2008年2月アーカイブ

中国公安省、日本で農薬混入示唆 「袋の外からも浸透」(asahi.com 2008年02月28日13時03分)

 同省幹部は有機リン系農薬成分メタミドホスは包装の外側から染み込むという実験結果を公表。中国内で冷凍ギョーザにメタミドホスが混入した可能性は「極めて低い」と述べ、明言は避けたが、日本国内で混入したとの見方を強く示唆した。

 まあ、中国で混入したのではないのなら、論理的には日本かまたは中国から日本に輸送される途中で混入したということになるのですが、中国側も結構苦しい言い方をしているように感じられますので、記事の「日本で農薬混入示唆」という見出しは無用の煽りだと思います。

 中国側としてもそう言わざるを得ない事情が見え隠れしているようですが、中国側にどんな事情があるにせよ、少なくとも日本の消費者の中国不信の軽減にはくその役にも立たない会見であることは間違いないと思います。

殺虫剤混入「中国での可能性極めて小さい」…公安省会見(2008年2月28日11時48分 読売新聞)

 比較すればまだ冷静ですかね。
中国側の批判、警察庁長官が強い不快感 ギョーザ事件(asahi.com 2008年02月28日21時05分)

 中国製の冷凍ギョーザ中毒事件で、中国公安省が「(有機リン系農薬成分の)メタミドホスが袋の外から中にしみこんだ可能性がある」と指摘するとともに、日本側が捜査に非協力的と批判したことに対し、警察庁の吉村博人長官は28日、「看過できない部分がある。捜査に役立つだろうものはすべて提供している」と強い不快感を示した。

 吉村長官は「捜査に役立つだろうものはすべて提供している」 と言ってるんですけど、

「まったく理解できない」=客観的なデータ提示を−中国公安省発表で警察庁幹部(時事ドットコム 2008/02/28-13:25)

 中国側が、日本の警察当局が被害現場の視察や物証確認に応じなかったのは遺憾とした点についても、「視察は捜査と解釈でき、主権侵害になるため認められない。物証は捜査状況の説明を受けた上で、必要性があれば外交ルートで提供すると伝えている」

 というような記事もありまして、日本側もほんとに共同捜査をする意思があるのか疑わしいところもあります。
 原理主義的な対応で揚げ足を取られている感が否めません。

 双方とも頭を冷やさないと泥仕合になりそうです。

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ロス事件 「群がって取材控えて」 地裁が日本報道陣に(asahi.com 2008年02月28日15時10分)

 いろんな観点で日本との違いが見えて興味深いです。

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誤認逮捕の男性勝訴 捜査の違法性認める 宇都宮地裁(asahi.com 2008年02月28日13時43分)

 具体的な証拠関係が分からないので突っ込んだコメントはできませんが

 真犯人が判明し無罪が確定した

とあることから、真っ白無罪の事案と認められることに加え

 裏付け捜査を怠り、物証を軽視、無視した

という指摘を受けていることからだけでも、かなり問題のある捜査だったことが窺われます。

 これに対し、国・県側は「知能程度は低いが是非善悪の判断はできた。記憶力や読み書きの能力が著しく低いからといって直ちに責任能力がないとは言えない」と反論。

 これは何の反論にもなっていないと思います。
 責任能力の有無が本質的な問題ではないんじゃないですか。
 責任能力の有無が問題にならない程度の知的障害であっても、任意性や信用性に対するは特段の配慮は当然必要です。

 この手のニュースに接するといつも思うのですが、

 検事は何をしていたのかな?

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筋弛緩剤事件の守大助被告、無期懲役確定へ

 以前に関連記事を書いていますので、結果報告の意味で記事を紹介しておきます。

 関連エントリ

 地裁判決要旨

追記
 一審の審理に関する朝日の報道

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松嶋初音ブログでしょこたん擁護 2ちゃんねらーに宣戦布告?(J-CAST )

記事が紹介しているブログエントリ

 事務所のほうがびびってコメント欄を閉鎖したようですが(ここ憶測)、ご本人はかなりタフみたい(^^)

 初音さんは、「ニコニコ映画祭」での発言などでバッシングを受けたことがあり、その苦い経験もあってか、ネット上の誹謗・中傷に激しく反発している。(J-CAST )

 根性あるね。

 モトケンとしては心情的に松嶋初音君を応援します。


 しかし、このJ-CASTの見出しは品がないね。
 煽ってどうする。

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携帯電話を小中学生に「持たせない」方針(佐賀新聞 ウェブ魚拓 奥村徹弁護士の見解経由)

 この問題はいろいろご意見があるでしょうね。

 

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こういうマスコミがいるから覚せい剤事件の再犯が減らないんだろうなと思っております。

近々“出所”する田代まさしに周囲は厳しくすべきだ(ゲンダイネット)

 なお、このエントリは覚せい剤使用者限定です。
 覚せい剤使用事犯は(営利目的譲渡などの密売事犯は別)、本来的には薬物依存症ですので、他の一般的な犯罪とはニュアンスの違うところがけっこうあります。

 この記事の問題性が集約して表れているところが、出版プロデューサーの高須基仁氏の

「3年以上服役したといっても、田代が薬物依存を断ち切れたという保証はありません。それは薬物で何度も逮捕されている三田佳子の二男、出入所を繰り返した清水健太郎を見ても明らかです。まずは専門医がいる病院で治療に専念することをおすすめします」

というコメントです。

 高須氏は、「保証はありません」と婉曲的な言い方をしていますが、端的に言えば、田代氏が再犯に及ぶと決めつけているとしか読めません。
 そして、このゲンダイネットの記事全体がそのような認識を前提にしていると思われます。

 そんなこと分からないじゃないですか。

 このような前科者に対するレッテル貼りが、犯罪者の更生を最も妨げていると私は考えています。

 罪を償って出てきた以上、本人が反省したというのであればそれを信用してあげることが大事だと思います。

 もし、田代氏が、将来、そのような周囲の信頼を裏切って再犯に及ぶことがあれば、そのときにこそ強い非難を加えればいいのであって、償いを終えて出てきたばかりの人間に対して、出版に携わる人間が社会への受け入れを拒否するような姿勢をあからさまにすることに、私は強い危機感を覚えます。

 先輩芸人も厳しくしないとダメだ

 私も甘やかすべきではないと思いますが、記事全体の文脈からすると、

  何を正義漢ぶってやがるんだ。
  こういうときこそ親身になって支えてくれる先輩が必要なんだよ。

 と言い返したくなります。

 田代氏においても、この記事みたいな偏見に負けずに、逆にバネにして更生してもらいたいと思います。

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大トラ男女大暴れ 新幹線で車掌に暴力
「切符拝見」…直後に乗客が車内暴力! 長野新幹線遅らせる(いずれも産経ニュース)

 どちらの事件も車掌さんが怪我をしたかどうかはっきりしませんが、怪我の有無にかかわらず許せないですね。

 どちらのニュースも加害者の氏名は報じられていません。
 犯罪報道のあり方にかかわる問題ですのでほんとは慎重に考えるべきところですが、
 こういう事件では警察も毅然とした態度で臨むべき、つまり逮捕を積極的に考えていい事案だと思います。
 逮捕となればマスコミは実名報道をするようですが、この手の事件はそれくらいのお灸を据えてもいいと思います。
 大勢の乗客も大迷惑です。

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鉄パイプ強盗:鉄筋工を強殺未遂容疑で逮捕 大阪(毎日新聞 2008年2月24日 0時42分)

 ひどい事件だったので犯人が早く捕まればいいと思っていましたが、逮捕されたようです。
 しかし、このニュースにはちょこっと疑問がありjますので、例によって半分揚げ足取りコメントです。

 出頭した安藤容疑者は「前日にパチンコで小遣いを全部すってしまい、金がほしかった」と認めているという。

 と報じられていますが、この事件の容疑は「強盗殺人未遂」なんですね。
 つまり、警察の見立てとしては「殺すつもりがあった」ということなんですけど、この容疑者はそこまで認めているのでしょうか?

 また、「出頭した安藤容疑者は」とありますが、これはどういう経緯で出頭したのでしょう?

 第1報のようですから、取材がまだまだ不十分なようですが、この程度は直ちに突っ込んで欲しいものです、というのはないものねだりでしょうか。

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ニラ肉まんの殺虫剤、中国検査当局「日系企業に落ち度」(2008年2月22日19時42分 読売新聞)

 同総局は「2社は日本側が単独出資した企業。日本側の基準に従って管理・生産が行われ、日本側の職員が駐在し、監督と管理を行っている」として、「日本側」の責任を強調した。

 また、同総局は日本政府がこれまで、肉まんやギョーザなどの残留農薬検査を要求しなかったと指摘。今後、日本と意見交換し、検査に取り組む考えを明らかにした。

 一応、報道どおりということを前提にしますが

 中国側は、今回発生した事件の責任を回避しようとしているのかも知れませんが、このような発言が日本国内にどのような反応を呼ぶか分かっているのだろうか?

 安くて安全な中国製食品が安定して中国から日本に供給されることは中国にとっても日本にとっても利益ですが、食品に関する限り、安さと安全を天秤にかければ安全が優先するのであり、安全かどうかの判断において最も重要な判断者は日本の消費者であることと、日本の消費者はバカではないことを中国の当局者を十分理解しているのだろうか?

