2008年7月アーカイブ
船場吉兆:前社長ら略式起訴の方針 大阪地検(毎日新聞 2008年7月29日 12時44分)
「比内鶏」元社長、起訴事実認める 偽装事件初公判(asahi.com 2008年7月29日17時56分)
毎日はまだ予測記事ですが、似たような偽装にもかかわらず
一方は、不正競争防止法違反(原産地虚偽表示)だけで罰金(予定)
他方は、同罪と詐欺罪とで公判請求
と処分に大きな違いが生じました。
鹿児島県産と兵庫県産との価格差があまりなく、利得が少なかった点(船場吉兆)
起訴状によると、藤原容疑者は06年4月〜07年9月、ただ同然の廃鶏を使っているのに比内地鶏と偽って、県内外の11社に5商品を販売し、約6300万円をだまし取ったとされる。 (比内鶏)
このあたりが処分の分かれ目の根拠でしょうか。
脳卒中:発症3割減 乳製品からカルシウム摂取で(毎日新聞 2008年7月29日 13時01分(最終更新 7月29日 13時09分))
それなりに有意な調査結果のようですが、国際比較ではどうなのか興味があります。
牛乳なら1日130ミリリットル前後、スライスチーズなら1〜1.5枚で効果が期待できるという。
ということなので、摂取量がある程度以上ならあまり影響がないのかも知れませんが。
うちの奥さんがこのニュースを見ていなかったら、
「スライスチーズなら5〜6枚で効果が期待できる」と変造して、
ビールのつまみにチーズをおねだりする口実にしましょう(^^)
ところで、ビールと脳卒中に相関はありましたっけ?
「人脈作りに」と高額スーツ商法 起業家の卵に被害(asahi.com 2008年7月29日15時3分)
起業を目指す大学生が人脈作りに役立つと誘われ、20万円もの高額スーツを買わされる被害が、首都圏で相次いで起きている。友人に売れば報酬を出すと勧められた例もあり、被害の拡大を懸念した東京都や神奈川県が、若者に注意を呼びかけている。
起業を目指す大学生って、そんなに多いんでしょうか?
それはともかく
別の都内の大学生もSNSで知り合った人から「1日に10万円稼ぐ方法がある」と誘われ、同様に事務所を訪れ、19万円のスーツの購入契約を結んだ。ところが、その場で「ビジネストレーニングになるので、とにかくアポをとれ。友人のアドレスを書き出せ」と指示されたという。
最初に一番大事な人脈をぶち壊そうとしていることに気づいてほしいものです。
元会計主任の長男を手配 徳島・土地改良区の横領事件(産経ニュース)
あの愚かな母親の極道息子が指名手配されたようです。
テレビのニュースでは、顔写真が大写しで放映されてました。
徳島県阿南市の阿南東部土地改良区を舞台にした多額横領事件で、県警は28日までに、組織犯罪処罰法違反(犯罪収益等収受)の疑いで阿南市横見町願能地西、大川悦史容疑者(31)を指名手配した。
容疑者としては、警察よりももっと恐ろしいところから追われている可能性も現実問題としてあると思います。
全然同情しませんけど。
県警は、ひとみ容疑者が「(500万円は)借金返済のため長男に手渡した」と供述したため、関与を捜査。25日に大川容疑者から任意で事情を聴いたところ、ひとみ容疑者に金をもらったことを認めた。その後、行方が分からなくなり、指名手配した。
県警を批判するのは酷かなとちょびっと思いつつ、やっぱりこれは間抜けではなかろうかと思います。
ボツネタ経由で
最初は、文庫本サイズのノートパソコンかと思ったのですが
http://journal.mycom.co.jp/news/2008/07/24/041/index.html
あくまでもノートのようです(^^)
手帳とどう違うのかな?
実は、7月25日で、このブログが満3歳になっていました(^^)
ここまで続けてこられたのも、たくさんのコメンテイターと読者の皆さんのおかげです。
ところどころ金属疲労気味のところもありますが、続けられるだけ続けてみようと思ってますので、これからもよろしくお願いします m(_ _)m
「即決裁判」が大幅増 仙台地裁、連日開廷へ態勢移行(ヤフーニュース 7月28日6時13分配信 河北新報 ウェブ魚拓)
地検の考え
仙台地検の千葉雄一郎刑事部長は「連日の公判には相当な労力と人手が必要。(即決裁判に付されるような)有罪が明白で軽微な事件にも同様に労力を向けたのでは、対応しきれない」と指摘。「エネルギーとマンパワーの余裕を作る必要があるため、即決裁判を積極的に活用している」と説明する。
弁護士会の意見
即決裁判は起訴から短期間で初公判が開かれる上、懲役・禁固刑には必ず執行猶予が付く。被告が早期に身柄拘束から解放される利点があるが、仙台弁護士会刑事弁護委員長の門間久美子弁護士は「情状酌量の立証などは必要で、労力が減るとの感覚はない」と、検察とは異なる見方を示す。
検察官が即決裁判を申し立てることが決まったら執行猶予判決も決まったも同じですから、情状立証のウェイトは思いっきり軽くなるはずなんですが、主刑の短縮でも狙ってるんでしょうか。
検察官が即決裁判を申し立てるかどうか迷っている段階では、弁護人の情状立証はとても重要になると思います。
公判前整理手続きで主張と争点を整理して追加主張を原則的に認めない裁判員裁判や、有罪を前提とし起訴事実を争えない即決裁判については、「公判が儀式化、形骸(けいがい)化する」などとして、刑事裁判の変容や変質を懸念する声もある。
公判前整理手続は横におきまして、即決裁判については、起訴事実を争う気になれば判決言い渡し前ならいつでも通常の審理に戻せるのですから、起訴事実を争えないというのは必ずしも当たっていませんし、公判は形骸化するかも知れませんが、刑事弁護としては実質的に活性化すると思っています。
モンスターペアレントらに対処 大阪・豊中市が学校問題支援チーム発足(産経ニュース)
同支援チームは弁護士や臨床心理士、大学教授、警察官OBら専門家に教育委員会のメンバーを加えた18人で構成。保護者と学校との信頼関係の構築、学校の機能低下や保護者の不信の防止などを目指す。具体的な活動としては、学校や保護者から事情を聴き、専門的な見地から指導と支援にあたるという。
さきほど紹介した大屋先生のブログエントリに対して、小倉先生が反論というか批判をされています。
「善解」しない読み手に食ってかかる立法請願って?
大屋先生から「議論」と評価していただいたこともありますので、少しコメントします。
大屋先生は矢部先生について"非専門家による意図と表現のギャップを解消する必要に、(文字通り)元検察官であるモトケンさんがかなり自覚的"と仰っていますが、
と前置きされているのですが、この前置きがそれに続く部分とどういう関係があるのかよくわかりません。
大屋先生の「自覚的」という認識が間違っていると言いたいのでしょうか?
