エントリ

遺伝子操作の大腸菌、下水に 神戸大教授が不法投棄指示(asahi.com 2008年04月11日18時16分)

 久野教授らによると、同研究室では、発がんの仕組みなどを調べるため、大腸菌や酵母の遺伝子を組み換えて培養。少なくとも4年ほど前から、大腸菌などが入った培養液や寒天状の培地を加熱処理して死滅させず、そのまま下水に流したり、一般ごみとして捨てたりしていたという。
 久野教授は朝日新聞の取材に「実験に使っていた大腸菌が人体に無害であることから、安全だと過信して処理に手を抜いてしまった」と話している
 大阪大微生物病研究所の菊谷仁所長(免疫学)は「遺伝子を組み換えた大腸菌は生命力が弱く、自然界に出してもすぐに死んでしまうが、環境や人間への実害がほとんどないからといって、違法に処理するのは、倫理上の観点からも問題がある」と話している。

 SF好きの文系人間で遺伝子組み換えど素人の私としては、遺伝子組み換え大腸菌はほとんどの場合において無害だとしても、1%か0.1%か0.001%か、もしかして0.00000000000001%の割合かも知れないが、生態系や人類に脅威を与える力を持つものが生まれる可能性があるので、死滅処理させる必要があるとされていると思うのですが、単なる倫理上の問題なんですかね?

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コメント(49)

「バイオ・ハザード」一歩手前の話ですね。
本当に大丈夫なんでしょうか?

可能性として当然0%はありえないと思いますが、専門家からみて限りなく0%に近いということで、過敏に世間が反応することを避ける配慮と、研究者(専門家)が0%と判断するんじゃないよとの戒めを表したのが「倫理」なのだと思ってます。

加熱処理なんて簡単だと思うんですよね。

それになんでもかんでも放流することしないでしょう。
例えば毒物などは当然処理したでしょう。

ということは、放流するものを選んでいた?
意図していた、となりませんかねぇ?

>No.3 酔うぞさん

さすがに「意図していた」というのは難しいかと・・・
意図であればその行為の先に目的があるはずですが思いつきません。
⇒生態系や人類に脅威を与える目的であれば、毒性が確認されていて生存率が高い細菌類を使うと思うので。

単純に無精・怠け者なんじゃないかと。

※すごい妄想解釈すれば「自分で作り上げた菌を地球上に根付す事ができたら、また神へ一歩近づく・・」なんていうマッドサイエンティストの話まですっ飛んでいけます。

単なる倫理上の問題なんですかね?

大事故の発端は「これくらいならOKだろう」で、基準・際限が曖昧になり管理意識が緩むことが最大の障害。
というのが安全管理の常識ですね。

研究室の教授は、一般事業所の「安全管理責任者」に当たるでしょう。

「過信した」と言うのは正直な告白かもしれないけれど、被害が起きれば第三者に及ぶこと。違反の時点で教授の責任は免れないです。

労災の関係なら検察送りになりそうですが、はて?

小松左京の「復活の日」が座右の書の一つである私にとってはガクブルもののニュースですな。

遺伝子組み換えの研究をしている知人のコメント
「遺伝子組み換えは、人間がコントロールしている分、自然界における突然変異よりもよっぽど安全だ。」

注:不法投棄を肯定するわけではありません。

>ブギーマンさん

 私は人間の自然に対するコントロール能力というものをあまり信頼していません。

 そして災厄にあうのであれば、人災より天災のほうが諦めがつきます。

どのような遺伝子組み換えを行っていたかにもよりますが、滅菌処理しないまま培地を流すとは言語道断ですね。
大事になる確率が低いとしても人事は尽くすべきでしょう。

もっとも「遺伝子操作」というとオドロオドロシイ響きがあるのですが、大腸菌など原核生物の「組み換え」というか「機能の獲得」は自然界でもよく起こります。病原性大腸菌のべロ毒素産出能も他の菌からウィルスを媒介して獲得したという説もあるようです。

では、今回の事件を聞いてどうかと言いますと
正直気味悪いです。
頭では「かけ合わせ」などの品種改良も広義では一緒と分かっていても…。
実験の有用性や必要性は分かっていても…。