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三浦和義元社長を逮捕 ロス警察、81年に妻殺害容疑(asahi.com 2008年02月23日21時28分 ウェブ魚拓

 いや、びっくりです。

 とりあえず、落合弁護士のブログをどうぞ。

 ちょっと目の離せないニュースです。
 詳細な追跡報道を望みます。

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右脳の天才 サヴァン症候群の謎(日経サイエンス ウェブ魚拓

 この記事が指摘している希有と思われる事実は、すべての人に対して最大限に拡張して一般化されるべきものと思います。

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2人強殺事件で異例の反対意見 最高裁「更生可能性見いだせない」(産経ニュース)

 1、2審判決によると、岡田被告らは平成15年、福島県いわき市内の事務所で、同じ暴力団組員2人を射殺し、現金約30万円の入ったバッグを奪った上、遺体を山中に埋めた。

 もう少し詳しい事情の説明(計画性の有無・程度など)が欲しいところですが、けん銃を使った被害者二人の強盗殺人共犯事件というだけで、当然死刑が視野に入る事件だと思います。

 第1小法廷の多数意見は、暴力団員同士の犯行だったことや、岡田被告らが若いことなどを有利な事情と判断し、2審判決を是認した。

 これに対して、検察官出身の甲斐中辰夫裁判官だけでなく弁護士出身の才口千晴裁判官も反対意見を述べているところが興味深いです。

 甲斐中辰夫裁判官(検察官出身)は、「被害者が暴力団員であるということは酌量すべき事情と評価できない」などと指摘。その上で、「多数意見が岡田被告の酌量すべき事情と述べているところは、量刑考慮の重要要素でなく、同調できない」とした。

 才口千晴裁判官(弁護士出身)も「同情すべき事情を見いだすことはできない」と判断。

 「被害者が暴力団員であるということは酌量すべき事情と評価できない」という甲斐中裁判官の意見に強く同意します。
 暴力団が加害者側に立った場合の「暴力団だから悪質」というステレオタイプの裏返しとしての短絡的情状判断(被害者側に立った場合の「殺されてもたいしたことはない」)としか思えません。

 別の見方としては、多数意見は暴力団の世界は治外法権だと考えているのではないか、という見方もありえますが、裁判官が仮にそんなことを考えたとしたら、日本の治安はオワタです。

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弁護士懲戒請求が7倍に 8割超は光市母子殺害事件の被告弁護団(産経ニュース ウェブ魚拓

 少なくとも、テレビ発言と大量懲戒請求との因果関係は認められそうですね。

 参考ブログエントリ
 橋下の弊害・懲戒事件が前年比7倍!(Matimulog)

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「週刊ダイヤモンド」記事に真実性なし、音楽著作権協会が勝訴(2008年2月13日21時25分 読売新聞)

 惰眠さんのリクエストによるエントリです。

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 これは私のエントリではありません。
 psq法曹さんによる説明ですが、コメント欄に埋もれさせてしまうにはもったいないので、こちらに引用して紹介させていただきます。

 その1

 その2

 その3

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「らき☆すた」声優ブログ無期限休止 コメントの指摘にショック受けた?

 詳しい事情は記事と問題のブログを読んでいただくとして

 またか、という感じです。

 最近、タレントさんの失言らしきものがいくつか物議をかもしてますが、しちゃったほうもマスコミも過剰反応に過ぎるんではないかな、と思っております。

 政治家を見習えとは言いませんが(あれは鉄面皮すぎ)、もう少しいい加減さと寛容さがあってもいいように思います。


 しかし、「お知らせ」エントリのコメント欄の問題のカキコ(下から10番目くらいの矯正云々のやつ)はどう読んでもネタでしょう。
 そうすると元々のエントリのコメントの評価もそれなりということになります。
 

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「純愛で性欲ではない」元巡査長 留置場わいせつで実刑(産経ニュース)

 判決によると、中村被告は浦安署の看守係だった昨年2月と3月、留置場の差し入れ口から手を入れ女性の胸を触り、廊下でキスをしたりした。
 女性は昨年3月、執行猶予付きの有罪判決を受けた。中村被告は昨年7月、この女性を盛岡市内の実家で両親に紹介するなどしている。

 かなり真剣なお付き合いのようですが、

 弁護側は「純愛から出た行為で、性欲からではない」と主張していた。

 これはやっぱり、いくらなんでも、荒唐無稽とは言いませんが、詭弁でしょう。

 性欲からだっていいじゃないですか、ほんとに好きで結婚するっていうのならば

 いや、よくはないです、どんな理由があったとしても看守係が留置中の女性の胸を触るのは許されません。

 純愛であったのであれば、留置場から出るまで我慢すべきでした。
 それができないのであれば、それは獣欲です。

 でも、「好きで好きで我慢できませんでした。釈放されたら結婚します。」とでも言って真情を吐露すれば執行猶予がついたかも。

 それとも結婚する気はなかったのかな?
 もう一つ記事からははっきりしませんが、この被告人と弁護人は「純愛」を理由に無罪を主張していたのでしょうか?

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関テレの民放連再加盟、関西民放18社が容認せず(2008年2月18日22時30分 読売新聞)

 8月の北京五輪の中継は民放連に復帰しないと放送できないが、関西テレビが放送が決まったかのような広報資料を配布していたことが、各社の反発を招いた。
 問題となったのは、2月4日発行の広報資料で、文中に「フジ・関西テレビの北京オリンピック中継は」などと、関西テレビの放送を前提とした記述があった。関西テレビによると、全国ネットの番組資料はキー局のフジテレビジョンが文面を作り、系列局が「フジ」を「フジ・関西テレビ」などと機械的に書き換え、発表することになっており、「社内的なミス」としている。

 単純ミスといえばそうなのかも知れませんが、そのようなミスをするところが除名という処分を深刻に受け止めていないことの表れだと見なされたのだろうと勝手に思っています。

 北京五輪を中継できないことがどの程度の重みを持つのかよくわかりませんが、思いっ切りけじめをつけたほうが業界のためだと思います。

 話は別ですが、処分の重みを全然考えてないというか、人間的にだめだめぶりをさらけ出しちゃったのがこの男ですね。

事故開き直りの亀田大 金平会長も扱いに苦悩
亀田大はまるで朝青龍 反省なし、打つ手なし
他にもたくさん

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 昨日の「今回は検察の味方です。」では、町村先生のコメントに反発して検察擁護のエントリを書きましたが、追記で述べていますように、検察には何の問題もないんだ、信頼感は揺るぎないぞ、などと能天気なことを言うつもりは毛頭ありません。
 ただし、志布志事件のような事件が起こったからと言って「検察は」というような一括りの言い方はするべきではない、と考えています。
 もちろん完璧な組織などありませんから、検察にも問題は多々あります。

 一番大事なことは、組織の基本的な価値観、行動原理であり、またその価値観や行動原理が組織の構成員にきちんと浸透しているかどうかだと思います。

 ところで、日本の刑事訴訟法は基本的に検事をかなり信頼した構造になっており、裁判官も検事を信用していました。
 典型的には検察官面前調書(検察官が作成した供述調書、検面調書と言います)の取り扱いに表れます。
 伝聞例外とか証拠能力とかの専門用語は横に置いておきますが、要するに、ある人の検面調書の内容と法廷における証言の内容が食い違った場合、検面調書のほうが信用されることがとても多かったのです。
 つまり、検事の取り調べに対する信頼感がというものが強くあったわけです。

 しかし、(私の感覚では)もう十数年以上前から、裁判所の検事調べに対する信頼感が崩れ始めてきたように思います。
 今回の志布志事件などはその傾向に強く拍車をかけた事件になったのではないかと想像しています。
 つまり、検事だって取調室で何をやってるかわからない、という疑念が裁判所に生じてきていることが想像されるわけです。
 検事の取り調べとその結果としての検面調書の信頼性が揺らぐということは検察にとってこれ以上はない深刻な問題です。
 最高検もそのような認識というか危機感のもとに、一部とはいえ取調べの録画に踏み切ったものと考えています。
 つまり、最高検としては、現場の検事や上司に対して、「まともな取り調べをしろ、そしてまともな取り調べを録画してまともな取り調べをしていることを立証しろ。」と言ったものと理解しています。

 しかし、この一部録画という点が強く批判されているようです。
 単に不十分であるというだけでなく、有害であるという批判があります。
 可視化という観点では、不十分なことは当然です。しかし、可視化に関しては弊害もあることから(「取調べの可視化の問題点」)、全面録画が理想であるとは言い切れないところがあります。
 これは、主として供述者にとって不利益な部分を公開しない、という配慮からです。

 しかし、一部録画に対する批判は、そういう観点ではなく、取調官にとって不利益または都合の悪い部分を隠蔽する可能性を指摘しています。
 つまり、取り調べの過程において、被疑者に対して騙したり脅したりして虚偽自白をさせてから、おもむろにビデオを回して、自発的に真実を自供したような演出を施して一部録画する可能性を指摘しているわけです。
 しかし、このようなことははっきり言って証拠の捏造です。

 私が推測しているように、最高検が検事調べの信頼を回復するために可視化に踏み切ったのであれば、このような捏造は絶対に行ってはいけません。
 もし、一部録画における作為、演出、やらせ(つまりいくつかのテレビ番組でやっているようなこと)をやったりすれば、検事の取り調べに対する信頼はそれこそ回復不能なまでに完全に地に落ちることになります。

 取り調べのエッセンスのような適切なダイジェスト版になるか、木だけ見せて森を隠すような姑息な捏造ビデオになるかは、検察の基本的な姿勢によると思います。

 要するに、検事全体がもう一度検察とは何か、ということを問い直さないと、町村先生や落合弁護士の危惧が検察全体の問題として現実化していく恐れを私も感じています。
 

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JAL機、英語の指示聞き違え滑走か 新千歳空港(asahi.com 2008年02月17日23時00分)

 事故調査関係者やJALによると、管制官が502便に出した指示は、「expect immediately takeoff」(直ちに離陸するよう備えよ)という英語だった。国交省監修のマニュアルにはない表現だが、混雑時などに国際的に使われているという。この表現では、冒頭の「expect」(予期する)を聞き落とした場合、「immediately takeoff」(直ちに離陸せよ)と受け取れる。調査関係者は、操縦士がこの後段部分に影響され、離陸を許可されたと誤認した可能性があるとみている。

 とてもありそうな可能性だと思います。

 日本語としても「直ちに離陸するよう備えよ」というのはどういうことなんだろうと思ってました。

 問題のJAL機が離陸待ちの状態にあるのはわかりきったことだったはずですから、単に「待機せよ」と言うだけでは足りずに、「直ちに離陸するよう備えよ」という必要性が何故あったのか理解に苦しむ思いでした。

 慣用的な表現のようですが、かなり危なっかしい表現であるにもかかわらず、慣用されているのは何故なんでしょう?

