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長崎市長射殺:死刑判決の要旨(毎日新聞 2008年5月26日 19時21分)

 予想したとおり、社会的影響の重大性と一般予防(同種事犯の発生防止)の必要性の大きさを強調した判決です。

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コメント(21)

>老いた母やまた幼く病弱な息子がいて、被告もその息子の将来を案じていた。

 こういうのは、なぜかテレビでまったく観てないです。

 ところで、事件は異なりますが、

東京・女性不明 「遺体流して捨てた」 星島容疑者供述

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080526-00000078-san-soci
のニュースで、NHKが、事件と関係があるのかないのか、分からない報道をしていました。
 毎日タクシーで通勤し、片道2500円で、3千円を渡し、おつりはいらないと言っていたそうで、タクシー運転手のインタービューまであって、「私らにしてみれば、いい人でした。」と語っていました。
 瑣末と言うのか、公共の放送時間を割り当てるほどの問題かと疑問にも思いました。タクシー運転手の姿こそが、世相を映し出しているのかもしれませんが、そういう考えの人ばかりでもないでしょう。
 また、ここ数日、私の見た範囲、NHKは、ストーカー裁判官の報道もしておらず、いささか気になっていました。

 しかし、星島容疑者ですか。逮捕前こんなに平然とした受け答えをしていた殺人の被疑者を見たのは、およそ記憶にありません。
 死体をバラバラにした上で、トイレに流したとか、極めて悪質な犯行のようです。
 こちらも殺人の被害者は一人のようですが、どのような裁判になるのでしょう。

 ご紹介いただいた判決要旨と比較しながら、考えるところが色々ありました。

判決要旨拝読いたしました。
事実認定、情状酌量とも異論はありませんでした。第一級殺人ですし、動機も暴力団としてのメンツのためにあえて市長を標的にしたと思います。
たとえば同じ殺人でも警察官を殺傷した時は社会制度そのものに対する破壊活動と見做され、より重罰に処せられる。それは偽札作りは死刑まであり得る国家にたいする破壊活動そのものであるというのと同じ意味でしょう。

本件は第一級計画殺人であると同時に、市長を標的にすることで暴力団員が市長よりも恐い存在であると堅気の市民にアピールする狙いが明白な、単に自分ひとりの利欲のためだけに市民のため献身的につくしてきた市長という社会システムの大黒柱を選択的に殺害したという社会的大罪が加重されるべきことを思うと、司法として死刑判決以外の選択肢はなかったことでしょう。

ぼくは死刑賛成派なのでこの判決に反対はしませんが、光市事件の量刑が重いと言ってる人たちがこの判決に反対しないとしたら、おかしいと思います。
被害者一人は一人とカウントすべきでしょう。
永山基準でも、「結果の重大性、特に殺害された被害者の数」と言ってますが、これは被害者の社会的地位による差別はすべきではない、ということではありませんか?

被害者の人数が一人であることは当然の前提です。

伊藤さんが市長であるということを知らないで殺害したのであれば、それで終わりでしょう。

今回の事件の特殊性は、伊藤さんが市長であると知って、市長であるからこそ殺害したということです。「市長」を殺害したということで、別の重大な結果が生じたということになります。

>永山基準でも、「結果の重大性、特に殺害された被害者の数」と言ってますが、これは被害者の社会的地位による差別はすべきではない、ということではありませんか?

死刑でいいかどうかは何ともいえませんが、暴力団であることを背景に私利私欲を実現しようと行政に対して不当要求を繰り返し、それが拒絶されたことを逆恨みした末に、選挙妨害のために公衆の面前で殺害しました。

つまり暴力団が、自己の利益のために、国家(広い意味での国家です。長崎市も国家行政機構の一端ですから)を私物化しようとし、その挙句に暴力で選挙を破壊し、殺人の恐怖を国民や国家に意図的に見せ付けた訳です。

被告人本人は、暴力団員であり大それた政治犯ではないですが、そのことのもつ「テロによる民主主義・国家の破壊」という意味が、「結果の重大性」として評価されたのではないかと思うのですが。人の命が重い軽いといっているわけではなく。

また、仮に一人だからといって有期刑等になった場合、今回の事件を真似て、鉄砲玉を使い、暴力と恐怖で行政・国家を支配しようとする連中が今後も出てくる可能性もあります。そうした状況を防ぐ一般予防の観点もあるかと思いますが。

厳しいようだが止むを得ない。
戦前の血盟団事件などの例を思えば、ここで極刑を課さないと、政治テロが横行し、民主主義が破壊されてしまう。正直電凸どころのさわぎではないだろう。

