エントリ

JRの軌道内を勝手に舗装の男 威力業務妨害容疑で逮捕(asahi.com 2008年02月07日13時13分)

 線路を横切る里道を歩きやすくしようと、JR線の軌道上を勝手に舗装したとして、広島県警安佐北署は7日、奈良県橿原市白橿町3丁目、無職升岡了容疑者(73)を威力業務妨害の疑いで逮捕した。升岡容疑者は「舗装はしたが業務は妨害していない」と犯意を否認しているという。
 現場は升岡容疑者の実家前で、同容疑者は99年ごろからJR西日本広島支社に「軌道内の砂利が歩きにくいので踏切を作ってほしい」と要望していたが、断られていたという。同容疑者は「JRがしないなら自分でしてやる」とJR側に一方的に宣言し、舗装を始めたという。

 この事件、被疑者の行為によって実質的危険性がどの程度生じたのでしょうか?
 仮に列車の運行についての実質的危険性が生じていないのであれば、被疑者は行為を認めてますし、客観証拠も明白ですから、はたして逮捕の必要性があったのかどうか疑問です。
 
 威力業務妨害罪になるのか? という問題もありますが、ぎりぎりなるような気がします。

続報追記
 無断踏切は悪なのか「危険なのに作ってくれず、作った」(asahi.com 2008年03月01日 ウェブ魚拓

 「踏切」は2月19日、JRによって撤去された。撤去にかかった数十万円の費用は男性に請求されるという。

 なんとなく釈然としません。

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コメント(33)

記事を通じて分かる範囲の事実関係からは、私も身柄事件にするのは行き過ぎではないか(被疑事実についてもちょっと疑問)と感じるのですけれども、多分、推測するに、ことがここに至るまでの間に、本当に色々のことがあったんじゃないかな〜なんて気がしてます。
ワイドショーが一所懸命追いかけた「騒音おばさん」みたいな感じで・・・。

江ノ電は特別なんでしょうねぇ。

JRが拒否したからといって実力行使は如何かと思います。
先ずは弁護士に相談して法的措置は可能かどうかを検討すべきでは?(これではまるで弁護士に相談せずいきなり懲戒請求を出すのと同じようなこと)

また、線路周辺といえども、舗装するのに線路工事等に関する専門的知識がなければ極めて危険な行為といわざるを得ません。列車が脱線したらどうするつもりだったんでしょうか。

みたところ、本来そこは踏むきりでなかったところのようです。そんなところを舗装して踏み切りを勝手に作ったように思えます。誰かがそこを利用して列車にでも撥ねられたどうするつもりだったんでしょうか。

線路に自転車を投げ入れたりして列車の往来を妨害するような事件もあったので、厳しく取り締まるのは当然のように思えます。

身柄事件かどうかについては分かりませんが、将来的な危険性はあるでしょうね。

素人がした舗装だと、劣化してレール上に飛散する恐れもあるでしょうし、JRが安全上設定している仕様を満たしていたのかどうか気になります。特に路盤の作り方や舗設において、転圧が充分だったのかなど。

ちなみに、軌道内工事の場合は、特別な資格が必要です。しかも在来線と新幹線でも違う。(日本鉄道施設協会)

施工検査をしないで、列車を通すわけにもいかないでしょうから、ダイヤに影響が出た可能性もあります。

心情的には、かわいそうな気がしますが・・・

興味深いのはそこなんですよね。
被疑事実がなぜか列車往来危険罪ではない。(構成要件にあたらないのかな?)
それと、どこかの社の記事では「里道を勝手に舗装」とあるので、入会(いりあい)権のように、鉄道敷設以前から生活慣習的に地元では「道」として認識されていたので一概にそれを排除できないのかもしれない。
ここまでこじれてしまった経緯ともども、もうちょっと広汎な情報が欲しいなーと(興味本位で)思っています。