 わからないことが多いニュースです。

 いずれにしても、一部を聞き落とすと正反対の指示に聞こえるような言い方はなんとかしたほうがいいと思います。

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検察庁は公益の代表者の地位を捨てるのか?(Matimulog)

取り調べ過程の可視化も、実体的真実に適った裁判を実現するためにやっているのであって、都合のいい場面だけを録画することで有罪立証に役立つから賛成というのでは、その目的にはそぐわない。 真実はどうでもよくてとにかく有罪立証さえできれば、冤罪の可能性があっても知ったことではないと言うことになるではないか。

 これはかなり揚げ足取りなご意見ですね。
 たしかに取り調べ状況の一部録画というのは不十分かも知れませんが、何もないよりはましです。
 
 そもそも「都合のいい場面だけを録画することで有罪立証に役立つ」という視点で見るならば、供述調書というのはその最たるものです。
 被疑者の供述の中で分量的にはそのうちのごく一部の検察官にとって都合のいい部分だけを抜き出して文章化し、しかもその正確性や再現性が何ら保証されていないものです。
 検察官の姿勢を批判するのであれば、可視化以前の段階において材料に事欠きません。

 しかし、仮に一部であったとしても取り調べを可視化するということは、供述調書とは比べものにならない情報を弁護人や裁判官に提供します。
 問題は、その情報を弁護人や裁判官がどう判断するかだと思います。
 現に、検察官が提出したDVDによって自白の任意性を否定した裁判例もあります。(「検察の取り調べ録画によって自白の任意性を否定」)

 町村先生は、一部録画だったらしないほうがましだ、とお考えなのでしょう。
 
 どうも、

真実はどうでもよくてとにかく有罪立証さえできれば、冤罪の可能性があっても知ったことではないと言うことになるではないか。

 この記述からしますと、検察官の意識を問題にされているようですが、これは検察官としての根本的な姿勢にかかわる問題であって、取り調べ状況を録画するとかしないとかという次元の問題ではありません。
 検察官が起訴し、有罪判決を求めて立証するということの前提として、全ての証拠を評価した上で、被疑者が犯罪を犯したことは間違いない、という相当厳格な心証形成があるのです。
 そして、有罪の心証が確信を伴って形成できない場合は不起訴ですし、確信があって始めて起訴しています。

 町村先生のエントリによれば、検事が確信なくして起訴し、しゃにむに有罪判決を得るために取り調べ状況の録画を利用しようとしているとお考えのようですが、その根拠はあるのでしょうか?

法務大臣によれば、鹿児島選挙違反事件のような事例でも冤罪とは呼ばないのが検察クオリティらしいし、

 という点については別エントリで述べました。

 なお、このエントリで述べた検察の姿勢は、私が知る範囲での基本的な考え方であり、もちろん例外の存在を認めないわけではありません。
 例えば、町村先生もあげている志布志事件などは、不当捜査だと思いますが、最高検や多くの検事が

あの事件でもさんざん責め立てた場面は闇に葬って最後に自白した場面だけを録画しておけば、有罪になったかもと、ほぞをかんでいるのかもしれない。

 と町村先生が本気で考えているとしたら、それは違うと申し上げます。

追記
 落合弁護士がMatimulogの同じエントリについてコメントされています。

 http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20080217#1203177756

 モトケンさんの感覚は古いよ。
 今はそんなこと言ってられる状況じゃないよ。

 と言われているようなコメントです(^^;
 いや、笑い事じゃないんですが。

 たしかに、若い検事の中に

今や、日本の検察庁は、刑事事件を一種のゲーム視し、起訴できれば、有罪になれば「勝ち」であり、勝つためにはあらゆる手段を講じ、負けにつながることはしない、という、国民にとっては何とも厄介な存在になりつつある、あるいは、既になってしまっているのではないか、という強い懸念を持たざるを得ません。

 という懸念が妥当するような検事がいると、私も認識しています。

 しかし、最近、某部制庁の刑事部長と話をする機会があったのですが、その刑事部長は私と危機感を共有しておりました。
 つまり、検察の本流はまだまだ捨てたものではないと思っています。

 しかし、危機的状況が悪化しつつあるということも間違いなさそうです。

 だんだん、私のエントリが腰砕けになっていくようで私自身が残念なところがあります。

追記
 続編はこちら 「今回は検察に苦言と警告

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鳩山法相:「検察が言っていること」…「冤罪」発言で(毎日新聞 2008年2月16日 22時10分 (最終更新時間 2月16日 23時15分) ウェブ魚拓

 一方で「天に向かって恥じることはない。今回の冤罪の問題は、(定義について)法務省や検察が常日ごろ言っていることをそのまま言った」と説明した。

 鳩山氏は「真犯人が後から現れた場合を冤罪と言い、裁判による無罪は冤罪とは言わないというのが法務省、検察の基本的考え方だ」と指摘。「検察の方は謝るべきでないと思っただろうが、私は自らの気持ちでおわびした」と語った。

 なんですかこれは?

 「真犯人が後から現れた場合を冤罪と言う」などという限定的な冤罪定義は私が検事をしていたときに一度も聞いたことがありません。
 「冤罪」という言葉についての公式見解も聞いたことがありません。

 鳩山法相はいったい法務・検察の誰からこのような「基本的な考え方」を聞いたのでしょう。
 たぶん、法務省の幹部(これはほとんど検事)に確かめたのかも知れませんが
 
 たしかに裁判による無罪を直ちに冤罪とは言いません、という説明はあった可能性があります。
 しかし、冤罪を「真犯人が後から現れた場合」に限定することも「無罪は冤罪ではない」と言い切ってしまうことも、検事を含む法律家の一般の言語感覚ではないと思いますので、鳩山法相から尋ねられた検事が、「真犯人が後から現れた場合を冤罪と言い、裁判による無罪は冤罪とは言わないというのが法務省、検察の基本的考え方だ」というような答をするとは思えませんし、まして「法務省や検察が常日ごろ言っている」というのは私の経験に一致しません。

 私の感覚では、「志布志事件は冤罪ではないのか?」でも述べましたが、典型的には「本来は無罪であるにもかかわらず誤判によって有罪判決を受けてしまった場合」を言うと思いますが、「冤罪に問われる」という言葉があるように、結局は無罪になったとしても、警察・検察による明らかに誤った判断やでっち上げまたはでっち上げに準じるような強引な捜査(虚偽自白の強要はその典型)、杜撰な捜査(当然やるべき裏付け捜査をしないなど)によって逮捕・勾留・起訴されて被告人の地位に立たされた場合は、それが明らかになればいわば真っ白無罪になるわけで、そのような場合も冤罪と言って何ら妨げないと言えます。

 鳩山法相は、「真犯人が後から現れた場合を冤罪と言う」と言っていますが、そもそも存在しない事件がでっち上げられた場合には真犯人などいるはずもありません。
 
 さて、志布志事件は冤罪かそうでないのか、もう一度鳩山法相に問い正したいと思います。

 というわけで、鳩山法相が「法務省や検察が常日ごろ言っていることをそのまま言った」と言うのは法務・検察へ責任転嫁以外の何ものでもないと思っているのですが、鳩山法相にごまをすった法務省幹部がいる可能性もまた否定できません。
 「冤罪」の意味について、「法務大臣が言われるような意味で使われることもありますね。」程度のことは言った可能性があります。
 もしそうなら、いい加減にバカな法相に付き合うのはやめなさいと言いたいところです。

続報追記
 鳩山法相発言「冤罪ではない」に批判相次ぐ 衆院法務委(asahi.com 2008年02月26日19時15分)

 また、与党の神崎武法委員(公明)も「志布志事件を含めて『冤罪』とするのが一般的。不適切な発言で誤解されないよう、発言には慎重を期してもらいたい」などと注文した。

 神崎氏は言うまでもありませんが、元検事です。
 「一般的」という言葉には、「法務・検察においても」という意味が含まれていると思います。

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 Matimulogから blog:柳美里の件

 タイトルは「柳美里の件」ですが、批判対象は週刊誌などのマスメディア、さらには権威一般です。

 少なくとも、新聞記者にせよ週刊誌記者にせよテレビ記者にせよ、その取材方法から対応まで、取材対象から逆に監視され公開されることは覚悟しておいた方がよい。

 個人の情報発信力はまだまだマスメディアに及ばないと思いますが、一矢を報いる程度の力はあるように思います。
 もちろん、相手と場合によっては一矢を報いると100万本くらい返って来る可能性がありますが、腹を決めればマスメディアだって全くの無傷というわけにはいかないと思いますので、インターネットの発信力は一つのチェックアンドバランスの機能を果たすようになってきているのかも知れません。