今回の量刑については被告の前科についても重視されたのではないでしょうか。

再犯かつ更正の余地なしということであればその他の条件(被害者人数や被害者が市長であったということ)を考慮しなくとも量刑は至極当然なものであると思います。

>>No.7 ハゲ夫さん
>今回の量刑については被告の前科についても重視されたのではないでしょうか。

犯行時に暴力団という犯罪を生業とする組織の構成員であることのほうがより重視されたのではないでしょうか。暴力団構成員であるかないかは本人の自由意志で決められることですから、銃を用いた暗殺という犯行の態様も自己責任で選択したことになります。前科の有無に関わり無く。

極刑判決は納得しますが。

政治テロを許さない事も理解できる。じゃあ何でそんな暴力団の存在を放置してるんでしょうかね。

早く自衛隊でも使って解体して下さいな。暴力という手段を使い、覚醒剤をばら撒き、拳銃まで持たせてる訳なんですから。

古き良き極道もいるでしょうが、堅気の人間を食い物にするチンピラ集団が多くなったもんだなと。一緒にされたくない極道もいるだろうけど、この被告の犯行は堅気相手に飛び道具使用だよ。

正にチンピラの成せる事件だね。

日本の極道も恥ずかしいと思わないんだろうか?「道」を「極」める存在なんでしょ?犯罪に手を染める輩を自ら窘める存在になりなさい!

と、静かに囁いておきます・・・

殺害の動機が「私憤」であれ「義憤」であれ、選挙で選ばれた人間を殺すのは「民主主義の根幹を揺るがす」ことに違いはない、と思います。もっとも、暴力で自分の要求を通そうとしたり、要求が通らなかったから暴力をふるう、というのは銀行強盗にせよ、人質事件にせよ、卑劣で下の下の犯罪でしょう。
もし、仮に市長側に「不正」があったとしても、証拠を添えてどこかの新聞に「タレコミ」でもすりゃよかったのです。それなら「私憤」でも、もしかしたら「公共の利益」になったかも知れません。
でも、単なる私憤で選挙運動中の市長を後から銃で狙う、というのは「卑怯な犯行」ですし、犯人の「胆の小ささ」のようなものを感じます。
気になるのは、当初の報道で「共犯らしき人間ー逃走用の車を準備していたー」の存在が示唆されていたことです。なんでも陰謀にはしたくないですが、犯人は彼一人だったのかな?と思うこともあります。

私の乏しい&偏った知識(で考えますと、「鉄砲玉」と称するチンピラが抗争相手の一人を殺害したとしても、極刑とまではならないのではないかな?と思ったのです。

さすがに、チンピラも自分が極刑に処されるのならばそんな命令を聞けないでしょうしね。(極道映画からの知識なのでファンタジーかもしれませんが 汗汗)


私が思うのは、判決文に「民主主義の根幹を揺るがす」という言葉が使われているからといって、政治家に対してのテロ行為だからより重い刑が処されたわけでは無いのでは?ということです。

ただ、そう思ってもらった方が都合のいい方もいるのかもしれません。
まあ、どちらにしろ犯罪抑止につながるので、そう思われることは自体は別に構わないかなとも思います。実際に量刑に差が生じるようだと一般市民である私はちょっと複雑ですが。。。

今回の長崎市長銃殺の件は地元が九州ですんで関心の高いニュースです。
やっぱり暴力団に対しても礼状とか無いとガサいれは出来ないんでしょうか?
彼らは存在自体がテロ組織のような気もするので強制捜査も合法化できそうな気も…

ちなみに暴力団の拳銃所持については所持していた構成員が逮捕された場合、弁護士さんとしてはどのような弁護を行うんですか??
何か素人では弁護のしようが無いような気がするのですが…
どなたかご教授いただけるとうれしいです。

ゲン様

暴力団を追放出来ないのは、この社会に暴力団無しでは成立しない部分があるからでしょうね。
典型的には性風俗業。

性風俗業を行政の管理下に置けば、具体的には売春を合法化すれば少なくとも資金源の大部分を断つことが出来ます。

「なぜ暴力団を追放出来ないか」という命題は「何故我々は売春を合法化出来ないのか」につながりそうです。
他には「何故我々はキャバクラに通うのか。」「何故我々は格闘技番組を見るのをやめられないのか」色々ありそうです。

 ponさまのおっしゃるとおり暴力団無しでは成立しない部分があるからでしょうね。禁酒法や売春防止法みたいなもので社会的ニーズが存在する限り根絶は難しい。
 でもいまや山口組は一説によるとトヨタに匹敵するほどの営業利益(笑)を上げているらしいですし、締め付けは必要なんでしょうねぇ

No.13 ponさん

確かに暴力団追放なんてのは実現しそうにありませんね。

実力行使をすれば暴力団関係者は路頭に迷う事になりますし、食べていかなければならないでしょうから。

私が言いたいのは暴力団も自浄する事に努力してもらいたい。そもそも暴力団ってのは地元の自警団のようなものが発端だと思います。よそ者が悪さしないように目を光らせてるみたいなね。