著作権法の改正等に関してはロビー活動までボランティアでやってしまっている私の目から見ると、
「ロビー活動」に意味があるのか「ボランティアでやってしまっている」ことに意味があるのか、よく分かりません。
いずれにしても、私のブログはロビー活動をしているわけではないので、私のブログ批判との関係でどういう意味がある記述かよくわかりません。
特定の弁護士のブログでコメント欄を活用して医療過誤訴訟問題について延々と議論していながら、立法府に対する要求項目を、少なくとも法令の制定ないし運用の「プロ」から不用意に誤解されるおそれが小さい言い回しで練り上げることができていないということ自体が信じがたいです。
私のブログでは、立法府に対する要求項目を文書として練り上げる作業をしていません。
従いまして、私のブログで立法府に対する要求項目を練り上げることができていないということ自体は何の不思議もありません。
そもそもやっていないのですから。
小倉先生には、何か根本的な誤解があるのではないでしょうか。
私に見落としがあるのかもしれないのですが、「そういう表現だとこんな風に受け取られるから、こういう表現にした方がよいのではないですか」みたいな提案って、あのブログではあまり行われていないように思うし、実際、それで表現が修正されたということはないわけです。
「実際、それで表現が修正されたということはないわけです。」とおっしゃっていますが、いったい何の「表現」について指摘されているのでしょうか?
ブログのコメント欄における表現のことでしょうか?それとも、何かの文書の表現のことなのでしょうか?
私のブログでは、ブログ外の文書について批判の対象にしたことはありますが、添削や校正を行った記憶はありません。
ブログのコメント欄の表現につきましては、これまで、「過誤」、「過失」、「ミス」などの文言についてはかなり突っ込んだ議論がされていますし、最近でも「刑事免責」という言葉についていろいろ議論がされています。
そういう意味であれば、小倉先生の「見落とし」でしょう。
ちなみに小倉先生は、2006年6月 4日にはこのブログへの初めてのコメントをされてますし、 2007年1月18日には医療崩壊関係エントリである「「藤山雅行裁判長のお話」について(その2)」にもコメントされてますので、全部のコメントを読むのは無理だとしても、いままでのこのブログでの議論の流れは少なくても概略程度はご存知なのではないのかな〜、と思ってるんですが、それでも「見落とし」はあるかも知れませんね。
でも、それって、全国医師連盟の顧問弁護士のお仕事ではないの、とか、矢部先生やあのブログの常連である法律家達がやってあげればいいのでは?等々思わなくはないし、
私が全国医師連盟の顧問弁護士でないことはすでに述べていたと思いますし、全国医師連盟から依頼も相談も受けていないのに、私が弁護士として全国医師連盟の意見表明の内容や表現についてとやかく口出しすべきでないということは、小倉先生も弁護士として当然のこととしてお分かりではないのかなと思うんですけど、ここにも私の立場について誤解があるのでしょうか。
もっとも、刑事免責要求派の方々のその他の要求・提案事項を見る限りにおいては、その求める刑事免責の対象から「医療の不確実性」とは関係のない明らかなミスを除外することについてコンセンサスが得られているようには読み取ることができません。
小倉先生は「コンセンサスが得られているようには読み取ることができません。」とおっしゃっていますが、「コンセンサスが得られている」という意見に接したことはありません。
私のブログのコメント欄に照らせば、コンセンサスは得られていないと思います。
むしろ、彼らの多くは、その要求事項の文言通り、「医療の不確実性」とは関係のない明らかなミスにより患者を死亡させた場合を含めて、医療従事者を刑事免責せよと要求している可能性が高いのではないかと思います。
「彼ら」とは誰なのかという点を明確にしないと、「多くは」という言葉も「可能性が高いのではないかと思います。」という言葉もほとんど意味を持たないのではないでしょうか。
ちなみに、小倉先生が当該エントリで唯一具体名をあげている全国医師連盟については、その代表からのご挨拶において
救命活動時の部分刑事免責と患者家族救済制度の設立をセットで実現すべきでしょう。これによって、患者さんが救われ医師も救われるのです。
と主張しています。
つまり、「救命活動時の部分刑事免責」を求めているのであり、
「医療の不確実性」とは関係のない明らかなミスにより患者を死亡させた場合を含めて、医療従事者を刑事免責せよと要求している
とは必ずしも読めません。
「善解」の名の下に自分の価値判断を押しつけるというのは、再主尋問以外ではほめられた話ではないように思います。
これについては、タイトルの「『善解』しない読み手に食ってかかる立法請願って?」とともに容易に論駁が可能ですが、やめておきましょう。
キーワードは「善解」ですけどね。
ともかく小倉先生、ご自身が文言解釈を重視するなら、もう少し意味が明確になる文章を書いてください。
大屋雄裕先生が、ご自身のブログ「おおやにき」で、このブログについて言及されています。
さて気付いたら医療過誤の法的取り扱いをめぐるモトケン先生と小倉先生の議論にbewaadさんまで参入していたのだが、ええと、ちょっと「ITプロジェクトの実態とは!」あたりの話を思い出しましたね。
私と小倉先生とのやりとりが「議論」かどうかはともかく(紹介するならそう言わざるを得ないと思いますが)(^^;
何が言いたいかというと、現時点までに医療関係者から出てきた主張の文言解釈としては小倉さんの方が正しいと私も思う。でもそれに何の意味があるのかはよくわからないということ。
私としても、つまるところそう言うことなのです。
この大屋先生のコメント欄において、mohno さんが
小倉弁護士の“表現”に肩入れするつもりはないのですが、小倉弁護士のエントリは、まさに文言解釈としてそうなる、という例を(皮肉を交えて?)書いているのではないでしょうか。
とコメントされてますが、私は、そもそも文言解釈だけしてても意味がない、ということを前提にしているわけで、そしてそのことは小倉先生も分かっているはずです。
ですから、私のエントリ「小倉秀夫弁護士はいったい何を言いたいのだろうか?」は、文言解釈だけしてどうなる、という例を(皮肉を交えて?)書いているのです。
大屋先生のエントリに話を戻しますが、
とりあえずその意図するところを確認しつつ言いたいことを言ってもらうというのが専門家によるカウンセリングとか相談とかの常道ではないだろうか。
私は、カウンセリングとか相談とかをしているつもりはありませんが、このブログにおける医療崩壊関係カテゴリにおいては、医療側に対して、「とりあえずその意図するところを確認しつつ言いたいことを言ってもらう」というスタンスでおりました。
そうでないと、私自身が医療崩壊問題を理解できなかったからです。
従って、この問題の成否は今後モトケンさんなどが医療従事者の主張を良い意味でcanalizeできるかどうかにかかっていると思っており、
英語が苦手なもので(^^; 「canalize」をヤフー辞書で調べてみました。
議論の交通整理をする、あるいは(良い意味で)誘導する、ということでしょうか?