 そして、このような発信力は単なる権威(中身のない権威)を崩壊させる力も持ち得るようです。

 そのような監視され公開されるリスクは、今まで相手にメディアがなくて泣き寝入りを強いてきたあらゆる職業(専門家とか教師とか)にいえることでもある。

 もちろん、弁護士、検事、裁判官にもいえることですね。

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オバマ氏を小浜市が勝手に応援 国内外のメディア殺到(asahi.com 2008年02月15日21時00分)

 どうでもいいんですけど

 こういうのに対して、見識を問題にしたり悪乗りだといって批判する人は

 いないんでしょうか?(^^)

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取り調べの録音・録画「裁判員裁判に有効」…最高検が中間報告(2008年2月15日11時32分 読売新聞)

 これまでに実施した170件の事例を、担当検察官へのアンケートなどを通じて検証したもので、担当検察官の96%が肯定的に評価。最高検は「迅速で分かりやすい立証を可能にする」と指摘しており、反対論も根強かった録音・録画が裁判員裁判に本格導入される方向性が強まった。最高検は年度内に録音・録画の具体的指針を定め、試行を全国60の地検・支部に拡大する方針だ。

 最高検に対する迎合的意見もあると思いますが、それを割り引いたとしても積極意見はかなりの高率と考えられます。
 最高検が音頭をとって可視化を進めていると評価していいと思います。

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学校給食衛生管理の基準、見直し検討 ギョーザ問題受け(asahi.com 2008年02月15日10時36分)

 渡海文部科学相は15日の記者会見で、中国製冷凍ギョーザによる中毒事件に関連し、学校給食衛生管理の基準を見直す考えを明らかにした。給食で加工食品を扱う場合に調理現場でどのような安全対策が可能か、専門家の意見も踏まえて基準に盛り込む方針という。

 ということなんですけど、私が把握している限りの情報(報道情報のみです)によれば、ギョーザ問題との関連において給食の現場の固有の問題として取り得る対策が思い浮かびません。
 今回の問題は、給食調理現場から見れば、もっぱら調理現場までの食材の流通経路の問題で、調理現場がどうこうできない領域の問題のように思われます。

 渡海氏は「こういう機会にきちんと見直すことが必要と思う」と述べた。

 これについては異議ありませんが、実効性がないのに現場に負担ばかりかけるような対策だけは願い下げです。

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(追記があります。)

「2ちゃんねる」で女児殺人を予告容疑、23歳男を送検へ(2008年2月14日14時38分 読売新聞)

 インターネットの掲示板サイト「2ちゃんねる」に、千葉県内の小学生女児の殺害予告が書き込まれる事件があり、同県警生活経済課は14日午前、殺害予告をした疑いが強まったとして住居不定、無職の男(23)を軽犯罪法違反(業務妨害)容疑で事情聴取した。近く千葉地検に書類送検する方針。

 私は、容疑者を逮捕した記事について、なんでこんな程度で逮捕するんだ、と批判するエントリを書くことが多いのですが、この記事については、なんで逮捕しないんだ! と憤りすら感じています。

 記事によりますと、この男がやったことというのは以下のようなものです。

 調べによると、男は1日午前7時ごろ、携帯電話から「2ちゃんねる」に「千葉の女子小学生を2月15日15時に殺しちゃいます」と書き込み、学校の業務などを妨害した疑い。

 この事実を前提にして考えますが、千葉県警が適用した罰条は、軽犯罪法第1条31号の

 他人の業務に対して悪戯などでこれを妨害した者

 と思われます。

 しかし

 同県警で書き込み主の特定を進めるとともに、県教委を通じて県内の全小学校に注意を呼びかけていた。

 という大事になっていたのであり、千葉県の保護者の中には、2月15日までに犯人が逮捕されていなかったら子供を一歩も外に出さないと考えていた人もいたはずですし、そこまでいかなくても、不安を感じた人は相当多数にのぼると思われます。

 私は、このような犯行を悪戯で済ますべきではないと考えます。
 脅迫または威力業務妨害の成立を認めるべきです。

 しかも住居不定、無職!

 なんで逮捕せぇへんねん。

 というのが私の感覚なんですけど、何か記事になっていない深い事情があるのでしょうか?
 想定される事情が一つ二つは思い浮かびますが。

続報追記
 ネットに「女子小学生殺害予告」、無職男を逮捕・送検(2008年2月18日11時37分 読売新聞)

 冒頭で引用した記事の続報であるはずなんですが、はじめて報道するような書きっぷりです。

 2ちゃんねるで「小学生殺す」 容疑で無職男逮捕 千葉(asahi.com 2008年02月18日12時03分)

 2ちゃんねる側から通報を受けた県警生活経済課が容疑者を特定。軽犯罪法違反(業務妨害)容疑での立件を視野に事情を聴いていたが、千葉地検などと協議した結果、県内すべての女子小学生に危害を与えることを示した「脅迫事件」にあたると判断した。

 地検に相談したら、「何たわけたことを言ってるんだ。こんな事件最低でも脅迫で逮捕に決まってるだろ。」(以上は私の想像)とかなんとか言われたんじゃないでしょうかね、千葉県警は。

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ろーやーずくらぶ経由東京新聞の社説です。
日弁連新会長 改革後退は許されない
 
 以前は東京新聞の特報をかなり高く評価していたときもあるんですが、この社説を見るとあまり読み気が起きなくなりました。

 いろいろ無知、無理解、誤解がありますが、極めつけはろーやずくらぶのエントリタイトルにもなっている

「生存競争が激化し、人権擁護に目が届かなくなる」−こんな声も聞こえるが、余裕があるからするのでは人権活動と呼ぶには値しない。

 この部分でしょうね。

 この社説を書いた人間に「人権活動」の定義を聞いてみたい。
 何かの修行みたいなものと勘違いしてないかな。
 じゃあ、あんた何か人権活動してんの?

参考ブログエントリ
小倉弁護士のla_causette
 東京新聞の論説委員は、自らの号令によって、どれだけの数の弁護士が、人権活動のために人生を捧げると予想しているのでしょうか。

PINE’s page
すごいね、東京新聞も頑張るね。

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モトケンの書いた記事またはこのブログに対するご意見・ご質問、感想その他個々の記事に関係のないコメントなど、なんでもいいですからご自由にコメントしてください。

どんなご意見でもけっこうです。
例えば、ブログのデザインが悪いとか、こうしたらいいとか。

エントリとして採り上げて欲しいテーマを書いてもらってもけっこうですが、採り上げるかどうかはモトケンの自由裁量とさせていただきます。

最初の掲示板のコメント数が800を超えていましたので、分割させていただきました。

旧掲示板はこちらです → 掲示板(その1)

掲示板に投稿する

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 これまで何度か紹介していますが、有力な弁護士ブロガーの一人の落合弁護士は私と同じヤメ検ですので、特に刑事事件については感覚に似たようなところがあります。
 今回取り上げるのは、「夫バラバラ殺人、検察側が自白調書撤回 東京地裁 歌織被告は任意性否定 」です。

 落合弁護士は中日新聞の記事を以下のように引用されています。

検察側は「犯罪事実は被告人質問で十分立証できた」として、証拠請求していた捜査段階の被告の自白調書などを撤回した。検察側が被告の供述調書の請求を取り下げるのは極めて異例。裁判員制度を意識し、裁判の迅速化を図る目的とみられ、今後、同様のケースが続くとみられる。 一方、歌織被告は被告人質問で「警察官や検察官の取り調べで、怒鳴られたり脅されたりして、不本意な調書を作られた」と述べ、供述が任意ではなかったと主張。取り調べの際に検察官から「風俗で働いていた。犬畜生と同じだ。おまえの事件なんて、どうせ男とカネなんだろ」などとののしられたと述べた。検察官の作成した調書の内容を否定し続けると、以前中絶した時の胎児のエコー写真を机の上に並べられて「法廷でこの写真を出していいのかと脅された」と訴えた。

 検事の取調べ状況に関する被告人の供述に関するさらに詳細な報道として産経ニュースがあります。

 歌織被告「検事は『風俗なんかで働いていた汚い奴め、お前は犬畜生と一緒で生きている価値がない。お前の刑を決めるのはおれだ。おれの前で頭を下げてみろ』と、そういうことを言われ続けた。それに対し、私が『違う』とずっと言い続けていると、終いには私が以前に堕ろした子供のエコー写真を並べて、『法廷でこの写真を出されてもいいのか。法廷でマスコミの前に出してやるからな』と言われた」

 産経ニュースを流し読みした限りにおいて、検察官はこの被告人の供述に対して何の反対質問もしないで被告人質問を終わらせています。

 そうなりますと

 自白調書の任意性を争われ、その理由を具体的に述べられた後に、検察官が請求を撤回すれば、やはり任意性に問題がある自白調書だったから、という印象を裁判所に与える可能性が高いように思います。(落合ブログ)

 となるのは自然な流れだろうと思います。
 私も、被告人が言うような取調べを検事がした可能性が高いな、と思います。
 落合弁護士は「裁判所に」と書いていますが、裁判員裁判が始まれば当然「裁判所」の中には裁判員が含まれてきます。
 産経のような法廷のやりとりを詳細に報じるメディアによって、国民の多くにも同様の印象を与える可能性が生じてくるでしょう。
 そしてその中から別の事件の裁判の裁判員が選任されてくることになります。
 検察はその点をどう考えているのでしょうか。

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あわや失明…傘で男性の頭を突く 都職員を逮捕(ヤフーニュース 産経)

 やや旧聞ですが似たようなニュースです。
 ただし、こちらはおじさんです。

 調べでは、飯島容疑者は7日午後7時45分ごろ、JR武蔵野線南越谷駅(同県越谷市)の改札口前で、同県吉川市の男性アルバイト(23)の頭を傘の先で2〜3回突き、けがを負わせた疑い。傷は全治約5日と軽傷だが目から数センチのところで、「一歩間違ったら失明するところだった」(県警)という。