製薬業に身を置きながらもこんな考え方をする人間もいるということで。

No.7 ブギーマンさんの知人の方がいうことは結構同意できますね。

自然界(の突然変異)は人間の都合に合わせてくれてるわけではない思うのですよね。人間が遺伝子を完全にコントロールできるわけではないとしてもどちらが危険かなんて実際に試してみないとわからないでしょう。

自然の食物だってそうやって何が食べられるかや、人体への影響がわかってきたわけですから。

ただ人体実験はあらかじめ承諾を得てわかる形で行うべきでしょう(そうと伝えずに新種のキノコを人に食べさせるべきではない)。

この教授のようにこっそり不法投棄するとそれがどのような範囲で誰に対し影響を与えるか予想できず遺伝子組み換えに対する無用な不安と混乱を招くと思います。

No.7 ブギーマンさんの知人の意見に賛成しかねます。

人間が自然界をコントロールできた歴史は無いのではないですか?もしコントロール出来ていたとしても、それが本当に悪い影響を招く事がないかをまだ確認できていないのでは?(確認できていないからこそ、加熱処理・滅菌処理が課せられている筈です。)

それを「よっぽど安全」と言い切るのは無謀でしょうし、人間の傲慢さが言わせているように思います。

日々研究をされている方がこの様な考え方をされるのは、家庭人の私には悲しく映ります。

なんとなく皆さんの「自然」という言葉の捉え方がそれぞれ相違しているような気がします。

No.12 カツビンさんへ

「自然」と「自然界」は違いますね。

No.2でカツビンさんがご指摘のように、過敏に反応する事ではないのかもしれませんが、一家庭人の私から見ると、研究者のこの様な「感覚の鈍化」に怖いものを感じます。

そして同じ様な気持ちをNo.7 ブギーマンさんの知人の方の意見にも感じました。

>No.13 JOYさん

目に見えない細菌ということで不安になるのは理解できます。

ただ私は本当のところ不安視しなければならないのは、大腸菌の突然変異より、このような倫理観で管理されていた組織ということで、大腸菌以外の「何か」を流していたことを疑わざるを得ない事だと考えています。その「何か」が分からないのが不安です。

※研究時使用した別の菌や試薬等色々疑いたくなる。
※管理、法規等も人為的コントロールの一種ですね

当然人為的に自然界をコントロールすることは困難・不可能なモノが多いと思います。
(天候や地震の制御などは完全に該当する)

ただ自然を「人為が加わっていないモノ全般」と定義する人は、「遺伝子組み換え大腸菌」は「自然」ではないという事です。
※機械やコンピューターは勿論、殆んどの生鮮野菜や家畜、犬、猫に至る通常生活に関わるものの大部分が自然ではないことになります。
この場合、「人為的なものを人為的に制御」するということになり該当しなくなります。

ただ、人を除く「生物」は自然と捉えれば該当することになります。

何が言いたいかというと、「自然」という言葉を使用すると個々の捉え方が相違するので、過剰な反応やイメージの助長および議論が咬みあわない可能性が高くなると思います。
もし使用するとしたら「自然」という言葉の定義をしてからの方が良いような気がします。

14 カツビン様

>当のところ不安視しなければならないのは、大腸菌の突然変異より、このような倫理観で管理されていた組織

禿同。

今回は無害(?)の大腸菌ですんだが、ひょっとしたら危険な菌を捨てる又は捨てたかもしれない。モラルハザードは、自身では線が引けるつもりでも、結局モラルのない人たちの話ですから。

人間が生きている以上100%自然と言うことはありえないし、原子力等も含めて“生態系や人類に脅威を与える力を持つものが生まれる可能性”がある科学は、すでに私たちが利用しているものも多くあるのです。

http://www.nies.go.jp/kanko/news/22/22-4/22-4-06.html
“生態系や人類に脅威を与える力を持つものが生まれる可能性”を考慮したら、我々人類は薬の服用をやめるべきでしょうか?

