強姦致傷容疑の男性被告に無罪判決 名古屋地裁岡崎支部(asahi.com 2008年01月22日17時50分)
愛知県知立市のマンションで06年、知人女性を強姦(ごうかん)してけがをさせたとして、強姦致傷罪に問われたトラック運転手の男性被告(44)に対する判決が21日、名古屋地裁岡崎支部であり、岩井隆義裁判長は「女性の証言は信用できない」などとして男性に無罪(求刑懲役5年)を言い渡した。
詳細は不明ですが、直感的には難しい事件ですね。
誰のマンションだったのでしょう?
二人がマンションの部屋に一緒にいた経緯は?
「知人」というのは具体的にはどういう関係でしょう?
被害者のプライバシーにも関わりますので報道にも限界があると思いますが、無罪判決の評価検討には大事なところです。
被害者が怪我をしたという点が検察が起訴に踏み切ったポイントかも知れませんが、どこにどの程度の怪我をしたのかも不明ですね。
刑事事件としては、裁判官も慎重にならざるを得ない状況がうかがわれます。
こちらは無罪判決が確定してます。
痴漢巡る裁判、無罪判決確定 地検が控訴せず(asahi.com 2008年01月22日12時18分)
引用元の記事にあたってみましたが、少なくとも、この記事を書いた朝日の記者は、被告人の無実を確信しているのではないかと思います。
文字数が限られ、かつ、客観的立場を装って書かないといけないという制約がある中、「この事件は冤罪」と伝えたい思いが行間に溢れているように感じました。
まず、
ですが、こういう書き方だと、どういう判決文なのかを知らない読者は、女性の証言が相当怪しかったのではないかという印象を抱くように思います。
また、
についても、弁護人が実際にどういう感じでコメントしたのかはわからない読者は、これだけ読むと、裁判官を上から目線で評価している弁護人こそが、真実を知っているのだという印象を抱くように思います。
また、
についても、検察が実際にどのようなコメントを出したのかは知らない読者は、この要約の仕方だと、判決についてコメントできず、控訴するかどうかを協議中の検察が公判では形勢不利だったのかな、という印象を抱くように思います。
この記事ではなく、この事件そのものについての私見も告白しておくと、やはり冤罪なんだろうな、と思ってしまいました。