今までしてきた以上のことをできる自信は全くありませんが、「相互理解を目指す」というキーワードは今後も強調していきたいと思います。
しかし非専門家による意図と表現のギャップを解消する必要に、(文字通り)元検察官であるモトケンさんがかなり自覚的なのに最初からそういう仕事であるはずの弁護士だった小倉さんが無関心というのはちょっと面白い。
これには私も興味深く感じています。
無関心なのか意図的なのか疑問はありますが、文言解釈を前面にだしていることは間違いないと思います。
小倉弁護士は著作権法などがご専門と承っていますが、専門外の私の言葉ですから的外れかも知れませんが、著作権法関係の諸問題は第三者から見てどう見えるかが大きな問題なのではないかと想像しています。そこから、文言解釈重視になるのではないかとさらに想像するわけです。
対して私は、ぐちゃぐちゃどろどろの犯罪の世界の叩き上げですから、言葉の裏にある意味・心情などを常に探っておりました。
つまり、被疑者や参考人の供述を文言解釈していたら、仕事にならない世界です(^^)
ついでの三。実はこの問題に、三月の警察政策フォーラムにおける質疑応答で触れている。最近の政府・官僚批判がある意味で無制限な結果責任論に帰着するのではないかという論点に対して、ある程度専門家を免責するシステムを作らないと責任の代償として対象に対する完全なコントロールを要求する・必要とするようになっていく、それは結局「個人」とその自己決定の可能性を抹殺することになるという趣旨で回答した一環。そのうち『警察政策研究』とかに掲載されるそうですので、出たらまたお知らせします。
これにつきましては、権力側の官僚たちは「責任の代償として対象に対する完全なコントロールを要求」してそれを実現する力を持っているかもしれませんが、権力のない医師たちは、責任を問われることを回避して逃散するのだろうと思います。いわずもがなですね。
なお、冒頭に引用した部分で紹介されてました「ITプロジェクトの実態とは!」は、私もかなり以前に見たことがあります。
今回の議論にどの程度当てはまるかどうかはともかく、私も素人仕事で弁護士会のちっちゃなパソコン用システムを作ったことがありますので、コミュニケーションのギャップのツボを描いたものとして笑わせていただきました(^^)
落合弁護士が予想記事を書いておられましたが、そのとおりになったようです。
産経ニュース
YOMIURI ONLINE
毎日jp
asahi.com
控訴審でも弁護側は無罪を主張。情状面でも「過去の大型粉飾決算事件と比べ、粉飾額は小さく、実刑は重すぎる」などと訴えた。(読売)
やっぱり、無罪を主張しながらの情状主張は説得力に欠けるように感じます。
同時に、情状酌量を主張しながらの無罪主張も迫力に欠けます。
矛盾した主張ですからね。
二兎を追うもの一兎も得ず、ということになりがちです。
即日上告したとのことですので、上告審ではどういう姿勢を示すのでしょうか?
追記
判決要旨(産経ニュース)
駅ビル書店で2人刺され1人死亡 33歳男逮捕 八王子(asahi.com 2008年7月23日1時30分)
犯行現場の書店は、私がときどき行く書店の一つです。
その意味で身近な場所です。
そのせいか、この事件についてはより強い憤りを感じている気がします。
女子中学生、テント押すヒグマ撃退 知床、妹と思い蹴る(asahi.com 2008年7月21日3時0分)
同町などによると、家族5人でキャンプに来た中学生は寝ぼけていて、テントを押すヒグマを妹(10)のいたずらと勘違い。手で押し返していたが、あまりにしつこいのでキックしたという。
この中学生とその一家は、たぶんラッキーだったんだと思います。
そばにいた母(40)の目には、テントのシートの向こうにヒグマの影が見えていたという。
声も出なかったという感じでしょうか。
体重70キロ前後の若いヒグマとみられる。
成獣は、300キロから500キロオーバーにまでなるみたいですから、まだまだ子どもだったんでしょうね。
好奇心でテントの様子を窺ってたらいきなり蹴りをくらってびっくり、という感じだったのかも知れませんが、いつもいつも逃げてくれるとは限らないみたいです。
小倉秀夫弁護士は、ご自身のブログにおける一連のエントリで、医療側は
「すべての医療ミスを免責せよ」と主張している
と一生懸命主張されているのですが、何のためにそのことを「必死に」(あえて括弧書き)強調されているのか、よく分かりません。
医師に対する刑事免責について反対するのであれば、医療側が刑事免責を主張する根拠事実や論理について批判すればいいと思うのですが、誰が見ても明らかな過失事例で有罪判決が出された事例をあげて、つまり医療側が刑事免責を求めている主要な状況とはかけ離れた状況をネタにして印象操作をしているだけで、医療側の主張に真っ向から反論しているようには読み取れません。
ただ、
「すべての医療ミスを免責せよ」と主張しているものと受け取るのが普通です。
というような、小倉弁護士の主観的印象を繰り返しているだけです。
ここで、小倉弁護士の文章の読み方について付言しますと、小倉弁護士、「書き手の「言いたいこと」を認識するに当たって、直接書き手と連絡をとってその真意を確認しなければならないのでしょうか。」というエントリで以下のように述べられています。
記載された文章を通常の用法に従って読みくどく(ママ)ことによって、書き手の「言いたいこと」を認識する、というのは、当たり前のことだと認識していました。
これは、条文解釈におけるいくつかの考え方のうち、文言解釈と呼ばれるものに相当すると思われますが、条文解釈は文言解釈だけではありません。
条文の言わんとするところを読み取る解釈の方法としては、類推解釈、拡張解釈、反対解釈などがありますし、必ずしも文言に表れていない立法趣旨なども解釈の基準としては重要なものです。