 結果的には軽傷ですが、行為の危険性の大きさに照らして軽い処分で済ますべきではないと思います。

  同署によると、現場で傘を振り回していた飯島容疑者に、男性が「危ないよ」と注意したところ、「なんだてめえ、けんか売っているのか」と因縁をつけられ、傘で突かれたという。  飯島容疑者は酒に酔っており、「たまたま当たっただけで、自分は悪いことはやっていない」と供述しているという。

 この供述時点では、全然酔いがさめてなかったんですかね。

 刑事手続の処分が気になりますが、同時に都の処分も気になります
 家族もいると思うんですが、最近酒で人生を誤ってるんじゃないかなというニュースが目に付きます。

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禁煙注意駅員に逆ギレ「ぶっ殺してやる」(産経の2月6日の記事)

 5日午後11時10分ごろ、埼玉県入間市の西武池袋線入間市駅ホームで、喫煙していた男に男性駅員(21)が注意したところ、男は「このやろう。ぶっ殺してやる」などと叫んで駅員の腹を殴るなどし、仲裁に入った別の男性駅員(37)にも腹を殴るなどの暴行を加えた。

 こういうのって増えているんじゃないでしょうか。統計は確認していませんが。

 調べでは、駅構内は全面禁煙。野口容疑者は酒に酔っており、「悪いことをした」と供述しているという。

 こういうのを真に受けてはいけないということを思い知らされる事件です。

駅員殴った3日後ドア壊す、逆ギレ男をまた逮捕(産経の2月8日の記事)

 埼玉県警狭山署は8日、西武池袋線入間市駅(同県入間市)の自動ドアのガラスを金属バットで割ったなどとして、器物損壊の現行犯で住所不定、無職、野口秀幸容疑者(20)を逮捕した。

 野口容疑者は同駅のホームで喫煙を注意した駅員を殴るなどしたとして5日、傷害などの現行犯で逮捕され、7日に略式起訴、釈放されたばかり。「駅員の口の利き方が悪かったので、文句を言いに行った」と供述しているという。

 たぶん最初の事件のときに勾留請求をしないでスピード処理したようですが、勾留して頭を冷やさせたほうがよかったかも知れません。結果論ですけど。

 今回は公判請求して懲役刑の求刑になるのではないでしょうか。
 たぶん保釈はきかないと思いますので、最低でも2か月前後は塀の中でしょう。
 実刑で1年くらい刑務所でもいいと思います。
 それで更生できる保証はなにもありませんけど。

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 給食費未納問題に関連してモラルの低下ありやなしやという問題があるようですが、私はモラルの低下未納の原因と思っています。

 そう思っていたところに目に付いたのが産経ニュースのサイトの

 【溶けゆく日本人】蔓延するミーイズム

 です。

 現在、1から7まで掲載されています。

 給食費未納問題におけるモラルの低下というのも、結局そういうことではないかと・・・

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鳩山法相また“失言” 鹿児島選挙違反「冤罪と呼ぶべきでない」 12人無罪なのに…(産経)

 12人の被告全員の無罪が確定した平成15年の鹿児島県議選の公職選挙法違反事件について、鳩山邦夫法相は13日、全国の検事長、検事正を集めた検察長官会同で、「冤罪(えんざい)と呼ぶべきではない」と発言した。

 問題の事件は、志布志事件(ウィキペディア)といわれているもので、このブログでもいくつかのエントリを書いています(志布志事件(タグ検索))。

 事件としてはひどい捜査の事件なのですが、これを「冤罪」と呼ぶかどうかは冤罪という言葉の意味・定義によると思います。
 ちなみに、ネットのヤフー辞書では

 罪がないのに罰せられること。無実の罪。ぬれぎぬ。「―を晴らす」

とあります。

 すべての無罪事件を冤罪事件とは言いませんので、「無罪」と「冤罪」は違うと思います。
 典型的には、「罪がないのに罰せられること。」とありますように、本来は無罪であるにもかかわらず誤判によって有罪判決を受けてしまった場合(でそれが後に無罪であることが明らかになった場合)を言うと思います。

 志布志事件は、起訴されましたが無罪になりましたので、今言った典型的な冤罪とは違うかなとも思えるのですが、志布志事件はどうみても「でっち上げ事件」と思わざるを得ないところがありまして、そう見れば「ぬれぎぬ」と言っていい事件になって非常に「冤罪」っぽい感じがするわけです。

 「冤罪」という言葉は法律用語ではありませんので、そう厳密に使う必要があるとも思えないのですが、あれほど検察の大恥を晒した志布志事件について、検察長官会同において、鳩山法相が「冤罪と呼ぶべきでない」と発言したのであれば、その文脈も問題ですが、法相の真意を測りかねるところがあります。

 報道のみから受けた印象としては、法相は志布志事件が検察全体に及ぼした影響の深刻さについて全く認識不足なのではないかな、というところです。

 まあ、検察にとっては法相が誰であろうが何を言おうがあんまり関係ないですけど、世間の皆さんから法務・検察は志布志事件を反省してないのかな、と思われるのが一番心配です。

追記
 時事通信社の報道内容

 鳩山法相はその後、記者団に対し「定義がはっきりしない冤罪というものをこの事件まで適用すると、無罪事件は全部冤罪になってしまう。裁判の結果、無罪になったケースととらえたい」と説明。一方で「捜査、取り調べ上の問題があったことはよく分かる」とした上で、「検察官の士気を上げるために、十分反省した上で『積極的に前を向いてくれ』と言いたかった」と釈明した。

 ということであれば、あえて失言というほどのこともないように思います。
 要するに、産経に揚げ足を取られたということでしょうか。
 揚げ足を取られるような発言を失言という、ということであれば失言ですが。
 これは「失言」という言葉の意味・定義の問題ですね(^^)

さらに追記
 やっぱり失言みたいですね。
 No.17 けんさんモトケンのコメント参照

たぶん最後の追記 結局陳謝
 鳩山法相「冤罪と呼ぶべきでない」発言を謝罪(asahi.com 2008年02月14日21時02分)

 「今後、このまったく不確定な『冤罪』という言葉は公式の場で一切使うまい、と考えるようになった」と述べた。

 だったら、すぐに法相をおやめになったらいかがでしょうか。
 冤罪の防止は、法務・検察を含む刑事司法の最大のテーマの一つです。
 冤罪という言葉の意味、その重み、重大性をしっかり理解しなければならないのに、こんな台詞を吐くのは法相としての責任放棄です。
 まるで、子供の捨て台詞。
 法相の資格なし。
 

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 このページは

 http://www.yabelab.net/blog/medical/2008/02/12-222811.php

 に移動しました。

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大阪市、カラ残業を全庁調査 職員逮捕受け緊急に指示(asahi.com 2008年02月12日13時16分)

 大阪市職員がカラ残業への協力を拒んだ同僚に暴行を加えて傷害容疑で逮捕された事件を受けて、平松邦夫市長は12日、カラ残業の全庁調査を指示した。
昨年11〜12月の月間残業時間がほかの職員を10〜20時間上回るなど、以前からカラ残業が疑われていたという。

 カラ残業は詐欺罪です。
 頼まれたほうも共犯です。
 以前から疑われていたということですが、平松市長は今回の傷害事件が起こらなくても調査を指示したのでしょうか?

2月中に全職員への聞き取り調査をすることを決めた。

 聞き取り調査ですか。
 あつかましい人間は平気で嘘をつきますが。

 こういう問題は人間不信つまり性悪説を前提にして考えなければいけませんから、カード読み取り機とビデオカメラを連動させて後で本人確認できるようにしたらどうでしょうか。
 カードから読み取った職員データをビデオカメラの録画データに焼き込んで直ちに対照可能にするくらい簡単だと思うのですが。

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店内でジクロルボス含む防虫剤使用 とくしま生協(asahi.com 2008年02月12日11時17分)

 こういう話が出てきますので、やはり軽はずみに憶測するのはよくないですね。
 私も自戒せねばと思っております。
 このエントリ自体が軽はずみのそしりを受けるかもしれませんが。

 ただし、事実(より正確には「証拠」)の射程距離というものを考えなければいけないわけで、ジクロルボスとメタミドホスは別物ですし、袋の外側の汚染と内側の汚染を同じに考えることもできません。

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「ネットでバッシング煽るバカ」 倖田騒動を勝谷が猛烈批判

 ヒマな方は記事のコメント欄も読むといいと思いますが

 発言者の一連の発言の一貫性、整合性、論理性に関する批判はあっていいと思いますが、それとは別の問題として、当該発現自体の正当性、妥当性、合理性はきちんと検討されるべきだろうと思います。

 例えは悪いですが、どんな嘘つきの生まれつきの詐欺師みたいな人でも、真実を語るときはありうるのであって、詐欺師が語ったからといって、真実が真実でなくなるわけではありません。

 言うまでもないことですが、ネット上では言っておかないと誤解する人がけっこういそうなので言っておきますが、
 決して、勝谷誠彦氏を詐欺師あるいは詐欺師みたいな人と言っているのではありません。

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橋下大阪知事、「府債発行ゼロ」を撤回(2008年2月11日 読売新聞)

 記者会見で、「朝令暮改ではないか?」という質問をした記者もいるみたいですが(朝日の記事)、私は橋下知事はうまくやっていると思ってます。
 このエントリは明確に橋下知事支持です(^^)

