<中越地震>入居資格ない長岡市幹部が仮設住宅に(ヤフーニュース 12月2日2時31分配信 毎日新聞)
この毎日の記事は、この市幹部の実名を報道するなど、かなり強い批判を加えているようです。
ちなみに読売の記事は実名報道はしていません。
市幹部の弁明は綺麗事すぎるなという感じがしますが、特に市に損害を与えたわけではなく、公務員経験者の私としては、不適切であったとしても、仮設住宅に無賃入居していたことについて、それほど非難する気が起きません。
高橋譲・市総務部長は無資格入居について、「不適切かもしれないが、特別職には『通勤』『住宅』などの諸手当はなく、仕方のない面もある」とする。
こういう事情に加え、
中越沖地震:県職員給与、知事ら10%・管理職5%削減 削減分は復興に /新潟(これも毎日)
のようなニュースを読みますと、同情すらしたくなってしまいます。
仮設住民からは「別荘代わりにしている」などの批判が相次いでいた。
ちょっと突っ込みを入れたくなる住民の声の紹介の仕方です。
この市幹部を問題にするのであれば、これまでの仕事っぷりを問題にすべきではないでしょうか。
彼が、その弁明どおりに被災者の生の声を聞いて復興に尽力していたのであれば、その点はきちんと評価すべきだと思います。
しかし、仮説住民から批判が出ると言うことは、少なくとも住民からはそのように見えていなかったのかも知れません。
資格がないのに無賃住居などといった形式的な問題にとどまらずに、もっと突っ込んだ取材をすれば真の問題点が明らかになるのではないのかな、と思います。
本件で、被災者でない人に仮設住宅を使わせたのは目的外の不適正使用には違いありませんが、当初の動機は何となく推測できるところがあります。
県から災害対策の人をお呼びしたが、長岡市としては借り上げ宿舎などは用意できず、住居手当も出せない。たまたま仮設住宅に空きがあったので、ここなら家賃を取る必要もないから、潰す時期までは居てください、ということではないか。
ここまではまだやむを得ない面があったとしても、
批判される要素としては、最初に入った仮設住宅が取り潰された後、別の仮設に移転させてもらった点でしょうか。これは明らかな特別扱いであり、しかも目立ちます。
仮設の住人たちから、必要があれば居続けさせてもらえるというのなら、私たちも、今すぐ出て行けじゃなくて、残っている別の仮設へ移転させてください、という声が出ることは、想像に難くありません。
仮設住宅の撤収はものすごいエネルギーが要る仕事です。
家賃タダという制度上、退去へのインセンティブが薄くモラルハザードを生じやすい。
個別のワガママを聞いていては、いつまでたっても立ち退いてもらえないため、管理者側としては、事情どうあれみんな出るのだからあなたも出てください、例外は一切ありません、ということを強力に主張していかなければならない。あの人はどうしてもらった、この人はどうしてもらったと言う隙を、与えないことが大切なのです。
そういう影響に思い及ばなかったのは、政治的にマズイと言うべきでしょう。