このような解釈の多様性というのは何も条文解釈に限ったことではなく、他人の発言や文章の意味を理解するにあたって常に考える必要があるものです。
特に文字コミュニケーションであるネットでの発言の理解のためには、言葉の解釈という作業が特に重要です。単に揚げ足取りをするだけであるならば、相手の発言の文言によって表される形式論理に対する反論を考えればいいのですが、建設的な議論をしようというのであれば、そのような文言解釈だけでは全く不十分です。
というわけで、私としては、他人の発言の解釈のためには、その発言がなされるに至った経緯や根拠、つまりどのような状況のどのような点を問題にして、それまでにどのような議論がなされていたのかなどを解釈の資料とすることは当たり前だと認識しています。
特に、実務法曹は、依頼人や相手方の「言っていること」だけを考えればいいのではなく、「言わんとすること」または「言いたいこと」を汲み取るということがとても重要であると考えています。
小倉弁護士に、ネットにおける議論においてそのような姿勢が見られないことがとても残念です。
追記
私が端的な表現を控えていることは、小倉弁護士にもお分かりかと思いますが、それをどのように理解されるかは小倉弁護士にお任せします。
小倉弁護士がこれまでに記載した文章とこれらから記載する文章を通常の用法に従って読みくどく(ママ)ことによって、小倉弁護士の「言いたいこと」を認識したいと思います。
小倉弁護士が最近のエントリで指摘された「覚悟」という言葉が頭に浮かぶ今日この頃です。
さらに追記
他人に対する消極評価をするときにはそれが正当な批判であることを微塵も疑わないが、他人から自己に向けられた消極評価については、その内容を検討・反省することなく、不当な非難、悪口あるいは個人攻撃と感じてしまうというのは、匿名であっても実名であっても人間であるならば誰しも陥りやすい欠陥であると思われます。
言うまでもなく、この追記は、小倉弁護士の「お気の毒に。」に触発されたものです。
小倉弁護士がどなたを対象に指摘されたのか必ずしも明瞭でありませんが、我が身を省みれば思い当たる節がありますので、自戒の念を新たにするとともに、適切なエントリを書かれた小倉弁護士に感謝の意を込めて、同エントリにトラックバックさせていただくことにします。
なお、小倉弁護士のブログ経由でこのブログに来られた方は、今、「医療側からの刑事免責の主張をどう理解すべきか」において、医療崩壊問題に関する活発な議論がなされていますので、一読していただけますと幸いです。
模様替えしてから、コメントの二重投稿が激減した感じがします。
これだけでも模様替えをした甲斐があったというものです(^^)
しかし、まったく新しいテンプレートを使っていますので、デザイン変更が思うようにできません。
ぼちぼちやっていきますが、注文があればこのエントリのコメント欄に書いてください。
文字が小さいというのは(老眼の)私も感じていますので、優先的に考えたいと思っています。
情報提供です。
「なりすましメール」でいじめ急増…取り締まり難しく(2008年7月18日14時45分 読売新聞)
ひどい世の中になってきたな、という感じがしますが、一応の対策はあるようです。
◆設定で防止可能◆なりすましメールは、端末の設定を変えるだけで防ぐことができる。NTTドコモは「受信拒否」の設定を「弱」に、auは「フィルターレベル」を「低」にする。ソフトバンクの場合は、「オリジナルメール設定」で受信しない設定にできるという。
同協議会の安川雅史理事長は「全員が受信拒否すればなりすましメールを送る人はいなくなる。学校も親もまず設定方法を覚え、子どもたちに教えて欲しい」と話している。
これで完璧なのかどうかわかりませんが、効果はあるようですのでお知らせしておきます。
息抜きエントリです(^^)
ガンダム:ザクヘッド型スピーカー開発 アミューズメント施設の景品に
毎日.jp の署名記事です。
人型ロボット兵器「ザク」
「人型ロボット兵器」という言い方に若干の違和感を覚えてググッてみたら、777件ヒットしました。
例によって、冒頭のウィキペディアをちらっと見てみますと、「人型ロボット兵器」という項目と「ロボットに類似した人型兵器」という項目があって、なかなか分類が緻密なようです。
ガンダムの舞台は、人々が「スペースコロニー」と呼ばれる宇宙の居住地に移り住む未来。「地球連邦」と、独立を宣言した宇宙空間都市のひとつ「ジオン公国」との戦争のなか、主人公のアムロ・レイが戦友の死や上官との対立を通して一人前の男へと成長していく様を描いた。
ガンダムってそんな物語だったっけ、とこれも若干の違和感を覚えつつ、あんまり買う気にならんなと思ったという、若干の違和感だけのエントリです(^^;
追記
http://www.asahi.com/video/hivision/TKY200807150406.html
こっちは買う気になったりして(^^)
中傷受けた評論家に審査員依頼せず コスプレサミット(asahi.com 2008年7月18日6時3分 ウェブ魚拓)
テレビ愛知は、幹部が4月に牛島さんを訪れ、事実無根であることを確認。外務省や名古屋市にも事情を説明したが、同社などに中傷の匿名電話も続き、「説明の時間ももったいないし、無視もできない。テレビ局側も攻撃されかねない」と判断。牛島さんに「審査員を遠慮してほしい」と伝えた。
つまり、テレビ愛知は、報道機関としての自覚もジャーナリズムとして他者を批判するときの覚悟もなんにもない、ということを自ら認めたということのようです。
コスプレサミットは報道番組じゃないもん、という言い訳には聞く耳を持ちません。
テレビ愛知の、テレビ局としての事実無根の誹謗中傷に対するスタンスを問います。
このテレビ愛知の判断に対して、匿名の批判電話が数多く寄せられるということはないのだろうか?
