなされていなかったことを明らかにしました。公正な刑事裁判のために改善すべき点として記憶され、今後議論されるでしょう。これの何が被告に不利なんでしょうか。どれも変遷の理由ですよ。

今枝弁護士も、ブログ開設の理由として「説明するのが、被告人の利益と公益の両方にかなうからです。」投稿者 今枝仁 : 2007年9月18日(火) 19:36と述べています。これはモトケンさんの言う「例外」ですが。

犯罪が行われたとき、社会が再発防止に取り組む為には、確かな情報が不可欠です。原因や動機、犯行態様を知ることで、教育や防犯に役立てたり、社会システムに不備があるのかないのかを知って、あるなら改善していかなければならないのです。犯人を捕らえ、法に基づいて罰することは、その一部に過ぎません。罰すればそれで終わりではないのです。説明義務などないとか、挙句は「弁護人がマスコミ等に対して法廷外で変遷の理由を語ることは、弁護人としては絶対に避けるべきです。」だとか、「変遷の理由を語るべきであると言う弁護士は、刑事弁護を全くわかっていない。」などと断じるなんて、いくらなんでも乱暴過ぎるでしょう。

No.50 Lega さん

それならいいんですけど、モトケンさんは、こんな「極論」にも手を貸していることを知って欲しいですね。

「弁護活動には説明の必要性が原則ない」点で、弁護活動と企業活動等との間には大きな違いがありますね。

企業活動には、法的義務はなくても職業倫理等の観点から下記のようなKY理論があてはまる場合もあるかもしれませんが、刑事弁護のように「原則的に説明の必要性がない場合」は、“「判断基準=空気」の感知を誤れば「懲戒処分」”というKY理論を適用するのは現実的ではないと思います。

【KY理論】
説明義務の有無の判断基準は、空気を読むことで得る。
「説明を求める」という社会の空気を感知できなかった場合は、説明義務違反として懲戒処分相当。

No.52 aho さんのコメント

>犯罪が行われたとき、社会が再発防止に取り組む為には、確かな
>情報が不可欠です。原因や動機、犯行態様を知ることで、教育や
>防犯に役立てたり、社会システムに不備があるのかないのかを
>知って、あるなら改善していかなければならないのです。

おっしゃることはごもっともです,特に異論を挟みません。

>犯人を捕らえ、法に基づいて罰することは、その一部に過ぎま
>せん。罰すればそれで終わりではないのです。

正にその通りです。法に基づいて罰することは,その刑事司法システムシステムの一部に過ぎません。
…なんですが,ちょっと問題が,

>説明義務などないとか、挙句は「弁護人がマスコミ等に対して
>法廷外で変遷の理由を語ることは、弁護人としては絶対に避け
>るべきです。」だとか、「変遷の理由を語るべきであると言う
>弁護士は、刑事弁護を全くわかっていない。」などと断じるな
>んて、いくらなんでも乱暴過ぎるでしょう。

といっても,やはり説明義務はないでしょう。
つまり,刑事裁判というのは,個別具体的な事件について,例えば刑法199条(殺人罪)に該当するか否かと,該当するとして,その量刑がどれほどになるのかについて,被告人,被害者,社会を納得するに足りる事実を挙げて説明すれば足りるのであって,よく,新聞であげられる「犯人の心の闇」とか「背後の人間関係」とかは,当該刑事裁判にとって,誤解を恐れずにいえば「どうでも良い話」であり,刑事裁判つまり裁判官がこれらを明らかにする義務はありません。ましてや,被告人の補助者に過ぎない弁護人が,社会に向けて説明する義務はありません。(説明を始めてしまった場合,継続的に説明する責任はあるかも知れません。)

刑事裁判というのはその程度のものであるし,その限度のものでしかありません。

ahoさんがお書きになった,防犯等の必要については具体的に刑事裁判が担っているものではありません。では,どこが担っているか…というと,警察と法務省でしょうね。科学警察研究所や法務省矯正局あたりが心理技官等を多く抱えており,ここで動機や心理についての研究を行い,これを防犯や再犯予防に役立てています。しかし,いずれにせよそれは刑事裁判の役割ではないことは明らかです。

追記ですが・・・
自分で柔軟なんていう言葉を使っておきながらなんなのですが、むやみやたらな柔軟、都合のよい柔軟はあってはならないと考えてます。一刀両断に「必要ない」と切り捨てるのではなく、ひとつひとつの事象を鑑みて、熟慮の上で判断する、ということです。しかし、そうすると柔軟ではないのかな・・・。

No.52 aho様
リンク先を見てみたのですが、どこにモトケン様が手を貸しておられたのかがわからなく・・・。過去のエントリでしょうか。よろしければ教えていただけないでしょうか・・・。

>No.52 aho さん

変遷の理由はケースバイケースでしょうから一般論として語るのには無理があると思いますが、私はデメリットになる可能性のほうが高いと思います。

理由はごく単純なことで、「マスコミや世論をどれだけ味方につけても、それで裁判官の判断が左右されるわけではないから」です。
裁判と言うのは法廷で争われているものであって、法廷外の観客がジャッジするものではありません。
むしろ相手方に手札を事前に明かしてしまうことで、対応を準備されてしまう恐れもあるわけです。これは、被告人にとって不利益です。
 被告人に不利益を生じさせるリスクがあるのに、敢えてそれを行うのは刑事弁護人として失格でしょう。そういう行為を「やるべきである」などと言う弁護士がいるとすれば「刑事弁護が分かっていない」と批判されても当然でしょう。

社会防衛の観点からしても、判決が確定するまでは検察側主張も弁護側主張も、いわば「仮説」に過ぎません。
正しいか正しくないか定まっていない「仮説」に基づいて「対策」を講じても詮無いことではないでしょうか。

また、事件に鑑みて策を講じるのは立法・行政の職分であって、司法がそこに踏み込むとすれば越権です。司法にそれを行う権能は与えられていません。
ときどき、国会議員の定数配分訴訟などで裁判所が立法府作為を難じる意見を付することがありますが、これは例外中の例外で、珍しいからこそニュースにもなるわけです。

ものを食べて栄養を摂取し残りかすを排泄するのは一連のプロセスですが、口には口の、胃には胃の、腸には腸の役割がそれぞれ別にあります。他の器官の作用を、別の器官が兼務代行することはできないのと同様、なんでもかんでも司法に任せようとするのは暴論です。