こういう存在ならば誰も追放なんて事は言わないのではないかと思うのです。海外からのマフィアなどが日本に来た時なんかは結構頼りにもなる存在とも思います。

薬物や銃器といったものを取り扱う事は言語道断であります。しかしながら暴力団組織というのは末端含めると相当な大所帯。その者達の生活費はどうしても必要でしょう。

薬物や銃器など、また犯罪を自らの手で排除する努力をすれば政府(あんまり信用できませんが)管轄の下、合法的に稼げる特定の場所の提供があっても良いのではと思います。というかそうするべき、何処の職種にも入り込んでる現状では把握するのにも苦労してるんでしょうから。

ラスベガスのようにマフィアによる犯罪抑止の努力は一つの良い例だと思います。

売春もラスベガスでは合法ですね。買い手と売り手がいる以上どんな商売でも成り立ちます、合法、非合法を問わず。無くす事が困難なものを無理に無くそうとしても無駄である事は多いと思います。場所を決め、ある程度の自治を任せて、且つ睨みをちゃんと利かせた政策があっても良いのではないでしょうか。


売春の合法化ですが、政治家がこれを発言する事は政治生命を奪われる覚悟が必要でしょうね。誰も言いたくない問題だと思いますね。まぁ現状、色んな問題が山積みですからそれどころじゃないですけど。

私は基本的にお互いが強制でなければ文句を言うつもりはありません。だって家庭持ちで子供もいるのに不倫や買春する人もいるんだしね。止めろと言ってもやる人はやると割り切っています。ただし、特定の場所だけでお願いしたいですね。街中が大手を振ってっていう状況は問題があると思いますので。
未成年に関しては買い手の大人に文句を言ってやりたいです。買い手がいなけりゃ無くなる筈なんですよ。明らかに子供ではなく大人が悪いんだと思ってます。

人類最古の商売とも言われるものを合法、非合法とするかは、人類滅亡(あるならば)の日まで賛否両論入り乱れるんでしょうね・・・

風俗産業を「言語道断」と切り捨てるか「必要悪」と認めるか、で考え方が異なりますね。
ドイツみたいに「必要悪(?)」と認めて「国家管理」にしてしまうのも一つの考え方でしょう。(オランダでしたっけ、「麻薬解放区」的な建物を認めてその中では麻薬OKにしていたのは)
少なくとも、アンダーグラウンドに金が流れるよりはましかな?と思います。「ピンはね」は法律で禁止されていますが、アンダーグラウンドの風俗産業なんか「ピンはね」し放題なんでしょうね。とは言っても、表の世界でも「派遣」と言う「合法化されたピンはね」が行われているようですけど(^^;

受け皿として必要だという話は聞くことがありますね。
でもって、組織の体裁を維持して纏まっていてくれると、官憲司直もウォッチしやすいと。
宮台真司あたりも確か言っていたと思うんですが、暴対法が施行されてシノギがきつくなった頃から、マルボーが蔵匿していた拳銃が一般に「放出」される傾向が強くなるなど、今まで集中管理できていた非合法物品が拡散するというような負のリアクションが出てきたとか。

私もそのむかし「高校時代の友人がマルヤの幹部になった」という学友から、TT33ならタマつきで15万だが買わない?仲介するよ?なんて話を持ちかけられたことがあります。直ちに「お骨折りいただくには及びません」と丁重に断りましたが(笑)。

 この判決は、被告人が暴力団幹部であったことが死刑の決定的理由にはなっていないと思います。
 暴力団問題に目を奪われると本質を見失います。

昨日古巣の友人と飲んだので聞いてみると、やっぱりあの事件以降、行政に対して「殺す」とか「チャカで弾いたるから待っとけ」みたいな脅しが、これまでより増えてるみたい。脅迫ならまだしも、本当に模倣犯が出てくる可能性もありますしね。

>TT33ならタマつきで15万だが買わない?仲介するよ?

日本に回ってくる密輸版TT33なら、中国で制式に撥ねられた粗悪・不良品か、密造銃も多いらしいので、下手に打てば腕が吹っ飛ぶ代物かもしれませんよ。

モトケン様
失礼しました。

やはり、選挙活動中の(つまり有権者と触れ合わなければならない)公職候補者(現職でもある)が、暴力の犠牲になったところが問題でしたね。
公職にある人間が国民と触れ合わなくても良い国なら、装甲車みたいな車で移動し、要塞みたいな家・職場にいればいいのでしょうけど、民主主義の国において合法的で原則自由な選挙活動を行うなら、このようなテロが起きないことを保証する必要があると思います。

 日本における売春のルーツは、神に仕える女性、つまり巫女にあると、ずいぶん前、たまたま読んだ本に書いてありました。いわば、神事のひとつであったのかもしれません。
 同じ本だったと思いますが、江戸時代、江戸では売春婦が多かったそうです。そもそも江戸という街は、地方からの単身赴任者が多く、男女の比率にかなり偏りがあったそうです。
 真偽のほどは不明ですし、他にそんな話を聞いたことはいちどもありません。

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