NTT東日本、不審電話で注意呼びかけ(asahi.com 2008年7月17日22時12分)
ちょっと手が込んでいる振り込め詐欺の一種のようです。
皆様、気をつけましょう。
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080717k0000e040084000c.html
(ウェブ魚拓)
上記は毎日.jp のバスジャック事件の記事です。
少年の両親に関する供述が遠慮なく報道されています。
もちろん、警察がニュースソースで毎日はそれを報道しているだけかも知れません。
事件の原因を知らせるという意味では報道の意味があるのかも知れません。
世の親たちが子どもに接する際の参考になる記事なのかも知れません。
しかし、この報道を少年の両親も見るであろうこと、そしてこの報道を見た近隣の人が両親に向ける目を想像したとき、この少年が帰るべき家はどうなってしまうのだろう、はたして少年の居場所があるのだろうか、ということが心配になってきます。
埼玉保険金殺人:八木被告の死刑確定へ 最高裁が上告棄却(毎日新聞 2008年7月17日 15時17分(最終更新 7月17日 19時28分))
本庄保険金殺人 八木茂被告の死刑確定へ 有料会見200回以上(産経ニュース)
被告人の特異な言動が目立つ事件でしたが、殺害方法も特異で、警察もかなり苦労した事件のようです。
事件の内容としては、「埼玉県本庄市保険金殺人事件」と同サイトが関連サイトとして紹介している「埼玉保険金殺人事件を読み解く」が参考になりそうです。
こいつが振り込め詐欺犯だ!引き出し役の写真公開 全国初、千葉県警(産経ニュース)
この防犯カメラの写真、すごく鮮明ですね。
今まで見た多くの防犯カメラの映像というのは不鮮明なものが多くて、これで防犯カメラの役に立つんだろうか、防犯にはハッタリ的に役に立つかも知れないが、犯人検挙は難しいんじゃなかろうかと思っていましたが、これは知っている人だけじゃなくて知らない人でも、「あ、あいつだ!」とすぐに分かりそうです。
全てのATM に性能の高い防犯カメラを設置して、犯人の鮮明な画像を片っ端から公開すれば、相当の抑止力になりそうな気がします。
野茂投手引退 大リーグ活躍の先駆者、日米201勝(asahi.com 2008年7月17日18時48分)
野茂選手が引退する意思を固めたようです。
やっと踏ん切りがついたのかなと思いましたが、
引退決意の野茂語る 「けじめつけねば」(asahi.com 2008年7月17日18時56分)
これを読むと、踏ん切りをつけたというより、しぶしぶいやいやけじめをつけたという感じみたいです(^^)
しかし、そんなことは関係なしに、
大リーグ、ドジャースなどでプレーし、多くの日本選手が大リーグで活躍する先駆者ともなった
という偉大な業績は心から賞賛したいと思います。
ところで、記事に掲載されている写真は私の野茂のイメージとかなり違うんですが、いろいろ苦労があったんですかね。
(ボツネタ経由)
このブログでもよくお世話になっているウィキペディアですが、いろいろ問題もあることを再確認しておきます。
不正採用取り消し、不合格者を救済へ 大分県教委(asahi.com 2008年7月16日12時27分 ウェブ魚拓)
県教委は、得点水増しなどによる不正な合格者の採用を取り消して事実上解雇する一方、本来なら合格していた人については本人が希望すれば採用する。
いったい何年さかのぼるつもりなんでしょう。
不正合格者もあおりをくらって不合格になった人も、確認できない人がたくさんいそうです。
どう転んでも不公平。
不正合格者の中には、親が勝手に画策して本人は知らなかったという人もいそうです。
ほんとに罪なことをしたものです。
その償いのためには膿を徹底的に出さないといけないと思います。
すぐに追記
教員採用汚職:不正合格は解雇、本来合格を救済へ 大分(毎日新聞 2008年7月16日 11時26分(最終更新 7月16日 13時08分))
毎日のほうが詳しかったです。
さかのぼる期間は「可能な限り」
なるほど
新人医師、半数近くが臨床研修後も母校に戻らず(2008年7月12日20時16分 読売新聞)
「金引き出し役取り締まれ」、振り込め詐欺防止へ警察庁(asahi.com 2008年7月15日15時1分)
今年1〜5月の振り込め詐欺の被害は前年同期の約1.6倍の137億円で、収まる気配はない。
もはや一つの産業ですね。
こういう業界に限って刑罰で崩壊させるのが難しいです。
冷静に考えればおかしな話がほとんどですから、本腰を入れて対策を強化すれば被害を減らすことは可能だと思います。
とりあえず、高齢者が被害にあう場合が多いようですから、身内に高齢者がおられる皆さんは、送金する前に絶対家族に相談するようにきちんと言っておくあたりから始めたらどうでしょうか。
<「時効」よ止まれ>「犯人が笑っている」 母無念 娘に報告できない(ヤフーニュース 7月14日23時54分配信 毎日新聞 ウェブ魚拓)
談話室で、通行人1さんから公訴時効を考えるエントリを立ててほしいという要望がありました。
公訴時効については、以下のウィキペディアを参考サイトとして紹介しておきます。
追記
<殺人の時効>「なくすべきだ」が77%…毎日新聞世論調査(ヤフーニュース 7月16日0時12分配信 毎日新聞 ウェブ魚拓)
マニキュアで異臭!?地下鉄丸ノ内線の乗客700人下車(2008年7月15日13時46分 読売新聞)
客が、「車内でシンナーのようなにおいがする」と車掌に訴えた。
その結果
このため同駅で3両目の乗客約20人を降ろし、さらに次の新宿三丁目駅でほかの車両に乗っていた約680人全員に降車してもらい、電車の運行を取りやめた。
という大事になったようですが
同社によると、3両目の車内でマニキュアを塗っていた女性客が目撃されており、このにおいが原因とみられるという。
この情報がいつごろ得られたのかはっきりしません。
乗客を降ろす前に得られていたのであれば、乗客を降ろす必要があったのか問題になりそうですが、
未確認情報であれば、とりあえず降ろすということになるのでしょうか。
いずれにしても、今後電車内でマニキュア禁止ということになるのかしら?
それにしても、マニキュアの臭いって、そんなに強烈でしたっけ?
揺れる電車内でマニキュアがきれいに塗れるんでしょうか?
女性客の車内マナーを問題にすべきか?
過剰反応と言うべきか?
いやいや、今のご時世、何が起こるか分からないと考えるべきか?
疑問だらけでタイトルを決めかねてます。
鶏肉によるカンピロバクター食中毒が増えているようです。
鶏肉の生食が一番危ないとのこと。
参考サイト(ほかにあります)
カンピロバクター食中毒
カンピロバクター食中毒Q&A
このブログは、タイトルからお分かりのように、私(モトケン)の個人的な感想や意見を中心として書いています。
それに対して、読者の皆さんからいろいろな意見や批判・反論があろうかと思いますので、コメント欄は議論のための場として開放しています。
もちろん、コメント投稿者相互で議論が行われることもなんら差し支えありませんし、私としては歓迎するところです。
「ボツネタ」経由です。
http://movie.maeda-y.com/movie/01145.htm
やっぱり見にいかなくてはいけないだろうか(^^;
それなりに徹底した映画なんだろうと思います。
最近、テレビでみた「ゲド戦記」(※)よりは面白そうです(^^)
※ ネットの評判というのもばかにしたもんじゃないというのが、見てみてよくわかった(- -)
精神鑑定は公判前1回、責任能力結論出さず…裁判員制で原案(2008年7月2日03時04分 読売新聞)
裁判の長期化を防ぐ目的から、原則として、鑑定は公判に入ってからは行わないようにするほか、鑑定結果が裁判員の判断に必要以上の影響を与えるのを避けるため、責任能力の有無などの結論には踏み込まないよう求めている。最高裁は今秋までに、現場の裁判官の意見も踏まえ正式な研究報告をまとめ、裁判員裁判の新たな指針として活用してもらう方針だ。