 昨年度の府債発行額は約2300億円だそうですが、これについて

 2300億円をベースにして不要なものを削ろうとするとなかなか削れないと思います。
 限りなく2300億円に近いところで落ち着いてしまうのではないでしょうか。

 しかし

 ゼロをベースにして絶対必要なものだけ起債するというのであれば、ゼロからの積み上げですからかなり圧縮できるはずです。
 その結果としての160億円でしょう。

 最終的にいくらになるかはわかりませんが、2300億円をとりあえず160億円に抑えているというのは、少なくとも財政再建という観点から見れば、がんばってるんじゃないでしょうか。

 今後いろんなところに相当大きな影響が生じると思いますが、そういう場合の対応についてはそのときになってから評価すればいいと思います。

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「脳トレ」川島教授のゲーム異論 「子供の貴重な時間の浪費」

 基本的に同意です。

 任天堂のコメントとして

「お友達や親御さんと遊ぶ時間は大切ですから、むしろ、ゲームで一緒にワイワイと楽しく遊ぶのもいいと思います。お茶の間が明るくなりますよ」

 というのが紹介されていますが、要するに遊び方次第ということなのでしょう。
 任天堂という会社は、テレビゲームメーカーの中では、一番ゲームを「遊び」として考えているように思います。
 半分息子の受け売りですが(^^;

12億円を辞退、ゲームもしない:『脳トレ』の川島教授

 こういうニュースもありました。

川島教授は約1100万円の給料だけで満足だと述べ、「家族はみな怒ってますが、私は、金が欲しいなら働いて稼げと言っているんです」と語っている。

 普通は怒るでしょうね(^^)

川島教授は本当にひたむきな人のようだ。少々変わり者でもあるが、悪い意味でというわけではない。

 これにも同意(^^)

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13年後の謝罪続く…自転車盗被害の家に男性が手紙と現金(2008年2月11日03時05分 読売新聞)

 手紙には、印字された文字で、開いていた車庫から自転車を持ち去り、数キロ離れた駐輪場に乗り捨てたことなどが便せん1枚に記されていた。自分はクリスチャンと明かし、聖書の「盗んではなりません」などの一節を引用し、反省の意を示していた。

 きっといい人に巡り合ったのだろうと思います。

 死後の世界と因果応報を信じるということが、最も強力な犯罪抑止力の一つになると思っています。

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給食費滞納の児童、教師が名指しで非難 水戸(asahi.com 2008年02月10日17時10分 ウェブ魚拓

 子供に罪はありませんのでこの教師の言動は許されないと思いますが、給食費滞納の問題は、最近もこのブログで述べた

 ルール違反を容認しているとルールを守っている人にとっても住みにくい社会になっていく

という問題と関係してくるように思います。

 学校や地域全体がぎすぎすしてくるかも知れませんが、払えない人にはしっかり補助をし、払えるのに払わない人からは給料の差し押さえなどの強制手段を用いてもきちんと払わせるという毅然とした態度をとる必要があるのではないでしょうか。

関連報道追記
給食費未納に法的措置広がる 「学校給食立ち行かない」

「結局、話し合いというものが全くできないんですよ。ならば強い態度を示そうと。学校給食は公平な負担で成り立っていますので、普通に収めている世帯が感じた不公平感というのは大変なもの。今回の措置についての意見や苦情などは一切なかった」

 こういう保護者を相手に遠慮することはありません。
 どんどん積極的にやるべきだと思います。
 
 学校でごね得を許していては、教育効果もへったくれもありません。

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NHKもう行かない!橋下知事ブチ切れ

 「NHKと喧嘩?」の関連エントリですが、こちらは明確に橋下知事批判です。
 的外れ又は私のテレビ業界に対する認識不足かも知れませんが、気になったのは以下の発言。

橋下知事によると、途中参加の要因は公務スケジュールの都合に加え、同時間帯に自身が出演する関西テレビ「ムハハnoたかじん」の放送があったから。「裏番組に出られるわけがない。民放なら常識ですよ」と語気を強めた。

 裏番組云々は、依然として完全にタレント意識が残っていることを意味している、言い換えれば公人としての自覚が十分でないことを意味しているのではないか、と感じられます。

 要するに余計な一言です。
 光市弁護団の記者会見を笑えませんよ。 >橋下知事
 

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前親方「ビール瓶で10発殴った」 制裁目的は否定(asahi.com 2008年02月10日10時13分)

 前親方は「相撲を続ける気があるのか、はっきりしない態度に怒りがわいて殴った」としているが、制裁目的ではないと否認を続けているという。

力士暴行死:ぶつかりげいこ「長いと思った」…兄弟子供述(毎日新聞 2008年2月9日 21時12分 (最終更新時間 2月9日 22時08分))

 山本容疑者は殴ったことについて「説教をした時に(相撲をやめるか続けるか)はっきりしないので怒った。制裁の意味はない」と犯意を依然否認しているという。

 最初に明確にしておきますが、このエントリは、角界批判ではなくて、新聞社の犯罪報道の姿勢に関するものです。

 両紙とも、山本容疑者(元時津風親方)が、「制裁」の目的ないし意味を「否認」していると報じています。
 毎日に至っては、「犯意を依然否認」とまで言っています。

 いくつかの問題を指摘できるのですが、最大最悪の問題は、両紙とも警察発表を鵜呑みにして自分の頭で考えることを放棄しているのではないか、と思われることです。

 「制裁目的」を「否認」という言い方は、

 本件の真相は制裁目的なのだが、元親方はそれを否認して責任逃れをしようとしている

 という意味に読めてしまいます(私の深読みまたは読み過ぎでしょうか?)。

 私の深読みを前提にして話を進めますが、少なくとも現時点においては「制裁目的」とういのは警察が想定した事件の構図に過ぎないように思います。
 真相はこれから解明されるはずなのに、両紙は警察発表を鵜呑みにして「制裁目的」が真相であると(無批判・無検討に)前提にして本件を見ているように感じられるのです。

 さらに言えば、そもそも「制裁目的」という言葉自体が抽象的です。
 朝日によれば元親方は「「相撲を続ける気があるのか、はっきりしない態度に怒りがわいて殴った」と言っているようですが、この供述と「制裁目的」という言葉とは矛盾するとは思えないのです。

 要するに、両紙の記事からは、自分たちの主体的判断で事件の真相を解明しようという姿勢が認められないのです。

 ちなみに、読売新聞は、たんたんと供述要旨を伝えているだけです。
 あまり突っ込まないのでぼろが出ないだけかも知れませんが。

 例によって揚げ足取り的エントリですが、私なりに気になるところを書くのがこのブログですので、こんな見方もあると思ってお読みください。

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 二つ目です。
 禁固刑で失職「かわいそう」 被害者家族が嘆願書

 元ニュースのウェブ魚拓

 たしかに公平性との兼ね合いはむずかしい問題がありますが、少なくとも過失犯においては、事故後の加害者の誠意とそれを受け入れる被害者・遺族の気持ち次第では、大幅に減刑することに合理性と正当性はあると思います。

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 落合弁護士のブログ(弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」 )に興味深いエントリが二つありましたので紹介します。

 一つ目は「岩手の蘇民祭:「全裸は公然わいせつ」今度は県警が警告

 非法律的に言いますと、県警は非常に無粋という感じを受けております。

 元のニュースのウェブ魚拓

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橋下知事が生放送でNHK“口撃”(産経)
NHK、ねぎらいの言葉ない…橋下知事大いに不信感(読売)
橋下知事「NHKのスタジオ収録には出ない」(朝日)

 たぶん、橋下知事はかなりお疲れなのではないだろうか。
 気持ちに余裕がなくなっている感じです。
 若さの悪い面が出ているようです。
 若さのせいだけではないかも知れませんが。
 
 別のニュースによれば、人件費の削減問題でかなり突っ込まれたことも原因のようですので、上記の3記事はその意味でもバイアスがかかっているように読めます。

 えーっと、つまり、このエントリは橋下知事を批判する面ももちろんありますが、上記3紙の見出しのつけ方や記事のスタンスのほうがなんだかな〜、という感じで書いております。

 橋下知事もしょうーもない喧嘩はせんほうがよろしいと申し上げておきます。

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米で唯一の電気いす死刑、最高裁「禁止」 ネブラスカ州(asahi.com 2008年02月09日18時44分)

 米ネブラスカ州の最高裁判所は8日、電気いすによる死刑執行は残酷で異常な刑罰だとして、禁止を命じる決定を言い渡した。AP通信が伝えた。同州は死刑執行に電気いすだけを使う全米唯一の州。最高裁は「感電死は激痛をもたらすという証拠がある」とした。

 全然死なない静電気のショック(あれも感電のはずですが)でもかなり痛い思いをしますから、「感電死した人間から話を聞いたのか。」という反論は成立しないと思います。

 銭湯には「電気風呂」という弱電流を流すお風呂がありましたが(今もあると思いますが久しく見たことも入ったこともありません)、廃止反対派の人たちはあの程度だと思ってるんでしょうか?

 「グリーンマイル」という映画(ウィキペディアアマゾン)に、かなりショッキングな電気椅子による死刑シーンがありましたが、あのシーンが裁判に影響しているのかな、と想像したりしています。

 廃止反対派の人たちは、「電気椅子は苦痛を与えない」と思っているのでしょうか、それとも「死刑囚には執行の際に苦痛を与えるべきだ」と思っているのでしょうか?