>No.52 aho さん

>変遷の理由を語ることが、被告の不利益になるなどという主張は論理の飛躍ですよ。

 これは論理の問題ではありません。
 被告人に不利益になる可能性という事実の評価の問題です。
 危険性の具体的内容については、No.5 Sou さんが指摘済み。

>例えば冤罪事件などの場合、被告の利益を守るためにマスコミや世論を味方に付けることは、きわめて有効な手段です

 単なる思いこみです。
 No.56 惰眠 さんが回答済み。

>光市の件でも、検察による犯行態様の誇張は厳しく糾弾されてしかるべきです

 これは供述の変遷の理由とは別問題です。

>これはモトケンさんの言う「例外」ですが。

 これを例外として指摘するのは不適切です。

 小倉先生のエントリは、小倉先生流の皮肉を利かした書き方ですが、橋下答弁書の主張が一般化された場合には当然想定される状況であり、極論とは思いません。

意固地になりすぎ。
口をへの字にして黙り込んでも
「え?何で裁判欠席したの?」
「一審二審の弁護人は何やってたの?
 被害者は7年間弄ばれたのか?」
「前任の弁護人を批判しないって
 人として弁護士として何を考えてるんだ?」
国民が次々と司法に対する信頼を失い
弁護士に対する偏見が助長し、
不安と誤解が蔓延していく。
これを食い止める手段はもはや説明するしか無い。
被告の不利益を被らないように工夫しながら
説明していく配慮は必要だろう。
今枝さんが「公益」の為に説明したと言っていたが、
重要な観点だろうね。
弁護士だろうと誰だろうと社会的配慮が必要なのは
言うまでも無い。
全く説明する必要は無いと決め込んでしまったら
被告や被害者や国民にとって利益になりうる
説明の可能性さえ閉ざされてしまう。
机上の論で無理やり決め込まず、
その時々の判断を重視し、
有効な可能性を模索する姿勢は大事だろう。

>No.25 せっせさま
>安田弁護士や今枝弁護士が(世間から見た)悪役としてのキャラが立ってしまったことがあると思います

>No.43 (仮)さま
>一方で、光市の弁護団は良くも悪くも注目を集めましたから、バッシングの対象にするのにもってこいなのでしょう

同感です。

安田弁護士のキャラが立っていていたのは昔からですが、今枝弁護士は総勢22人の弁護団の広報役を自ら買って出て、しかも弁護団の誰もがフォローをしてくれない孤立無援の状態でしたから、世間の弁護団バッシングを一手に引き受けることとなった。私はこのように思っています。

そもそも今枝弁護士は真面目すぎた、いや有象無象のマスコミを相手にするにはウブだったんだと思います。法廷のルールでは「沈黙は敗者の選択」ですが、法廷外のマスコミ相手では「沈黙は賢者の選択」だと思います。彼は「沈黙=負け」の法廷ルールに忠実なあまり、誤解や無理解なバッシング意見に一つ一つ丁寧に答えようとして目立ってしまい、集中攻撃の「標的」になったように思います。

ただ最近は今枝弁護士も少し慣れてきたのか、「沈黙」や「スルー」はもちろん、「肩すかし」や「はぐらかし」或いは「ゴーイングマイウエイ」等々の多才な技を使えるようになられたようです。やはり身体で覚えたテクニックでしょうか。

No.54 FB さん

なにか誤解があるようですが、一般化しようとしているのは、私ではなくモトケンさんですよ。

>刑事裁判つまり裁判官がこれらを明らかにする義務はありません。

何を言ってるんです。なぜ裁判は公開されるのですか?検察、被告(弁護人)双方の言い分と、それらをふまえた判決が妥当かどうか国民が知るために公開されているのでしょう。弁護人に説明義務はありませんという話と、説明しない自由があるという話は同じようで違います。

>科学警察研究所や法務省矯正局あたりの心理技官

こんな役立たずの給料泥棒は、精神年齢4,5歳とのたまった鑑別所技官だか家裁調査官と共に首にすべきですね。

No.56 惰眠 さん

>理由はごく単純なことで、「マスコミや世論をどれだけ味方につけても、それで裁判官の判断が左右されるわけではないから」です。

皆さんこうおっしゃいますが、はっきり言うと、これは建前であって嘘です。裁判官も訓練を積んだにせよ、人間ですよ。何か絶対的な、決して間違わない神のごとく扱うのは誤りです。だから国民審査があるんですよ。国民審査で実際に首になった裁判官がいるのかどうか、国民審査が機能しているのかどうかは別として、裁判官がいつも正しい判断を下すとは限りませんし、世論に流されない保証はありませんし、必ずしも独立した三権分立の長とは言えません。私なんかより、弁護団の主任弁護士が、こんなことばかり言ってるじゃないですか。プロの弁護士が言ってるんですよ、ど素人の私じゃなく。

>被告人に不利益を生じさせるリスクがあるのに、敢えてそれを行うのは刑事弁護人として失格でしょう。

つまり、被告人に不利益を生じさせるリスクがあるのに、敢えてそれを行った弁護団は、刑事弁護人として失格だということですか?弁護団は刑事弁護人として失格だということには同意しますが、説明したこと自体が失格の理由になるとは思いません。

No.57 モトケン さん

最後の部分だけ、

まず「一般化される」というのが杞憂です。懲戒制度の事務処理の効率化とかですね、広報の仕方とか、そんな部分では一般化される可能性は高いと思いますが、今度の懲戒請求が弁護活動を萎縮させるとか、刑事裁判の仕組みが崩壊するとかそんなことにはならないです。根拠は「数が全然足りない」ことです。もっとも、一般化したいと、モトケンさんどうしても言うのであれば、それは自由ですから私が横から口を出す話じゃありませんが、橋下弁護士が刑事弁護に本当に無理解ならば、そのような無理解な発言はいくら大声で叫んでも雑音として処理されるだけです。