従来は、公判開始後に裁判所が精神科医に鑑定を依頼するため、例えば、「幼女連続誘拐殺人事件」の宮崎勤・元死刑囚の公判のように、最初の鑑定意見を不服とした側から再鑑定が請求され、審理が長期化することがしばしばあった。
JR下関駅通り魔事件においても、9年の審理の大半が精神鑑定に費やされたようです。
鑑定結果の示し方については、精神医学の専門家が責任能力の有無に明確に言及すると、裁判員に対する影響が極めて大きいと指摘。犯行時の精神状態や精神障害が犯行に与えた影響など、医学的な所見の報告にとどめ、「心神喪失」などの法律判断を結論として示さないよう求めた。
こんなことは、私が検事になったころからそのように教わっていたことなのですが、最高裁が敢えてこのようなことを求めるということは(私の経験によってもそうですが)、裁判官が精神科医の判断に依存する傾向があったのではないかと思います。
その一方で、三橋歌織被告の事件では精神科医の心神喪失の見解を退けていますし、宮崎勤やJR下関駅通り魔事件においては、異なる鑑定意見が出されたにもかかわらず、より被告人に不利な鑑定結果を採用しています。
こうなると、いったい何のために精神鑑定をしたのかわからないという思いがしていました。
最高裁は最近の判例で、原則として精神科医の判断を尊重しろと言ったと記憶していますが、今回の報告は裁判官および裁判員の主体的判断を求めていると読めますので、その判例と今回の報告が整合しているのかどうか若干の疑問があります。
最高裁を含む裁判官全体が、責任能力の判断基準について、徹底的に見直す必要があるのだろうと思います。
そうでなければ、裁判員に対する説明もできないでしょう。
死刑ないし死刑制度については、これまで若干意見を述べたことがありますが、刑事司法における最も深刻なテーマの一つですし、裁判員制度が実施されれば、一般市民の方が死刑判決に関与する機会も生じますので、何度でもまた継続して議論されるべきテーマのように思います。
ただし、死刑は究極の応報感情が問題にされる場面であり、応報感情を無視して議論することは困難だろうと思いますが、制度論として死刑を議論する場合は、あくまでも理性的に議論されるべきであると思いますのでよろしくお願いします。
別エントリで刑事弁護に関する悩ましい議論がなされていましたが、エントリの趣旨と違っているように思いましたので場所を移すことにしました。
タイトルは、ほんとは「刑事弁護に関する疑問に答える」にしたいところなんですけど、答が出しにくいというか答のない問題もありますので、裁判員制度を睨んで、プロと素人が一緒に考えるのもいいのではないかと思います。
別エントリの続きでもいいですし、新たな素人的疑問でもいいですので、自由にコメントしてください。
口利き者の供述にためらい 収賄容疑で逮捕の大分県教委元審議監(産経ニュース)
この事件自体は、あきれた事件で裁判官が詐欺事件を起こしたのに匹敵する事件だと思いますが、このニュースにひっかかったのは弁護人のマスコミ対応の部分です。
大分県の教員採用試験をめぐる汚職事件で、収賄容疑で逮捕された県教育委員会のナンバー2だった元教育審議監、二宮政人容疑者(61)が、逮捕容疑以外で口利きを受けた人物の具体的な名前について「迷惑が掛かるので(警察に)言うかどうか悩んでいる」と供述をためらっていることが11日、分かった。接見した弁護士が明らかにした。
こういうことを弁護士が、この段階でマスコミに対して明らかにしていいのかな、と思うわけです。
被疑者に有利になるか、という観点で見て、周囲に波風が立つだけで有利になりそうな点が見つからないんですが、同業諸氏はどう思われるでしょうか?
山水会不正経理:問題発覚後に開設の診療所 県は検査せず(毎日新聞 2008年7月12日 2時30分(最終更新 7月12日 2時30分))
昨日、テレビで問題の理事長の記者会見の様子を見たのですが、ちょっと違和感を感じてました。
「リタリンの粉薬約3キロと錠剤約1500錠の紛失」、「1年間に自損事故を約50回も起こすなど言動がおかし(い)」ことなどを考えますと、患者さんである可能性が濃厚なんだろうと思います。
テレビで、職員の方が「理事長はお疲れなんです。」というようなことも言ってましたし。
となると、保険所の対応の問題がさらに大きいと思います。
山水会によると、松本理事長は06年9月から1年間に自損事故を約50回も起こすなど言動がおかしく、職員が地元保健所に「新たな診療所を開設しないよう指導してほしい」と要請したという。保健所にも同様の苦情があったが、保健所は一度も立ち入り検査をしなかった。保健所幹部は「大量紛失や交通事故の問題があり、立ち入りの必要性は感じていた。注視はしていたが、立ち入りしなかった理由はコメントできない」としている。
そりゃ、まともなコメントはできないでしょう。
下記サイトのような状況を踏まえれば、当然立ち入りすべきだったはずです。
青森地検は、グリーンピースの2人を建造物侵入・窃盗の罪で起訴したようです。
グリーンピースの星川淳事務局長のコメントが報道されています。
「2人は不正を明らかにする必要があると信じ、横領の証拠品を確保した。入手方法を取り上げれば、問題があったという判断になるのだろう。その点は真摯(しんし)に受け止めたい」
「調査方法に問題があったという判断は真摯(しんし)に受け止めるが、捜査当局は調査捕鯨の全容解明に尽くしてほしい」
朝日と産経は言及なしみたいです。
二人だけで計画した事件とは思えないない〜、というのが正直な感想ですが、捜査はこれで収束でしょうか?
で、この二人は法廷で争うのでしょうか?
ポケット内に「護身用」包丁所持容疑、阪大助教を逮捕(2008年7月11日11時39分 読売新聞)
秋葉原事件の影響がある事件みたいですが。
この助教さん、愚かと言えば愚かなのかも知れませんが、秋葉原事件のことを思い出して、若者達がナイフを持っていると思ったのかもしれません。
警察は警察で、秋葉原事件の後なので銃刀法違反には厳しく対処したのかも知れません。
しかし、この助教を逮捕して、しかも実名報道する必要があったのかな、という疑問を感じられます。
結局、この助教さんは警察のことが信頼できなかったのではないでしょうか?
ほんとに、なんで包丁なんか持っていく気になってしまったのか。
ご本人が一番後悔しているかも知れません。
レンタル携帯の客装いおとり捜査 違法業者検挙へ警察庁(asahi.com 2008年7月11日10時50分)
急増する振り込め詐欺被害を受け警察庁は、犯行グループが悪用しているレンタル携帯電話の端末機や預金口座を、警察官が身分を隠して買い受ける「おとり捜査」を進める方針を固めた。違法行為の「道具」の供給源を絶つことで犯行グループの動きを封じる狙いだ。
こういう報道があるだけでも抑止力になるかも知れません。
アルバイト感覚で犯行に加担する人もいるようですが、高くつきますよ。
不快感は、理屈っぽさに対するものではなく、反論を禁止した上で個人攻撃を続ける卑怯っぷりに対するものだ
言わずと知れた小倉弁護士のご意見です。
矢部先生のブログでは、今度はponさんというコメンテーターが陰湿な集中攻撃を受けているようです。
「犯罪被害者・遺族も抗議」のコメント欄に関するご意見ですが、集中攻撃を受けているという認識については、ponさんが少数派として多数の批判を受けているという意味ではあたっていると思います。
しかし、そこに「陰湿な」という修飾語をつけている点で、小倉弁護士の得意技が発揮されています。。
なお、ponさんのご意見は、例の素粒子・鳩山論争に関するオルタナティブな見方として十分あり得るものであって、
意見自体がありうるものであることは、多くの人が認めているところであって、ponさんに対する「個人攻撃」のネタとなっているわけではありません。
コメントの流れを読めば明らかだと思います。少なくとも私はそう認識しています。
ところで、「批判」と「個人攻撃」はどう違うのでしょう?