>No.2 酔うぞさま

>江ノ電は特別なんでしょうねぇ。

昨年の暮れ、江ノ電に乗りました。「和田塚」で電車を待ってたら、クラブの練習を終えた中学生らしい女の子が三人、線路の上を歩いているのを見て驚きました。雨が降っていたのでその中の1人が滑って転び、ヒヤッとしました。電車は近くまで来ていました(^^;
線路脇に柵などがなく、ホームから降りて線路を横切って路地に入るようになってたりして独特の雰囲気がありますね(^^)

ところで、私が以前勤めていた会社でも同じようなことがありました。
川の土手の上の国道から、土手下の工場へおりる道が府の管理する道で未舗装。結構大きなトレーラも通るのですぐデコボコになります。
うちが負担するから舗装して欲しい、と申し入れてもなしのつぶて。仕方なく砂利を敷くのですがすぐにガタガタになりました。勝手に舗装するのは違法、ということでどうすることもできず、大変困ったことを思い出しました。

江ノ電は特殊ですよぉ。
沿線民家の玄関が、線路敷地に向かって開いてるんですから。

中国新聞に写真付き記事がありました。

線路のバラスト(砂利)や枕木の上に、直接アスファルトを盛っちゃったみたいですね。その盛り方を見ると全くの素人工事で、このジー様には土木工事の経験があるとは思えません。

でも、このアスファルトをどこから調達したのだろう?

アスファルトって、出来たてのアツアツのうちに舗装しないと、固まって使い物にならなくなすはず。だから生コンと違い、ホームセンターでセメント買って来て、チョイと庭先で自分でコネコネとはいかないはずなんだが…。

asahi.comのほうで出ていた 「アスファルト常温混合物」 でググったらこんなの が出ました。

特長
・袋詰のまま長期保存ができます。
・常温であるので作業が容易であり、誰でも扱えます。
・豊富な種類が用意してあり、あらゆる用途に対応できます。
・近代的設備で大量生産するため、品質が安定しています。

だそうです。なるほど。。。

これってアスファルト合材を、固めただけなんでしょうねえ。

大体、アスファルト舗装は管理が大変ですから。土を切ったり盛ったりするのとは訳が違うという事は、僅かな凹凸でも、ハンドルに衝撃が来る事で分かります。

コンクリートを使う代わりに、アスファルトを使ったんでしょうね。 まあ、手に入れやすかったのかも知れません。

ところで、「里道」って、読み方は「りどう」ですか?

>「アスファルト常温混合物」

通常のアスファルト舗装は、アスファルトコンクリートで行います。
アスファルトコンクリートは、常温で流動性が無いアスファルトと骨材としての砂利や砂を混合した物です。

今回使われたものは、骨材とアスファルトより軽いタールや軽油に近い成分を調合したもので、軽い油分が次第に抜け固まっていき、強度はあまり無いですが取り扱い易い。
○○ファルトの商品名(特許)で袋詰めで流通しています。

それでもおよそ0.6m3なら1トン以上の重量、一人では長期間にわたって少しずつ施行がやっとでしょう。
73の爺さんの努力は多大なものが有ります。

数ヶ月にわたる作業を保線員や運転士は全く見なかったのでしょうか?
その作業中に対処の方法は幾らでも有ったように思います。

逮捕は可哀相過ぎるような・・・

> 「里道」って、読み方は「りどう」ですか?(No.10 禅さま)

その通りです。
里道とは、道路法上の「道路」に指定されなかった、細い路地やあぜ道、ケモノ道などです。
かつては里道の所有者は国、管理は市町村の責任とされていましたが、2005年からは所有権が市町村に移譲されました。

里道は境界紛争の種になることがあって、やっかいです。
管理が徹底せず、長年の間に位置が不明確になったり、私有地に取り込まれて外観上は道でなくなっている場合があるのです。
そういうときは、「払い下げ」を受けて権利関係を整理したりします。

 電車の振動で採石が緩みレールに僅かな湾曲、凹凸が出てきます。そのため、レールを真っ直ぐにし、採石をタンパーで突き固める保線作業を定期的に行います。アスファルトを敷くことはこの作業に支障を来すことになりますから、妨害と言えるでしょうね。