今、刑事裁判は大きく変わろうとしています。これまでのやり方に不備があり、それを改善するためとして裁判員制度が導入されます。でも裁判員制度の導入は、ある意味では従来の刑事裁判制度の崩壊とも言えます。これまでのやり方では駄目だったわけですから。更に「被害者参加制度」の導入を柱とする改正刑事訴訟法が成立しました。私は刑事裁判が民事裁判のように行われることには反対ですし、100年以上も昔の報復の復活につながりかねないし、被害者を前にして弁護が成り立つのかと被害者参加制度には反対ですが、これらの刑事訴訟法改正に関わったのは岡村勲氏ら犯罪の被害者の活動であって、橋下弁護士ではありません。ですから懲戒騒ぎについて、誰が懲戒請求をしたのか、動機は何か、橋下氏のどの部分に賛同しているのか、最初のテレビの発言なのか、答弁書の主張なのか、声の大きさ、数、勢い、それらの要素が実体に影響を与えるほどのものかどうかを冷静に見れば「一般化される」が、杞憂だとの結論になります。同じ心配をするなら、別のことを心配してはどうでしょうか。

>これは供述の変遷の理由とは別問題です。
いえ、変遷の理由の一つですよ。被告はいまや、自分が検察によって不当に重い処罰をされようとしていると思い込んでるんですから。

No.60 aho さん

>一般化しようとしているのは、私ではなくモトケンさんですよ。

 私が何を一般化しようとしているのでしょう?
 私の発言を引用して指摘してください。

>まず「一般化される」というのが杞憂です。

 そうであればいいと思いますが、あまり楽観していません。

>そのような無理解な発言はいくら大声で叫んでも雑音として処理されるだけです。

 誰が雑音として処理するのですか?

>これまでのやり方では駄目だったわけですから。

 裁判員制度がこれまでのやり方よりうまく機能する保証はありません。
 非常に不安を覚えています。

>皆さんこうおっしゃいますが、はっきり言うと、これは建前であって嘘です。

 そこまで断言できる根拠は?

No.60 aho さん
>>刑事裁判つまり裁判官がこれらを明らかにする義務はありません。
>何を言ってるんです。なぜ裁判は公開されるのですか?
>検察、被告(弁護人)双方の言い分と、それらをふまえた判決が
>妥当かどうか国民が知るために公開されているのでしょう。弁護
>人に説明義務はありませんという話と、説明しない自由があると
>いう話は同じようで違います。

申し訳ないが,批判の内容が
1.「犯人の心の闇」や「背後の人間関係」を明らかにする必要がないというのはおかしい。
2.裁判官が説明する必要がないということと,弁護士が説明する必要がないというのは理屈が違う。
のいずれでしょうか?
お返事はこの点についてご回答を得てからにしたいと思います。

>こんな役立たずの給料泥棒は、精神年齢4,5歳とのたまった
>鑑別所技官だか家裁調査官と共に首にすべきですね。

そう思うのはあなたの勝手ですが,根拠も挙げずに批判されるならば自分の主張の妥当性を貶めるだけです,言わない方がよいでしょう。なお,仕事がら上述の心理技官の知己も多いですが,非常に有能な方々ばかりです。臨床心理の分野が十分解明していないためいろいろとご苦労はされているようですが。

なお,この点について指摘するならば法曹は法律の専門家であって,人間心理の専門家ではありません。法廷で説明する必要があれば説明することもあるでしょうが,十全な説明ができるとは思えません。

おまけですが,法あるいは社会規範というのは一般的なものです。一般的なルールをもって個別具体的な事件を解決しようとするのが法律家です。法律家が一般化して考えるのはむしろ当然のことともいえます。

>>No.51 一般人 さん
丁寧なご回答ありがとうございます。
肝心な点を聞き忘れていたので、更に聞きたいのですが、最終的な結論として、今回あの弁護団には懲戒事由があると御考えですか。

朝に書き込んでから帰ってくると,かなりのレスがついていて読むのも一苦労ですね。

さて,この記事のタイトルにあるように「説明の義務」と「説明の必要性」は似て非なるものということを今一度確認した方がよいと思います。

私は,弁護方針等を説明する法的義務というのはないと考えています。もし,法的義務があるという方がいらっしゃるのであれば,それは法解釈学の世界へ踏み込んだということですから,実体法上の根拠を示していただきたいですね。

ただ,一般人さんをはじめとする方々が指摘されているのは,法的義務の話はともかくとして,弁護士が果たすべき公共的な使命にかんがみると一定の事案については説明する社会的責任があるのではないかということです。

そういったときに弁護人が具体的事案においてマスコミ等を通じて説明するかどうか,どこまで説明する必要があるかということについては,弁護士の間でコンセンサスがあるか疑問があります。
#一昔前であれば,説明する必要がないという意見は大多数だったのでしょうが。

それはともかく,弁護人が説明する方向で考えはじめると,おそらく悩みはつきないのでしょう。
・どんな事件について説明しないと世間から非難を浴びるのだろうか。
#「空気を読め」と言われても,空気を読み間違えたら非難されるのではやっていられないと思われるでしょう。
#じゃあ,客観的な基準が定立できるかというと難しい。
・どこまで説明しないと世間から非難を浴びるのだろうか。
・現場の記者レベルでは十分に理解をしてもらったとしても,TVの放送時間枠の制約,紙幅の制約上,弁護人の説明が不完全な形で報道されることがありうる。そのリスクをどう考えるか。
#政治家等は報道記者との付き合いがあり,こういうことを言えばこう書かれるということは概ね了解しているけれど,弁護士はそういった記者との付き合いがある方が珍しいのでは。
・ある事項については説明するけど,ある事項については説明しないということがどういう印象を与えるのだろうか。
・説明した場合,裁判に対しどういう影響を与えるか。

これらの点について答を出せないと,責任持った説明ができないから,やはりやめておこうかという弁護士も相当いるのではないでしょうかね。

>つぶやきジロー さん

弁護団に懲戒事由は無いだろうけど、
ただ無関係の人間が他人の自己判断に基づいた懲戒請求を
制限する権利は無いし、懲戒事由に当たるかどうかを
決定する権限も無いでしょう。

ただ私は別の意味で橋下発言は非常に大義であったと
評価してますね。

1、懲戒請求制度を国民に広く知らしめた。
  (国民の知らない権利、制度なんて、日弁連の
  建前上のお飾りに過ぎない。)
2、これから目まぐるしく変化する司法制度の目前にして
 弁護士の一あり方として問題提議した。
 橋下さんが弁護士の笑い者になってる所を見れば
 もし橋下さんが存在しなければ永遠に問題定義されないま ま弁護士たちの独善が続いていた。
3、制度が公知されて機能麻痺するなら、そもそも
  制度自体に不備があることを知る事が出来た。