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北海道・介護タク代詐取 暴力団風 市、言いなり(asahi.com 2008年02月09日15時05分 ウェブ魚拓

 ふざけた事件です。
 詐欺事件として見た場合、形式的には滝川市が被害者になると思いますが、朝日のこの記事は明らかに滝川市を批判しています。
 記事では「弱腰」と表現していますが、そんなレベルの話じゃないでしょう。
 市が被疑者らに支払った金は税金です。
 先ほど「形式的には」と書きましたが、「実質的には」市民国民が被害者です。

 その観点で見ると、滝川市の市長や担当幹部も共犯者です。
 立件可能性は別ですが、理論的には詐欺罪の幇助だって考えられます。

 北海道大学病院の非協力的態度も問題だと思いますが、道警も

道警幹部の一人は「診断は常識的に言って首をひねる内容だが、捜査でそこまで切り込むことはできなかった」と漏らす。

 こんなこと言ってないで、令状を取ればよかんたんじゃないでしょうか。
 弱腰といえば道警も弱腰です。
 北海道大学病院に何か負い目があるんですかね。
 病院側が非協力的態度を貫くのであれば、私が主任検事だったら、主治医や病院長の共犯の可能性を追求したかも知れません。
 頑なな協力拒否は、病院側に何らかの負い目があることを推測させます。

 さて、この事件の後始末はどうなるのでしょう。
 民事の損害賠償請求の問題ですが、タクシー会社は責任を負いますから、経営がもたないかも知れませんね。
 けじめをつける意味では、市長個人に対する責任追及も検討されるべきではないかと思います。
 民事責任の観点では、刑事責任よりハードルはかなり低いと思うのですがいかがでしょう。

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省燃費グッズ:「効果なし」公取委が販売19社に排除命令(毎日新聞 2008年2月8日 20時13分 ウェブ魚拓

 最近は特にたくさん売れていたと思いますが、

包装などに5〜40%の燃費向上効果があると表示。

 いくらなんでも40%アップというのはないんじゃないでしょうかね。

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『殺害時は別の人格』 被告に懲役11年判決 『解離性障害』認める(東京新聞)
「多重人格」刑事裁判で異例の認定(日刊スポーツ)
「多重人格」認める=殺人罪の男に−東京地裁(時事)

 たしかに異例な判決だと思いますし、控訴すれば高裁は認めないかも知れませんが、量刑的には許容範囲ですので検察は控訴するかどうかわかりません。
 でも、被告人は控訴するでしょうから、検察も控訴するかも知れません。

 多重人格者の犯罪については、検事当時も考えたことがあるのですが(実際に経験はしていません)、結論的に言えば、犯行時の人格において責任能力があれば責任能力を認めてよいと思っています。

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 町村先生のブログを見ていたらこんなことを書いておられますのでご紹介。

 橋下知事、もう公約を翻す

 ものすごく皮肉いっぱいのエントリですが(^^;
 ほとんど皮肉に聞こえないのが不思議(^^)

その橋下知事のマニフェストのページを見ると、

 とありますが、引用ページに検索をかけますと、「マニフェスト」という言葉がヒットしません。
 「マニフェスト」ではないのかも知れません。

 そういえば、橋下知事は選挙期間中の演説で、ほとんど具体的な政策に触れなかったという報道を読んだ記憶があります。
 橋下氏自身が、実現不可能性を認識していたことがうかがわれます。
 もし、そうであれば、故意犯です。
 結果オーライならば、○○猶予になって再選されるかも知れませんが、しょっぱなから自分に対する批判のネタをばら撒いたことは事実でしょう。

 結果オーライと書いて急に心配になったことがあります。
 橋下知事の次の知事は、掃除が終わったきれいな部屋に入ることになるのか、とんでもない置き土産を受け取ることになるのかどっちだろう?
 前者なら、歴史に残る名知事の一人になるのですが。

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JRの軌道内を勝手に舗装の男 威力業務妨害容疑で逮捕(asahi.com 2008年02月07日13時13分)

 線路を横切る里道を歩きやすくしようと、JR線の軌道上を勝手に舗装したとして、広島県警安佐北署は7日、奈良県橿原市白橿町3丁目、無職升岡了容疑者(73)を威力業務妨害の疑いで逮捕した。升岡容疑者は「舗装はしたが業務は妨害していない」と犯意を否認しているという。
 現場は升岡容疑者の実家前で、同容疑者は99年ごろからJR西日本広島支社に「軌道内の砂利が歩きにくいので踏切を作ってほしい」と要望していたが、断られていたという。同容疑者は「JRがしないなら自分でしてやる」とJR側に一方的に宣言し、舗装を始めたという。

 この事件、被疑者の行為によって実質的危険性がどの程度生じたのでしょうか?
 仮に列車の運行についての実質的危険性が生じていないのであれば、被疑者は行為を認めてますし、客観証拠も明白ですから、はたして逮捕の必要性があったのかどうか疑問です。
 
 威力業務妨害罪になるのか? という問題もありますが、ぎりぎりなるような気がします。

続報追記
 無断踏切は悪なのか「危険なのに作ってくれず、作った」(asahi.com 2008年03月01日 ウェブ魚拓

 「踏切」は2月19日、JRによって撤去された。撤去にかかった数十万円の費用は男性に請求されるという。

 なんとなく釈然としません。

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3女性殺害で死刑判決の被告、控訴棄却される 福岡高裁(asahi.com 2008年02月07日13時45分)

 弁護側は控訴審で、被告は事件当時、妄想性障害の影響で責任能力が喪失あるいは著しく減退していたと主張。いずれも性欲を満たそうとした事件で、強制わいせつ致死罪などが成立するにすぎず、現金などを奪う目的も認定して強盗殺人罪を適用した一審判決には事実誤認があると訴えたが、判決は「責任能力は認められ、被告の主張には理由がない」と退けた。

 本件でも、弁護人は被告人の責任能力を争っており、当然精神鑑定請求をしているはずです。
 記事では、精神鑑定が行われたのかどうかはっきりしませんが、採用されていないのではないでしょうか。
 いずれにしても、弁護人の主張は排斥されています。

 弁護人は殺意と犯行動機を争っているようですが

 一審判決によると、鈴木被告は強盗や強姦の目的で、福岡県飯塚市の専門学校生久保田奈々さん(当時18)、北九州市小倉南区の主婦大中敏子さん(同62)、福岡市東区の会社員福島啓子さん(同23)を包丁で刺すなどして殺害し、現金などを奪った。

 包丁で刺し殺して殺意を否定するのはかなり困難ですし、被害者に落ち度は全くなさそうですので3人に対する殺人を認める以上は、殺害の動機・目的がどうあれ、つまり仮に強盗殺人ではなくて単純殺人罪3件であったとしても、結論は変わらないと思います。

読売の記事を追記
福岡の女性3人連続殺人、高裁も1審の死刑判決を支持(2008年2月7日13時46分 読売新聞)

 こっちのほうがずっと詳しかったですね。

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味や異臭で11件苦情あったのに…JT側、農薬検査せず(2008年2月6日14時32分 読売新聞)

 中国製冷凍ギョーザの袋や中身から有機リン系殺虫剤が相次いで検出された事件で、輸入元のジェイティフーズ(JTF、東京都品川区)や親会社の日本たばこ産業(JT)が先月30日に中毒問題が表面化する前に、中国の「天洋食品」製の商品の味や袋の異臭について計11件のクレームを受けていたことがわかった。

 うち7件では包装袋などを回収できたが、農薬を想定した検査を行わないまま、「異常なし」などと判断していた。JTは「いま思えば感度が低くて、申し訳なかった」などと謝罪している。

 感度が低すぎると言うべきではないのか、あるのか?

 冷凍食品というのは、頻繁に異臭や食べて体調を崩したというクレームがあるのだろうか?
 あるのであれば、感度が麻痺していたことは理解できるが、
 それはそれでまた恐ろしい話である。
 冷凍食品全般の安全に関する信頼性に疑問が生じる。

 頻繁にクレームがないのであれば、JTとして感度が低いで済まされる話ではないだろう。
 JTの食品関連企業としての資質が決定的に問われる。

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強制わいせつ罪の男性、福岡高裁が逆転無罪判決(2008年2月6日13時42分 読売新聞)

 女性(当時42歳)の胸を触るなどしたとして、強制わいせつ罪に問われた長崎県島原市の男性(44)の控訴審判決が6日、福岡高裁であり、陶山(すやま)博生裁判長は、女性の供述の信用性に疑問があるなどとして、懲役6月、執行猶予3年とした1審・長崎地裁島原支部判決を破棄し、無罪を言い渡した。

 この種の事件において、被害女性の供述の信用性に問題があるとして無罪になった場合、被害女性の名誉が著しく害されることになります。
 刑事訴訟においては、「疑わしきは被告人の利益に」という大原則がありますから、信用性に疑問が生じれば、つまり信用していいかどうか判断に迷うというような状況になれば無罪になるわけですが、一般の方から見れば、被害女性がいい加減な話をした、または嘘をついたと見える可能性があります。

 その意味では、被害者の名誉を守る、またはより害さないために、起訴前の捜査段階において、被害者の供述の信用性と強固さ(弁護人の反対尋問に耐えられるか)を慎重に判断する必要があります(どの事件でも同じですが)。

 そのためには、捜査官が被害者から被害状況を聞く場合において、被害者の言葉を鵜呑みにするのではなく、疑問点を徹底的に解明するという姿勢で臨む必要があります。
 被害者だから真実を正確に語るとは限りません。

 私が、取調べの姿勢(被疑者に限らず被害者、参考人でも)としていつも口にするのが、「信用しながら疑う、疑いながら信用する。」という言葉です。
 本当らしいけど、ひょっとしたら勘違いかも知れないし場合によっては嘘が混じっているかも知れない。荒唐無稽っぽいので基本的には信用できそうもないけど、ひょっとしたら真実かもしれない、という感じです。
 その結果として、根掘り葉掘り聞くことになります。
 被害者からすれば、不愉快なこと、腹立たしく思われる質問もしなければなりません。
 そして、他の関係証拠もあわせて検討した結果、この部分については間違いなく真実である、と確信が持てる事実に基づいて起訴していれば、そうそう簡単には無罪にならないと思います。
 確信が持てなければ毅然として不起訴です。