注:不法投棄を肯定するわけではなく、“生態系や人類に脅威を与える力を持つものが生まれる可能性”の高低ではなく、あるなしについて論議される、過敏に反応するのはどうかという意図でコメントしています。

 遺伝子組み換えというのは、生命の設計図の書き換えだと理解しております。
 その理解に基づきますと、他の技術と質的に異なるものを含んでいるように思います。

その生命の設計図というのは、自然自身によってしょっちゅうの書き換えられているわけで、その自然による書き換え自体は人間にはまったく制御できません。
それよりは人間の意志の元での意図された書き換えのほうがよっぽど安全であるというのは理解できます。

>No.19 うらぶれ内科さん

自然界における書き換えに何らかの法則性があるのかないのかという点についてはどうなのでしょうか?

また、自然界における書き換えと人為的な遺伝子組み換えというのは全く同じものなのでしょうか?

遺伝子組み換えにおける「意図された書き換え」というのは本当に意図どおりに書き換えられる保証があるのでしょうか?
意図を超えた又は意図とずれた書き換えになる可能性はないのでしょうか?

素朴な疑問です。

>生態系や人類に脅威を与える力を持つものが生まれる可能性があるので、死滅処理させる必要があるとされていると思うのですが、単なる倫理上の問題なんですかね?

デビルマンでは、神が人間を創ったときに、デーモン族も生まれてきて、それが気に入らないから滅ぼそうとした。サタンはそれな神の身勝手だ、自分で作ったからといって滅ぼす権利があるのか、といって神に戦いを挑んだ。

No.20 モトケンさま

残念ながら、私にはお答えできる能力はございません(^^;

ただ、懸念されている鳥インフルエンザのパンデミックのように、 自然による書き換えのほうが悪いことをしそうですね。

>>20モトケン様、>>23うらぶれ内科様

「自然界における書き換えに何らかの法則性」ですが、書き換えそのものはランダムに起きるものとする説が有力のように思えます(諸説ありますが)。

極論すれば

・結果を意図して(期待して)組み換えを行う→遺伝子技術
・組み替えはランダムに発生し、(その個体にとって)有利な変異や不利な変異を起こす。→交雑や突然変異など

と理解しておりますがいかがでしょうか。

ただし、上記の説は原生生物やモネラ界でのみ成立するのかもしれません。

No.14カツビンさん

>※研究時使用した別の菌や試薬等色々疑いたくなる。
>※管理、法規等も人為的コントロールの一種ですね

その通りですね。自分の視野が狭かったようです。
教えていただいき、ありがとうございました。

それにしてもどうしてこういう事件が外に漏れたのでしょうか。
久野教室が実害を出したわけでもないのに。
文部科学省への内部告発ですかね?
ポスドク問題が背景にあるのかなあ?

>medさん
えーと。
元記事くらい読むべきではないかと……。

ブラッドミュージック(グレッグベア著)で主人公?のヴァージルが、研究所をクビになって持ち出せなくなった知恵のある細胞を洗面所に流す場面を思い出しました。その後は復活の日以上の人類滅亡が・・・・・
倫理面からとても許容できないと思います。
危険性は軽度であったようですが、他の面で杜撰な管理がないのかどうか、十分点検して頂きたいです。

No20 モトケンさま
それは、今回の遺伝子組み換えがどのような手法が使われたかにも因りますが、基本的にはプラスミドという遺伝子(DNA)の小さい輪っかを大腸菌に入れて、その遺伝子がもつたんぱく質製造能力を大腸菌に発現させるものではないかと推測してます。
対して、自然界における書き換えはNo.24電算屋さんのコメントの通りランダムに起こる、すなわちDNAの配列が偶然入れ替わること(突然変異)で起こるので、全く別の仕組みであると言えるのではないかと。

もちろん、導入したプラスミドに突然変異が発生して・・・という不運な事態の可能性は否定できませんが、基本的には意図とずれる可能性は低いと言えるでしょう。

もちろん、だからといって安全上の手続きを無視する言い訳にはならないですし、他のところ(導入する遺伝子を間違えるなど)を疑われることにつながるのは否定できないですよね。コンプライアンスと言うことを考えると・・・。
安全における学校のコンプライアンスのレベルは総じて低いような気もします。

 いろいろご教示ありがとうございます。

 別エントリでも議論になってますが、私は人間の営みに完璧はないと思っています。
 確率の大小はともかく、常に想定外のことが起きることを想定するべきであると思います。