これら全ては橋下発言が無ければ存在しえない功績であり、
十分にこの社会的意義を評価する事が出来る。

>Sou さん
弁護士たちで「社会に対して全く説明する必要が無い」と
決め込むのが一番怖いですね。
弁護士自治に関与できない一市民としては
弁護士の良心と自浄能力に頼るしかないんですが、

「裁判を何で欠席したかって?
んなもんお前らに教える筋合いはねーよ。
法的義務なんてありませんから残念!」

なんて言われたらどうしようもない。
被告の不利益が重ならない部分において
説明していく世間的配慮は弁護士の
頭の片隅のでもあってほしいのですが。

 一般人さんは、光市事件の弁護団に対する批判がにぎやかになる以前には、どの程度弁護士の仕事のことを知ってたのかな?

こんなこと言っといてまだ居たの^^?

>No.184 一般人 さんのコメント | 2007年09月24日 21:00 | CID 81295  (Top)

本当に弁護士なのかこの人は・・・
最初は結構尊敬してましたが、
これはちょっと酷いなあ・・・

モトケン様
貴方はおいくつですか?
出来ればうかがいたいんですが。
法や学術を兼ね備えたプロがこんな悪意で低レベルな
事をするなんて本当にショックだ。

今晩の一般人さんのコメントには、私も共感を覚える部分が多いですね。

なんだかサナギが華麗な蝶に成長するように、一般人さんの隠されていた素晴らしさがこの数日で一気に成長して花を開きつつあるように感じます。

半月前の「ゴマだれ派さんの奇跡の変化」を思い出します。

No64の誤字の訂正

3段目の「実体法」→「実定法」

>あれっ? さん

>>No.184 一般人 さんのコメント | 2007年09月24日 21:00 | CID 81295

 このコメントはどのエントリのものですか? 

あ〜、ゴマだれ派さん。居ましたね。

ぴたっとあのHNは見なくなりましたね。

非常によく似た感じのコメントはそこここで見ますがね。

No.65 一般人 さん

>弁護士たちで「社会に対して全く説明する必要が無い」と
決め込むのが一番怖いですね。

そうですね。その結果、弁護人自身が自分の首を絞めることになるだけでなく、一般市民たちの知る機会というものを奪うことになってしまいかねませんし。


No.72 福田 さん
>一般市民たちの知る機会というものを奪うことになってしまいかねませんし。

そこで情報開示義務を弁護士に課さなければならない理由を教えてもらいたいのですが…。

多くの人の意見を読ませて頂きましたが、
あくまで個人的な意見を述べさせて頂きます。

説明する「義務」。
これはどのようなケースの裁判においても、弁護人には無くて良いのではと思います。
弁護人の最たる「仕事」が、弁護する人を最大限守ることであると思います。その仕事に支障の出る(出る行為等は、モトケン様が最初の方で述べられていますので省きます)万が一の可能性でもある事は、当然裁判の結審の前には言うべきではないし、説明する方が、無責任な行為だと思います。
最近は、多くの企業でも企業間の協議に関して、対外的な発表前の守秘義務等について徹底し始めましたが、これは先進国としては遅いくらいです。

今回、当欄で論議の一つになっている、橋本弁護士の「説明義務」発言の部分ですが、あくまで私の考えと先に断っておきますが、
弁護士の立場で、そのような発言をされた事は残念に思えてなりません。
私は安田弁護士の掲げる「死刑廃止」には全く反対です。特に、藤井誠二氏の記事から知った本村氏への侮蔑は、弁護士等の職業云々では無く、人間性を疑うものです。個人の言論の自由は理解しているつもりですが、その対象となった本村氏と同じ状況(家族をいきなり殺され、しかもその奥様は更に酷い行為をされた)に立った事のない人が、決して言ってはいけない部類の発言だったと思います。
脱線しましたが、その様な弁護士でも、一度被告の弁護人として就いたからには、いかなる行為であってもまず被告を守るべきだと私は思います。一審、二審と被告人の供述に変更があったとして、それが裁判で検察や裁判官への何らかのアプローチになるのであれば、それは裁判における「手段」なのだから、自ら手のうちを明かす必要は無いと思います。と言うよりも、これから戦いに臨むその前に、手のうちを明かすのは愚かではないでしょうか。

「これだけ世間に広く知れ渡った事件なのだし、その被告の変化は知らせるべき」という意見も多いと思いますが、私はそれこそ裁判で全て結審した後に明らかにされて良いのではと思います。
当裁判は、あくまで本村氏と、当時18歳の被告が争っているものであり、それぞれが裁判を戦う手段として「検察」「弁護人」がおり、その双方の言い分を全て受け止めて判断するのは、裁判官です。外側から弁護方法等について、(特にテレビ等の公共性のある場所で)心象のまま、全てを理解していない状況であれこれオフィシャルに言うのでは無く、もし放送等をするのであるならば、双方の意見をどちらとも公平に扱うべきでは無いかと思います。

そういう意味で、「弁護士」という職業に就いていながらにして、刑事裁判の弁護行為を否定された橋本氏に残念な気持ちがあります。
他の欄で橋本氏に関し「一般の人たちでも、弁護人の懲戒請求が出来ると教えてくれた」と書きました。
しかし後に江川紹子氏の、懲戒請求をした人たちのその後(懲戒請求が署名運動的なものと思い、行動を起こし、その為に弁護士会に出頭必要が出た、場合によっては、懲戒請求をされた弁護士の側から訴えられる可能性もある。)を読み、橋本氏自身が説明義務(彼の場合、一般視聴者に懲戒請求運動を“呼びかけた”以上、その請求運動における最低限の説明義務はあったと思います)を果たしていない中で、また当問題に関し橋本氏が懲戒請求をした人達へのケアを今のところ果たしていない(少なくとも、そのケアにより懲戒請求者とされた人が、その義務から解放されたとの情報が私にはありません)、そういう自身の発言で多くの人を巻き込んだその責任の方が、弁護士として重要なのではないかと思います。
なぜなら、現裁判は、選任されている「検察(多くの人が、この存在を忘れている様に感じられてなりません)」「弁護士」がいるのですから、まず橋本氏に必要な事は、自身の発言により、最悪弁護し側から訴えられかねない、懲戒請求をした方々への弁護士としてのケアではないかと思うからです。