「個人攻撃」はそれ自体で悪ということなのでしょうか?
仮にそうだとすると、小倉弁護士のエントリは私に対する「個人攻撃」とは言わないのでしょうか?
その説明も決してわかりにくいものではなかったとは思いますが、
これには異論が多いと思います。
ponさんを批判する側を批判する目で見ればそう見えるのかも知れませんが。
わかりやすければ、あんな議論の流れ(コメント欄参照)にならないでしょう。
なにせ、「空気を読む」ことが過度に要求されるブログですので、
まず、「空気を読む」というのは過去に私が使った表現をその意味を考えずに単なる揚げ足取りとして使っていますし、「過度に」というのも典型的印象操作ですね。
私の印象では、小倉弁護士のネットでの発言の多くは、論理的な主張より印象操作を優先させているように感じられます。
私が、重視しているのは、「議論の流れ」です。
停滞したり、堂々巡りになってほしくないわけです。
このような流れを尊重するなら、その後にponさんを批判するようなコメントは投稿すべきではないし、ponさんを非難するような投稿がなされたらブログ主としてはこれを削除する等の措置を講ずるのが通常です。さもなくば、ponさんは、矢部先生のブログのコメント欄で一方的に非難されて反論をなしえない状況に置かれるからです。
「このような流れ」として小倉弁護士は、No.302のponさんのコメントを引用していますが、小倉弁護士が批判する「私が問題にしているのは、あなたの発言の内容よりも、そのような発言の姿勢です。」という私のNo.304のコメントは、ponさんが上記No.302の後にコメントしたNo.303の pon さんのコメントに対するものです。(No.303の記載を引用してますから誰が読んでもそう読めます。)
小倉弁護士は、そのようなコメントの流れを意図的に隠蔽して私を批判しているのでしょうか?
「不快感は、(中略)卑怯っぷりに対するものだ」という言葉はそっくり自らに返るのではないでしょうか。
小倉弁護士の批判は、私のブログ運営に対する批判と読むことが可能ですので、その観点からここで述べておきます。
私のブログは、小倉弁護士のブログとは異なって、常連飛び入りを問わず多数のコメンテイターの投稿や議論がとても重要な位置を占めているブログです。
ですから私は、コメントの意見の内容については原則としてできるだけ許容する方針でいます。
しかし、私が望んでいるのは、普通の議論です。つまり、自分の意見を主張すると同時に他者からの批判にも答えることによって、それぞれが自らの認識や理解を深めていくことができればとてもいいことだ、ということです。
そのためには、発言者に他人の意見を聞く耳を持つことが求められると考えています。
自分の意見の正当性を主張するばかりの投稿を繰り返すことは議論の流れを阻害します。
私は、ponさんの当該エントリにおける一連の投稿からそのような姿勢を感じていましたが、No.303の pon さんのコメントによってその認識が確定的になりましたので、私は、 その観点からponさんに対する警告を発したのです。
他の投稿者のponさんに対する批判も同様の観点からのものとして理解されるべきものです。
なお、私は、ponさんについていわゆるアク禁にしていてはおりません。小倉弁護士も同様です。
つまり、ponさんは、今後も私のブログに投稿することはかまわないですし、現時点で投稿を禁止するつもりもありません。
ponさんが今後も私のコメント欄で発言することを私としても予想し許容しているのです。
つまり、ponさんが「反論をなしえない状況」というものはありません。
そうしますと、本件に関する反論にしろ別の問題についての意見投稿にしろ、今後も同様の問題が生じることを避けたいと考えるのはブログ管理者として当然のことです。
つまり、私がNo.299で「もうやめましょう。」と言ったことのやめる対象は、遺族の責任に関する議論でしたが、No.304で警告を発したのは、No.299以後の発言で明確になったponさんの発言の問題点に関してです。
コメント欄の流れを読むことができないのか意図的に読まないのかはわかりませんが、自分のブログのコメント欄を承認制にして気に食わないコメントは有無を言わさず公開しない運営をしている人から、コメント欄を公開しつつ運営している管理人の苦労を批判されたくないもんだという思いはあります。
批判するなとか批判するべきでないと言ってるわけではありませんよ、念の為。
単なる思いです。
なお、「感情論ベースの人にとっては居心地がよくないと思います。」についてですが、小倉弁護士は他人の発言に対して揶揄・皮肉を投げつけることは得意でも、他人の発言に込められた皮肉を理解する能力はないようです。
「(矢部先生のプロフィールを知った上でそのハンドル名を使うのはどうかと思いますが。)」とお書きになっているところからすると、ほんとはわかってると思うんですけどね。
わかった上でわかってない振りをしているならそれはそれでアレですけど。
1万円の硫化水素除去装置に照会殺到 大阪市消防隊員を表彰(産経ニュース 2008.7.10 19:33)
ちょっといい話ですね。
明石砂浜陥没死:無罪判決破棄、地裁に差し戻し 大阪高裁(毎日新聞 2008年7月10日 17時22分(最終更新 7月10日 20時03分))
私のブログのコメント欄に対する認識が示されているブログがありましたので、コメント投稿者各位に参考までにご紹介させていただきます。
なお、私のブログのコメント欄に対する認識が示されているのは紹介するブログエントリの本文ではなくそのコメント欄です。
なお、紹介する趣旨は、できるならば現実社会で一悶着起こってほしくないからですので、皆様よろしくお願いいたします。
私としましては、相互主義で対応するのがよろしいのではないかと思っております。
「毎日jp」が自社広告だらけに、ネット上に深いつめ跡残る (小林 直樹=日経ネットマーケティング)
かなり大変なことになっているようですね。
サミット警戒中、機内で「ダイナマイト持ってる」男逮捕(asahi.com 2008年7月8日22時37分)
本人はどういうつもりで言ったのかよくわかりませんが(ひょっとすると正常でない可能性もありますが)
8日午後1時50分ごろ、新千歳空港(北海道千歳市)で出発直前の羽田行き北海道国際航空(エア・ドゥ)・全日空共同運航便の機内で、乗客の男が女性の客室乗務員に「ダイナマイトを持っている」と声を上げた。手荷物を調べても不審物は見つからなかったが、サミットの開催で厳戒態勢にあることもあり、206人の乗客全員を降ろして再点検。千歳署は男を威力業務妨害の疑いで逮捕した。
乗客は、別の便に振り替えた数人を除き、再び同じ飛行機に乗り込んで午後5時すぎに出発した。
3時間以上の遅れです。
乗客及び航空会社は大迷惑です。
迷惑という言葉では済まない乗客もいたかも知れません。
秋葉原事件の模倣犯が逮捕されたというニュースも何件も報道されていますが、その後の処分内容についての報道が見当たりません。
片っ端から不起訴になっているんでしょうか?