 要するに、そういうことです。

「生命 最初の30億年--地球に刻まれた進化の足跡」アンドルー・H・ノール、斉藤隆央訳、紀伊國屋書店
なぜ遺伝子組み換えは大して危なくないようだと多くの専門家が感じているか。人間の想像と能力を遙かに超えた生命の基本設計図の書き換えが、自然界ではこれまで行われてきたし、おそらくは今この瞬間も行われている、との証拠が豊富にあるからです。
そのことを、生命の歴史という観点から上記の本はかいまみさせてくれます。古生物学の大御所が書いた本で、米国では優れた一般向け科学書に与えられる賞を取っています。生命に対する見方が変わります。震えます。ブラッドミュージックや復活の日は偉大なSFだと思いますが、本スレッドの問題を扱う上では、本書が持つ事実の迫力には到底かないません。この本に登場する数々の、生命のありかたの劇的な変化。現在の人類には到底不可能なレベルです。
ただ、この本、本当に一般向けなんだろうか。

正直な話を申し上げますと、この程度の垂れ流しはどこでもやっているのが現実です。ここの研究室だけの問題じゃないと思いますね。掘り出したら日本のライフサイエンス研究が止まるぐらいあちこちで見つかると思います。

大腸菌の滅菌処理が嫌われるのはオートクレーブすると臭いが酷いからです。

medさん>
内部告発があるところは、組織運営に問題があるケースが多いです。今回のラボも伝え聞く噂では研究室内に相当な軋轢があったようですよ。

>確率の大小はともかく、常に想定外のことが起きることを想定するべきであると思います。

不可能なことを平然と要求できる、これが法曹家の一般的な考え方だとしたら、恐ろしい。

No.30 科学的思考を無視し、自己の感覚的論理を優先する。

まあ、“SF好きの文系人間で遺伝子組み換えど素人”であるので、仕方ありませんね。
ただ、その感覚的論理を修正できない方には、医療裁判に携わって欲しくはありませんが

>はあ(一般) 様

>>確率の大小はともかく、常に想定外のことが起きることを想定するべきであると思います。

>不可能なことを平然と要求できる

「通常想定されないことでも、起こるかも知れない」と考え、それに備える事は不可能ではないというより、当然の危機管理だと思うのですが。

>科学的思考を無視し、自己の感覚的論理を優先する。

どういうところがですか?もっと詳しく説明をお願いします。医療裁判にもどうつながるのか良く分かりません。

つまりあなたは、「科学的に問題ないという発表があるんだから、不法投棄したって問題ないだろう」とおっしゃりたいのですか?

もしそうであれば、常識の欠如が著しいご意見と思います。

>はあ(一般) さん

 想定外のことを想定して滅菌処理をするように決まっているんだから、滅菌処理をするべきだと言っているだけですが。

>>はあ(一般)さん

 補足ですが

 私は遺伝子組み換え技術の研究現場と救急医療の現場を同じ基準で考えているわけではありませんよ。

危機管理は確率に基づいて不測の事態に備えるものです。
医療事故も確率に基づいて不測の事態に備えているのです。
数万分の一の確率で発生した不幸な転機に際しても、完璧なリスクマネジメントを要求している裁判がどこかにありませんでしたか?

>No.38 はあ(一般)さん

 本件の不法投棄は過失行為ではなくて故意行為ですよ。

No.36
あ、そうでしたか。
大変失礼いたしました。

No.37
人為的な遺伝子組換と自然界で起こる突然変異に本質的な差異はないことを理解されてないように読めますが・・・
遺伝子組換って、どういうことだか理解していますか?

>No.40 はあ(一般)さん

>遺伝子組換って、どういうことだか理解していますか?

 最初に書いたように私はど素人です。
 遺伝子に人為的に変更を加える程度の理解です。
 その技術の詳細は知りません。
 遺伝子を切ったり繋げたりする技術でしたっけ?