橋本氏に関しての文が大半となってしまいましたが、私個人の考えですが、刑事裁判における検察、弁護士の説明義務が生じる相手は、その結審があるまではあくまで双方が守る相手にのみ必要という事です。
ただし、モトケン氏の言葉にもありますが、マスコミに対してのアピールを行ってしまった以上「裁判の武器もしくは弱点になりうる、または“可能性がある”情報」以外の説明は、する「必要」があるのでは、と思いますが。
ただ、当事者となれば「これも、あれも不利になる“可能性”がある」と思い、言えないのでは、とも思いますが。

被害者の本村氏には大変失礼だと思いますが、この裁判を知り、私は刑事裁判の基本を学べたのではと思います。
ズブの素人であった私は、ただ憤りにまかせて当裁判の弁護人の態度に腹が立つのみでした。しかし、今は「それぞれが、それぞれの立場での仕事を必死にこなしている」と思っています。
もちろん、その仕事を「死刑廃止論」に結びつける行為が見受けられるのであれば許しがたい事です。そしてその可能性を少しでも感じる安田弁護士に関しては、私は今からでも当裁判から外れて欲しいと思っています(他に20人も弁護士がいるのですから)。

検察、弁護士の双方の必死の仕事の上で、全てが明らかになり、その上で本村さんが「これまでの時間が無駄では無かった」と思える、そういう結審であって欲しいと思います。


おそらく、私のこの意見は、ある一定の方々とは逆のベクトルの意見だと思いますが、特にお返事は要りません。

モトケン様、このように、法律の素人が多くを議論出来る場所を作って頂き、とても感謝しております。
これからも疑問がある多くの事件等について、ここで多くを学べればと思っています。大変とは思いますが、どうか当サイトを続けていって頂きたく宜しく御願い致します。

No.73 FB さん

>そこで情報開示義務を弁護士に課さなければならない理由を教えてもらいたいのですが…。

義務化する必要はないと思います。説明を怠ることによるデメリットと、それでも「社会に対して全く説明する必要が無い」と決め込むことのメリットとを比較してみればよいのだと思います。

No.75 福田 さん
>義務化する必要はないと思います。

趣旨はわからなくはないのですが,制度化しなければ弁護士の良心の問題になってしまい,ほとんど実効性がないと思うのですが。会見や説明を拒否する弁護士に説明しないで良心が痛まないか…といったところでいうだけ無駄です。

>>No.65 一般人 さん
またもやご丁寧にありがとうございます。
一般人さんの弁護団に対する考え方は承知できましたし、説明義務(責任)も大体理解できました。懲戒事由にならないのであれば、道義的責任ということでしょうし、安田弁護士等の説明時の態度が悪いということについては同感です。

今度は逆に橋下弁護士について伺いたいのですが、一般人さんは非常に橋下弁護士を高く評価されていますが、そこは得心できません。というのも、彼が本当に5月27日の放送時から説明義務(責任)違反を考えて発言されていたとは思えないからです。
この問題が話題になってから、ネット上の動画を見ましたが、当日の彼は、「こんな主張が許されるのか」「弁護団が組み立てたとしか考えられない」「(変遷の理由を)法廷で・・・きちんと説明すべき」との主張であり、国民への説明義務違反とは一言も言っていないからです。
そのような懲戒事由についての理由の変遷は、「弁護士」という肩書きを持つ出演者が法律的な手続きについて不特定多数に発言した以上、それこそ説明が必要と思われるのですが、いかがでしょうか。
そのようなことから、橋下弁護士は自分が他者を批判する論理で、自分の態度を検証していないと強く感じるので、個人的には卑怯と感じます。
その他の一般人さんが橋下弁護士を評価されている部分である、懲戒制度を広く知らしめたということについては、結果についてはそう思いますが、懲戒事由にならない事案で制度を紹介するために発言したのであれば、やはり不適切でしょう。結果がよければ不適切な行為でも大義になるというのは少しおかしいのでは?

一般人さんが弁護団を批判される点は理解できましたが、橋下弁護士だけを絶賛されるのは腑に落ちないのですが。

No.76 FB さん

>制度化しなければ弁護士の良心の問題になってしまい,ほとんど実効性がないと思うのですが。

制度化の是非は議論の余地があるとは思いますが、少なくとも説明を怠れば、また今回のように感情のフックに動員された大量の懲戒請求が発生しなくもないのかなという気がします。

No.65で「一般人」様が懲戒事由についてどう考えておられるのか私も関心がございましたが、「弁護団に懲戒事由は無いだろうけど」と考えておられる事が分かり、ほっとしました。

もし橋下弁護士ご本人も、No.65で挙げられた3つの“社会的意義”という使命を持ってご発言されていたのだとしたら、機能麻痺を狙って、全国の人に何万何十万という形で弁護団の懲戒請求を立ててもらいたいとお願いした事になるのでしょうかね。司法制度の問題点を国民に知らしめるというよりも、司法に詳しくない国民(視聴者)を利用したという事でしょうか。(現在の司法制度に一石を投じたいという社会的使命のみからの行動であれば、他のやり方もあった筈だと思われます。)

橋下弁護士の回答書にあった「事実はどうであれ,それが世間の市民感覚です。」という文章についても、文中の「市民」は「愚衆」に置き換えた方が違和感がありません。橋下弁護士も法律の専門外の素人(一般人)を愚衆扱いしているのかもしれませんね…。

まぁ、学際的分野の学会でも「○○の分野では瑤眞里蕕覆だ古未いる」とか「○○の理論を信じているのは貴方がただけです(笑)」とか、他分野(専門外)の人間への嘲りは珍しくもありませんけどね…。

No.79 mash さん

>> 司法制度の問題点を国民に知らしめるというよりも、司法に詳しくない国民(視聴者)を利用したという事でしょうか。(現在の司法制度に一石を投じたいという社会的使命のみからの行動であれば、他のやり方もあった筈だと思われます。)

僕(素人)なりの言い方で翻訳すると、

「橋本さん! 懲戒請求なんて、プロのおめえが、ひとりだけでヤリャよかったんだろーが(怒)! 署名感覚でサクサクできると言いやがって(怒)!」

ってなもんでしょうか?

