2008年2月28日

違法捜査の国賠認容

誤認逮捕の男性勝訴 捜査の違法性認める 宇都宮地裁(asahi.com 2008年02月28日13時43分)

 具体的な証拠関係が分からないので突っ込んだコメントはできませんが

 真犯人が判明し無罪が確定した

とあることから、真っ白無罪の事案と認められることに加え

 裏付け捜査を怠り、物証を軽視、無視した

という指摘を受けていることからだけでも、かなり問題のある捜査だったことが窺われます。

 これに対し、国・県側は「知能程度は低いが是非善悪の判断はできた。記憶力や読み書きの能力が著しく低いからといって直ちに責任能力がないとは言えない」と反論。

 これは何の反論にもなっていないと思います。
 責任能力の有無が本質的な問題ではないんじゃないですか。
 責任能力の有無が問題にならない程度の知的障害であっても、任意性や信用性に対するは特段の配慮は当然必要です。

 この手のニュースに接するといつも思うのですが、

 検事は何をしていたのかな?

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コメント

下野新聞という地元紙にもう少し詳しい記事が出ていました。

この記事を読む限りこの国賠訴訟のケースは、鳩山法務大臣の言うところの「検察でも冤罪という言葉が適当と認める」事例ですね。

この事件は、誤認逮捕に端を発して、障害者福祉のあり方の問題にまで発展しています。いくつもの裁判が並行して行われていたようですが、だいたい判決も出そろったのでしょうか。

・男性による誤認逮捕・起訴に対する国家賠償請求訴訟(今回男性側勝訴)
・宇都宮市が必要な福祉支援を怠ったとする国家賠償請求訴訟(今回却下)
・男性による別の刑事事件(バイクの無免許運転)についての再審請求(却下)
・男性側から養父に対し養子縁組の無効確認を求める訴訟(男性側勝訴)

日弁連からも警告書が出されたりしています。
http://www.nichibenren.or.jp/ja/opinion/report/060301.html

法務業の末席さん が紹介して下さっている下野新聞が根気よく追いかけて、ウェブ上で特集も組んでいます。関心のある方はぜひこちらをご覧下さい。
http://www.shimotsuke.co.jp/hensyu/kikaku/gonin/index.html

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