 しかし、このエントリの議論において、技術の詳細を知っている必要はないと思います。

 人間社会においては、自然現象なのか人間の行為の結果なのかは本質的な差があります。

 つまり、変異のメカニズムが本質的に同じだとしても、突然変異と遺伝子組み換えは同視できません。

>危機管理は確率に基づいて不測の事態に備えるものです。
>医療事故も確率に基づいて不測の事態に備えているのです。

その通りです。裁判例は知りませんが、数万分の一の可能性まで考慮するのは不可能であることにもとりあえず同意します。

しかし、今回の例はそれ以前の問題です。
「不幸な転機」とはとても言う事ができません。
処理をせずに不法に投棄したのですから。

これが仮に、法に則った処理を行ったといえる状態で投棄した菌が何か害を及ぼし、「もっと何か方法がなかったのか」という意見が出た場合は、はあ(一般)様の意見にも同意できますが、今回の「滅菌処理をすべきだ」という意見は、当然の処置すらやっていないことを批判したのみで、不可能な事は一切要求してはいないと思いますがいかがでしょうか。

>No.40 はあ(一般)さん

人為的な遺伝子組換と自然界で起こる突然変異に本質的な差異はないことを理解されてないように読めますが・・・
遺伝子組換って、どういうことだか理解していますか?

という書き込みから、あなたが遺伝子組換え、というより生物学の基本的な知識を欠くことが解かります。こういった趣旨の発言をするならカルタヘナ議定書の制定に至った経緯やプラスミドが何なのか、といったことをすこし勉強して、理解してから書き込んで下さい。

第三条 実験分類の名称は次の表の上欄に、各実験分類に属する宿主又は核酸供与体は同表の下欄に、それぞれ定めるとおりとする

今回は、
クラス1  : 微生物、きのこ類及び寄生虫のうち、哺乳綱及び鳥綱に属する動物(ヒトを含む。以下「哺乳動物等」という。)に対する病原性がないものであって、文部科学大臣が定めるもの並びに動物(ヒトを含み、寄生虫を除く。)及び植物


第四条 遺伝子組換え実験(別表第一に掲げるものを除く。次条において同じ。)に係る拡散防止措置の区分及び内容は、次の各号に掲げる遺伝子組換え実験の種類に応じ、それぞれ当該各号に定めるとおりとする。
一 微生物使用実験 別表第二の上欄に掲げる拡散防止措置の区分について、それぞれ同表の下欄に掲げる拡散防止措置の内容

拡散防止措置の区分
P1レベル

拡散防止措置の内容
イ 施設等について、実験室が、通常の生物の実験室としての構造及び設備を有すること。
ロ 遺伝子組換え実験の実施に当たり、次に掲げる事項を遵守すること。
(1) 遺伝子組換え生物等を含む廃棄物(廃液を含む。以下同じ。)については、廃棄の前に遺伝子組換え生物等を不活化するための措置を講ずること。
(2) 遺伝子組換え生物等が付着した設備、機器及び器具については、廃棄又は再使用(あらかじめ洗浄を行う場合にあっては、当該洗浄。以下「廃棄等」という。)の前に遺伝子組換え生物等を不活化するための措置を講ずること。
(3) 実験台については、実験を行った日における実験の終了後、及び遺伝子組換え生物等が付着したときは直ちに、遺伝子組換え生物等を不活化するための措置を講ずること。
(4) 実験室の扉については、閉じておくこと(実験室に出入りするときを除く。)。
(5) 実験室の窓等については、昆虫等の侵入を防ぐため、閉じておく等の必要な措置を講ずること。
(6) すべての操作において、エアロゾルの発生を最小限にとどめること。
(7) 実験室以外の場所で遺伝子組換え生物等を不活化するための措置を講じようとするときその他の実験の過程において遺伝子組換え生物等を実験室から持ち出すときは、遺伝子組換え生物等が漏出その他拡散しない構造の容器に入れること。
(8) 遺伝子組換え生物等を取り扱う者に当該遺伝子組換え生物等が付着し、又は感染することを防止するため、遺伝子組換え生物等の取扱い後における手洗い等必要な措置を講ずること。
(9) 実験の内容を知らない者が、みだりに実験室に立ち入らないための措置を講ずること。