>No.80 47 様

いいえ。全く違います。

抜粋頂いた部分等で言いたかったのは、橋下弁護士は、庶民派とか一般市民の代表者的な立場に立っていらっしゃるように“一見”見えますが、実はそうではないという事です。その一方で、犯罪への憤りという市民の感情を共有することで、人気も集めています。

上記の意味で、“あざといな〜”と言う感じでしょうか。(悪い意味合いだけではなく、少し感心している部分もあります。)

上手く伝わりますでしょうか・・・?

No.81 mash さん

要するに、はっきり言ってしまえば

「売名行為」 あるいは
「儲け主義」

ですか?

(No.80 はそれはそれで、僕の素直な見解ですけどね 笑)

>No.82 47 様

いいえ・・・。
特にそのような事を考えた上での発言でもありませんでした。(が、不用意に書いてしまったでしょうか…?)

はじめから「視聴者(一般人)=愚衆」と割り切っているが、そのように考えている事は表に出さず、それを利用することを心得ているのかもしれないな・・・と感じただけでした。

橋下弁護士自身が懲戒請求を何十件も受けた事があるそうですので、懲戒請求が二、三件来ただけでも大慌てになる事をご承知であり、そう簡単には懲戒にならない事もご自身の経験からご存知だったのではないかと思います。

現在の法律上は説明義務違反等により懲戒事由があるとは、橋下弁護士も内心では信じていないのではないかと思いますが、懲戒請求を出してしまった視聴者の手前、主張し続けるしかないだけかもしれないと思っています。

懲戒請求騒動を機会に、批判的な視点から司法制度に関心を持ち、現在の司法制度がどのようになっているか(賛同せずとも)理解を深める方もいらっしゃるでしょうが、橋下弁護士の建前上の「説明義務違反」を信じ続けてしまう方がいらっしゃる恐れもあるだろうと思います。

散漫になりすみません。

No.83 mash さん 

いえいえ。
私のほうこそ散漫にダラダラ行かせていただきます(笑)。
下記、単なる「感想」のようなものを。

>> それを利用することを心得ているのかもしれないな・・・

・・・ということもありましたんで「売名行為」などと思ったのですがね。

>> 橋下弁護士の建前上の「説明義務違反」を信じ続けてしまう方がいらっしゃる恐れもあるだろうと思います。

これね、

「一般人」さんでしたっけ? 「どっちに転んでも彼は勝ち組だ」みたいな「揶揄」があったのですが、僕はなるほどと思うんですよ。

だって、懲戒請求が却下されても「弁護士会はこれだからだめなんですよね」とかいう、変なコメンテーターの自称「世論」の支持を得ることができる。(いますからねー、妙に「中立」を装って「ズレた」こと言う人。)

おまけに橋下さんが注意くらいはあるかも知れんが、責任とって弁護士家業を辞めさせられる公算は低いし(でしょ?)、本人もそのつもりは無い(だろう)。万が一やめることになっても自称「世論」の支持で、タレント家業継続。なんて今後の展開が手に取るようにわかる(笑)。まあ、いずれ落ち目がくると踏んでますけど・・・(笑)

でもそれって、橋本さんの「自分勝手」で済ませられることなのか? 部外者ながら「根拠も無く落とされた弁護士業界全体にの信用はどうするの?」って素朴な疑問がわきます。

>No.84 47様

個人的には、橋下弁護士は、当該番組の趣旨に沿わせる為(売名行為や儲け主義)というより、率直な個人的憤りから、弁護団を糾弾し法的知識の乏しい視聴者に懲戒請求を立てるようお願いした可能性もあると思っています。
(勿論、売名行為の可能性もあるとは思いますが…。両方の可能性も。)

>部外者ながら「根拠も無く落とされた弁護士業界全体にの信用はどうするの?」って素朴な疑問がわきます。

そうですね。
同様の疑問を私も持っています。

実は、先日実家に寄った際、身内の1人も橋下弁護士の批判内容と全く同じ事を話していました…。そして、「でも、2人を殺害したのは事実だ」とか「それじゃ、お前は荒唐無稽な弁護の方を信じるのか?」とか、典型的な反応が…(がっくり…。)ただ、懲戒請求を起こす等実際の行動まではする気はなかったようですが。

橋下弁護士の今回の行動が売名行為ではないならばこれ以上追求しなくてもいいのではないかと思う所もあるのですが、上記疑問のように今回の行動が与えた負の社会的インパクトを考えると、このまま有耶無耶にせず明らかにされなければならないのだろうと思います。

その意味で、弁護団の告訴や、すちゅわーです様の質問状もやり過ぎとは言えないと思います。
(橋下弁護士の言動を盲信してしまっている人は、上記告訴や質問状すらも、悪徳弁護団の抵抗にしか映らないのかもしれず個人的な信条までは変えられないかもしれませんが、それは社会的容認されないという事を明らかにせねばならないと思います。)
たような形になったままでは問題があると思います。)

申し訳ございませんが、No.85の最後の1行は消し忘れです。

No.60 ahoさん
えーとですね、裁判官を勤める人間の感情の問題と、制度の問題を一緒くたにしても仕方ないです。

例えば冤罪事件などの場合、被告の利益を守るためにマスコミや世論を味方に付けることは、きわめて有効な手段ですし
と例示しておいでなんですが「冤罪」かどうかはマスコミや世間の声で決まるのではなくて、裁判所に提出された資料に基づいて(法の定めに従って)決せられるものである以上、「外野」がどれだけ盛り上がっても意味がない、と言うことです。そんな制度にはなってませんので。

この辺、名張毒ぶどう酒事件や袴田事件における再審請求が、どのような扱いを受けているかご覧になれば一目瞭然かと思うのですがいかがでしょう。

さらに言うと、感情に左右されてはならないからこその証拠主義であり、現在の制度設計なわけです。
また「訓練を受けた裁判官であっても人間である以上誤りがあるのは必然」ならば、「訓練すら受けていないマスコミや一般人は、もっと誤る」んじゃないですか?裁判官の誤りに対しては、制度上「国民審査」や「再任拒否」など(実効性は兎も角として)責任を取らせる仕組みが用意されていますが、マスコミや世間が誤ったとしても、こちらはノー・サンクション(無問責)です。無責任なことに(笑)。