 捜査段階において、被害者にはかなり不愉快な思いをさせることになりますが、それが被害者の名誉を最大限に守ることになると思います。

 本件の捜査がどういうものであったかはわかりませんが。

 以上は警察官と検察官に対する注文みたいなものですが、裁判所に対しては以下の弁護人のコメントは少し気になります。

 船木誠一郎弁護士は「1審判決も、女性の供述の信用性に疑問を指摘しながら有罪とした。有罪ありきの判決だった」と批判した。

 一審判決がどのような言い方をしたのかわかりませんが、被害女性の供述の信用性に疑問があるのなら、無罪になると思います。
 被害女性の供述の信用性に疑問があるのに有罪にできるのは、被害女性の供述以外の強力な証拠がある場合のはずですが、そのような証拠があるのなら高裁で逆転無罪になる可能性は低いはずです。

 「有罪ありきの判決だった」と思える判決は、私も受けたことがあります。弁護人としてですよ。

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スノボ遭難「山を甘くみた」 会見で反省・謝罪(asahi.com 2008年02月05日22時12分)

 反省の弁も聞かれますが、終始冷静に危機に対処したことが生還につながったように感じられました。
 ご家族はもちろん、救助に携わった皆さん全てが「よかった。」と思われているのではないでしょうか。

 最近読んだ「」を思い出しました。

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「席譲って」横浜市営地下鉄、マナー向上員導入へ

 経過報告もして欲しいニュースです。

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橋下節に疑問の声「あんたこそ憲法学べ」 岩国住民投票(asahi.com 2008年02月03日11時38分 ウェブ魚拓

 こんな議論(というか騒動)が起こってたんですね。
 気がつきませんでした。

 記事の末尾の奥平康弘・東大名誉教授(憲法)のコメントが妥当なところかなと思いますが、

(橋下氏は)「憲法を全く勉強していない」などと再反論した。

 こういう言い方は控えられたほうがいいと思いますね。
 ネットの罵倒じゃないんですから。
 橋下ブログと比べれば、これでも思いっきり自重されているのだと思いますけど。

 我ながら、なんか小姑みたいなエントリだなと思っていますが、行きがかり上、無視するのもなんだなと思いまして一言コメントさせていただきました(^^;

爆笑ものの続報(^^)
No.18 みーさんの紹介です。
橋下氏「学者に生の憲法わかるか」 岩国住民投票めぐり(asahi.com 関西版 2008年02月04日 ウェブ魚拓

憲法学者らが「橋下氏こそ不勉強」と指摘したことに対し、「学者なんかに政治の現場での生の憲法がわかるわけがない」と痛烈に批判した。

 どのくらい痛烈かというと

ただ、「岩国の現場をどれほど知っているのか」と質問されると、「現場は知りません」と答えた。

 そしてだめ押しとして

橋下氏は全国知事会長の麻生渡・福岡県知事とも意見交換し、「国に対して色々言っていかないといけないところもある」と協力を求めた。

 ナイスな落ちです(^^)

 質問で突っ込んだ記者さんも、この記事を書いた関西の記者さんも、今すぐにでも吉本に入れそうです。
 思わず魚拓をとってしまいました。
 橋下センセも所属事務所を変えたほうがいいんじゃないですかね。
 
 あんまりですよ。
 大阪府民としては面白ければいいのかもしれませんけど。
 そんなことはないと思いますけど。

さらに追記
「タレント弁護士の生兵法」江田参院議長が橋下氏?批判

裁判官出身の江田参院議長は4日、自身のメールマガジンで、「若いタレント弁護士が外交案件は住民投票の対象に出来ないと断定した。冷たい生兵法の法律知識では、人間の営みは律せない」とするコメントを掲載した。

 江田さんもかなり手厳しいです(^^)

関連追記(産経の見方)
「罪」大きい橋下知事 6日発進

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日教組、教研集会全体集会を中止(NIKKEI NET ウェブ魚拓

 落合弁護士のブログでも取り上げられていて、かなり厳しくプリンスホテル側を批判しています。

 私としましても、プリンスホテルともあろうものがなんてざまだ、という感じです。

 落合弁護士は「法治主義」をキーワードに批判されています。
 私もそのとおりだと思いますが、私がこのニュースに接したときに最初に浮かんだ言葉は「民主主義の危機」です。

 日経のニュースは(弱腰にも)プリンスホテル側の契約解除の理由を書いていませんが(大抵の人はすぐわかりますが)、東京新聞は以下のようにはっきり書いてます。

十一月になってホテル側が、右翼団体による抗議活動の可能性などを理由に契約を一方的に解除した。

 要するに、プリンスホテルが右翼団体の威圧に屈したということです。
 裁判所のバックアップも日本最強の警察組織である警視庁の支援も十分期待されていたにもかかわらず。
 (追記 警察も日教組は好きじゃないと思いますが、右翼も好きじゃないと思います。)

 プリンスホテルは、一流ホテルとしての公益性や社会的使命を全く考えていないことが明らかになりました。
 私は、プリンスホテル自らが二流以下であることを宣言したものと認めます。

 以下は、あくまでも参考資料です。いずれもウィキペディアから。
 プリンスホテル
 日本教職員組合

 なお、私個人は、日教組の考え方や行動を支持しているわけではありません。
 しかし、民主主義の基盤である言論や集会を威圧的な行為でもって抑圧しようとすることは許せません。
 弱い者にがんばれというのは難しい場合がありますが、プリンスホテルは弱者とは思えません。

補足追記
 上記では、「民主主義の危機」と大上段に振りかぶってますが、本件によって日本の民主主義が直ちに危機に瀕するとは思っておりません、当然ですが。
 しかし、プリンスホテルのような対応が、いろいろな状況に一般化していったらどうなるか、それによって国民の意識にどのような変化が生じ得るか、ということを考えますと、やはりちょっと薄ら寒い思いをするわけです。

追記
 プリンスホテルの弁明

本文に追記
 アクセス解析を見ていましたら、「微妙に日刊?田中大介」というブログの「法の奴隷」というエントリ経由で訪問される方が何人かおられましたので、読んでみました。

憲法は国家権力を縛るためのものであって私人や私企業を縛るためのものではない、というのも、市民として知っておくべきことだと思うのだが、そのことに対する一般の人々の理解が低いのはまだしも、プロの法律家すら十分な理解をしていない人が多いのは救いがたい。

 あれ、ここにもこんなことを言う人が、という感じです。
 私のエントリ本文を読んでいただければわかりますが、憲法のけの字も書いてません。
 にもかかわらず、「民主主義の危機」と書いたせいか、憲法解釈論的観点だけから批判してくる人がいるのは何故だろうか、と非常に疑問であるわけです。
 憲法解釈論としても、人権規定の私人間効力という論点があるんですけどね(^^)

 それはともかく、普通は政治問題と見るんじゃないんですかね。
 民主主義(ウィキペディア)

 まあ、本文が舌足らずだったことは認めますが、それでも曲がりなりにも司法試験(憲法も試験科目)に受かっている人間に対して・・・(以下略^^)

 No.146 通行人1さん など補足説明ありがとうございました。
 No.148 Legaさん、ご理解いただいてうれしいです。

Matimulogの関連エントリを追記
 DV防止法講演会も威嚇で中止

見過ごしていたので旧聞となったが、つくばみらい市も高輪のプリンスホテル(正式名称は「グランドプリンスホテル新高輪」)並みのへたれである。

 取り上げられているニュース
 DV防止講演会中止に上野千鶴子さんら抗議(asahi.com 2008年02月01日21時05分 ウェブ魚拓

平川さんの講演会は新潟県長岡市でも企画され、同じ団体などから反対行動を受けたが、予定どおり1月27日に開催した。

 つくばみらい市がへたれの証明

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中国製冷凍ギョーザ、全国で1030人が体調不良訴え(2008年2月1日22時32分 読売新聞)

相談を受けた自治体が、「中毒とは関係ない」「食品との因果関係は認められない」と判断するケースも出始めている。

 すでにこのブログでも指摘されている問題です。
 悪意なく届け出ている人もいると思いますが、よからぬ下心を持っている人もいると思われます。

 原因がはっきりしていますから、症状にもそれなりの特徴があると思いますが、下心を持っている人を利さないために詳細な情報は報道しないほうがいいのではないかな、という気がします。
 もちろんこのブログでもですが。

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調書流出の被告が無罪主張へ「身分は医師でなく鑑定人」(asahi.com 2008年02月01日 ウェブ魚拓

 別エントリのコメント欄でも紹介されていましたが

調書を漏らした事実は争わないものの、弁護人は「長男の精神鑑定をした時は同罪を問われる医師でなく鑑定人の身分にあり、罪は成立しない」としている。

 ありうる主張ではあると思いますが、はたして通用するでしょうか?

刑法第134条1項  医師、薬剤師、医薬品販売業者、助産師、弁護士、弁護人、公証人又はこれらの職にあった者が、正当な理由がないのに、その業務上取り扱ったことについて知り得た人の秘密を漏らしたときは、六月以下の懲役又は十万円以下の罰金に処する。

 被告人が医師であることは間違いありませんから、裁判所から依頼された鑑定が医師としての業務になるかどうかが問題になるようです。

検察側は「そもそも被告が『医師』だったため、精神鑑定が依頼された」と反論するとみられる。

 というか、精神鑑定の実体というのは、精神医療の専門家である精神科医に対して、精神科医としての被告人の犯行当時の精神状態に関する診断を求めるものですから、秘密漏示罪は成立すると言っていいんじゃないかと思います。
 いずれにしても、最高裁までいくでしょうね。

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