教授には同情いたしますが、研究補助金、助成金の申請に影響でますのに。オートクレーブしなさよ。

>medさん
時期的(人の入れ替わる年度末)に見ても内部告発でしょう。
廃棄手順に問題があるなら、直接実験の主体となっている学生らに疑問をぶつけて止めさせたらいいはずです。
それがなぜ唐突に告発に至ったのか。これまで従っていた告発者も同罪ではないでしょうか。

医学部はお医者というプライドや研究資金の多さなどの特殊性から、他学部に比べてトラブルが起きやすい土壌となっています。不祥事をあら探しして足を引っ張る研究の歴史は長く、実績も豊富な恐怖の世界です。とはいってもテレビドラマのような凄みはなく、呆れるような幼稚な世界なのですが。

まあ、何と言うか・・・
「環境や人間への実害がほとんどないからといって、違法に処理するのは、倫理上の観点からも問題がある」って・・・そうじゃないでしょって思いますね。
同種実験施設に対する信頼を、根本から揺さぶりかねない事例だって意識はないんでしょうか。

P1だから、実害がないからって話ではなくて、研究施設内で実験に使われた生物や汚染物質は、きちんとしたプロセスで処理されるから外部環境には漏出しません、だからP4レベルの実験施設であっても(極端な話、それが民家の隣に建設されていても)問題がありませんよという前提条件的なお約束事を反故にしてることが重大なんじゃないでしょうか。
結果的に人畜無害だとか、倫理だとかって話ではないと思うんですけどねえ。

米国産牛肉のBSE問題でも似たような側面がありますが、病変牛の肉を排除する仕組みを作りましたから安全ですって話になったところで、その仕組みどおりの運用が為されていなければ、なにも安心なんかできないのと同じじゃないんですかねえ。

>薬理学研究員さん
同感です。おっしゃる通り同罪だと思います。今回も告発者が告発した動機は、嫌いな教授をつぶしたいだけだったようです。

>惰眠さん
先日のコメントでも示唆しましたが、この種の垂れ流しは多数とは言わないものの、あちらこちらの研究室で、公式または非公式的に長年に渡って行われており、信頼性などそもそもないと思います。逸脱度の小さい法令違反(たとえば水流式アスピで吸った培地をそのまま流す、実験室のドアを開け放す)を含めれば、やってないところの方が少ないのではないかと思います。

今回の事件を機に、大学でのコンプライアンスを徹底させると同時に、現場での運用上どの程度まで微量の垂れ流し等が許されるのか、文科省は法令の見直しも含めてよく検討するべきだと思います。

読売新聞関西版の記事「神戸大、遺伝子実験を停止」が出ましたので、「神戸大学・全学で遺伝子実験を停止」として記事を作り、こちらのエントリーをトラックバックしました。

その中で、
No.32 某基礎系さん
No.45 薬理学研究員さん
No.47 某基礎系さん

のコメントの一部を引用しました。

酔うぞ拝

>No.47 某基礎系さん

恐らく、実情は仰るとおりなのだろうと思います。
そしてそれは、まさに専門家の知見を根拠に、例えば新聞記事に引用された識者の言葉からも覗えるように「実質的にその程度ならば害はない」ことが理由に・・・つまり、専門家からすれば現行規定は「必要以上に厳格すぎる」と受け止められていることが理由の一端にあるようにも思われます。

そういう意味では、ルール(形式)と実質の乖離が大きい(?)ことも問題なのかとは思うのですが、そもそもで言えばルールの遵守は実験実施を容認する前提条件でもあるはず(「危険ではないかとのご不安もおありでしょうが、斯く斯く然々の安全対策を行います、万全の対策なのでご迷惑をおかけするようなことにはなりません、だから実験をやらせてください」・・・)ですので、これを遵守しないことがNo.48 酔うぞさんご紹介の記事のような結果を招くのは必然のようにも思います。

読売の記事には『突然の命令に、生物学系の教授の一人は「とばっちりに怒っている教員も多い。実験停止が長引くと、国の研究費の一部を返したり、新たにもらえなくなったりするかも」と苦い顔。』との関係者の声もありますが、下手を打てば地域住民や地元自治体からの反対でこの分野の実験そのものができなくなってしまうかもしれない、研究費助成打ち切りや減額査定の口実にされかねない虞があることも考えていただきたいところです。

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