制度的になんら効力のないアピールを行うために、本来守るべき被告人の利益を損なうリスクを発生させる弁護士がいるとしたら、その弁護士は愚かです。(この点において、私は光市事件の弁護団は「愚か」だと思ってます)
そんな愚かなことをわざわざ「やれ」と言うのは、私には論外の話にしか見えません。

>> 率直な個人的憤りから、・・・

この時点で「弁護士失格」なんじゃないかと・・・(笑)
個人的「怒り」を根拠にして「きわめて特殊」な法律論を、「公共の電波」を使って流す・・・。

(「風説の流布」かよ 笑)

私なんかそう思っちゃいますね。

弁護士業界全体に求められるのは、自分自身の信用回復のための説明に努めることでしょうし、橋下さんに求められるのは「しっかりした反省」と「自分の過ちを業界全体、およぶ懲戒請求を出した人々に説明し謝ることで、弁護士業界の信用回復に努めるべき」っことではないか知らん、と思っております。

>No.88 47様

>この時点で・・・

仰る通りかも・・・(苦笑)
仮に内心では懲戒請求事由はないと思っていないのに、懲戒請求を全国の人に呼びかけたとしたら、動機が“売名行為”だろうが“率直な憤りから”だろうが、NGには変わりないですね。
(後者の方が個人的にはマシに思う、というだけです...^^;)

後半部分については全く同意です。

訂正です。
×懲戒請求事由
○懲戒事由

度々すみません。
No.89の後半部分とは、「橋下さんに求められるのは」以降の内容です。

「弁護士業界全体に求められるのは、自分自身の信用回復のための説明に努めること」については、根本的な解決方法は法教育を増やすことになるのでしょうが、実際にこの混乱を目の当たりにして、モトケン様のブログでもご説明して下さっていますね。

現に信用が失墜してるのを「説明する義務が無いから信用など失墜したままで放置でよろしい」ってわけにも行かんでしょうから、という意味で書いております(笑)。

弁護士の皆さんご自身がオマンマ食い上げになりますし、なによりわれわれ一般庶民も弁護士業界への疑心暗鬼があると頼るところが無くおちおち夜も眠れません。

法教育を増やして、その効果を待っている暇はないかもしれないという事ですね・・・(苦笑)。了解です。

橋下さんに求められるのは「しっかりした反省」と「自分の過ちを業界全体、およぶ懲戒請求を出した人々に説明し謝ることで、弁護士業界の信用回復に努めるべき」

男には負けるとわか・・・老漫画家に訴えられかねないので全文引用は控えますが(笑)、引くことは出来ないんじゃないかって気がします。

と言いうのはですね、
 屬修両譴龍気でつい口走ってしまった」「編集でカットされると思っていた」=番組への責任転嫁⇒タレント生命の危機
◆崋分の言ったことは誤りだった」⇒法律家としての信頼性に大打撃⇒タレント弁護士生命の危機

これに対して損賠請求訴訟の方は、裁判所が違法性を仮に認定したとしても結論部分では「負けにならない」可能性が低くない。
となれば、「法に基づく社会正義の実現」に努めるべき(笑)弁護士としては兎も角、扶養家族が多いところの人間・橋下徹としては選択の余地がないのではないでしょうか。

No.94 惰眠 さん

>> 扶養家族が多い

それ以外にがんばってる理由はないでしょう。

後は「世論」の風任せ・・・。
(でもここら辺で逆風がソヨソヨと・・・)

橋下さんも、今回ばかりは「おイタ」ですよ(笑)。

タレント及び弁護士生命の危機を負っても、一般人に法曹界への過剰な不信を植え付けた行動に対する責任を取るため、説明し発言を訂正されるのであれば少し見直します…という事でした。

「その場の空気でつい口走ってしまいましたが、さすがに、懲戒請求呼びかけはやり過ぎでした。弁護人の職務とは…(略)」と訂正し、刑事弁護・刑事裁判の基本的精神をレクチャーするなら、弁護士としてもタレントとしてもやっていけるのではないかという予測も…?やっぱり無理でしょうかね…。

No.96 mash さん

>> 「その場の空気でつい口走ってしまいましたが

同じことを、「法廷」でやっちゃったら、「最悪」でしょうに。

おまけに、他人の「個人的感情」に無批判に「同調」し、自分の信用ある「弁護士の肩書き」という威信を借りて「法律の解釈」として述べ立てた、となりゃ、こりゃ、ありゃ、その・・・・(黙)でしょう。

>> 刑事弁護・刑事裁判の基本的精神をレクチャー

「レクチャー」なのか自分の「弁明」なのか分からんでしょうに(笑)。「タレント弁護士」で売ってたんだから、ちょっと痛すぎですね。

まあ見てると「逆風」も吹いてるみたいですし、生暖かく見守っておこうと思います(笑)。

>同じことを、「法廷」でやっちゃったら、「最悪」でしょうに

そうですよね…。すでに提訴されているんでしたね…。
「負けにならない」可能性が低くないのであれば、弁護士ですし、当然そちらを選びますよね。

私も見守りたいと思います…。

何ヶ月かぶりに来ました。
気がつけば医療関係はすっかり廃れてしまいましたね。

以前このブログで無茶なコメントしてしまいましたが
今回の事件このブログでだいぶ誤解が解けました。
ありがとうございます。

誤解が解けた状態を踏まえて個人的な感想としては
刑事弁護士の職務
・被告を守る
で良いではないですか。
(但し、被害者、被害者遺族の感情を土足で踏みにじるような
主張に関してはそれなりの社会的バッシングを覚悟して頂くのは当然だと思いますが。。)
今回の事件ならば、1審、2審の弁護に問題があった。
なので改めて主張する。って
なんでできないんですかね?