この事件もそうですが、やった本人のつもりがどうあろうと(ほんのおフザケであろうと)、実際に生じる迷惑・損害は決して軽くないです。
片っ端から公判請求していいと思います。
そしてそれをきちんと報道すべきだと思います。
http://d.hatena.ne.jp/Barl-Karth/20080628#1214601688
個人的には、あのつややかで健康的な光沢が非常に印象的でしたが。
しかし、番組で話された内容は笑って済まされません。
追記
我ながら、恐ろしく誤解を招きかねない表現をいたしました。
Barl-Karth先生の話が、笑って済まされないトンデモ発言だった、という意味ではありません、断じて。
番組で話し合われた内容が、深刻かつ重大な内容であるという意味です。
裁判官にピース、検察官には「スケベ」 奇行繰り返す男(産経ニュース)
少なくとも性格的にかなり問題のありそうな被告人ですが、このエントリのテーマはそれとは無関係ではありませんが、刑事裁判の厳罰化です。
報道で見る限り、この被告人には前科がなさそうです。
それを前提にした話になりますが、5000円程度の無銭飲食なら、反省の気持ちを示せば執行猶予付き判決の可能性は決して低くなかったはずです。
しかし、この被告人は実刑でした。
裁判官には反省しているようには見えなかったからだと思います。
反省することができないのかも知れません。
弁護人の暗澹たる思いが理解できます。
刑務所の収容率が増加傾向にあるようですが、それは裁判所の量刑感覚が厳罰化しているというより、またはそれとともに、反省しないまたは反省できない被告人が増えているせいかも知れないと思ったりします。
記事からの印象であり、確たる統計資料等の根拠があるわけではありませんが。
そうすると、この事件もも実刑の可能性が高いかも、と思います。
女子高生のスカートのぞいた疑い 大分の小学校教諭逮捕(asahi.com 2008年7月7日12時2分)
調べでは、沢田容疑者は同日午前6時50分ごろ、同県津久見市のJR津久見駅構内で、階段を上っていた同市内の女子高校生(15)のスカートの中を下からのぞいた疑い。同様の手口の痴漢の情報があり、巡回していた署員が発見、取り押さえたという。
どんなふうに覗いたのか、もうちょっと具体的な状況は書く必要があるんではないのかな、と思って他のサイトを見てみたら
駅の陸橋でスカートの中のぞき見、小学校教諭を逮捕…大分(2008年7月7日14時26分 読売新聞)
発表によると、沢田容疑者は同日午前6時50分ごろ、同県津久見市のJR津久見駅構内で、陸橋の階段を上っていた同市内の女子高生(15)のスカートの中を、階段の手すりに取り付けられた風よけパネルのすき間からのぞいた疑い。
ちょっとは具体的な記事です。
が、依然として逮捕の必要があったのかな、という疑問が残ります。
本件では大分県迷惑防止条例2条2項の
何人も、公共の場所又は公共の乗物において、人に対し、著しくしゆう恥させ、又は不安を覚えさせるような卑わいな言動をしてはならない。
が問題になると思われます。
最近の(といってもかなり前からだと思いますが)、女子高生の制服のスカートの短さを思いますと(本件の女子高生がどうだったかはともかく)、女子高生のスカートの中が、意図的に覗かなくても、勝ってに目に飛び込んでくるシチュエーションは日常的にあります。
つい最近、駅のホームであぐらをかいている女子高生(中学生だったかも)を見ました。
スカートをまくりあげるとか手鏡を使うとか、ことさらに身をかがめて下から覗きあげるとか、一見して異常または明らかに不自然な挙動があれば「卑わいな言動」にあたると見てよい思いますが、さて本件の教諭の挙動はどんなもんなんでしょう。
「見えた」と「(卑わいな言動と言える)覗いた」が明確に区別されてないと、いつなんどき自分が現行犯逮捕されるかも知れないという危惧が生じますので、そういう心配をしなくていい程度に具体的な報道が必要だと思いますし、逮捕の必要性を検討できる程度に具体的な報道も必要だと思います。
(犯人は)ポリタンクをけり倒し、約10リットルの灯油を床にまいた。 立てこもりから約10分後。徳永容疑者はついに「火をつけるぞ」とオイルライターに火をつけ、床に投げた。その瞬間、約2メートル先にいた署員が空中でライターをけり、寸前で着火を防いだ。
文字だけですので現場の様子がいまいちよくわかりませんが、蹴り損なっていれば最悪の場合警官自身が火のついた灯油まみれになって火だるまになった可能性もあったのではないかと思います。
奇跡の“ライター・キック”でピンチを救ったのは、50歳代のベテラン署員。特にサッカー経験もなく無我夢中だったと話していたという。
ほんとに「無我夢中」だったんでしょう。
だじゃれで済まない危険な行為を体を張ってやったこの警察官は思いっきり誉めてあげていいと思います
MovableType の新バージョンの中に、いわゆるフォーラムに似たテンプレートセットがありましたので、それを利用して談話室を作ってみました。
“ミナミの帝王”が女性検事に叱られて… (産経ニュース)
いろいろ深読み淺読みができるニュースですが
この被告人、捜査段階(起訴前)に弁護士がついてなかったんでしょうか?
弁護士を雇えないほど金がなかったとは思えないんですが、、、
淺読みとしましては、検事が女性かどうかは関係ないと思います。
大学全入時代になぜ?「裏口入学斡旋詐欺」 医学部受験の特殊事情とは…(産経ニュース)
逃散という声が聞こえる一方で、どうしても子どもを医者にしたい親もいるようで
子どもの終末期医療に指針 治療中止・抑制巡り(asahi.com 2008年7月6日13時36分 ウェブ魚拓)
模様替え後の初投稿になりますが
福井の「ミサイル着弾」誤報、原因はプログラム不良(asahi.com 2008年7月3日20時3分)
関西電力美浜原発がある福井県美浜町で先月末、「ミサイルが着弾する」との誤った情報が町内に放送される騒動があり、誤報の元となった「全国瞬時警報システム」(Jアラート)を運用する総務省消防庁は3日、機器点検時のテスト情報を消去するプログラムが働かなかったことが原因だった、と発表した。
どの程度の「騒動」になったのかが興味のあるところです。
地元の方で読んでいる人がいらっしゃいましたら、様子と伝えていただけるとうれしいです。