YUNYUN(弁護士)さん

なるほど、そういう事なんですね。聞き慣れない単語なので、どういう読み方か(りどう?さとみち?)と思ってました。

分かりやすいご説明を詳細まで含めて、ありがとうございました。また、何かありましたら、ご教授下さい。

線路は一私企業である鉄道会社の所有地だから原則として無断立ち入りその他禁止。踏み切りは周囲住民の利便の為に鉄道会社の「好意」で通れるようにしてやってるだけ、と以前聞きました。つーこって、

>同容疑者は99年ごろからJR西日本広島支社に「軌道内の砂利が歩きにくいので踏切を作ってほしい」と要望していたが、断られていたという。

そら断られるでしょうね。人んちを勝手に通り道にしたあげく舗装しる!とかどんだけ厚かましいんだこのじじいは、ってなもんでしょう。あげくに勝手にアスファルトぶちまけるなんて…ww。

現場から50メートルくらいのところにちゃんと踏み切りあるみたいですね。

舗装するほうが面倒な気がするんですけどどーなんでしょ。

MultiSyncさん

それでもおよそ0.6m3なら1トン以上の重量

本当ですよねえ。2.35を掛けると、1.41t。購入するのだって結構に費用でしょうしねえ。

すみませんどうでもよい点ですが、0.6立米って数字はどこから・・・?

幅1m、長さ3mという情報は出ていますが、すると厚みは20cm?

さらに、どうでもいいツッコミを(笑)・・・

レミファルトの密度 約2.4t/m3は、締め固め前の値だから、施工面積×厚みから計算した場合、実際はもっと重たいかも。

写真を見ると、盛っているだけなので、変わらないかもしれませんが・・・

>厚みは20cm?

レールの高さは12〜18cmくらいで、枕木の高さも加えれば、
ローカル線ならその程度ではないか?と。
こちら⇒鉄道レール

>約2.4t/m3
セメントのコンクリートの硬化後もほぼ同じ2.4t/m3で、○○ミファルトは締め固め前でも隙間はほとんど無いです。

>No.15 10年前にドロッポしました。さん

線路は一私企業である鉄道会社の所有地だから原則として無断立ち入りその他禁止。踏み切りは周囲住民の利便の為に鉄道会社の「好意」で通れるようにしてやってるだけ、と以前聞きました。

それは、鉄道会社の一般的な言い分ではなかろうか?

「里道」と同類で国有のものは「赤道」と呼ばれ、これらは水路と共に特別な扱いが有ります。
成り立ちも、道路法に含まれないが「公共の道」なので民間が自由勝手に使う事は出来ません。

具体的には、自分の敷地に「赤道」が含まれていたら、隣地との境目から登記された一定の幅で通路を確保して解放する義務が有ります。(建物で塞いではいけない)

鉄道も、元から有った「里道」を侵略している立場で、変わりの通路を提供する義務が有るはず、爺さんが勝手に入った訳では無いと思います。

たぶん場所を付け替えて踏み切りにしたのでしょうが、「それでは使い難い」などのトラブルが合ったのでは?

時間も過ぎて、読む人もあまりいないでしょうから簡単に。
1.この線路はかなりの田舎にあり単線です。ラッシュ時でも、一時間に、片手以上通りそうにありません。
2.里道はかなり古くから村の人たちが使っています。芸備線や可部線には、こうした里道と交差した非公認踏切が昔から沢山ありました。しかし、都市化によりその安全性が問題になることが増えています。少しはなれたところで何年か前に事故もおきました。しかし、非公認踏切の多くは生活道路ですし、これらをみな禁止したら地元の人々の生活が不便極まりなくなります。また、地元の人々の必要を満たすだけの公認踏切を作ることを赤字路線に要求されてもJRは正直困るだけでしょう。
3.こうやって、昔から黙認されてきた非公認踏み切りですが、ここからは、推測です。おそらく農業用の一輪車などを通すため、アスファルトで簡単に舗装したのでしょう。見た感じではたいした工事ではありません。広島の田舎では里道と交差するこうした小さな工事箇所をときどき見かけます。これらすべてがJRのものかな?中には勝手に作ったのもあるかもしれません。