あと、法廷戦術としての欠席と言うのは「世間の常識」からするとおよそ理解しがたいものがあります。
・準備期間が・・
・裁判所が日程変更を・・
と言ってよいもんなんでしょうか?
「世間の常識」からすると「間に合いません」と言うと
「君二度と来なくて良いから」と言われて終わるんですがね。

法曹関係の方、この法廷戦術とやらをご教授頂ければ
幸いに存じます。

No.99
1 法曹の常識としても、期日の欠席は「ナニそれ?」というもので認められません。
敢えて言えば法曹倫理違反(外国なら法廷侮辱罪ものでしょうね)。

かつての公安事件で欠席戦術を使って大顰蹙を買い、弁護人抜き裁判立法の一歩手前まで行き、弁護士はそういうことをしないことで立法を阻止したはずです。

2 ただ必要的弁護事件(弁護人が出席しないと開廷できない事件)なので、「君二度と来なくていいよ」とは言えないわけです。

国選なら「君」の代わりに別の者を指定してもよいわけですが、そうすると事件内容を把握するのに時間がかかり更に審理が長くなるので好ましくない。

3 弁護人抜き裁判を認めれば「君二度と来なくていいよ」と言えるので、モトケンさんも弁護人抜き裁判立法の口実になる危惧に言及し、これが懲戒事由になる可能性を披瀝しているわけです。

もちろん、何事にも例外があるので、一方でそれに至る経緯の詳細が分からないとその当否は判断できないとも言っていますが、それは原則を意識した上でのコメントだと理解しております。

>>No.99 ROM専(医)さんへ

>今回の事件ならば、1審、2審の弁護に問題があった。なので改めて主張する。ってなんでできないんですかね?

とのことですが(この文章は2通りに読めるので、以下の文章は、現弁護団が1・2審の弁護の問題を主張をしていないことの批判をされたとの前提で書きます。違っていたらごめんなさい。)、事実関係については公判で当然主張していると思いますよ。要するに「変遷」の理由の一つとして。ただその部分が余り報道されていないだけだろうと推測します。

ところで、現在の報道の誤解(逆に言えば誤解があるからこそ説明義務を問題にする余地が生ずる)の原因の一つには、法廷における取材方法の制限があると思います。法廷では録音すら難しくメモを取ることしか出来ないのでは、如何に有能な記者であっても事件の筋を追っかけることは不可能に近いでしょうね。そういう意味では法曹の側の制限もマスメディアや世論との距離を遠ざけている一因と思えます。

>法曹の側の制限

これってプライバシーとも絡むんで難しいですよね。
今だって、マスコミは被害者を(或いは加害者も)レイプしまくりな感じだし。

 ぶっちゃけ、皆さん被告の1審辯護人についての證言はどれぐらい信じてるんですか?

1.傷害致死と殺人の違いを理解させなかった。
2.被告人質問の際に辯護人との打ち合わせがなかった。
3.検察の冒頭陳述に異議申し立てができる権利を教えなかった。
4.控訴の意味を教えない。意図的に情報を遮断して控訴させない。

 もしどれかひとつでも事実なら、中光辯護士は記者会見しなきゃならないような話だと思うんですけども。だって、こんなのが本当なら「辯護人抜き裁判」とどう違うって言うんですか。

今枝弁護士らが光市事件の当番弁護(接見だけで受任せず)、1審弁護の問題につき調査を要求したが、山口県弁護士会は「1審の弁護活動こそ正当であった」の一点張りで、調査もしようとしないらしい。

>No.104 法曹界の末席さま

余りにそっくりなHNなので、「最近のコメント」のログを見たとき、一瞬自分がコメントしたのかと思ってしまいました。

私の「法務業の末席」というHNは商標登録しているわけでもありませんが、私の職業(社会保険労務士)や大体の年齢などの個人情報を公開した上で名乗っております。さらに、このモトケンブログに出入りする以前(平成16年頃)より匿名アンケートなどで使っておりますし、また他のサイトに投稿する時にも使っているHNで愛着があります。

お願いではありますが、第三者が混同する恐れのある、極めて類似した「法曹界の末席」の使用はご遠慮頂ければと思います。

1 では、ぶっちゃけ皆さんはどれくらい被告人の言うことを信用しているのでしょう。
 起訴前に家庭裁判所の手続(おそらく最低4週間)で、少なくとも権利告知や被疑事実の意味は十分に説明されたはずですけどね、付添人(弁護人のようなもの)がいなかったとしても。
 その余はともかく、私はその点だけは念頭に置いています。

2 法曹界の末席さん→「末席法曹」ではどうでしょう?(余計なお世話ですが)

>No.106 psq法曹さま

HNのアシスト、ありがとうございます。

本論ですが、
>少なくとも権利告知や被疑事実の意味は十分に説明されたはず

私も充分に説明を受けたのは間違いないと思います。ですが、8年前の被告人が法律用語満載の話をアーだコーだと聞かされて、ハイハイと全部を正しく理解したかは別問題ではないでしょうか。

このブログでの遣り取りを見ていると、知的好奇心旺盛で一般社会人として充分な教養ある投稿者でも、法曹の方々が言葉だけで説明する刑事訴訟手続を理解するのに苦労されるのに、当時18歳の少年がホイホイと理解出来たとは思えません。

少なくとも家庭裁判所は丁寧さにかけては大丈夫だと思いますよ。
家裁調査官だって一杯聴いてあげる過程で説明したでしょうに(少なくとも裁判官によく聴きなさいって)。

ホイホイ理解はしないでしょうが、そんなことを言っていたら後で何とでもひっくり返せますね。
18歳と言えば外国じゃ成人ですし(ここは日本だという突っ込みはナシで)。

医師の術前説明でも聴いていなかったとか、意味が分からなかったとか言い出す人が出てくるようになるだけです。

やはり過保護・過干渉というか、「12人の優しい日本人」かなぁ。(以上は法曹というよりも、私個人の感覚として)

No.108 psq さん

>ホイホイ理解はしないでしょうが、
>そんなことを言っていたら後で何とでもひっくり返せますね。

光市の事件も、そんなたぐいかと捉えていたのですが、
わたしは被告人に甘すぎるのでしょうか?

No.109
「そんなたぐい」の意味が何を指すのか分かりませんし(理解していたのにひっくり返したor理解していなかった・・・など)、まあ分かったとしても、私自身の考え方として書きましたので、他人がどうであるのか、評価は差し控えます。

No.110 psq法曹 さん

そうですね、人様に評価を要求するようなことではないですね。
大変に失礼をいたしました。

丁寧な説明を受けても理解できなかった、といった背景があるのかな、と個人的に思っておりまして、そのような感じ方は他者の目にはどう映るのかな? と、発言してしまいました。

礼を失する軽率な発言であったこと、お手を煩わせましたこと、深くお詫び申し上げます。

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