No.22 現場からちょっといった所を毎日通るサラリーマンさま

同地検は処分の理由について「『踏切』によって保守点検業務を妨げたのは事実だが、列車の運行自体は妨害しておらず、撤去費用を出すなど反省もしている」などとしている。

略式起訴(罰金)にすらならずに済んだのは、太字部分が効いたのかな、という印象を受けます。

*****
No.21 で書いていただいた実情は、ニュースで出ていた写真の雰囲気としっくり合う感じで、すっと腑に落ちました。
「アスファルトやコンクリまではやりすぎ」 という認識が共有されさえすれば、それ以上の規制は特に必要なく、従来どおりの使い方が落ち着きどころなのでしょうね。きっと。

 別エントリにも関係しますが

 「撤去費用を出すなど」の「など」の中には、逮捕されてびっくりしちゃって心からもう二度としませんと誓っている、なんていうのも含まれているんじゃないかな、と想像しております。
 始めて手錠をかけられた人の心理的衝撃は相当なものじゃないかと思います。

本日、朝日新聞関西版に無断踏切は悪なのか「危険なのに作ってくれず、作った」という続報記事が出ました。

現場の写真や周辺地図、里道の由来や爺さんの家や畑の関係、近所の住民の声など、なかなか丁寧な取材でした。

>No.25 法務業の末席さん

 本文に追記して魚拓を貼っておきました。

生活道路を寸断されれば永遠に不便を強いられてしまい、線路敷設の際に少々の保証金を貰ったとしても、全く割に合わない。

しかし、買収土地の代金は払われていても、生活への保証金はそもそも払われて無いのでは?(未確認ですが、道路用地買収などの補償対象はほぼ構造物まで)

鉄道が近隣住民を線路から追い出すことが出来るのは、鉄道側の勝手な言い分が通される仕組みになっているからなのでは?

これでは、強権で住民を追立てている中共の地方組織を揶揄する資格が半減になるなあ。

>無断踏切は悪なのか「危険なのに作ってくれず、作った」という続報記事が出ました。

 この部分だけ読みましたが、たしか、こういうのを緊急避難というのではなかったかと思います。たしか、これも違法性そきゃく事由だったと思います。

 ちなみに、Linuxの日本語変換Anthyで、「そきゃく」を漢字に変換できませんでした。「マグナカルタ」は、なぜか一発で変換出来たのに、それも同じ日に、こんなことがあるなんて。
 そういえば、エヴァンゲリオンも一発で変換され、意外でした。「そきゃく」とは、そんなに馴染みのない言葉なのでしょうか。

JRとのいざこざは、まず話し合いで、それでダメなら法的措置を講ずるべきで、いかなる理由があろうが、俺様判断で実力行使をするのはいかがなものか。裁判ができないほどの緊急性も特に認められない。

裁判ができないほどの緊急性も特に認められない。

実力行使が止められるのはそうなんですが、逮捕まで行きますか?

個人で裁判が出来るほどの資力も持久力も、見返りも無いと思われますが、いかがな物なんでしょう。

もちろん、弁護士の先生が手弁当で助けてくれる、というなら可能かもしれませんが。

>実力行使が止められるのはそうなんですが、逮捕まで行きますか?

逮捕状が出たのであれば不当ではないかと。


>個人で裁判が出来るほどの資力も持久力も、見返りも無いと思われますが、いかがな物なんでしょう。

訴えの利益がなければそもそも請求は却下されるのでは。
男性は、家の前に踏み切りを作って欲しかったのだから、踏み切りの設置を求める訴訟は、訴えの利益はあると思われます。

費用対効果も考慮してでしょうか?

費用対効果からいえば、一番安上がりは何もしないことです。これが一番。
どうしても踏切が欲しいというのであれば、行政に依頼するというのがコスト面からお得です。それと地元政治家に頼むっていうのが有力な手といえます。
どうしてもダメというのであれば、ここは鉄道会社相手に訴訟という手しかないでしょう。
自力救済は今回みたいな逮捕や損害賠償といった甚大なリスクを生じさせかねないので費用対効果からいえば最悪です。

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